めぐみんの家に破壊の限りを尽くし、その上で魔王城に改造したらめぐみんの許嫁になりかけた主人公ちゃん。(大人がお酒とその場のノリで酔っているせい)
めぐみんには師匠と呼ばれ、貧乏店主の面倒を見るついでにこちらも養うことに。
中二病だけど家庭的なスキルが完璧な主人公ちゃんの魔の手に堕ちた貧乏一家。
これで魔道具店とその納品元をを裏から支配することに成功した!
次はどこを裏から支配する(養う)のか?
<主人公ちゃん>
くっくっく……!
魔道具店の店主と魔道具作成者の二人を裏から支配することに成功した私はもう無敵の人だ!
これからは「囮のポーション」の他にも「身体永久強化ポーション(仮)(レベルダウンなど、割に合わない副作用を添えて)」とか「爆発のポーション」シリーズとか、扱いには一癖あるものの効果が抜群なものを量産してもらっている。
これでまた中二病の高みへ上ることができる!
というやりとりから数年、ずっとおとなしく眠っていたこめっこが大きく成長し、めぐみんも十数歳になった。
私も二十代(女性に年齢を聞くのは失礼だとは思わんかね?)で、こっちの世界のみならず、あちらの世界でもアルコールを飲める年になっていた。
しかしながら私はお酒を飲んでいない。
それはなぜか!
…………いつだったか、酒豪を決める大会(主催者ダスト)に参加し、解毒魔法でアルコールを気づかれないように分解しつつギルドでその場にいた冒険者たちと飲み比べをしたら職員さんに、
「ナナーシャさんはまだお酒を飲める年じゃないでしょう?」
いや、もう成人しているのだが……
「それに、この人たちに返済能力があるとお思いで?」
確かにダストは紙幣の代わりに塵芥をもってそうなヤツだけど、ほかの冒険者からも酒代は工面するでしょ?
「敗北者一人あたり今日の代金は……10万エリスを超えていますが?」
「……」
「ナナーシャさん、お酒、だめ、わかりました?」
「…………あいわかった」
ということがあったせいだ。
私としてはまだ若いのにとんでもねえ酒豪が現れたぞ!! 的な展開をやりたかっただけなのだが、よくよく考えてみれば真面目な冒険者たちはご飯を食べて情報を得たら帰るし、その他の荒くれ者たちはベロンベロンになるまで酔っ払って記憶が曖昧かつ、寝てる奴らが多い。
つまり私の希望した中二心をさらけ出す機会にはなり得なかった。
ちなみに私の年齢を知っていながらお酒を飲めない年であると決めつけたギルドの職員さんには翌日フルコース(自作)を振る舞い胃袋をわしづかみにした。
これで二度と舐めた口をきけまい!
……別に身長が高くないことや見た目が幼いのを気にしているわけじゃないんだよ?
ただ、ギルドを裏から支配するためにやっただけなんだからね?
まあ、そんなわけで、私の身長の伸びに限界を感じ始め、新たに成長促進魔法を開発し、失敗した結果、副産物として若返りの秘術を習得してしまった。
ただし自由に年齢を操作できるわけではないし、見た目も大して変わらなかったため封印した。
(なお、後に様々な魔法を会得するに至るが、身長を伸ばす魔法は全身複雑骨折したかのような痛みを伴い、効果は0.1mmしか伸びないということで流石にもう一度は使用しないとのことだった。
また、成長促進魔法はあくまで年齢だけ重ねるだけで身長は伸びなかったという……)
めぐみんは私と比べて数センチ下のところまで成長するし、なんだか原作より大きくなってやしないか?
目測だからわかんないけど、ゆんゆんと大差ない私(私が下)が言うんだから間違いない。
きっと私が料理を定期的に作りに来たせいですね……
いいことですね! やっぱり子供は大いに食べ、大いに遊んで、成長するべし!!
心なしか胸のサイズも私より…………いえ、やめておきましょう。
どこからか空しさが……
そんなこと思っているとめぐみんから声がかかる。
「師匠大丈夫ですか、そんな虚ろな目をして一体何がっ!?」
「大丈夫、少しばかり将来に思いを馳せていただけだ」
「そんなに心配しなくても私が学園に入学したら素晴らしい爆裂魔法使いになって敵なんかケチョンケチョンにしてやりますよ!!」
「ケチョンケチョンなんてきょう日聞かないねぇ……。まあ、私はその心意気を歓迎しよう。……そして楽しみに待っているよ、こちらのステージにまた一人登ってくる者の存在を」
「ふっふっふ……風向きはこちらにやってきています。いざ、新天地へ!!」
「行ってくるがいい……」
このやりとりをしたのが校門の前。
そして今、私が立っているのは体育館のステージの奥。
…………どうしてこうなった?
しかしこれだけは言える
流石は紅魔族、思いつきを実行する能力が違うね!
