私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回までのあらすじ

元気100倍、ダクネスの親父さん
アソパンチ(ダクネス)
バイバイキン(カズマ)

一方その頃なんやかんやあってバニルとクリスが意気投合


地獄に悪魔を還すためにエクスプロージョン(嘘)した

<カズマ>

 

「……なあナナシ?」

 

「どうした」

 

「俺さ、アレ臭とダクネスの結婚式をぶち壊してやろうとして、バニルに知的財産権を20億エリスで売ったんだけど……。その結婚式の直前でどうして銀髪仮面盗賊として活動する羽目になってるんですかね?」

 

「着いてくればわかる」

 

「だからその説明を求む!? それに加えてだ! どうしてクリスに加えてバニルまでいんだよ!? どうしてアレ臭のお屋敷に行こうとしてんだよ! 俺はこれからアレ臭をぶん殴ってやる気満々のめぐみんを抑え効かなくなる前に行かないと……」

 

「ふむ、短絡的な娘に手を焼かされている無計画かつ目先のことしか見えておらん小僧。黒幕であるアレ臭の背後に潜む元凶をどうにかしない限りまたこのような展開が再発生するのは目に見えている」

 

「つまり私たちが神器と悪魔を討伐すればマルッと解決って訳!」

 

「また初耳情報!?!?」

 

 

何だよ神器と悪魔!?

こんの悪魔と女神とナニカめ!

一般常識人であるこの俺が話しについて行けるわけないだろうが、舐めてんのか!

 

 

「わかりやすく言えば悪徳領主が悪魔を使役していたんだ。それでその悪魔をぶっ殺せばエリス様もニッコリカズマ君もハッピーってわけ!」

 

「その通り、次いで言うとすれば愚かな悪徳貴族が契約しておる悪魔は絶望の悪感情が好物だ。地獄からアレ臭が転落して絶望の淵に落ちていく様子を見て満腹になるだろう」

 

「……ついでに見通す悪魔も満足すると」

 

「何だ小僧、理解しているではないか」

 

 

うん、頭が理解するのを拒んで破裂しそうだ

なんでことあるごとに俺はこんな厄介ごとに巻き込まれるんだ!?

俺の幸運値、もっと頑張れ! お前ならできる! 俺の幸運値はやればできる子のはずだ!(幸運値格上エリス・ナナシによって無効)

 

 

「思ったんだけど、そんなのに何で俺が同行しないとならないんだ? お前ら三狂がいれば問題ないだろ?」

 

「なんか三強じゃなくてヤなニュアンス感じたんだけど……。って仲間はずれはよくないでしょ? ……ってナナシさんが」

 

「うむ、やはり初期メンバー三人揃って行動すべきかなと……」

 

 

まぁたこの人は余計なことを……

仲間意識があるのは嬉しいが犯罪集団からいわれてもなぁ?

 

 

ピーーーー

 

 

「うん? 今変な音したぞ? ……念のために聞くがナナシ。その手に持っている笛は?」

 

「店長が仕入れてきた悪魔を呼び寄せる笛だ。どうもこの笛は悪感情の音を擬似的に作り出すらしく、またその悪感情テイストを想像しただけで最高らしい。人間に当てはめるなら空腹なのに目の前からいい匂いがしたら耐えられないだろう?」

 

「その魔道具後で私にもくれる? 今度ダンジョンの清掃に使いたいから、お願いね?」

 

 

前からこの前知ったけど何かクリスって悪魔関わると凶暴になるよな。

そして新発見。

……悪魔って聴覚で感情のフレーバー嗅ぎ分けるんだ。

 

隣のバニルが耳に手を立て何か口をだらしなくしている。

後で聞いた話によると「食事前に屋台で調理している料理の香り、何を作っているのかわからない高揚感、想像力をかき立てられる故アレ臭の悪感情を頂戴するのが楽しみであったな」とのこと。

脱皮するし目から光線出すしよくわかんないな、悪魔って。

 

 

「……ってそんなこと考えてる場合じゃねぇ!? これからその悪魔が来るんだろ!? 俺は離れたところで潜伏してるから処理は任せたぞ!」

 

「あの、カズマ君?」

「何だ!?」

「ほんっとうに申し訳ないと思うんだけどその悪魔、私たち無視して結婚式会場の方行ってない?」

 

「……は?」

 

「どうやら我が輩の目にもそう映る。赤子同然の頭ではこの香りに耐えられないと踏んだのだがなかなかどうして、直前で踏みとどまりおったか」

 

「……は?」

 

「腐っても地獄の公爵。姿を見られる前にアレ臭の方へ飛んでいったか」

 

「……は?」

 

 

もう一度言おう。

……は?

