私の中二心を『エクスプロージョン』ッッ!!   作:桃玉

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前回のあらすじ

今までめぐみんの家魔王城説が嘘だと思われていたが事実確認により噂は本当だったことが判明!
めぐみんの家に押しかける迷惑な紅魔族を相手にしたくない主人公ちゃんは鏡の世界に逃げ込む。
いつまでたっても帰らない紅魔族。
主人公ちゃんは決めた。
この素晴らしい世界で中二心を爆発させてやると!!



一週間ほど寝なかったらやっちまった

<主人公ちゃん>

 

入学式の後、私は闇に消えたと見せかけて、実際は透明化の魔法を使って姿気配を消し、こっそりめぐみんたちの話を聞いていた。

すると、私の演出を結構気に入ったという会話が聞こえ、同じ中二心を持つ者からの評価に心の中でガッツポーズを決めた。

 

その後、めぐみんが私のことを一部話してくれたおかげで生徒からの株が爆上がりで、これで学校を裏から支配しやすくなったな……ガハハと思っていると、自宅の魔改造の話題で持ちきりとなっている。

このままでは紅魔族全員から一件一件話を聞かなくちゃならなくなりそうな予感……

 

その予感は的中!

めぐみんたち三人が家について数分後、紅魔族が集団をなしてこちらに向かってくるのを感知する。

 

敵感知スキルに引っかかるとは……アクシズ教よりヤバいものを感じる……!!

ひとまずミラーワールド(嘘)(別の場所にめぐみんの家周辺を反転させたような空間を地道に作ってみた)にテレポート。

 

紅魔族の押しかけ集団が帰るまで時間を稼ぐとしよう。

 

 

 

 

ちなみにあるえには「紅魔族全員の家を魔改造することになると思うからその経緯をいい感じにかっこよく書いてみてほしい」的なことを頼んだ。

あるえの家を特にスゴい改造することを交換条件としたらメッチャ目を輝かせて満足そうな顔をしてた。

 

 

 

 

<ゆんゆん>

 

はあ……憂鬱だ。

まさか私の家まで魔改造されるはめになるなんて……

 

 

「ゆんゆん、何がそんなに不満なんですか? あなたは族長の娘なんですから当然、紅魔族全員の中心として家も立派にする必要があります。いい話じゃないですか……これのどこに不満が?」

 

「うう……だって住み慣れた私の家よ? 私の要望で家の中身は変えないっていう要件は通ったけど……」

 

「何を遠慮してるのですか!? せっかく師匠直々に改造してくれるんだからお任せにするべきだったのに……!!」

 

 

そう、私は普通の紅魔族じゃない。

私の感性は紅魔族じゃない人たちと同じで、みんながかっこいいって思うことに恥ずかしいって感じちゃう。

おかしいよね……

 

でも副担任の先生、ナナシさんは違う。

紅魔族に理解があって、でも紅魔族にはない常識も当然のように理解している。

 

さっきあるえが帰ってきてお話を交代したときにも、「わかっているよ、君が私たちと違う感性を持っていることは……」と親身になって……

話が合わないから一人でいたけどそれがツラいと話を聞いてもらったりした。

 

特に驚いたのはナナシさんが「私も似たような経験がある。外の世界では皆と感性が違う故、話を合わせていたが、真の友人は見つからなかった」と話してくれたこと。

私とは真逆なのにどこか似ていたこの人に出会えたこと、これほど嬉しかったことは今までなかったと思う。

 

でも、それでも……

 

 

「族長の家を優先的にかっこよくするって言うのはどうにかなんないのかなぁ……」

 

 

 

 

<主人公ちゃん>

 

フフ、フフフ……フハハッハハッハッハハッハ!!!!

 

ついに完成した……第一・新・紅魔・街!!

 

紅魔族全員の手を借り、現場の総監督として手がけた一大プロジェクト「対魔王軍迎撃用要塞都市化計画」。

通称「人類補完計…………間違えた、「紅魔族の家リフォーム計画」

 

 

もうサイコーにハイ↑ってヤツだぁぁああ!!

エナジーポーションキメて寝ずにたぶん七日間……バタリ

 

 

 

~睡眠中~

 

~起床~

 

 

テンションがおかしくなっているのにそのテンションに任せていたら歯止め役もおらず、完成したのが新・紅魔の里。

 

うん、今のところいつも通りの紅魔の里だけど、変形したらどうなってるのか……

 

……覚えてないけど楽しかった記憶があるから、きっと盛大に自分の趣味ゴリゴリのやらかしをしてるんだろうなぁ。

 

覚えてたのはいちいち大人の連中を相手にしてるときりがなくなってくるので、最初はどの摩天楼や城がいいか決めてもらい、後に自分自身で改造してもらうことになったこと。

 

……自分の中に秘めている中二心を爆発させるのには誰かにやってもらうより自分自身でとことん追求してもらった方がいいと考えたからであって、

 

私が大変だから勝手にやってもらおうだなんて思っていない。

 

私はとことん徹底するタイプだから断じてそんな考えはない。

誤解しないでいただこう、私はやらかし侍なのだ……!!

