私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回のあらすじィ!

自分の欲望を叶えるために人外になった主人公ちゃん。
(こういう私利私欲のままに行動する奴って大体負けるよね!)
なお、のじゃロリのくせに狐みみはない。
(魔法で早そうと思えばはやせるかも)
そんな主人公ちゃんを倒そうとカズマが全力で悪知恵を絞り尽くす!



生物の枠から超越したのでラスボスごっこした

<めぐみん>

 

お姉さんの背中に揺られて少しだけ眠気が出てくる。

爆裂魔法を撃った後はいつも気怠さがあるのですが今回の眠気は妙に心地よいのです。

きっとかつてから探していた人を見つけられたことが夢のようで、現実みがなくて、うとうとした脳がおかしいのです。

 

 

「……眠いのなら寝ていてもいいのよ」

「いえ、今は決戦の最中です。冒険者たちが騒がしいこの場で眠れるのは我が妹くらいの図太さがないとです」

「魔王にしてくださいとか、巨乳になりたいだとか、世界を自分のものにしたいだとか、そんなことをお願いしていたあなたが図太いと言うのだもの、かなり肝の据わった妹さんね。将来は大成するわよ」

「ええ。私の自慢の妹ですから」

「……」

「……お姉さん」

「なにかしら?」

「覚えて、くれていたんですね、私のこと」

「……覚えていないわ。だから戦いが終わったら魔王軍のお姉さんのことは忘れなさい」

「無理です」

「ええっ!? 即断!?」

「なんせ私のきっかけなんですから。責任……とってくださいよ?」

「どう言うことなの!?」

「一緒に師匠を助けてくださいという意味ですよ? 一体どんな勘違いをして顔を赤くしてるのですか? ……ふふっ」

「楽しそうね」

 

 

我ながらこんな窮地で笑いが出てくるとは頭がおかしいですね。

ですが何故か嬉しいのです。

お姉さんと一緒に冒険してるから、師匠と初めての戦いをするから、遠くにいるのに今この瞬間が一番近くに仲間を感じるから。

……それっぽいことを思い浮かべてみましたが何かしっくりきませんね。

ならば私らしく爆裂魔法を死ぬまで撃ち、師匠を超えるチャンスが来たからとでも言っておきましょう。

 

 

「……お姉さん。やっぱり今、楽しいです!」

「そう……それはよかったわ」

 

 

靡く風に煽られ、ウィッチハットが吹き飛ぶ。

漆黒の髪の毛がはためき赤き糸と入り交じる。

そして一つ思い出す。

 

 

「ちょむすけええええ!!」

「急にどうしたのかしら!? 背中で暴れないでほしいのだけど」

「帽子にちょむすけが! 我が半身が!」

「そのちょむすけって誰のこと!?」

 

 

 

 

<主人公ちゃん>

 

「やめるんだ! ナナシさん! あなたはここで悪に染まっていい人じゃない! もしこのまま悪の道に進むというならこの僕が刺し違えてぐあああああああ!!」

「ま、マツラギィィイイっ!」

 

 

圧倒的出落ちの魔剣の勇者さん。

いや、正直自分でもここまで力が強力になっているとは思ってなくて驚きです。

だってワ○パンマンみたいに普通に殴って一撃って……

この後反動でハゲないか心配です。

 

 

「この運命をも振り切った私に勝てると思うたか」

「クソッ! こうなれば俺の番だ! 俺の名hぐああああああ!」

「な、名前も知らない誰かーっ!」

「てめえ! 元々人なら殺しを躊躇しろよ! 爆裂魔法で二人も葬り去るとかお前の血の色は何色だ!」

 

 

今私何もしてないんだけれど。

というか遠くからカズマくんがダイナマイト狙い撃ちしてるのが見えたけど、流石に遠すぎて誰も気づいてないよ?

それからダクネスさんが突然出てきて身代わりになってたし、鎧貫通してないから死んでもないし人聞き悪いこと言ってる人は大人しく挙手しなさい!

私が悪者みたいになるからやめてほしいんだけど。

 

 

「神の血葡萄酒色らしいが……知りたくば一撃でも入れてみることだ。私としては一人一人相手してるのも面倒だ。一斉に掛かってきては如何か?」

「み、みんな! やつの言葉に乗るな! ナナシさんを消耗させるのが僕たちの役目だ」

「み、ミツルギさん! 生きてたのか!」

「ほう、我慢比べか……。だがそれで勝機を見いだせると思っているのなら間違いだ」

「それでも! 僕らが人類の希望なんだ! ここで退くわけにはいかない!」

「甘い、甘すぎる。精神的な話ですべてが解決すると思うか?」

「……勝てる可能性がある限り、最後まで足掻いてみる価値はある」

「勝てる可能性、か。今もなお我に勝てると思うとるか……よい、よいぞ! それでこそ全力で相手できるというもの。その顔を絶望に染めてくれるなよ?」

 

