私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回のあらすじ

圧倒的質量、圧倒的灼熱極寒を前にして近づくことすら困難。
そんなどうしようもない事態にゆんゆんが操縦する巨大ロボが激しく登場!
それでも不利な状況は好転しない。

そんなときに無数の魔法陣が。


耐久実験をしていたらドMになりかけた

<めぐみん>

 

「エクスプロージョン! エクスプロージョン! エクスプロージョン! エクスプロージョン!」

「あ、あなた容赦ないわね!? 仮にもあなたのお師匠さんなんでしょ少しくらい情けとかないの!?」

「情け、ですか? 私が師匠に対して出し惜しみとか、そんなことしてたら当たる攻撃も当たりませんよ! 私は師匠が課した試練に全力を以て立ち向かわなければならないのです!」

「で、でもさすがに死んじゃうんじゃないかしら……」

「大丈夫です! あの程度で死んでたら逆に驚きです」

「あの程度ってどう言うことなの!?」

 

 

師匠の実力のことをあまり知らないお姉さんなら驚くの仕方ありませんが、カズマとかゆんゆんとか、デストロイヤーや紅魔の里での全力の戦いを見た人なら過剰戦力ではないとわかるでしょう。

 

 

「というかその爆裂魔法は何なの!? それを爆裂魔法ってそんな魔法だったかしら?」

「紛れもなき爆裂魔法です」

「紛れもない!?」

「ここにあるタンクの魔力を早く消費すれば師匠の溢れる魔力を抑えられる……というのがカズマの見解です。なら、無詠唱でも魔力を上乗せして威力を高め、さらに凝縮させ放つことで……」

「ま、まあ、原理はわかるのよ? そしてリッチーみたいな高位の魔法使いなら使えるかもしれないわ……で、でもよ? さすがにその年齢で使えて、しかも多重並列起動は頭おかしいでしょ!」

「我は爆裂魔法をこよなく愛し、爆裂魔法に愛された爆裂魔法の申し子、めぐみん! 紅魔族随一の天才にして師匠塾を卒業せしもの!」

「あ、あれ? 紅魔族の学園ってそんな名前だったかしら?」

「師匠塾は師匠塾です! そこで血反吐を吐きながら学んだ過酷な日々、それが今の私を作り、未来へ私を連れて行ってくれるのです! それ、エクスプロージョン!」

「……お姉さん、魔王軍の陣地に戻ってそこの魔力空にしてくるわね」

「あ、はい、よろしくお願いします」

 

 

フラフラといった様子でテレポートの準備をするお姉さん。

少々刺激が強すぎましたかね……

ですがこれからが本当の正念場です!

私の爆裂魔法で倒すことができればそれはそれでいいのですが、あの人のことですしすべて何らかの方法で対処するに決まっています。

……私の想定よりやや早く魔力が減っているので師匠も魔力を使っているのでしょうが少し少なめな気がします。

これだけ少ない魔力しか使わないということは私より魔力の使い方が上手いということでしょう。

やはり修業の年数が違うというところでしょうか……

 

しかしここの魔力が師匠のと繋がっているのは確実で、カズマの考察は間違えではないことがわかりましたね!

私の魔法で師匠を倒せなくても今はそれだけでも十分です!

 

さあ師匠、私の成長を然りとその眼と肌に焼き付けてください!

エクスプロージョンッッ!

 

 

 

 

<カズマ>

 

……俺は何見てんだろ。

さっきまでナナシと冒険者たちが戦ってたと思ったら巨大な魔獣が出現。

冒険者たちはその魔獣の相手になって、ほぼダクネスが単身状態でナナシとやり合ってる状態だった。

そのあとゆんゆんが操縦してる巨大ロボが怪獣と戦ってると思ったら空中を埋めつくす膨大な紅の魔法陣が出現。

めぐみんが用意した爆裂魔法の魔法陣だと思ったが、そこから発射されたレーザービームみたいな光それがナナシさんを集中放火し爆発する。

 

 

「俺が考えた作戦なはずなのに何か想像してた規模よりひどいんだが?」

「サトウカズマ!」

「お、お疲れボロルギ」

「ミツルギだ! この惨状は何だ!」

「めぐみんにナナシの魔力を減らすように言ったんだが、全然尽きなそうだな……」

「アクア様は!?」

「アクアには転生特典封印光線(仮)の準備をしてもらってる」

「で、女神様はどこに!?」

「さあ?」

「さあ!?」

 

 

そう言えばアイツのことをゆんゆんに任せたが一体どこにいるんだ?

ま、まさか一人で逃げ出してないだろうな!?

というかミツラギ、ちょい襟をつかんで揺さぶるのはやめてくれないか。

苦しいから!

