私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回のあらすじ

土下座から始まった前回、結局エリス様を引き合いに出して事なきを得た

そしてゼル帝誕生!
なお、魔法攻撃(そよ風)、物理攻撃(爪と嘴で突く)、毒攻撃(蚊と同等)
将来は滅びの爆裂疾風弾できる大きなチキn……ドラゴンになれよ?(ならない)(親バカ)


アクエリアス祭を盛り上げたくて王都を支配した

<ダクネス>

 

私とナナシはレインに連れられ王城へ来ていた。

到着して早々にアイリス様がクレア殿から離れ、ナナシを連れて行き、目を輝かせながら冒険談をねだっている。(泣き目のクレア)

……少しばかり疲れたな。

 

 

「どうしたのですか、ダスティネス様?」

 

「ああ、すまないレイン殿。先ほどアクセルの街で少々由々しき事態が……」

 

「ああ、街から出る際に冒険者の方々から腹筋割れているとかバツイチとかバツネスとか……」

 

「ら、ララティーナはバツイチなのですか!?」

 

「あ、アイリス様バツイチなどという言葉はどこで!? おのれッまさかまたサトウカズマが……!」

 

 

クレア殿が何か言っているがそれに反応する暇はない。

余計なことをアイリス様に教えたカズマには過保護なクレア殿をけしかけようと思いながら、私はアイリス様の誤解を解くことに専念する。

 

 

「ち、ちちちっ違いますよアイリス様! あれはクーロンズヒュドラの討伐で調子に乗った冒険者たちの戯れ言です!」

 

「そ、そうですよね? 私の知っているララティーナは私に何の報告もなく結婚してすぐ離婚するなんていたしませんよね!」

 

「そ、そうですとも! 私の戸籍はお金と権力にものを言わもにょもにょ……私がバツイチという事実はありません」

 

「ほっ、そうですよね安心しました。ではお兄様はまだ……」

 

 

急にアイリス様が顔を赤く染めて興味津々に話に乗ってきて思わず取り乱して余計なことまで話してしまうところだった……

その話を聞き終え、何故か安心した様子でナナシの方に戻るアイリス様を見送り、レイン殿の方に顔を戻す。

 

 

「ではダスティネス卿のお病気が……」

 

「いえ、そちらはどこぞの聖女様のおかげで」

 

「あ~。経過は順調みたいですね?」

 

 

アイリス様にクーロンズヒュドラの冒険譚を話しているナナシを全員で見る。

そうだ、この人のおかげで父上は……

早めに呪いを取り除いてくれたナナシのおかげで経過は順調というか、もう完璧に回復しているため父に対する心配はない。

ありがたいことだ。

 

しかし新たな問題が3つほど。

 

まず1つ、ナナシの影響か父上が……

「もう回復したが老人を労って休養期間としてくれないか? それと私の後を継ぐためにも領主代行としてアクセルの街の統治を頼みたい。やってくれるか? やってくれるのか! ありがとう! ではパパはエリス祭りを楽しんで骨休めを……」と。

 

まあこれだけなら偶にの我が儘だ。

私も幼少の頃のように父上と一緒にエリス祭りを楽しみたいので仕事が一段落したら抜け出す予定だし、大きな問題ではない。

 

しかし2つ目の問題が「もしダスティネス卿と休暇を取りたいと申すなら某が代行を務めても……。なぁに、心配する必要もない。これでも紅魔の里の代表も務めておる、気にせずに……」とナナシが。

 

私は確信した。

この提案に乗ってウィズのように甘やかされたら堕落(ウィズはもう手遅れ)、

頼ったらクレア殿のように一瞬にして当家がアクシズ教墜ち(まだ……まだしてない)、

紅魔の里のように領地をおかしくされ(もともと)

……つまり実質的な権力を手にしたナナシが領主になってしまうと!