 

 

 

 

 

 

 

<主人公ちゃん>

 

いやぁ、まさか匂いでおびき寄せられるかと思ったんだけど上手くいかなかったか。

それに街の方にわざわざ飛んでいってくれたし、方向も結婚式会場。

アクアちゃんにめぐみん、何ならゆんゆんに行方知れずだったダストたち、いろいろな冒険者が集まっている場所に自ら行ってくれるのだ。

処理が大がかりになって楽しくなるね!

でも私たちは足止めを食らっている。

というのも悪魔を呼ぶ笛の効果が強すぎて森の方やらからわいて出てくるんだよね、Gみたいに。

 

 

「ちょわぁああ!? ナナシ! ナナシさぁん!? 悪魔がもうヤバい!! 助け……!」

 

「どうして仮面被ってこなかったの助手君!? ほら早く着けて調子取り戻して! 王都でレベル40になったって言ってたその力を見せつけるときだよ!」

 

「ああ、この仮面は満月の晩でないとあまり意味がないぞ? それにこの前、魔力が一時的に爆増する代わりにレベル1になるポーションを飲んでもらった故、勇者殿は現在レベル5だ」

 

「通りで体が重いとって今何っつった!? あのクーロンズヒュドラのときにくれたポーションってそれか!? 俺のレベル返しやがれ!?」

 

「フハハハハハ! レベルが40であってもアダマンマイマイ5匹分のレベルしかなくても大して変わらぬ小僧よ! またもやレベルアップチャンスの場を設けてやったのだ、ありがたーく感謝して励むがよい。我が輩はそこで横になっている故」

 

「どうして新人君は悪魔から一切攻撃されないの!? もしかして魔道具!?」

 

「うわっズルい! いくら自分は攻撃されないからって横になるとか馬鹿か! さっさと倒して結婚式会場に行くぞ!」

 

 

カズマ君にはいつも通り爆発するポーションと魔法の応用で頑張ってもらっている。

ドレインタッチで体力魔力回復も忘れずにしているおかげで何とかギリギリ死んでない現状、帰ったらレベルが10以上アップしてて驚くんだろうなぁ……

 

……そう言えば街中で上級魔法以上の攻撃魔法の使用は禁止だったよね?

めぐみん(爆裂仲間思い)とゆんゆん(友情激重い)がマクスウェルの足止めしてくれてるのかもしれないけど……

もし二人がお勤めする羽目になったらいつぞやのカズマ君脱獄作戦(アニメ2期最初の方のアレ)をしてあげよう。

 

 

 

 

****

 

 

 

 

「マクスウェル! その者達を足止めしておヘブォッ!?」

「あなた、やっぱり悪魔くさいと思ったのよね……この女神アクアの御前で堂々たる悪行、万死に値するわ!」

 

「ら、ララティーナ! た、助けてくれ、この頭のおかしいアクシズ教が……ゴベブホァ!?」

「いやですわアレ臭様。この展開までナナシさんはお見通しでしたよ?」

「な、何を言って……早く助け……」

「まだお分かりになりませんか? 私たちは結婚しない、軽々しく乙女の柔肌に触れるな!」

「ヘブリ!? 二度も、二度もぶったな!?!?」

 

「撃っていいですよね? 諸悪の根源を根絶やしにする魔法の準備は万全ですよ?」

「ちょ、めぐみん!? どうしてそんなに動揺してないの!? いつもだったらもっと慌てふためいてるはずでしょ!? もしかしてまた先生のせいなの!?」

 

「……そう言うゆんゆんも魔法の準備はバッチリなのな」

「あ、遅いですよカズm……ってあなたは何時ぞやの盗賊の!」

 

 

到着してみたら何かアレ臭がぶっ飛ばされてた。

流石冒険者たち、何かもうなりふり構わずアレ臭を吊し上げようとしている。

 

しかし腐っても、腐りきっても、腐敗し尽くしても貴族の端くれ。

高レベルであるアレ臭の逃げ足は速い。

 

 

「あっ、主犯が逃げたぞ!」

 

「助手君と副団長は犯人の確保を任せる。戦闘はこの団長が」

 

「おう、任せたぜ!」

 

「ちょ、助手君!? 敬虔なエリス教というか本人としては悪魔の方も捨てがたいかなって思うんだけど!」

「うるせェ!!! いこう!!!!」

「ちょ、助手君!? 副団長命令だよ! みんなで悪魔の方に! ってねえ! ねえってば!」

 

さぁ行こ~う 立ち止まることなく~……

流れるままに私たちは悪魔を討伐しに行くとしましょう!