<めぐみん>
師匠といけてる別れをした後、私たち入学生たちは案内板に従って体育館へと集められた。
もちろん里の同学年の子なんて十人しかいません。
「おめでとう新入生諸君!! 我が世界最高峰魔法教育機関であるレッドプリズンッッ!! では校長として君たちに……「ああ~、新入生諸君、明日から授業があるため頑張るように、以上ッッッ!!」……あ、私の話は? 少しくらい話させてもいぃぁぁぁぁ……」
「よし、邪魔な校長はいなくなったな! ……我が名はぷっちん。紅魔族随一の教師にしてやがて校長の椅子に座る者、そしてお前らの担任!!」
この先生! 自分の学校の校長をよりにもよって邪魔者とは……悪い意味でヤバいところかもしれません、この人が担任とは……
他の生徒たちを見ると大人の紅魔族の本気に目を輝かせています……私は師匠のおかげで全く動じませんでしたが、っとおや? あの子は顔を赤くしていますね……もしや私のように中途半端なかっこよさにガッカリして怒っているのでしょうか?
だとしたら元々馴れ合うつもりもありませんでしたが、あの子とはいい友人となれるかもですね!
「そして!!」
っそ、そしてって何!?
まだ他にヤバい先生が……!?
カツカツと靴音が場を支配する。
なんとなく緩んでいた空間が妙な緊張感で満たされる。
そして表れた影は禍々しい闇のエフェクトを垂れ流す私たちと同じくらいの大きさの金髪赤目眼帯着流しだった。
「某は理の外の者なり。某は裏の世界の支配者なり。汝らは瞳の奥に隠された深淵を覗く覚悟があるか? 深淵を覗くとき、また深淵も覘いているのだ……。覚悟有するもの在れば某、副担が発足する裏生徒会へ来るがよい! 学園を裏から支配することで、世界を覗く術を授けよう!!」
「し、師匠ぉぉぉおおおおーーーーー!?!?!? そんなところで何やってんですか!?!?」
「む、新入生めぐみん君はお静かに。……疑問に答えるとするならば、先ほどの髭の立派な爺に名乗りを披露されたものだから某も返したところ、校長権限で副担に任命されてな! ならばこの学園もアクセルの街と同様に裏から支配して差し上げようと思っていたところ……担任?」
「おう! 表では私が校長の座を奪い取り、裏では生徒会が暗躍することになった……流石、副担!! 里の外の者なのに色々とわかってるなっはっはっは!!!!」
「というわけでよろしく頼むぞ……
師匠は本気でかっこつけた後に闇のエフェクトの中に入り姿をくらました。
……おかしいですね。
以前聞いたときにはこのエフェクトは師匠が開発した何の効果もないただ見栄え重視の飾りだと聞いていたはずなんですが、ビリビリとした緊張感に、震えと動悸が止まりませんでした……
これが師匠の本気……
しかし、なんだか疲れました……
担任のぷっちんも解散の合図とともにテレポートでどっか行ってしまったのでボチボチ帰ろうかなと思っていると……人の波が押し寄せてきた!!
「ちょっと、何帰ろうとしてるのよ!? 何なのあの人!? 師匠っていってなかった!? あの人はあんたの何なのよ!?」
「そうよそうよ! 私たちあの人のこと知らないのにめぐみんだけ知ってるのは不公平よ!! どこに住んでるか教えなさいよ!!」
「ちょ、ふにふら! どどんこ! 一気に捲し立てないでください! あの人は……何と言えばいいんでしょうか。私の家の噂は知ってますよね?」
「噂に聞く紅魔の魔王城、興味深い噂だったが噂ほど当てにならないものはない。見に行ったが君の家があっただけだった」
「そうよね、夜になるとデカいお城が現れるっていうのは嘘だって話じゃない?」
「ちっちっち! あるえ、ふにふら? 火のないところに煙は立ちませんよ?」
「つまり噂は……」
「真実です!! あの家は私の意思一つで魔王城に変形するのです、ロボットのように!!」
ああっ……この日のために私は家の変形を言いたいのを黙ってきたのです!!
叫ぶがいい、
私の家のかっこよさに…………!!
次回!
めぐみんの家が噂され、それが事実だと知った瞬間、紅魔族全員が動き出す。
自らの手で家を改造し、今までは壊れてもすぐに立て直せることを重視してきた家が、リフォームの師匠の手で瞬く間に……
迫る建設依頼!
迫るガーゴイル盆栽!
迫る生徒たち!
果たしてすべて次回に書き込めるのか!?
どこまで続き見たい?
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二期(~原作4巻)ハンス
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紅伝説(原作5巻)vsシルビア
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紅伝説(魔王討伐√)
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三期(~原作?巻)
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紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
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紅の宿命(魔王討伐√)
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最終巻(魔王討伐√)