 

 

 

まあよかったのは、紅魔族は知能が高いというのは伊達ではなく、説明書を読んで自分自身の家をだんだん改造していくことになり、何も問題は出なかったということだ。

 

外観が統一されてないと一つだけで見ればかっこよくても全体で見たらアンバランスで最悪なものになりかねないから、最初にどのような建築方針でいくかは決めてもらい、今回は「失われた技術を蘇らせた科学の街」決めたのが功を奏したのだろう。

 

 

 

 

後日ガーゴイル盆栽のときに確認した。

青みがかった白い鉱石、ミスリルで作られた摩天楼が建ち並ぶ絶景ができあがった。

 

ミスリル鉱石を錬成してミスリル塊にして、そこに文献で読んだ様々な素材を溶かし合わせて作られた合金(通常時は普通の鉄筋コンクリート波の強度、軽く魔力を入れると変形しやすく、魔力を大量に入れると大抵の魔法や物理は弾く素材、マナタイトとしても使える)と紅魔族の魔力量のおかげで一週間もかからずに完成したのを知ったのはこのときである。

 

後は仕上げに魔力回路を組み立てて……ボタン一つでトランスフォーメーションッッ!!

 

もう、最高ーです!!

後悔も反省もしません!!

やってよかったーー!!

 

 

 

 

 

<めぐみん>

 

さきほど過酷な試練により泥だらけとなった私だがまだまだこの地獄は続く。

レッドプリズンの過酷な試練を……「養殖」の続きをしなければ!!

 

先ほどは少し手元が狂いとどめを刺すに至れませんでしたがここにいるのは先生の手によって氷漬けにされた身動きのとれない哀れな魔物……狙いを外すわけがない!!

 

そう思い私はぷっちんに促され伝説の鬼が使いしモーニングスターを振り上げ、悪しき獣に天誅と食らわせてやるの……だ……?

 

 

「おい、ゆんゆん、その手を離さないか……」

 

「だ、だってこの子、こんなつぶらな瞳をしてるのよ……!? いくら授業の一環だからって殺しちゃかわいそうよ……!」

 

「そ、そうよ! 今回のところは止めにしない? ほら、ゆんゆんもこう言ってるし……」

 

「そ、そうy……」

 

「しかぁああし……!! どどんこはまだ何もいっておりませんよ? さあ、どどんこ残るあなたがこの手を汚すのです!! さあ!!」

 

「ちょ、やめ、力強……!? ごめん!! と、というか私何もしてないわよね!? でも謝るから!! 謝るからやめてぇぇええ!!」

 

「ちょ、めぐみん! どどんこさん泣いてるから!」

 

「ぐるああぁぁぁああ……」

 

「めぐみん、いくら何でもその声は獣過ぎるのではないか?」

 

「ええ? 私何も発していませんが……」

 

 

何か嫌な予感がしてきた……

後ろから生臭い匂いがしてきた。

もう、これは振り向くしかないのでしょうか……

 

 

私は決心して後ろを見る。

 

そこには不動のやばいモンスターがいた……

 

 

「ぎ、ぎゃあああぁぁぁぁぁあぁっぁあああああああああぁああああっっぁあああ!?!?!?!?!?」

 

 

私だけじゃない、この場にいるみんなの叫びが共鳴する。

逃げようと思って足が自然と動き出す。

しかし何者かがそれを止めた!

 

 

「おや、緊急事態か……?」

 

 

私たちが逃げようとしている方向から声が聞こえる。

この場にいる誰もが知っている声だ。

 

 

「し、師匠!!」

 

「先生!! が、ガーゴイルが!! は、速く逃げないと……!!」

 

「そ、そうですよ!! あんな化け物に勝てないです!! はやくぷっちん先生に!!」

 

「ふ、二人とも、お、落ち着いてぇ!」

 

 

ゆんゆんの言葉も聞かず、ふにふらとどどんこが慌てて師匠の手を引こうとする。

入学式以来、師匠は本来の力を隠しているのか、それとも物作りの才能だけを前面に押したいのか、ぷっちんのように実践的?な魔法を使わない。

 

だからこの師匠の実力を知らない、私の家を刀の一振りで一刀両断したことを知らない二人がこうなるのも仕方ないかもしれません。

 

しかし、私は知ってる。

師匠がどれだけ凄腕の剣士なのか。

一振りしただけで万物を揺るがす力を秘めている絶剣を知っている。

だからこそ、安心してこの場にいることができるのだ。

 

 

「大丈夫、師匠がいるからには……そうでしょう?」

 

「なっ!? め、めぐみん、何言って……」

 

「ああ、問題ない…………もう、終わっている」

 

「えっ……?」

 

 

師匠が一度も振るっていないように見える刀をキンと鳴らしたその瞬間……

ガーゴイルが中心で真っ二つにずれ落ちた。

 

 

「うそ……」

 

「な、何が起こったの……」

 

 

師匠はその問いに答えない。

ただ……

 

 

「君らがこちらの高みに至れば、わかるだろうよ……」

 

 

……そう言って私たちを見晴らしのいい場所までテレポートした。




次回

五人全員が紅色、謎のニート集団

紅魔戦士アカインジャー、巨大はロマン号、いざ発進!!

どこまで続き見たい? 

  • 二期(~原作4巻)ハンス
  • 紅伝説(原作5巻)vsシルビア
  • 紅伝説(魔王討伐√)
  • 三期(~原作?巻)
  • 紅の宿命(原作9巻)vsウォルバク
  • 紅の宿命(魔王討伐√)
  • 最終巻(魔王討伐√)
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