私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回のエクスプロージョン
アレ臭とマクスウェルを地獄へ送出した。


女神と爆裂!!(原作8,9巻)
何か知らないうちに盗賊団の懸賞金が上がった


<主人公ちゃん>

 

今現在、原作を荒らしまくったせいでおかしな状況に陥っています。

原作ならアクアとバニルが喧嘩して、ウィズとダクネスが白目をむいて、喧嘩してた二人をカズマ君が正座させて……

 

そんな状況になってたと思うんだけど、どうして今回は私とバニルとカズマ君がダクネスの前で正座しているんだろう?

 

 

「さて、お前たち3人がこうして正座していることに対して思い当たることがあるのではないか?」

 

「いや、話をしよう。人間は言葉を話せる。暴力では何も生まない! それに我が輩のおかげで助かっただろう、あの悪辣貴族と結婚せずに済んだではないか。だから我が輩の仮面に手をかけるではない、この六つの腹筋を持つお嬢よ!!」

 

 

ヒィッ!?

余計なことを言うバニルさんの仮面にヒビが……!?

ガチギレお嬢様涙目じゃん!?

隣のカズマ君も顔色真っ青にして口を噤みガクブルしてる。

 

だ、だっだだ、だけど私はこの圧に屈しない!

そう、私は何も悪いことをしていないのだから!(←!?)

あくまで自然に、落ち着いて、平常心を心がけるんだ。

スゥー……ハァー……よし。

 

 

「……実は某もこの状況をあまり理解しておらん。一体どうしたというのだ?」

 

「……銀髪仮面盗賊が結婚式をぶち壊してくれただろう。まあそのこと自体、ナナシの策略と考えると裏で怪しい組織と繋がっているのではないかと変に疑ってしまうが……」

 

「ふむ……。一応守衛のやっかいにははならぬ程度に、あくまでそういう奴らを利用しいるに過ぎない。とは言ってみたが、吐き気を催す真の邪悪には悪・即・斬の精神で滅しておる。汝が心配することはない、銀髪仮面盗賊もな」

 

「……」

 

「む、なんじゃその訝しげな表情は……」

 

「一つ確認したいことがある。……そこの銀髪仮面盗賊新人のバニルが出現したことでその義賊が魔王軍と何らかの繋がりがある、という可能性を踏まえ、総懸賞金が10億エリスを超えた。また、そこにいるカズマ、もとい助手君が1.2億エリス、詳細不明の副団長が1.8億エリスに増額。……それで5億エリスの団長殿? そのところはどう思っているのかお聞かせ願いたい」

 

 

視線をカズマ君の方にやると顔をかすかに横に振る。

……助手君、まさか裏切ったのかと思ってしまった私を許してください。

まあ助手君を新人に関しては騒動中に声と言動でバレたのかもしれない。

それで言い逃れできなくなったかな?

 

 

「ふむ、団長は一気に3億エリスの値上がりか。そして勝手に参戦していたバニルは2億エリス……か。ちなみにだが、なぜ某の方を見て団長と?」

 

「いや何、この辺で大魔法を使えるのはナナシとウィズくらいだから、団長と思われる人に声をかけているだけだ。……それでどうなんだ? 怒らないから真実を話してくれ」

 

 

ほぼほぼ確信してませんかね?

ここで正体を打ち明けてもいい気がするけど面白みがないし、ダクネスの握力によってバニルの仮面がへこみ始めてる!?

絶対怒られるし、何とか切り抜けられないかな?

