このヒロインにもルートを!※更新停止※   作:来世から本気をだす

1 / 27
ド素人の文なので矛盾があったりしますが寛大な心で読んでくれると幸いです
この物語はカズマとウィズを中心とした物語になる予定です。
原作要素はプロローグぐらいで時期は文庫版10巻のエルロードから帰ってきた所からです。
キャラ設定は文庫版、アニメ、このファンに寄せてますが今作品のカズマはとある事情でキャラ崩壊を起こしてます。
また時系列無視でこのすば!ファンタスティックディズの要素が多めに入ってきます
あと結構、下品な要素が入ってきます。
ご注意ください。



0話、俺はいつも、とんでもないものを盗んでしまう

◇プロローグ◇

 

「飲んでたまるかそんなもん!」

城内に俺の絶叫が響き渡る。

「そんな白くドロッとした卑猥そうな液体なんか、絶対に飲まないからな!」

俺はアイリスと城で自堕落に暮らすんだ!

いつも足音すら聞こえる静かな城の廊下に、俺の確固たる意志を轟かせた。

対峙するクレアは顔を真っ赤にして否定してくる。

一瞬、アレを想像したのだろう。

液体が入ったフラスコを俺に向けて突き出して来る。

 

 

 

「こ、これはお前が想像するような卑猥な物じゃない!その…非人道的と言う事で使用禁止にされてしまった。ただの記憶を消去するポーションだ!!」

 

 

 

「結局、禁止薬じゃねぇか!?」

 

 

 

液体の見た目がアレに似ている。そんな卑猥な知識を持っていることが今の素振りで分かったぞ。

前からアイリスを見る目が怪しいと思っていたが、やっぱり頭の片隅にピンク要素を持っていやがるな?

周囲から気高きアイリスの護衛女騎士の様に思われてるくせに、それなりの知識を持ち合わせてアイリスに発情しやがって・・・このムッツリが!

 

俺は現在、王城の廊下でクレア含む警備兵たちと死闘を繰り広げている。

 

 

 

◇事の始まりはカジノ大国のエルロードでの働きだ◇

俺は大活躍した。自分で自分を褒めたいほど大活躍した。

カジノでは馬鹿みたいに大勝して、エルロードからベルゼルク王国の予算をもぎ取り、エルロードに潜む魔王軍の陰謀も阻止。ついでに妹(王女)のアイリスの婚姻もムカつくので阻止をした。

偉業を果たしてベルゼルグ王国に帰ってからはアイリスの護衛、クレアとレインにも感謝されパーティー含めてアイリスたちと遊び惚けた。

 

問題が起きたのは先にアクセルに帰ったパーティーに『別れ』の手紙を出したあたりからだろう。

 

最初はみんなで一緒に帰る予定だったんだ。

 

城の生活が居心地よくなって来たぐらいで、ダクネスから子供のファンレターを沢山もらった。

「かっこいい!」や「魔王なんかやっつけちゃえ!」と熱い応援が書き込まれていたのだ。

 

俺らは燃えたね。

 

こんな熱い思いを受け取って、やる気を出さない冒険者は偽物だ。

 

だから身支度を整えてアイリスに別れを告げにいった。

 

アイリスの部屋の扉を「コンコン」と軽くノックして、開かれていく扉の隙間から少しずつ妹を覗き見る。

すると、アイリスはベットの上で捨てられた猫みたく寂しそうな顔をしていたのだ。

俺はアイリスを慰めるために、自分だけ一晩出発を遅らせたんだ。

 

その晩は少しでも妹の寂しさが紛れてくれればと。

ちょっとした軽い会話をする程度の予定だった。

それに俺も冒険者だ。

活躍を期待する子供達の手紙を読んで、絶対に魔王を討伐してやろうと、アダマンタイトの様な硬い意志も思っていたさ。

 

それでも別れを告げようとした瞬間に妹は…

 

「お兄ちゃん!大好き!」

 

 

なん~て、言われた日には魔王討伐の覚悟も砕け散った。

パーティーとの絆や屋敷に残る大金も全て捨てた。俺はアイリスを守る最強の自宅警備員になることを決めたのだ。

 

 

アイリスはまだ幼い。

 

だから、この新たな覚悟に恋愛感情はたぶん?無いと思う。俺は決してニートであってもロリコンではない。

 

あと3~4年、アイリスと自堕落に暮らしてから再び返事を聞くつもりだ。

しかし、調子に乗りすぎた。

早々にアイリスを俺好みに教育していたら、護衛のクレアとレインの逆鱗に触れてしまった

でも別にいいじゃないか。

チョーとかマジとかウケる~とか言うお姫様がいても可愛いじゃないか!