ということで私は勝手に魔改造されたり、アイデンティティーを奪われたりしないように、領主代行に励む必要がある。

 

アクセルの街が紅魔の里に匹敵する戦力を持ち、街中に平穏がもたらされることは避けなくて……もいい。

 

むしろ……あれ、いいことじゃないか!?

こ、これ以上考えるのはよして話を戻そう!

 

最後、3つ目の問題はエリス様が銀髪仮面盗賊の団長だという事実だ。

嘘を感知する魔道具で確認が取れてしまったが……

私だけの秘密にしておくべきなのだろうかと葛藤してやまない。

 

ナナシの方を見てため息をつくと私の視線とため息の意味に気づいたのか微笑み、何か気づいた様子で口に指を立ててシィーとサインを出された。

 

……前々から心を読まれている気がするのだがどういう原理なのだろう?

とにかく聖女様がこう示しているんだ、今回は保留ということにしておこう……(思考放棄)

 

私が頭を抱えている中アイリス様はナナシと急にヒソヒソとお話しになっている。

この平和な光景を見るだけでどれだけ私の心の平穏が戻ってくるか……

と思っているとアイリス様が不安と申し訳なさと真剣さが入り交じった表情でこちらに駆け寄り

 

 

「どうしましたか、アイリス様?」

 

「ララティーナ? そ、その、先ほどナナシさんからアクセルの街でエリス祭が行われると聞いたのですが……」

 

「ええ、それがいかがされましたか?」

 

「た、大変な中申し訳ないのですが……私もそのお祭りに参加したいのです!」

 

「ア、アイリス様? 急にそのようなことをおっしゃってもクレア殿は……」

 

「ああ、心配には及ばん」

 

 

ナナシがそういうのに、既視感を覚えるのだが?

とてつもなく不安なのだが?

 

 

「某がしっかり王女影武者として公務、並びに法整備、さらにはアイリス殿下が望んでいた学校の設立、エリス祭りの盛り上げまで全力でこなして見せようぞ!」

 

「私の時も同じようなこと言っていたが、そのときに言った通り部外者に権利を預けるのは……」

 

「ハッ、アイリス様の望み!? いいでしょう! 私が許可します!」

 

ク、クレア殿(アイリス様狂い)ッ!? か、考え直せ!!」

 

 

考え直されなかった。

私とクレア殿で止めたのに……

まさか私が領主代行をしているときにアイリス様が来てくださるとは……

これでは仕事が増えて抜け出せそうもないなぁ。

 

 

はぁ……

 

……敬愛すべき仲間達へ

このことが光栄なことはわかっていますが心労で倒れそうです……

クレア殿をけしかけるのを考え直しますので前回のように助けてくださいませんか?

 

 

 

 

 

 

<主人公ちゃん>

 

「ナナシさんのお召し物、とても独特ですが着心地もいいですし動きやすいですし何よりかっこかわいいですね!」

 

「ああ、何とお似合いなことか! アイリス様、こちらに笑顔と決めポーズを!」

 

 

何やかんやあって私が王女をする代わりにアイリスちゃんは聖女をすることになりました。

職業体験というやつですね!(別に着流しが聖女の服ではない)

クレア(まだアクシズ教ではないが陥落寸前)が魔導カメラをもって連写しまくってフラッシュが眩しい。

それで実際にお忍びという体で私のコスプレ?をしてエリス祭りとアクア祭りに参加するに当たって「どう振る舞えばいいかを教えてください」とアイリスちゃんが。

なので一先ず化粧と声マネの練習をさせて、大分様になったので言動教えることに。

 

 

「取りあえず偉そうな人には『ふむ』か『あいわかった』を言えば問題なかろう。多くは語らず威圧することが要点だ」

 

「なるほどです! じゃなくてふむ……あいわかった!」

 

「凜々しいアイリス様……サイコーです!!」

 

「覚えるべきはそれだけでいいのか!? それにわかっていると思いますが威圧しないでくださいね? それとクレア殿? 写真を撮っているところ申し訳ないのだが本当にアイリス様はアクセルの街に? それに護衛をつけないとは正気で?」