 

 

「なるほどのう……真実か。……ところで汝は敬虔なエリス教徒故、女神エリスがどのようなお方なのかは知っているだろう?」

 

「唐突にどうした? 私が家はみなエリス教徒だし、これからエリス祭りがあるから知らないものはいないと思うが……それと真実とどんな繋がりが……? もし話をそらせようとしているなら……」

 

「いな、違うぞ? エリス教の聖女たる某故、あの方の他の面も見えるのだ」

 

「は、はぁ……?」

 

「そしてお転婆女神は世直しという名目で度々降臨されておる。某が見た世界の情報によるとお頭と呼ばれている……と言えばおわかりかな?」

 

「なっ、なっ…………ッッ!?!?」

 

「っと、そろそろ王都からの使者との時間だ。この辺りで話を終えよう。……では汝らの屋敷で待っておる」

 

 

ギリギリセーフ!

そう思いながら私はウィズの店から退店した。

 

 

 

 

 

 

 

<ダクネス>

 

「脳筋令嬢? そろそろ我が輩の仮面から手を離してくれるとありがたいのだが? というかそろそろ穀潰し店主が有り金全部をマナタイトに変えてしまい、渋々半額で買ってくれる先輩店員のところに相談をしに行かねばなら……」

「な、なあダクネスさん? そろそろ正座やめてもいいですか? そろそろ足が……ってアクア? どうしてお前がここに……ってやめっ足を触るのやm……」

 

 

カズマらの声がする気がするが無視だ。

 

盗賊団とか悪いことをする前に私に話してほしくて、自分が頼りないと思われていたのかと思い悲しい気持ち。

いつも仲間のために身を挺してくれる、結婚式の時にも助けてくれたあの心ときめくような恋情にも似た思い。

それらが心中を渦巻いて爆発してしまいそうだったが、そんなこと忘れてしまうほどの衝撃的事実が私の頭の中に飛び込んできた。

 

 

……エリス様が盗賊団団長!?

そんなおかしな話があってたまるか!

しかし私が隠し持っている嘘を知らせる魔道具に反応はない。

カズマで試したときには正常な反応を見せたはずだ。

 

 

「カズマさん! 私が痺れた足をつつくような幼稚なことするはずないじゃない! チーン さっき私の魔力のおかげでたくましくも生まれたシャギードラゴン チーン のキングスフォード・ゼルトマンがつついてるのよ! チーン」

「嘘つけお前えええぃぎゃあああっ!! 五月雨うちはだめえええ!!」

 

 

そして今もなお、嘘に敏感に反応してる。

うむむ……本当にエリス様自ら立ち上げた組織なのか……

エリス様公認なら……いや、しかし……うむぅ……

 

 

 

 

<カズマ>

 

ウィズの店を出て、帰宅の途中でクリスと会い、喋りながら家に入る。

 

それにしてもナナシさんスゲェ! ぱない! さすがッス!

一瞬でバレた俺とバニルとは違って、最近クリス=エリス様だって気づいた俺だからこそ理解できたけど、エリス様に全部責任を押しつけて身バレせずに逃げ切った!!

 

 

「ちょ、私の名前出したの!?」

 

「申し訳ない。しかしダスティネス嬢にこれ以上の詮索をされずに済む」

 

「いや、だけどさぁ、トップは……」

 

「ねえあなた達何の話をしてるの?」

 

「あ、アクア先輩! べ、別に何でもないですよ?」

 

 

俺の家だからと言って安心しきってるのはエリス様……もといクリス。

こんなかわいらしい方にセクハラをしてしまった自分はなんて恥ずかしいんだろうか。

 

 

「というか新人だっけ? の等身大フィギュアを家においとくのは誰の趣味?」

 

「アクアd」

「ちっがうわよ! 誰が好き好んでこんなキショい置物するもんですか! ゼル帝が気に入っちゃったから仕方なくよ! というかどうしてこの子は私をついばんでくるのかしら? 痛いから止めてほしいんですけど! ねえ、あなたはいい子だからわかるでしょ?」

 

 

家にはバニルの抜け殻。

悲しいかな、どんどん俺たちの屋敷がおかしなことになっていく……

 

 

 

 

 

<主人公ちゃん>

 

