主人公ちゃん、レッドプリズンの副担に任命される。
めぐみん、家を魔改造してもらったことを真実として広める。
生徒を介して伝わる魔改造。
はてさてどうなる!? って感じです。
誤字報告助かります!
<めぐみん>
「それでそれで!! その後どうなったの!?」
「ええ! その後師匠は『この家はまだ違う形態が隠されていると言ったら?』と言って今度は天高く聳え立つダンジョンへ変えたのです!!」
「やはり私たちの副担はわかってるじゃないか、物事のセオリーを堅実に、かつ大胆に積み重ねている……!」
「そうでしょう、そうでしょうとも! 私の師匠はこの里の誰にも及ばない素晴らしいモノを秘めてるのです!!」
「めぐみんはいいなぁ……。私もお近づきになりたい! そして養ってもらいたい!!」
「どどんこ、申し訳ないのですが師匠はすでに我が家族とアクセルの魔道具店の店主を養うので手一杯なのです。……改造の件ならもしかすると先着順でやってくれるかもしれません……」
「こうしちゃいられないわ!! 私、家を改造したいって話、家族に相談してくるー!!」
「わたしもー!」
そう言って十人中八人が急いで帰っていった。
これで師匠の手によって紅魔の里がよりかっこよくなるに違いありません!!
そしてゆくゆくは師匠と、その師匠を卒業後は超える予定の私が紅魔の里を裏から支配してあげましょう!!
くーっくっくっく……くはーっはっはっはっは!!!!
「随分とご機嫌な黒幕顔だね」
「ええ、楽しくなってきましたよ……!」
「それはよかった。……ところで、あそこの影に隠れて見ているのは君の知り合いかい?」
あるえがそう言って指さした方向を見ると私たちと同じ制服に身を包んだ娘が一人。
以前どっかで見かけたか、それとも話したことがあるのか、影が薄すぎて名前も覚えていない族長のところの娘。
だからこう答えるのだ……
「いいえ? 知らない人ですが?」
「ちょ、ちょっと待って!? あの時あなたから話しかけてきたじゃない!? 本当に覚えてないの!?」
「確か影の薄い君は……族長のところの、ゆんゆん、だったかな?」
「あ、は、はい! そうです!」
「ほう。ではそんな薄い族長のところのゆんゆんに質問です。あのときっていつですか? 何年のぉ、何月ぅ、何日ぃですぅ?」
「え、ええっと、確かピー年のピー月ピー日、め、めぐみんが川で魚釣りをしてると思ったら手づかみでザリガニを何匹も捕まえてたときの……」
「っだあああぁっぁああああああ!!!! き、聞こえませんよ!? 何ですか!! そんなに細かく覚えていて!! ストーカーですか!?」
「ええっ!? だってめ、めぐみんが言ってきたんじゃない!?」
なんということでしょう!? よりにもよってこの子、私がひもじい時にこめっことザリガニを捕りに行ったところを目撃しているとは……!!
しかも正確な日時まで……なんかちょっとキモい。
悪い子じゃなさそうなさそうなんですがこれはちょっと……
「そんなことより……」
「そんなことじゃないです!」「そんなことじゃないわよ!」
「息ぴったりじゃないか。……で、話は変わるがめぐみんの師匠についてだが、里にいるときは見かけなかったことから察するに君の家ばかりにいるんだろう?」
「え、ええ。確かに。以前はよく森の方とか魔王軍の方にニートたちを先導してちょっかいかけてたみたいですが最近は専ら地下にいますね。そう言えば独り言で『ネルフ本部を……』とか『ラピュタのように飛行石を……』とかよくわからないことを呟いていましたが…………きっと私たちには想像し得ないようなかっこいいことだと思います!」
時たま師匠が使う言葉には紅魔族随一の頭脳を持つ私でも理解し得ないことをいっていることがあります。
きっと古代言語とかから引っ張ってきているのでしょうが、やはり師匠の全容はつかみ切れない。
……だがそれがいいッ!!