 

「もちろん私が遠くからいつでも駆けつけられるように待機し……いや、もめ事になる前に私が事前に犯罪者とその予備軍は蹴散らしておきます!」

 

「それは駄目です! 私がきちんと冒険者ギルドで護衛を、スケさん、カクさん、それからハチベエを雇って悪行に正義の制裁を与えるのでやめてください!」

 

 

ダクネスさんがアイリスちゃんのでもクレアの意見でも騒ぎになりそうだと胃のあたりをさすって……かわいそうに(元凶)

大人しく私に領主代行させて頂ければいいのに頑固ちゃんなんだから!

……あとで護衛役にハチベエ(バニル)を紹介しましょう。(悪魔の追撃)

 

 

「では次の紅魔族編。『これから始まる祭事はただの始まりに過ぎぬ』とか『神々の戯れに付き合う、か。それもまた一興』など殿下なら感性のままに話すだけでよい」

 

「では……今宵は気が高ぶっている、みたいなものは如何でしょう?」

 

「よいぞ!」

 

「よいのか!?」

 

「最後にアクシズ教についてだが、これは悪だからエクステリオンで滅ぼしなさい」

 

「はい、わかりました!」

 

「アクシズ教の聖女が何を言ってるんだ!? だ、駄目ですからね? わかってらっしゃると思いますが……あの、アイリス様、わかってますよね!?」

 

 

ダクネス……ファイト!

でもゴキブリ並みに厄介なアクシズ教はそれくらいしないとご褒美になっちゃうしねしょうがないよね!

 

 

「最後になるが我が弟子をあたってみよ。きっと良き出会いがあるだろう」

 

「なるほど、わかりました! これでライバルをお兄様から離せそうです! ……あっ、次は私が公務について説明する番ですね! えっと、所作は……何故か完璧なので公務の内容を……」

 

「いや、説明は結構。知識は(ココ)に詰まっておる。例えばこれからクレア殿と水浴びをする時間で、何故かクレア殿は洗い方がくすぐったいから自分で洗うべしとか……」

 

「ナナシ殿!? どうしてお前が国の重大機密事項を知ってるんだ!?」

 

 

アクシズ教の入信書(私からのプレゼント)を手に握ったクレア殿がペンを紙に触れさせないように我慢、というか葛藤しながら声を荒げている。

欲望に逆らうのは毒、欲のままに行動するのがアクシズ教の正しい行為と教えたらこんなことになってしまいましたが、まあ普段と変わらないのでいいでしょう。

 

 

「というわけで仕事をこなしてくるでの。あ、アクセルの街の一角に秘密基地を用意した。そこを拠点とし、主も観光と祭りを存分に楽しめよ?」

 

「ひ、秘密基地!! わかりました! ありがとうございます!」(羨望の眼差し)

 

「おい、秘密基地とは一体何なんだ? 領地を勝手に改造していないよな? お願いだ、してないと言ってくr……」

 

 

ダクネスの悲鳴を無視。

アクセルの街を支配させないというのなら手始めに王都を手中に……!

そしてお祭りの盛り上げ計画を実現させる!(順序や手段がおかしいのは中二病だから)

 

クックック……日本人の血が騒ぐ!

さあ、古来より伝わりし神々の祭りだ、派手にいこうじゃないか!




次回

主人公ちゃんが国王から統治権を駄々こねて譲り受け、およそ一週間経過した。
裏で着々と悪事(法には触れていない)を働く主人公ちゃん。
そんな裏の支配者の思惑はつゆ知らず、カズマやめぐみんはナナシ(?)と屋台を巡ったり盗賊したり、ファンクラブを創設したり……

此、最重要選択為る事心得よ。汝、運命之選択、努々誤る事無き事願い給う。

  • 怠惰暴虐之女神生存
  • 怠惰暴虐之女神死亡
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