 

 

「ここに居た数日の記憶を消してアクセルに送り返す!」と記憶を消去する白く濁ったカル〇スの原液の様なポーションを持って、怒鳴り込んできやがった。それも大量の兵士を引き連れて。

 

早朝から始まった激戦(鬼ごっこ)はそろそろ3時間を経過する。

 

 

 

省エネ戦法とドレインタッチを繰り返しながら、どうにか持久戦に持ち込めたが、手足はすでに乳酸まみれのパンパンのガチガチだ。

数日は筋肉痛に悩まされるだろう。

それでもアイリスの為に負けるわけにはいかない。もうしばらくすれば事態に気づいたアイリスが援軍として駆けつけてくれるはず。

 

 

 

◇どこかの誰かが言った◇

 

ニート階級最上位に君臨すると言われる伝説の王族ニート

 

『王族ニートに俺はなる!』

 

「末恐ろしいこと口走るな、これを飲んでさっさとアクセルに帰れ!」

 

どんな手を使ってでも、ここに居座る。

そんな覚悟を俺は、どこかの海賊の様に高らかに宣言して見せたがクレア達がひるむ様子はない。

俺の背後で杖の先端を向けているレイン。クレアは彼女に向けて「レインはテレポートの詠唱を始めろ!」と叫んだ。

不味いな…

左右は壁に囲まれ前門にクレア、後門にレイン。

これでは潜伏で逃げるのも厳しい。

 

 

 

もう少しなんだ!

 

 

 

アイリスが参加してる軍事会議の終了時間はとっくに過ぎている。

詠唱さえ止めちまえばもう数秒でアイリスが来てくれるはずだ。

廊下の遠くの方から兵士の悲鳴も聞こえる。きっとアイリスだ。

でも、魔力もスタミナも底をつきてしまった。気合で立っているが膝は生まれたての小鹿の様に笑っていやがる。

 

 

 

もう、これに賭けるしかない。

詠唱の要の杖と記憶を消すポーションの同時奪取&破壊を狙うしかない!

 

頼むぜ幸運の女神様!!

 

 

 

『スティール!!!!』

 

 

 

どこからか「そんなお願いは聞きたくありません」と言われた様な気がするが、この際は八百万の誰でもいい。

 

神よ!我が願いを聞き給え!!

 

天にも届くのではないかと叫びあげたスキル名

 

効果は対象のアイテムをランダムで1つ奪い取るギャンブルスキル

 

右手でクレアのポーションを狙い、左手にレインの杖を狙う

 

乾坤一擲の大博打

 

 

 

 

 

一瞬、時が止まったかのように静まり変える王城の廊下。俺はつかみ取った戦利品を、親指と人差し指で摘み吊るす。そして我が眼前に広げた。

 

 

◇(毎度のことながら、恨むぜ・・・神様)◇

 

(自業自得です)

 

 

 

「「きゃあああぁぁあ///!!」」

 

 

 

時は黄色い悲鳴と共に動き出す。

 

右手に白、左手に黒

 

俺のスティールは上半身よりも下半身の欲望に忠実なようだ

 

パンツである。それ以上の感想は何も言うまい。

 

大量の部下の前で晒されるブツは彼女たちの動作を素早くさせる。

 

逆に俺は勝負に負けた。今のスティールで最後の魔力が尽きた。抵抗する余力など残っていない。

 

 

 

「消えろ!今日あった事も最近あった事も全て忘れてしまえ!!」

 

クレアは鬼の形相で俺の口に、フラスコを突っ込んできた。

 

 

「お兄ちゃん!」

「も、もももが!?」

 

 

 

俺は心の中でアイリス!と叫んだ。

ポーションを飲まされながらも横目でみれば、レインの背後の廊下から悲鳴が聞こえて来る。

白いドレスを身に纏い小動物を彷彿とさせるような小さき我が妹。

泣きそうな声で「お兄ちゃん!」と叫びながらアイリスは来てくれた。

アイリスは邪魔する兵士を蹴飛ばしながら。一直線に突き進んで来てくれたのだ。

邪魔する数十の兵士をちぎっては投げ、時には蹴り飛ばし必死に来てくれたのだ。

 

 

 

しかし、数秒差で間に合わない。

すでに俺はドロドロするポーションを飲まされ、俺を包むように白いサークルの魔法陣が光りだす。

だめだ・・・ズン!と激しい頭痛が襲ってきた。今にも意識が暗転しそうだ。

 

