ダクネス、主人公ちゃんの策略に落ちる
それもこれも今回のために準備をしてやりたいほうだいするために……
ちなみにカズめぐデートでは対昆虫型モンスター兵器、誘導光線香花火と爆裂魔法が夜空を彩った。
<カズマ>
エリス様コンテスト……もとい女神様コンテスト。
その内容とは簡単に言えばコスプレ大会だが、その実態は苛烈な宗教戦争である。
信者たちが推しの女神になりきり、いかに自分の宗教がいいものかを知らしめ、敵宗教を改宗させるのが目的である極悪非道な戦いなのだ。
そして今回の総合評価を任されたのは……
「某だ」
「だよなぁ……。だってお前、アクシズ教聖女だしエリス教聖女だし、聖女って教会のトップだし。しっかしどうしてエリス様コンテストから女神様コンテストに名前変えたんだ?」
「……時が来ればわかることよ」
「もったいぶるなぁ……。そう言えばエリス様、参加するってなったとき結構気合い入ってたからな……パットましましで登場すんのかな?」
「それはしないだろう。なんせこの前のスライム鎧事故で……」
「ああ……あれは悲惨な事故だったな」
前々回、エリス様がスライムで胸部装甲を施して調子に乗ってたとき、アイギスの鎧を着たせいでスライムの制御ができなくなって……それがトラウマになったらしい。
「そう言えばアクアも参加するように誘ったんだっけ? あのトラブルメーカーを誘うって何でそんな面倒なことを……」
「今回の催しはあくまで異教徒同士の交流だ。しっかり女神を誘わねばフェアじゃないだろう?」
俺としては、実はこの祭りの後アクアにどうして私のことを誘わなかったのか言われて変な頼み事をされそうだったから誘ったっていう理由の方がしっくりくるんだが?
ま、まあ、アクアを誘ったことはおいといて、女神様コンテストの目的はこれだけじゃない!
というのはコンテストを開催して美女をかき集めればあの性なる鎧、アイギスは餌におびき寄せられた動物のように来てくれる……らしい。
いや、ナナシさんが言うからには信用してはいるが、あの鎧は頭が真っピンクとはいえ知能がある。
そうそう罠に引っかかってくれるのか?
「しっかし本当に引っかかってくれるのか?」
「さすがにそんな馬鹿なわけないと思いたいよ、仮にも神器だしさ……」
「おっ、エリs……クリス! さすが、バッチリ決まってるな!」
「カズマ君の視線がちょっと下の方にあるのは気になるけど、しっかり準備してきたよ! というか本当に降臨するとかじゃなくてよかったのかな? アクア先輩はそのままの肉体でこの世界に来ちゃったから神々しさというか神気を纏ってるけど、私はほとんどないし、もしかしたらアクア先輩にコンテスト優勝されちゃうかもしれないから……」
「そんなことは絶対ないから安心していいぞ? あのアクアだ、どうせ審判におかしなことを言って出禁にされるだろうし、優勝はエリス様で決定だ! この後俺、手持ちの財産全部クリス様にかける予定だからよろしく!」
「何女神様を賭け物の対象にしてんの!? 罰当たり! 罰当たりすぎるよ!?」
****
こうして始まった女神様コンテスト……というなのコスプレ大会。
開始する前に何故か最前席を牛耳っていたアイギスを確保。
ナナシさんとエリス様特製の封印の札を貼り付けそのまま一緒に観戦することに。
……何故かアイリスが参加していた。
いや、何で王女様がこのコンテストに参加してんの?
偽名でイリスとして参加したらしいけどおまえの側近の白スーツが「アイリス様ぁもえぇぇえええ!!」って騒いでたせいで結構なやつに正体がばれてナナシさんに強制退場させられていた。
いや、わかってるんだよ?
