私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回のあらすじなど

銀髪仮面盗賊団ファンクラブ(めぐみん盗賊団)が銀髪仮面盗賊団を取り込み、知らぬ間に大きな組織へとなっていく中、主人公ちゃんは手を回し、エリス教の手助けや金魚を生み出し、王都の支配、そして空いた時間でめぐみんたちの様子を見守りに行っていた。
それとクリスに素でプンプンと怒っていた主人公ちゃん。


胸部装甲を厚くしたら凄惨な事件が起きた

<主人公ちゃん>

 

久々の出番で張り切ってる私ことナナシです!

……公務や仕込みがようやく終わり解放されましたので今日から今まで抑圧されてきた分を爆発させていきます!

レッツエクスプロージョン!

 

 

「ねえ団長さん、このスライム装備、見た目はかっこいいんだけど実際体験して胸が邪魔だよ。重いし揺れるし……やっぱり貧乳はステータスなんだね!」

 

「……副団長、さすがにそんな嬉しそうな顔して、嘘丸わかりですよ?」

 

「助手君! 何言ってんのさぁ! 私が巨乳になったからって嫌らしい視線送ったら天罰でだからぁ……えへへ///」

 

「わ、わかりましたから! だから調子乗って俺の背中をバシバシ叩かないでください! 地味に痛いです! なあそろそろいてっ、やめいたっ、ちょ、や、やめろォオオ!!」

 

 

まあご覧の通り、今日はアイギスさんを何とかしようとクリスにスライムで胸部装甲を施してもらっている。

今回のB・K・B(ボン・キュ・ボン)作戦は昨日の夜、私がクリスの胸にスライムを押し当てたことで閃きました。

自称剣士である私が囮となり、あわよくば契約しようと思ってたのですがクリスさんが……

「き、君にそんな危ないまねさせられないよ! あの変態鎧の被害に遭うのは私一人で十分だから……。べ、別にそのスライムが凄いなだなんてちょっとしか思ってないけどね?」

……と言ってきたので仕方なく今回はクリスにその役を譲ったのです。

 

 

「じゃあ早速行きましょう、早く帰ってめぐみんと花火見ていい感じの雰囲気になる予定があるんで!」

 

「ちょっと! さっきはダクネスといい感じだっていってなかった!? 浮気で刺されたら蘇生してあげないんだからね?」

 

「大丈夫ですよ! 二人ともまだただのパーティーメンバーなんで。というかめぐみんに関してはナナシさんが許嫁だから……」

 

「それどういうこと!? 初耳なんですけど!?」

 

「そんなこと、どうでもよかろう」

「よくないよ! どどど、どうしよ! 私祝福の言葉かける準備まだできてないんだけど!」

「そもそも、ゆいゆい殿が勝手に言っているだけだ。某は契りを交わした記憶などない」

 

「あ……そ、そっか! 取り乱すところだったよ……」

「十分取り乱してたけどな?」

 

 

 

 

****

 

 

 

 

という訳でアイギス捕獲作戦(B・K・B作戦)を執り行ったのですが……

結論、アイギスに逃げられました。

 

このような不甲斐ない結果になってしまったのにはいくつか理由があります。

その理由を順を追って説明しましょう。

 

まず、私たちは屋敷に侵入することには難なく成功したんです。

めぐみんとゆんゆんと私に変装したアイリスにファンレターを渡されるというハプニングはあったものの順調に。

それもそのはず、これから行われる蝉退治に警備の兵も駆り出され屋敷の警備は手薄、カズマ君がいつかのように変なトラップに引っかからない限り失敗はありません。

 

次に侵入した後のことですが、前回カズマ君とクリスさんが二人で勝手に、そう、団長である私を誘わずに勝手に盗賊ごっこを始めた(事前調査をしてくれた)ため、苦もなく宝物この前に到着。

 

それからアイギスをどうやって運ぼうかという話なのですが、アイギスは無駄に性能がよい神器なので自分に作用するデバフを無効化します。

なので魔道具で包装したりして運ぶのは不可能といえるでしょう。

そこで私たちのとった手段が人工巨乳を作りだし、アイギスに自ら契約させ、連れ出すというものです。

 

そのときの一部始終を少々……

 

 

『まぁた来やがったかコソ泥ども! 今回も大声で叫んでやる……って昨日一昨日とは違うメンバーだな? そこの冴えない男は同じだが、俺好みのナイスバディーお姉さんがご登場とは、もしかして、俺の好みを揃えようとしたのか?』

 

「どうだ、顔良し中身良しだ! まさかこれ以上の高望みするのか?」

 

『まさか! 巨乳サイコー!! 完全に巨乳派で顔もAランクの俺の好み100点だ! わかってるじゃなねぇか兄弟! ちなみにそこのロリは倫理的にも論外だが、成長してボインになったらまた俺のところに来てくれてもいいぜ!』

 

 

……不快な思いをちょっとだけしながらもアイギス入手まで後僅かというところまでは順調だったんです。

というかクリスと契約して合体するところまでは問題なかったんですが……

 

 

『おお! すっげえ滑らかで柔らかなな乳! 柔らかすぎてまるでスライムが蠢いてるよう……って何じゃこりゃああああ!?!?』

 

「ちょ、ナナシさん! このスライム君挙動がおかしくなってるんだけど!」

 

