チヨの幼馴染Tになれるなら、オワタ式ファイナルなんてなんぼのもんじゃい! 作:ansin
基本は一日一回を目指してますが、話が長かったりストックがない場合はまた来週に持ち込むことを予めご了承ください。でわ、どうぞ。
「あっ、スピカのトレーナー…!」
「よぉ、唯我トレーナーじゃねーか!どうだ、トレーナー生活には慣れたか?」
「慣れなかったらあの二人をデビュー勝利させることができませんよ」
学園内のチーム専用個室が集まっている区画。本日の業務は部室の掃除であった。前トレーナーは年の影響もあって引退気味であったが、俺が二人をいとも簡単にメイクデビューさせたと同時に「もう貴方にチームを安心して任せられる」と言って学園を去ることになった。ワンダーアキュートにとっては長い付き合いとして寂しい思いもあったが、そのあたりは理解しており改めてこれからのデビューを頑張っていきたいと誓った。ここからは俺が新リーダーとなり、二人と3人4脚でこの3年間もといデスゲームを乗り切らなければならない。
部室という秘密基地を早速手に入れた俺とチヨノオーは目を輝かせる。手入れしている途中だが、多くが利用する共同スペースよりプライベートが守られる専用の部室はウマ娘の生活にとって大きなメリットがある。
そして、次は周りにいるチームへの挨拶だったのだが、それは向こうからやってきた。これから自分たちと同じく伸びしろのある目的のトレーナーとウマ娘はいた。そうスピカのトレーナーと、期待の新人スペシャルウィーク、そしてリギルから移籍したサイレンススズカである。
「おう、スペシャルウィーク。そっちもデビュー戦勝利おめでとう」
「はい、ありがとうございます!」
「そっちは初めましてだな、サイレンススズカだったな。チヨノオーとアキュートを担当している唯我だ。よろしく」
「初めまして」
あの有名な逃げウマ娘"サイレンススズカ"が軽く挨拶をする。うん、チヨノオーに負けず劣らずかわいい。おっと他チームの娘をうまぴょいしてはいけないとたづなさんから言われてた、いかんいかん。
「その様子だと、俺たちに何か用なのか?まさか掃除のこき使いか?」
「俺を何だと思ってるんですか…そうじゃなくて、そちらのお二人と一緒に併走できないかお願いできますか?」
スピカトレーナーは考え込む。
「えっ!いいんですか、チヨノオーさんと一緒に走れるなんて」
そんな姿とは対照的にスぺちゃんがキラキラした目で、併走を希望してくる。だがここでスピカトレーナーが待ったをかける。
「待てよスぺ。分かっているのか?同じチームならともかく、他の奴に自分の走りが見られてしまうんだぞ?」
「はっ!」
「言いたくはないんだが…お前さんのことだから、何か裏があるんじゃないかと思わざるをえなくてな~」
ちっ、変なところに鋭いなこのトレーナーは…。
ここで「え~そんなことはないですよ~」と曖昧な返事をしてしまったら余計に怪しまれるか。
「想像するのは勝手ですが、こちらは純粋に互いの能力を高めたいだけです。有名なトレーナーならともかく、俺は新人のペーペーで見切れるのにも限界だってありますよ?それに、スぺちゃんのライブを成功させたのは誰のおかげだと思ってるんですか?」
「うぐっ…」
ここで俺はスピカトレーナーの職務怠慢を突く。どうやらこの人は普段の練習だけしか行っておらず、ライブダンスの練習を忘れていたのだ。時間があった俺が途中でスぺちゃんに聞いてみたら案の定だ。もし出会っていなかったら、今頃新聞の見出しには黒歴史待ったなしの棒立ちライブの記事になっていたかもしれないのだ。
「…わかった、ちょっと考えさせてくれ」
「トレーナーさん、掃除終わりましたよ~」
可もなく不可もない、という表情で検討されてしまった。こればかりは向こうの了承を待つしかない。それと同時に部室の掃除も完了する。
「よし、次は家具を入れ込むぞ。午後には最低限の家電も頼む。"チヨ"、"あっきゅん"」
「「は~い!」」
「"チヨ"!?」「「"あっきゅん"!??」」
本当だったらキタサンとかにも協力してもらおうかと思ったが、まだ入園してないしまだその時ではないと思い、併走者集めはこれでお開きとなった。そんな俺の考え事よりも愛称でメンバーを呼んでいた俺の行動が、スピカにとって衝撃だったのかこの後「俺のメンバーもこんなに可愛げがあったら…」とボヤいてたスピカトレーナーはメンバーの誰かからパイルドライバーを食らったとかなんとか。
・・・
「いやターボ、止めといたほうが…」
ところ変わって、こちらはチーム"カノープス"。スピカに負けじと曲者ぞろいのチームだが、個性を大事にがモットーとして活動しているチームだ。在籍は4人で、そのうちの一人のゆるふわな雰囲気を持つ"マチカネタンホイザ"が待ったをかける。