確かに王女様が身バレしたら犯罪が起きる可能性もあるし、安全のためにどこかに飛ばすのはわかるんだ。
「だが俺のかわいい妹が決勝に残らない、というか優勝しないとかこの審査はおかしい! よってこのコンテストは無効だ! ノーカン! ノーカン!」
『きょ、兄弟……お前シスコンだったのか? というかあんなかわいい妹いるんだったら俺に紹介しろよ。流石に今は幼すぎるし戦わせたくないが、将来着てくれるっていうなら大人しく着られてやってもいいぜ?』
「お前みたいな変態鎧にかわいい妹を任せられっか! って警備の人! 違うんです喧嘩じゃないんで退場命令しないでくださいお願いします!」
その後もバニルが美女の土塊から脱皮して、その土塊目当てに大量のサキュバスと男どもが争奪戦を開始したり、ダクネスがいやいやながら「お前なら優勝候補だ! 誰か! 私の娘をきれいに着飾ってくれ!」と親父さんに言われ渋々参加して、会場の皆にララティーナ呼びされ乱闘になったり騒ぎはあったものの概ね予定に狂いなくコンテストはラストに。
ちなみにララティーナは恥ずかしがって結局辞退した。
逆にアクアは見た感じ支持率が高く「フフン! ここまで残ったのは女神の実力よ! ……別に保険として私の子たちに投票してってお願いしたとか一般の人に私の投票だけ5倍になるようなボタンを渡したとか、そんなことはしてなくて、純粋な実力よ!」って胸を張っていたがまさか出禁になる予想が外れるとは……
ってダクネスの親父さん! いくら自分の娘が決勝に残らなかったというか辞退したとしても悔しさで怒り狂わないでください!? 周りのお客さんの迷惑だから!
<主人公ちゃん>
祭りの華はケンカだって聞いたことがあるけど流石にこれは荒れすぎだと思います。
あの後、まあ、案の定、負けず嫌いなクリスがしっかり本体で降臨したんですが……
「ああああ! エリス! この私を差し置いて何て大胆な登場をしてるのかしら!」
「ええっ!? アクア先輩に似てる人が何かいちゃもんつけてくるのですが!?」
「私の顔忘れたのかしら! 私に対する恩を忘れたわけないでしょうね!」
なんて騒ぎになって、カズマがアクアを羽交い締めにしたり、会場中のエリス教が握手を求めだしたり、コンテストに誘った赤い髪の毛の巨乳お姉さんはアイギスが勝手に合体して蒸し焼きになりかけたり……
まあ、何が言いたかったかというと、来年以降のコンテストは中止という……
そう頻繁に神様が降臨してもしょうがないし、エリスかアクア以外のコスプレ(サキュバス)の需要が異常に高くて風紀を乱しまくったせいもあるから仕方がない。
しかしながら、私の当初の目的、神々の祭りを盛り上げ、ついでにアクセルの街と王都の支配
については完了しました。
王都にアイリスたちがついたらきっと喜びのあまりはしたなくはしゃぎ回るでしょう!
ふっふっふ……楽しそうに中二台詞を吐く王女様の図が目に浮かびます!
世界は着実に私の手によって堕ちてきている……
すでに戦闘力的にいえば2大トップのアルカンレティアと紅魔族は手中に収めていましたが、今回の祭りを介して支配範囲を広げられました!
私には銀髪仮面盗賊団とそのファンクラブ、総勢8千人の部下がいる!!
そろそろ信仰心も集めてきましたし現人神としてゴッドの名前を冠してもいい具合になってきました!
まずは裏から世界を牛耳り、表世界では聖女兼王女(代理)として皇帝として平和に統治して国を……
いや、国だけでは足りません!
一つの大陸でも、魔王さんに言われた世界の半分でもまだ足りません!
やがては世界をこの手に……!
本当はもっと細かく、かつキャラクターは激しく動き回らせたかった……!
でもそれして収拾つかなくなって全て消して書き直しました(泣)
それはそれとして中二病主人公ちゃんは悪役っぽいこと言ってても本質的に善良なので世界を手に入れたとしても平和に陰ながら統治する……はず。
次回……
まさかの未定!?
もしかしたら王都での話かもしれませんが……
早々に第9巻を周回して内容を固めておきます。
此、最重要選択為る事心得よ。汝、運命之選択、努々誤る事無き事願い給う。
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怠惰暴虐之女神生存
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怠惰暴虐之女神死亡