『あっテメェ! 前回と前々回俺のところに盗みに来たガキじゃねぇか!』

「ガキじゃないです女の子ですー!」

『まさか魔道具で俺を騙そうとしたってことか!? ってくすぐったい! 俺の中でもぞもぞすんなこのスライム男! あ、本当にまって……ああっ、そこかき混ぜちゃだめだから! おかしくなっちゃうから!』

「な、ナナシさん! たす、助けて! スライムが言うこと聞かなくて服の中に入ってきそうなんだけど……って身動きとれない!?」

『へっへっへ、死なば諸共だ! このまま一緒に蹂躙される苦しみを味わえ!』

「いやああああああああああ!!!!」

 

 

という、アイギスの機能のうち「魔法やスキルを無効化する」という能力により魔力で制御していたスライムが暴走するという痛ましい事故が起きました。

 

……私が重要なこと忘れてたせいでまさかこんな凄惨な事が。

スライムの品種はところてんスライムでダメージはないとは言え、きっとあの鎧の中はジャイアントトードの中に等しいから……

考えただけでも恐ろしい……!

 

 

「汚された……私、女神なのにスライムに体中……もうお嫁に行けません……ううっ」

 

「え、エリス様、大丈夫ですよ……! アクアなんて数え切れないくらいジャイアントトードに捕食されては粘液まみれにされて帰ってくるんですから……。ほら、帰ったら温かいお湯に浸かりましょ?」

 

 

……という事件を経た結果、アイギスの確保の前にクリスの心の手当を優先しないといけなくなり逃がしてしまったのです。

 

 

 

 

 

 

<めぐみん>

 

私たちはなんと幸運なのでしょう!

一度ならず二度も憧れの銀髪仮面盗賊団にファンレターを直接受け取ってもらえるとは!

今思い出しただけでも興奮が止まりません!

しかも今日は団長さんもいて

 

「あ、あの! 失礼なのですが貴女はエリス様なのでしょうか……」

 

と興奮のまま質問したところ

 

「わ、私はエリス様とは何も関係n……」

「だとして、何が変わろうか、我が赤き瞳と同調する者よ。そも悪魔を名乗る女神がいようか?」

 

と、あくまで正体を隠していたいようだったので言及を避け、別の質問をしました。

 

「わ、私たち! 世界のことを考え、闇に潜み善をなす貴方たちのお手伝いを微力ながらしたいのです! な、何をすればいいですか……?」

「ふむ……では、仮初めの偶像を崇拝するより汝が心に従い善を成せ。我らは裏を表へと、世界の闇を黎明の明るみへと誘おう。夜を背負い白日の下へ導くが我らの宿命。太陽の明るさは任せた」

「は、はひ!」

 

返事を頂いた私たちは、もう……

ゆんゆんもアイリスも感激のあまり何も言えませんでしたし、私も口角が上がり半開きになった口から「ふあぁ……!」と興奮して変な音が出てしまいました。

 

……あの人の期待に応えるためにも表世界の平穏は私たちが守り抜きましょう!

そう心に誓った日だったのです。

 

 

「ただまー……」

 

「おかえりなさい、随分遅い帰宅ですね!」

 

「……何やってるんだ?」

 

「見てわかりませんか? 我らが盗賊団ファンクラブの団員に今日あったことを通達しようとしてるんです!」

 

「……前も言ってたな、そのファンクラブ。一応聞いておくが規模はどれくらいになったんだ?」

 

「ふっふっふ……聞いて驚くなかれ! 現在アクセルの街には私とゆんゆんとお姉さんくらいですが、アルカンレティアの大半のアクシズ教徒、紅魔の里の全員、それからアイリスとクレアさんも……」

 

「そっか。で、その架空のお友達に何書いてるんだ?」

 

「信じてませんね!? ……まあ私も急成長しすぎて実態を計りかねているので今回のところはそのままでいいでしょう。いずれ世界規模になって、入りたいと泣きついてきたときには下っ端として迎え入れてあげます」

 

「……今さらっと読んでみたが、割とまともなこと書いてるんじゃないか? 世界平和のために各自、治安維持やゴミ拾いしろって内容だろ? 資金を貯めておくのはよくわかんないけど」

 

「いずれ巨悪が表世界に侵攻してきたときに、師匠や団長さんに渡して有効活用してもらうためです。人類の存続を賭けた総決戦を想定し、国家単位での予算が……。とにかく今日はこれを書くので忙しいのでしばらく話しかけないでください!」

 

「ふーん……っておい! 俺と花火行くって話は!? 俺と話がしたいってのは!?」

 

「花火はそろそろ終わりますし、明日もあるので今日はなしです。それに明日は師匠が作成した誘導光線香花火が見られるので私の爆裂魔法も映えますしきっと綺麗です。また明日」

 

「そ、そんなぁ……」

 

 

そんな情けない声出さないでくださいよ……

……仕方ない人ですね、私は今晩は徹夜ですし、後でカズマにはエナジーポーションを買いに行くのに付き合わせてあげましょう。




次回

対昆虫型モンスター兵器、誘導光線香花火。
その光に誘き寄せられた夏の虫は一体どうなるのでしょうか……
夏の風物詩は花火というなのエクスプロージョン!

此、最重要選択為る事心得よ。汝、運命之選択、努々誤る事無き事願い給う。

  • 怠惰暴虐之女神生存
  • 怠惰暴虐之女神死亡
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