 

 

アイリスも、それを解っているのだろう。

目標を俺の救出ではなく、レインの杖に手を伸ばした。きっと詠唱の邪魔をしようとしている。

 

 

 

「お兄様、もし再び会えたなら、今度こそずっと離れません!」

 

レインと杖で綱引きしながら、嬉しいことを言ってくれる。

 

ああ、帰ってくるさ。今度こそ可愛い妹と一緒にくら『バッキ!』そう・・・

 

 

 

今、嫌な鈍い音がした。

 

音の正体はアイリスと綱引きしていた杖が真っ二つに折れたのだ。

 

その時のレインの表情といったら…

 

例えるなら何億円もする工場の設備にフォークリフトで捨て身タックルしてしまった現場猫の様な表情だ。

 

俺を纏う術式も光り方が変だ

 

 

 

「私の事を思い出したら手紙をください!お兄様が、いつか必ず魔王を倒すと信じて待ってますから!!」

 

 

 

ありがとう、妹よ・・・・

 

だが、ダメかもしれない気がしてきた・・・

 

ああ・・・この灼熱の太陽にさらされた様な大量の汗と、極寒の海に落とされたような血の気が引く感覚は、ギルドの受付のお姉さんから「実はアクアさんが…」と名前を出される時と同じだ。

 

 

 

薄れゆく意識の中、俺は王城を後にするのだった…

 

 

 

<俺はいつもとんでもないものを盗んでしまう(パンツ)>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇【レイン視点】◇

 

 

 

「うぅ…わわわわ~~ん!」

 

カズマが目の前から居なくなった事が。余程ショックだったのだろう。

アイリスはへたり込み、大粒の涙を流しながら年相応に泣き叫んでいる。

レインはお嬢様の教育上、後でどんなお叱りを受けることも覚悟の上だった。

しかし、彼女は命を差し出す覚悟もしないといけないかもしれない。

 

 

テレポートの行き先設定登録の仕方は人それぞれだ。

 

術式に組み込んだり、手の甲にメモ書きの様に残したり。

レインの場合は杖に位置情報をセットしていたのだ。

 

つまり、このテレポートはランダムテレポート。

 

普通に町の中に出るときもあれば、遥か上空だったり深海の中だったりと、即死する可能性がある。

 

幸い、この状況を知っているのはレインのみ。

レインは止まらない冷や汗をかく。

 

このことをアイリスに告げるべきか、黙っておくべきか…

前者は国を挙げて大捜索になる、後者は淡い希望に全てを任せてエリス様に祈ることぐらいしかできない。

 

数秒悩んだ末。

 

レインは罪悪感を感じながら後者を選んだ。

ここで探してしまえば。国は多額の費用をだす。

更に見つけてしまったら今のアイリスなら駆け落ちもいとわない。

レインは罪悪感で潰れそうな心を、早く誰かに共有したいと思った。

すがる思いでクレアを見た。

クレアは、今まで秘密のほとんどを共有してきた頼れる友人である。

しかし、どこか様子がおかしい。

 

まだ秘密を話していないのにレインと全く同じ表情をしながらポーションが入っていたフラスコの側面をじーっと眺めている。

 

 

 

「ク、クレア?実は話したいことが・・・」

 

「な、なあ…先にいいか?これを理解することを、脳が拒否しているのだがどうすればいいのだろう・・・」

 

 

 

フラスコの側面には魔法で刻まれた文字。ご使用上の注意と書いてある。

 

 

 

 

ご使用にあたり本薬品は目的の規定量を別の容器に移し、水で10倍希釈してご使用ください。

 

直接、フラスコ内で希釈するとガラスについた薬品で使用目的の日にちより、多く記憶が消える可能性がございます。

 

本薬品を直接、ご使用した場合は効果が強く表れる可能性がございます。眩暈や痙攣、意識の薄弱化が起きた場合はお近くのアークプリーストにお立ち寄りください。

 

また多量に服用する場合、副作用で頭が『パァ』になる可能性があります。

 

 

 

 

 

「も、もしかして異様にドロドロしていたのって・・・」

 

「・・・マジでヤバい」

 

 

 

二人は王家を通さず内密に捜索を開始するのであった。

 




ありがとうございました。
2週間に1投稿は出来るように頑張っていきます。
ただノリと勢いだけで書き始めた物語なので亀投稿と私の文章力の無さは大目に見て頂けるとありがたいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。