「
「ここは普通に挨拶かまた後日に…」
「いーや!新人のチームには先輩の威厳っての見せつけたほうがいーの!!」
それに引き続き自称普通なウマ娘である"ナイスネイチャ"と真面目なまとめ役"イクノディクタス"も同意見だ。だがチームの中でも最も猪突猛進を見せる元気なウマ娘"ツインターボ"が自分の意見を捻じ曲げなかった。一度決めてしまえばとことん最後までやるこの子の長所だが、時にメンバーを巻き込むのに困っている。
無理もない。新人1年目のわずか数ヶ月で二人もメイクデビューを果たしたチームが世間に注目されるのは当然だ。チームの担当者が引き継がれたというだけだったが、こちらが先に学園で活動しているチームの威厳を見せるために偵察という形でそのチーム"レグルス"の様子を見に行くぞとターボが乗り出した。
しかし、新しく引き継いだその新人トレーナーは在籍してから数日で生徒会に呼び出され、その前には何やらバイクのような乗り物で暴走したと風の噂で聞いたことがある。そんなトレーナーが指導しているチームは、どちらかというならマイナスイメージがついているのではとターボ以外の3人は思った。
「たのもー!」
「あぁん…?」
「…。」
「ん…?」
ノックもなしにいきなり道場破りのような挨拶をした、まるで特攻隊のような突撃するようなアポなし電撃訪問。いきなりなら相手はびっくりするかもしれない。しかし…相手が悪かった。
部室は薄暗いが、それ以前に重たい空気が場を支配していた。目の前にはトレーナーらしき男とウマ娘がいる。なんてことはない。掃除を頑張ったお礼とメイクデビュー祝いにスイーツ関連の雑誌を読んでいただけであって、好きなスイーツを買ってくれると真剣に目を細め悩んでいただけだったのだ。しかし、そのあまりにも鋭い眼は見るものを委縮させてしまいそうだ。その光景を見たターボたちは一瞬、僅か0.1秒で悟った。
「ぁあああぁぁぁああぁあぁあぁあぁぁああああ!!!!!」
あまりに自分たちの中のイメージ通りの光景に、女子特有のキンキン声で一旦部室の外に出るカノープスの面々。
「や、ヤンキーの溜まり場と間違えた!?」
「え、で、でも確かにここだよ!?」
「やっぱり後日に…!『ガチャ!』ヒッ!?」
このまま帰ろうとした矢先にドアが開き…
「何
「……………へっ?」
そこには、先ほどこちらの睨んでいたトレーナーらしき男…その手には、ティーポットらしきものを高いところからカップに注いでいる姿が目に飛び込んだ。よく見ると、テーブルには4つ、こちらの人数分のお茶が用意されている。
「もしかして挨拶か? ここではなんだし、入っとけ」
不愛想だが、こちらを気遣っている素振りを見せる男トレーナーに4人は意識が放心していたが行為を無下にできない恐怖心でおとなしく部室に入る。
「そうだ、そちらのお嬢さん」
ここで男がナイスネイチャに声をかける。手には白い何かがあった。「まさか凶器!?」と小さい悲鳴をこらえながら構える。
「失礼、名刺を渡すのを忘れてました。そちらのトレーナーさんに渡してもらってよろしいでしょうか?」
「えっ?あ、あぁ名刺ですね。ご丁寧にどうも…」
カノープスの面々は部室を見渡す。
「って、そうじゃなくてぇ!!」
ここでハッとする。自分たちはお茶会に来たのではなく、挑戦状を叩きつけに来たのだという思いで叫んだ。因みに件の発案者であるターボはもはや茶菓子の餌食である。しかし、男トレーナーはこう考察した。
「誰か、これでもっといいお菓子を買ってきてくれ!」
「ち、ちが、そういうわけではっ!」
「…でしたら、何が非礼にあたりましたかお教え願いませんか?」
「っ!い、いえ、なんでも、ないです…」
すぐに冷静になってしまったイクノは後悔した。相手にとっては普通におもてなしをしただけだというのに、これでは自分はただのクレーマーな図である。
「(なんでこんな事に、絶対変なウマ娘と思われた…)」
「(かなり危険なウマ娘やねぇ)」
「(相当やばそうなウマ娘です…)」
「(ぶっちぎりでイカれた
恥ずかしがるイクノに対し、レグナス各々の反応は変なウマ娘どころではなかった。
ウマ娘の日常。
チヨノオーのルートは?
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天皇賞秋の変則三冠ルート
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菊花賞に挑戦ルート
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宝塚の人気上昇ルート
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いっそのことティアラ路線