「え、でもあの先生?でいいのかな? そ、その、私たちとほとんど年齢変わんないように見えたけど、本当にそんなすごいこと、で、できるの?」
「確かに、ゆんゆんの意見ももっともだがどうなんだい?」
「確かに言われてみれば。幼少期からの付き合いなので何も疑問に思っていませんでしたが……師匠は私が七歳くらいの時に出会い、そこから一切見た目は変わっていません。なんなら何となく若くなっている気がしなくも……?」
「つまり我らが副担には不老不死の疑惑があるってことかい?」
「……さあ、どうでしょうね? あの人は不思議でかっこいい人ですから」
「……もう、規格外すぎて、あの言動で恥ずかしさが芽生えてこないの。ふしぎ……」
「フッ、ゆんゆん、担任はダメでも師匠はかっこいいと感じる感性……やはり同士でしたか。 ……それはそれとしてストーカーはやめてください。正直ドン引きです」
私の後方で何か言い訳や弁明をしている人がいますがそれは放置です。
やはり紅魔族としてかっこいいやり取りを優先したいのだ。
「それで? 師匠が私の家にいることが何だというのでしょう?」
「あー……要するにめぐみんと一緒に帰宅する方が改造の件、引き受けてくれやすいのではとね。世界がそうしろと、私に語りかけるんだ……」
「さすが、あるえもやはり選ばれし同胞だったようですね……! いいでしょう、入学して早々ですが我が魔王城に招待です! さあ、行きましょう! 家を魔改造してほしくば!! …………そこのゆんゆんもついてくるがいいですよ」
そう言って私はあるえの背を押して師匠がいる家へと足を速めた。
「あ、あのぅ……わ、私の話聞いてた? た、たまたま見かけただけで、あ、その、待って!? お、おいていかないでぇぇぇええ!?」
<ゆんゆん>
二人において行かれるのが嫌だった。
ここで追いかけないとまた一人ぼっちの生活が始まって、学園での生活も教室で賑やかな中、一人で食べるお昼がひどく居たたまれなくなって、トイレで食べることに……
うっ、辛すぎる……それだけはなんとしても回避しなくちゃ!!
そう思って二人の後ろを追いかけた。
……間違っても魔改造はされたいわけじゃないのよ?
「ここに三人が来るのはわかっていた。それが世界が選択せし定めなのだから……そうだろう? めぐみん、あるえ、ゆんゆん」
「自己紹介もしていないのに生徒の名前と顔を把握しているとは……この教師、できるな……!」
「なに、君たちだからだよ」
「え、君たちだからってどういう……?」
「師匠! ちょうどよかったのです! この二人が自宅を私たちの家みたいに魔改造してほしいそうで……」
「ちょ、ちょっと待って!? 私そんなこと一言も……」
家を魔改造してほしくないことを伝えようとすると副担任の先生が静かに指を立てて微笑む。
体育館での怪しい雰囲気とは打って変わり、私のような紅魔族ぽくない可愛らしく可憐な一面を見て思わず口を
「皆まで言うな……汝らのことは世界の言葉より概ね理解している」
「やはりめぐみんの師匠……私の言霊を感じるとは、流石と言わざるを得ない……」
「……む、こちらに押し寄せる波動を感じる。となればここは話の場として不適だな。少々場所を変えるとしよう……某の創造した亜空の世界へ」
そう言い放ち副担任の先生は指をパチンッと鳴らす。
その瞬間、目の前の景色が反転する。
「ええっ!? いきなり景色が反転して……一体どういうこと!?」
「ここは……さながら鏡の世界と言ったところでしょうか?」
「だとしたら私たちは反転していない異分子とも言えるね……」
「……フッ。流石紅魔族の三傑となるであろう人材だ。こうもあっさり世界の真理を見破るとは……。そうここはミラーワールドと呼ばれる。紅魔の謎の研究施設にあった太古の神器を復活させたのだ。活動限界時間は十分に満たないと言ったところか……」
あれっ? 今謎の研究施設って言った? あそこって確か立ち入り禁止じゃ……?
「なるほど……これが先生の言っていた裏の世界というやつか……。なかなかにいい展開じゃないか!!」
あるえが珍しく興奮してる……
私としては活動限界時間がどんどん迫ってくることに対して、時間をオーバーするとどうなるのか教えてほしいところなんだけど!? なんか怖い副作用とかないよね!?
そんな私たちをおいて、めぐみんがいじけたように副担任の先生のところに耳打ちをしている。
(ねえ、師匠? 私もここ来るのは初めてなのですが、まずは私に教えてほし……! ……!? 流石師匠! 了解です、楽しみに待っていますよ?)
「うむ! ではまずはあるえ、汝から具体的な話を聞こうではないか」
先生は微笑んであるえを呼んだだけなのに、あるえと入れ替わるようにして帰ってきためぐみんは満足げだ。
「ね、ねえめぐみん? どうしてそんなに満足そうな顔してるの?」
「ふっふっふ、私と師匠との秘密です♪」
「そ、そんなにもったいぶらなくても……!」
「仕方ない人ですねぇゆんゆんは……。強いていうなら師匠が行き来可能な空間はこれ一つじゃないということでしょうか……」
「へ、へぇ~~……?」
私、もう、何が何だか、わかんないや……
やはりほとんど進まなかった今回。
タイトル回収ができないまま、押し寄せる建設依頼とガーゴイル盆栽は次回で書き終えられるのか!?
次回
紅魔の里、第3新東京市化計画始動!
悪魔とか魔王とか使徒とかを迎撃できる態勢は整うのか!?
ついに始まる、人造人間による汎用人型決戦兵器 対 悪趣味な大人たちのガーゴイル盆栽の戦い。
次回もー、サービスサービスぅ♪
どこまで続き見たい?
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二期(~原作4巻)ハンス
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紅伝説(原作5巻)vsシルビア
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紅伝説(魔王討伐√)
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三期(~原作?巻)
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紅の宿命(魔王討伐√)
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最終巻(魔王討伐√)