チヨの幼馴染Tになれるなら、オワタ式ファイナルなんてなんぼのもんじゃい!   作:ansin

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更新が遅くなり大変申し訳ありませんでした。
仕事が繁忙期になり、中々更新できる時間を逃していました。
少し早いですがあの子が出ます。


ここであのクラシック凱旋門の鬼!?

 合宿も終盤に差し掛かる。

 

 まさか合宿先で、未来のスプリンターである幼きニシノフラワーと会えたという奇跡。俺にとってはいろんな意味でいい経験になったかもしれない。

 

「今日ほど合宿で緊張する日が来るとはな…」

「わ、私もですトレーナー…」

 

 今日も他チームとの合同練習が始まる。しかし、このチームだけは他とは別格だ。なんせ…

 

「本日は宜しくお願いするわ」

 

 あの東条トレーナー率いるチーム・リギルなのだから。目の前にはルドルフ含めた9名のメンバーが一通り揃っている。対するこちらは2名しかいないのだから圧巻の一言だ。特にチヨにとっては憧れのマルゼンスキーもいるので緊張しないほうがおかしい。尤も、先日の海岸沿いの行動に注意された女帝からはジト目だが。

 

「まさかそちらからお願いされるとは…」

 

 丁寧な挨拶。それは即ち、こちらも下手な練習姿だけは晒されない本気の申し出だと推測する。僅か二年間で目を付けられるとは…

 

「お手やらかに頼むわね、お互い有意義な合宿にしましょ」

「どうもご心配なく。少なくとも、あの人(スピカのトレーナー)みたいにいきなりトモを触るような真似は致しませんので…」

「っ~! あの人はもう…!」

 

 ここで苦い顔を見せる東条さん。スピカのトレーナーの悪い癖に随分と悩まされているようだ。逆に今日までよく退学を言われずに済んだのが不思議なくらいである。まさか賄賂系の線は…ないよな?

 

「はぁいチヨちゃん、練習は順調?」

「まままマルゼンさん!?、どどどうもおお手柔らかにいい!!」

 

 チヨもこの通り、自分にとっては遠い存在であるマルゼンスキーがこの数日だけ一緒の合同で近い存在に頭がバグってしまっているようだった。だがライバルとして目指すなら、これ以上ない刺激になる。因みにアキュートはいつも通りに落ち着いていた。そして、レグルスの初の合同合宿が始まる。

 

 

・・・

 

 

合宿所の食堂。

 

 そこの一角には山のように積まれたそうめんを取り囲むウマ娘達の姿があった。

 

 彼女、彼等が向ける視線の先では大きなテレビといくつかの資料を用意しながら鼻歌を歌っている。

 

 俺は目の前に用意されたそうめんの山とその近くにある無数の付け合せやめんつゆを見つめ、冷や汗を流す。

 

「あんな短時間で良くこんな準備ができますね…」

「時間は有限だからね。後、映像を再生するだけ…」

 

 東条さんがテレビの電源をつけ、ある映像を流す。

 それは……

 

「!」

「トレーナーさん、食べないんですか?」

 

 それは、青空の下にターフを駆けるモンジューの姿だった。

 

 圧巻だった。チヨの言葉を無視するほどの衝撃がそこにあった。

 

 ターフを力強く蹴り上げ、まるで風のように駆けていくその姿は釘付けになるほどにまで大きく見え、躍動している。まず、トレーナーだったらすぐに声を掛けてしまうほど惚れ惚れと走る姿だ。

 

 この映像は間違いなく、エルコンドルパサーを凱旋門賞で勝たせるための映像だ。日本出身のウマ娘が凱旋門賞を取った記録というのはまだない。これでもしタイトルを獲得できるならば日本中が大騒ぎだ。

 

「この人が…モンジュー…」

 

 その映像の走りに、他のウマ娘達もそうめんを加えた箸の動きをストップさせている。いずれは日本に来て、ジャパンカップで大暴れする予定だろう。

 

「…貴方は、彼女の走りを見てどう思う?」

 

 ここで東条さんから質問をされる。こちらは未来を知っているとはいえ、挑もうとしているエル当人も目の前にいるので余計なことは言わないでおこう。

 

「一言で言うなら、敵なし、ですね。それこそ、有り得ない状況でもない限り」

「…やはり、貴方もその意見なのね」

「不快に感じたら謝罪します。ですが、彼女が最高な状態であるのは紛れもない事実です」

 

 母国フランスでは、リュパン賞以外は負けなし。英雄ともてはやされている存在。今更そんな彼女が他国にビビる必要はない。なんせホームグラウンドでは無敵なのだから。……………ん?

 

「すんません東条さん、ちょっと映像巻き戻しいいですか?」

 

 俺は映像に"何か"が写っているのを確認するために、リモコンを使って映像を巻き戻す。少しずつ、少しずつ…映像を巻き戻していき…そして。

 

「……! ここ!」

 

 停止ボタンを押した。その映像は、件のモンジューがドリンクを片手に休憩している場面だ。一見何も特に不思議でもなんでもない場面であるが…

 

「いやモンジューじゃなくて、その遠くに映っている…」

 

 もしテレビに拡大機能があれば、より鮮明に確認できたかもしれない。残念ながら後ろ姿しか映っていないが、見間違いようがなかった。

 

「あぁこの子なら…」

 

 俺の注目しているモンジューとは別のウマ娘を見ていることに気づいた東条さんは、パラパラと資料を捲る。そこから目的のページを俺に差し出す。そのデータに俺は驚いた。

 

 

 

「彼女は"ヴェニュスパーク"、今年から参戦している娘ね。モンジューとは同じクラブではあるんだけど、伸びしろがあって期待の新人と称してるわ」

 

「………………………。」

 

 

「(エルコンドルパサー完全敗北フラグやんけこれぇぇぇぇええ!!!)」




今月は天皇賞秋まで頑張りたい…。

やっているのを見たい奇妙なトレーニング方法は?

  • アキュートとヤエノの異種格闘パワートレ
  • デジたんとの初コミケ参加総合トレーニング
  • 新たな一面、シリウスのワルノオー改造計画
  • 雪祭り珍事・ネオアームストロング砲作り
  • その他コメント欄等で受付中
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