チヨの幼馴染Tになれるなら、オワタ式ファイナルなんてなんぼのもんじゃい!   作:ansin

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加速する人気がなんぼのもんじゃい!

 皐月賞を勝利して数日後、クラシックで既にサクラチヨノオーの名前を知らない人はほとんどいなくなった。勝利したら勝利で、その日以降はえらいどんちゃん騒ぎだ。

 

 各TV局や新聞会社数社から当たり前のインタビューが大半であるせいで、これからのスケジュール管理を徹底しなければならない。レースは勿論のこと、チヨの体調管理も気を付けなければ支障をきたす恐れがある。尤も、ダービーを制覇してしまえば2冠ということで更に人気が出るのは間違いない。

 

 仕事に集中したいが、仕事中でもマナーモードにしていたスマホからバイブルが震える回数が多くなったような気がした。実家やチヨノオーの家族から、果ては応援してくれるファンや偶然見つけた非公式のSNSの通知が止まらなくなるほどだ。これほどまで認知されていると、鼻が高い。

 

 俺はそんなことを考えつつも、レースの翌日にコンビニで買ってきたスポーツ新聞を部室で読む。最近は仕事終わりにゆったりとチヨとあっきゅんの出たレースの記事を読むのが定番と化している。

 

『チーム・レグルス、皐月賞を制覇! 今年度注目のチーム!』

 

 という風に、最初からどデカく一面カラーでそんな見出しが出来上がっていた。チヨノオーがゴールした必死の表情が大きく掲示され、続く2面以降はその前の作戦を指示しているところやライブのところまで写真に収められている。これってパパラッチレベルじゃねぇか。

 

 それどころか俺のインタビューや、あっきゅんの活躍したヒヤシンスステークスの事まで書かれている。

 

「うっわ、マジかよ……他の新聞も買ってくれば良かったな。記事が載ってるなら二人に見せて、いや学生の誰かが持ってきてクラスの人気者になってるな」

 

 俺が担当しているウマ娘がこうして新聞に載っているのを見ると、なんとも言い難い感情が湧いてくる。嬉しいが恥ずかしい……まあ、そんな感じだ。そう思っていると今度はたづなさんから連絡が入った。

 

「サクラチヨノオーさんのグッズ販売に関してと、トレーナーさんへインタビューの依頼が6件ほど入っています。グッズ販売に関しては私の方である程度処理しますが、インタビューに関しては極力受けていただきたいと先方からお受けしています」

「……マジですか。グッズって何を販売するんです?」

 

 まさかのグッズ化。

 待て待て、リギルに勝った影響とはいえまだG1を2勝しかしてないんだぞ?あっでも前世では1勝しただけでも話題になるんだったな。キーホルダーやぬいぐるみ、携帯ストラップにカレンダーにブロマイド……色々あるらしい。当然だが、売り上げの利益からロイヤリティとしてチヨに振り込まれる仕組みだ。

 

「しかしそういうのって、本人の意思は……」

 

 当然グッズ化が決まると、忘れてはいけないのは本人の意思だ。いくら人気になったからと言って、非公式にグッズを作る輩が現れるのは目に見えている。それで特許関連として世に出てしまえば、後に詐欺など面倒なことに繫がりかねないからだ。

 

「どうしても嫌、というのなら拒否できます。グッズの生産はURAが取り仕切ってますが…サクラチヨノオーさんの場合、ジュニア期から頭角を現していると本部は判断されたみたいで…」

 

 URA本部の連中、チヨが朝日杯を勝った瞬間からマークしていたのか。それもそうか、事前調査で一強であったグラスワンダーを撃破したのだから。どうしてもレース世界がマンネリ化しているのを見過ごすわけにはいかないだろう。新規精鋭として、チームレグルスを上手いように利用するつもりだ。

 

「一応、本人に確認を取ってからでお願いします。チャット使えば直ぐに返信は来るのでそれがいいかと…」

「わかりました。それでお願いします」

 

 今学園は……ちょうど休憩時間だな。俺はスマホを取り出してチャットアプリを起動すると、チヨとのチームチャットに向かってメッセージを送る。因みにあっきゅんはスマホ苦手だからガラケーのままなのはご愛嬌だ。ぽちっとな。

 

『さっきたづなさんから人気が大爆発してグッズ販売の話が出てるんだけど、受けて問題ない?(・・?)』

『ふぇ!?ぐ、グッズですか!?∑(゚Д゚)』

 

 予想通り驚いていた。

 

『ホントホント。ぱかプチだけじゃなく、キーホルダーとかブロマイドとかを作るって話なんだけど、どう?o(`ω´ )o』

『じ、実物見るのって出来ますかね??Σ(-᷅_-᷄๑)』

『おっ、興味ありげ?俺はいくらでも買うで?

(^ω^)』

『ちーがーいーまーす!ただの確認です!

(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ウガー』

 

 よし言質は取った。たづなさんにそう伝え、ふと部屋の天井を仰ぐ。今度はどんなグッズが出来上がるのかが楽しみになってくるとは。それが日本全国に販売されて、これからチヨの名がますます広がっていくのは間違いない。そんな妄想を膨らませながら、午後の仕事を頑張る事にしたのであった。

やっているのを見たい奇妙なトレーニング方法は?

  • アキュートとヤエノの異種格闘パワートレ
  • デジたんとの初コミケ参加総合トレーニング
  • 新たな一面、シリウスのワルノオー改造計画
  • 雪祭り珍事・ネオアームストロング砲作り
  • その他コメント欄等で受付中
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