ゼル帝は自分の魔力を餌として与えすぎたアクアちゃんを餌と認識してますね。

そしてそんなゼル帝をアクアちゃんから受け取り、抱える私。

暖かくてふわふわで、足の爪と嘴がちょっぴり鋭いけどかわいいな……

 

 

「……どうしてのじゃロリちゃんのことはついばまないのかしら? もしかしてドラゴンスレイヤーにはドラゴンテイマーの才能も付与されるのかしら?」

 

 

単に魔力を遮断して餌として認識されないようにしているだけです。

というか本当に魔力量酷いな……生まれたてで紅魔族以上とか……凄すぎる。

と思っていたら羽ばたくような動作で微風を魔法で起こすゼル帝。

 

……ちなみに私が感知したところ、魔力耐性がない人が目を合わせると痺れ、噛みつかれると弱毒で腫れるくらいの攻撃力を備えている。

 

……光ってる(宝)ものが好きとかドラゴンの性質が少しずつ現れてるけど実用性がなさ過ぎる。カズマ君とめぐみんは無駄に魔力が多い貧弱な魔物避けのヒヨコという認識ですが、私はゼル帝の将来に期待しておきましょう。

成長したら紅魔族の学園に預けた真紅眼の黒竜のじゃりっぱ(めぐみん命名)とクーロンズヒュドラのクロちゃん(ゆんゆん命名)、それから他の白虎とか青竜とか集めてバトルさせたいなぁ……

 

 

「教育はやっぱり親がするより教師にある程度任せて自由に伸び伸びと成長させるのが今後の方針でどうかしら!」

「まあ、いいとおもうのじゃ」

「でしょう? 私が名前を決めたからのじゃロリちゃんは教育するってのが平等でいいのよ!」

 

「……俺から言わせればアクアはサボりたがってるだけに見えるのが?」

「カズマ、別に悪いことは言っていないのですから、そのようなときにあえて親の方針に口を出すものではありませんよ? 静かに見守って何かあったら相談したりするついでにゼル帝を触らせてもらいましょう」

「お前、ヒヨコを触りたいだけだろ」

 

 

めぐみんがゼル帝を触る口実を作ろうとしてるのを見てクスリと笑いかけたとき、部屋のドアが開き、ダクネスが。

 

 

「ナナシ、レインが来たぞ? そろそろ王都にきて銀髪仮面盗賊の調査報告と今回の騒動の顛末をと……」

「あいわかった。……すまぬが呼び出し故、長期の不在になる。その間ゼル帝のことは任せた」

「もちろん任せて!」

「それともし育児に関してわからぬことがあればウィズを頼むとよい。一通りの魔力入り餌を仕入れさせておいた故」

「わかったわ。まあ、私に任せればあんな場所に行かなくても済むと思うけど」

「それと……」

 

 

その後およそ2、30分間話した。

ダクネスにチラチラと視線で急かされ、仕方なくアクアちゃんに任せるのが不安なまま、ダクネスとレインさんと一緒に王都へ転移した。

部屋から出る際に「ナナシさんって割と親ばかだよね」とか「面倒見いいだけですよ」とか「アクアがやらかさないか不安なだけだろ」とか聞こえた気がするのは気のせいじゃない。

 

 




次回一切触れない内容

アクシズ教のお祭りをしたいアクアちゃん。
というわけでアクシズ教の協会へGOしたんだけど……
中から聞こえる怪しい声と仲間の声。
ぎょっとして中に突入するといたのはめぐみんと美人プリースト(自称)兼めぐみんの姉(自称)兼主人公ちゃんの娘(自称)!
経歴に一切の真実が含まれないこのアクシズ教徒は一体……!?

そして神器、性鎧アイギスはどこに存在しているのだろうか……


きっと全部書きません。

此、最重要選択為る事心得よ。汝、運命之選択、努々誤る事無き事願い給う。

  • 怠惰暴虐之女神生存
  • 怠惰暴虐之女神死亡
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