 

神の半身よ、額の十字印を今解こう。

暴虐の化身よ、猛々しい咆吼を荒れ狂う業火へ変化させ万物を昇華せよ。

 

終焉の獣よ、魔力を注ぎ注ぎ注ぎ、その魂を呼び起こそう。

自然の権化を模した人工精霊よ、生物を絶滅へ追い込んだ終焉の氷河を顕現せよ。

 

 

「あいにく手加減は苦手でな、本気を出す前に選別といこう」

 

 

地が揺れて姿を現した二体の巨獣。

 

片方は魔王軍陣地の方から静かに灰色の巨体を表し、時をも凍てつかす絶対零度の氷獄を解き放つ。

グルルと低い呻り声は恐怖を想起させ、身体どころか心までも凍らせる。

 

もう片方は人類側の砦から轟音を立て漆黒の巨翼を羽ばたかせ、激しく荒れ狂う熱をさらに苛烈に広げる。

その禍々しくもどこか神秘的に神々しい艶めかしい翼に気をとられているうちに肉と魂を燃やし尽くす。

 

その二体の強さは並のドラゴンを一撃で屠る程。

さて、誰が脱落を免れ選別に引っかかるのか見物だ。

 

 

 

 

<ゆんゆん>

 

「ねえゆんゆん」

「どうしましたかアクアさん!」

「目を赤くして興奮してるところ悪いのだけれど私のことおいて行ってくれないかしら? だってその……自爆スイッチがあるロボットに乗りたくないし」

 

 

今私はこの砦を変形合体させて操縦するロボットに乗り込む最中です。

操作方法はナナシさんのマニュアル(全17冊)を読んだ感じ紅魔の里の人造兵器に近いみたいだから問題ないはず。

そして、この地下にある魔力を使って起動する設計だったからナナシさんのあふれ出る魔力を枯渇させるために膨大な量を消費させなければならない……

つまり、このロボットを起動させて動かせばその分早く枯渇させられるはず!

加えて冒険者の皆さんの手伝いにもなるのならやるしかないわよね!

 

 

「こういうのはカズマさんの得意分野だと思うの。ガ○ダムとか好きそうだし」

「で、ですが私はカズマさんから言われたんです、アクアさんを絶対守れって!」

「そこまで言ってはないと思うわよ?」

「友達との約束を破れない……友達を殺させない……そんな覚悟なんです!」

「うん、ゆんゆんの思いはしっかり受け取ったんだけど、私のことを考えるのなら前線に出るのはよくないと思うのだけど」

「でも、遠くから過ぎてアクアさんの奥の手が当たらなかったら駄目ですよね? 大丈夫ですよ、いつでもテレポートできるように準備しておきますから!」

「アッハイ……ヨロシクオネガイシマス」

 

 

アクアさんもやる気みたいね!

……何だか外の様子が騒がしいし、巨大な影が見えたってことは本当に私たちの出番!

今も昔もとてつもなく大きい敵に対してはとてつもなく大きい手段で打ち破るに限ってるってぷっちん先生もお父さんも言ってたもの!

あれ、どうしてみんなの名前挙げようとしてふにふらさんやどどんこさん、ねりまきさんにあるえの名前が出てこないのかしら……何だか涙が。

 

っていけないいけない。

私は紅魔族の長になるものゆんゆんよ!

しっかりなさい!

目の前にとっても大きなもふもふが二匹いるけれど、その子たちを抑えないと!

 

 

「じゃあアクアさん! 準備はいいですか!」

「……アイ」

「大丈夫そうですね!」

「……はい?」

「精神を機体とリンクさせるのでしばらく反応できませんが待っててくださいね?」

「えっとどういうことかしら? 何かしようとしてるのはわかるんだけど私のことを無理矢理コクピットに乗せて軽い説明も何もうけてないんだけどどうすれb……」

 

 

私は外界との意識を一度遮断し、自分だけの空間を作りだす。

そして自分の神経と血管をこの機体に延ばしていくイメージで自分と同一化させていく。

目を開けるとそこには新しい体になった自分がいて、どうすれば体が動かせるのかを一瞬で理解する。

もう自分の体なんだから自由自在思いのまま変形できることだってわかった。

 

 

「ゆんゆん! いっきまーす!」

「え、ごめんゆんゆん、ショックすぎて何も聞いてなかったからもう一度いってほしいんですけどおおぉぉぁぁあああああ!?!?」

 




次回 カズマ死す!?(実のところ未定)

此、最重要選択為る事心得よ。汝、運命之選択、努々誤る事無き事願い給う。

  • 怠惰暴虐之女神生存
  • 怠惰暴虐之女神死亡
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