チヨの幼馴染Tになれるなら、オワタ式ファイナルなんてなんぼのもんじゃい! 作:ansin
「よくもまぁ大胆に宣言したわね…」
「「!!」」
俺とチヨノオーは内心驚いた。そこにいたのは、トレセン学園のトップ ひいてはウマ娘界の頂点に君臨する存在と、それを指導するトレーナーの女王である…
「東条、トレーナー…」
チヨノオーが震えた声で言う。
学園生徒会長兼チーム<リギル>のトレーナー"東条ハナ"が俺たちの目の前に現れた。それだけでなく、今度対戦するグラスワンダーも隣にいる。
「…どうもっす。して、拙者らに何の用でござんしょ?」
俺は失礼のないよう、丁重に挨拶をする。それと同時に思考を最大限に、頭の中でかき混ぜる。いきなりご一行が何用だ?もしかして、リギルに対してのクレームの件か?
「あの人の言ったとおりね…そう身構えないでほしい。今日は偶然顔を合わせただけで、今後とも何かと機会があるかもしれないから伺っただけよ」
気品さとカリスマ性のある彼女から言葉を信じたいところだが、その裏に潜んでいる威圧を感じられないわけにはいかなかった。
「それで、そちらが担当のサクラチヨノオーかな?」
「は、はひっ!」
今度はチヨノオーに目を向けられると、緊張した声で反応する。噛んでしまって赤面しているのは黙っておこう。
「まずは初戦のメイクデビュー突破とG3勝利、おめでとう。今後の成長に期待するわ」
「あ、ありがとうございます!!」
会長からお褒めの言葉を頂いたチヨノオーは、これでもかと直角90度に礼をする。対する俺は素直に喜べなかった。この状況は、称賛されてはいない。明らかに、向こうからの挑戦だ。俺は意を決して、言葉を紡ぐ。
「大袈裟ですよ、それにこの程度で舞い上がろうとは微塵も思っていません。―――…尤も、リギル全員に打ち勝つまでは」
「「!」」
グラスワンダー、そしてチヨノオーも俺の言葉にピクリと耳を震わせる。どうせどこかのレースで対決をするんだ。
「先ほどの発言のことでしたら撤回するつもりはありません。」
「貴方とその担当に、私たち全員に勝てる技量があると?」
向こうに会話の主導権を渡さないよう、俺は続ける。
「理事長の言う通り、全てのウマ娘にチャンスがあるなら、俺はチヨノオーをそのうちの一人にするよう努力します。そしてダービーを、『ファイナルズ・チャンピオン』を獲ります。その前にまずはダービーですかね」
まずは手始めにマルゼンスキーが目指した朝日杯、そして約束をした日本ダービーを獲る。ここを乗り越えなければその先はない。
「…ダービーは一生に一度同世代のウマ娘が夢見て憧れ、そして数多の傑物がその夢に破れてきた最高峰のレース。ここに入園して間もない貴方が、彼女をその夢の屍の頂点に君臨する者にさせると…?」
あまりの圧にチヨノオーの方は地面へヘタりそうになる。
ゾクッと背筋が凍る。これだ、これが『頂点』の威厳、威圧だ。
その目線はより厳しく、何もかも見透かされる気分に陥る。だが…
「…"生贄"になる覚悟、しといてくださいね?」
「「!!」」
この時、彼から得体のしれない何かを瞳を奥から感じる絶対的な自信を、東条ハナは感じ取るのであった。
・・・
『さて、いよいよ対決の時だな』
ふと目を覚ます。たった今自分は床についたというのに、周りは自室ではない不思議な空間…これは三女神の空間か。バイアリータークが相変わらず厳しい目線でこちらを見ている。
『それでは最初の課題だ。一発目から足元を掬われないようにな。』
俺の目の前に、最初の課題が文字として現れる。その内容は…
『朝日杯にて、グラスワンダーに勝ち1着を収めよ』
いきなりというか…新入生ながらいきなりG2に勝利した彼女との直接勝負に勝利、しかも1着を必ず獲らなければならないというハードモード。能力の代償は厳しいが、ここを乗り越えなければその先はない。
「オーケー、そんなのなんぼのもんじゃい!」
自信はあったが、不安な要素もある。現状でグラスワンダーの平均ステータスは、年末前でE+だった。対するチヨノオーはスタミナはEに抑えつつも、他はD以上かそれに近い形だ。だが、レースでは何が起こるかわからないから拭えない。だがそれが、レースの面白さなのだ。
※因みに目覚まし時計は生成できません。
チヨノオーのルートは?
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天皇賞秋の変則三冠ルート
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菊花賞に挑戦ルート
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宝塚の人気上昇ルート
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いっそのことティアラ路線