 

 

「もし、そこなる紅魔族」

 

「何ですか! 私は今爆裂魔法を制御するので手いっぱいうほあああかっこいいですッ!! まさか銀髪仮面盗賊の団長さんですか!?」

 

「ちょっとめぐみん!? かっこいいのは認めるけどそんなに興奮して、制御大丈夫なの!?」

 

「……あ」

 

「あってなに!?」

 

 

「スゥ……ゆんゆん、死ぬときは、一緒ですよね。私たち、友達ですから」ニコッ

 

「あああああ!! まさかもうお漏らししちゃったの!? 死なば諸共なんていやよぉおお!!」

 

「誰がお漏らしですか!?」

 

『マジック・キャンセル』

 

 

ふー、危ない危ない……

さすがに街中で爆裂魔法を使ったら死人がでますよ。

まあ制御を失った魔法、というか魔力を散らせるのは魔力制御の応用でできるから問題ないんですよね!

 

と指をパチンとならして魔力を散らす(この動作に意味はない)

 

 

「うそ……私の魔力が一瞬で!?」

 

「フッ、レディースアンドジェントルメン! さあ……ショーの、はじまりだ」

 

「ひゅー、ひゅー、ショーって何を見せてくれるの? それに君、どこか懐かしい匂いをしてるね」

 

「それは我が輩と年がら年中貧乏店主相手に格闘しているからだろう。なあ、我が輩、バニルと同じ地獄の公爵、つじつま合わせのマクスウェルよ」

 

「初めましてだね。マクスウェルの悪魔殿。私、この場ではラプラスの悪魔を名乗らせていただろうか。君の残機と慚愧すべき君の主殿のお命を頂戴しに参上した」

 

「ひゅー、ひゅー、君も君も! 二人の名前、とっても懐かしい気がするよ」

 

 

それはそうだ、バニルは君の顔なじみみたいなもんだし、ラプラスの悪魔は君が来た世界の悪魔の名前なんだから。

というか外野が姦しいな……

主にめぐみんの「かっこいいです」エールとかダストの「どうしてバニルの旦那がここに!?」という割と至極真っ当な声。

『ヴァーサタイル・エンターテイナー』『ミスデイレクション』かけてっと。

 

 

「そう言えば何を見せてくれるのかって言ってたね?」

 

「ひゅー、ひゅー、そうだよ、楽しいことと絶望が好きだよぉ」

 

「ではこんなのは如何かな? ここにあります何の変哲もないハンカチから……ほおら、脱兎の如く逃げてった豚さんと感動の再会だ!」

 

「ここは!? ってマクスウェル!? 助けに来てくれたのか!」

 

「そうして、もう一度この布をかけるとぉ……なあんということだ! 悪魔と悪徳領主の姿がありません!」

 

「ど、どこに消えたのですか!? 魔力も何も感じませんでしたよ!?」

 

 

これがアクシズ教の力だ!(マジ)

アクシズ教は芸達者とかの次元を超越するのだ!

 

 

「くっそぉ! あの悪徳領主にはもっと恨みをぶつけたかってのに! おいてめぇどこにやった!!」

 

「……怪盗は盗むのが商売。それがたとえ……人の心だとしてもね」

 

「キュン」

 

「ねえめぐみん!? どうしたの!? 急に倒れてもしかして今頃魔力使い果たした反動!?」

 

 

めぐみんに向かって(背を見せて)決め台詞!

めぐみんは気絶した。

 

 

「それでは今回のショーはここまで、後の処理は女神と悪魔とそれから私の手で正当に執行させて頂きますのでよろしく。ではまたの機会に」

 

『エクスプロージョン』ッッ!!(というなの煙幕)

 

 

「ま、また魔力なしで!? 一体どうなっt……」

「今の明らかにエクスプロージョンじゃないd……」

 

 

観客に四の五の言われる前に私ごとバニルに布を被せて手品の感覚で姿をくらました。

 

 

 

……そう言えば私、銀髪仮面盗賊の捜索要員としてアクセルの街に戻れたんだった。

後に銀髪仮面盗賊の予告状をアレ臭の屋敷のポストから発見されて(自分のせい)騒動になり、またもや事件の真相究明にかり出されたのは言うまでもあるまい。

 




文量、いつもより1.5倍増しでお送りしました。
(このすばよりみち1~3を一気読みしたせい)

半分以上嘘つきな次回予告

アレ臭の行方だったり、アイリスのところに挨拶しに行ったり、ゼル帝が孵化したり、アイリスに成り代わったり、ゼル帝がリヴァイアサンと格闘したり……

きりが良いので……

  • ここで終わります
  • 紅の宿命まで書いてみて
  • 外伝や番外を書いてみて
  • 小説17巻まで書けや!
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