そんなことしてるとミツルギの後ろの方から折れた剣を杖代わりにしてゆっくりと慎重そうに歩いてくるダクネスが。

 

 

「か、カズ、マ……」

「ダクネスさん!? 大丈夫ですか!? 酷くボロボロですよ!?」

「魔剣の人……心配には及ばん、少々内臓の位置がおかしい気がするが気合いでどうとでもなるレベルだ」

「ミツルギです。それは気合いでもどうにもならない気がするのですが!?」

「ああ、大丈夫大丈夫、ダクネスのことは気にしないであの戦いに参加して手柄あげてこい!」

「僕に死ねと!?」

 

 

だってミツルギ、というかチート持ちども。

お前らうちのへっぽこクルセイダーより活躍できなかったじゃん。

でっかい魔物に近づけず、精一杯石投げたりしてただけじゃん。

気は引いてたけど全然活躍してる風には見えなかったぞ?

 

 

「カズマ」

「カズマです」

「流石に血を口から流している乙女を見たら心配してほしいものだぞ」

「じゃあ体の調子は駄目なのか?」

「ああ、とてつもなく駄目だ。あの私の腹の皮を貫通しそうなほどの威力、地面を幾度となく跳ねながら吹き飛ばされ……見ろ! 私の鎧が砕けてるぞ! アダマンタイト製の鎧を貫通して内臓にずんっと激しい衝撃……ああっ! カズマ!」

「カズマだよ」

「私はどうすればいいのだ! こんなにも激しい快感は初めてで失神しかけたぞ!」

「とりあえずお前の頭がおかしいのはいつも通りだな」

「ハァ……ハァ……/// 私は回復魔法をかけてもらった方がよいのだろうか! しかし回復魔法でこの鈍痛がなくなってしまうのは心苦しい……一体どうすれば!」

「お前はまずそのおかしな頭を直してもらえ」

 

 

ある意味いつも通りで安心したわ。

しっかし長らく爆発止まらんなぁ……

アクア、撃つなら今だぞー!

 

 

 

 

<主人公ちゃん>

 

くっ…私の魔力源を使って、なかなかいい攻撃じゃないか!

私が後手後手に回る機会なんてそうそうないですし、何だか燃えてきましたね!

 

何でこんな後手に回るしかないのかというと、めぐみんの爆裂魔法、一発の威力はたいしたことない(!?)のですが、DPSがやばいんですよね。

しかも反射しようとしても結局連続多段攻撃判定なので反射結界が耐えられない威力に増幅されちゃうんですよね……

 

全方位からの攻撃だから全部真正面から受け止めないといけないという地獄ですね。

ですが私にも師匠としての意地があります!

爆発のエネルギーを回収機構に組み込みつつ結界を全力で維持!

 

若干結界の壊れた部分から漏れてきた熱風で肌が焦げ臭かったりしますが、まだめぐみんと私、最初に倒れるのは私ではないはず!

我慢比べ、楽しくなってきましたね!!

 

そんなことを思いながら、全力で戦えてるという喜びでテンションが高くなっているともう一つ、通常威力の爆裂魔法が嫌らしいタイミングで飛んでくる。

……この感じ、まさかウォルバクさんですか。

めぐみんと違って詠唱ありでしか発動できないようですが、爆裂のタイミングが結界が壊れかけたタイミングだったり、めぐみんの荒々しい太陽を補助するようで、なかなか厳しい。

いちおうウォルバクさんが生き残れるようにこれ始めたんですよ?

 

ですが攻撃をやめてくださいなんて言いません。

むしろ燃えてきましたもっとやってください!

このまま爆裂魔法で身を焦がしてボロボロになってる私がそれでも立ち上がる……

なかなかいいシチュエーションですね!

そんなこと思っていると突如結界越しに感じていた爆風の手応えがなくなる。

 

 

「……どういうことだ? 攻撃が止んだ、のか?」

 

 

まだ魔力タンクには10秒分の魔力が残っているはず。

魔力を隠匿してる訳でもあるまいし一体どういうことだ?

なんて思っていると爆風のせいで舞い上がった砂塵から巨大な一筋の光が。

それと同時にタンクにあった魔力がごっそりとなくなる感触。

 

魔力を込めたせいで巨大化した光線は避けようにも避けられない。

 

えっ? テレポートで逃げればって?

……ラスボスは逃げない! 故にテレポートなどしない!!

 

爆裂魔法が止まったせいでいらない思考が混じり、戦闘用への脳への変更が一足遅れる。

光の速度で迫る攻撃を不意のタイミングで撃たれ、何も対処できずに光が到達する。

謎の光の発生源は……デンドロメイデンの肩にいる、アクア様からだ。

 

 




次回

アクアから発生した謎の光……というなの封印魔法。
封印は直撃したがこれでどうなのだろうか、最後の巨悪、主人公ちゃんを打ち倒せるのだろうか!

此、最重要選択為る事心得よ。汝、運命之選択、努々誤る事無き事願い給う。

  • 怠惰暴虐之女神生存
  • 怠惰暴虐之女神死亡
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