このヒロインにもルートを!※更新停止※   作:来世から本気をだす

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13話、エリスと???

<エクスプロージョン>

<狙撃ソゲキそげきソ・ゲ・キ・!ティンダァァァァア!!>

 

 

 

「「はぁ~はぁ~はぁ……」」

 

(クソ……どんだけ居るんだよ)

 

月の位置がだいぶ高くなった。

一進一退……いや少し押され気味か?

5~6時間は戦ったんじゃないだろうか?

もう吸う空気の温度が分からねぇ。

吐く息が荒い。弦を引く指は真っ赤に張れ、もうすぐ皮が裂けるだろう。

千里眼を長い時間、使用しすぎた。眼を開けているのがキツイ。

体中が張り裂けてしまう感覚になる程、筋肉が悲鳴をあげて「止まれ!」と連呼してくる。

 

限界だ。 

 

だが

 

俺がスキルを辞めるわけにはいかない。

俺が先に根をあげる訳にはいかない。

 

「ウィズ~。生きてるか~?死んでいたら承知しねぇからな~」

 

「はぁ・・・はぁ・・・はい。うっぷ。」

 

彼女の喰いしばった口元からポーションと血が混じった液が口元を垂れた。

ウィズは俺のとなりで祈る様に座りこんでいる。

眼の下に酷いクマを作り、片鼻から鼻血を流していた。

ポーションで誤魔化しているが5本目を飲んだあたりから徐々に効果が薄れている。

 

薬剤で補えるような体力や気力ではなく、もっと根本的な……そう。

生命力と言えばいいのだろうか?

生きるために必要なものを代価に無理を押し通している感じがする。

 

 

それでも彼女は唱える事を辞めない。

 

 

<エクスプロージョン>

 

一声で発動する爆裂魔法。

すでに高速詠唱はスキル欄をカンストして長い詠唱が破棄された。

鋭い眼光をカエルに向けながらも消え入りそうな声で<エクスプロージョン>と唱えている。

群れの6割は削れたが、俺たちの限界はとうの昔に訪れていた。

 

 

「うっ!?」

「お、おい!大丈夫か!?」

咳き込みながら、地面に崩れ落ち盛大に吐き出されるポーション。

黄色いポーションと血が混じり茶色っぽい胃液の水たまりが出来る。もうダメだろ……

 

「……ウィズ。限界だ撤退し「私はまだ大丈夫です!!」」

「……だがな!?」

 

ウィズは振り向くことも出来ず地面に向かって叫ぶ。

もう……どう見ても無理だ。

吐きながらも地面の砕けた氷を握りしめ、起き上がろうとする彼女の背中がとても痛々しい。

もういいじゃねぇか。

「こんだけの数を削れたんだ、誰も文句はいわねぇよ……」

俺は咳き込んでいる彼女の背中を出来るだけ優しくさすってみた。

すると、彼女の荒々しい息が落ち着いてくる。

(無理すんなよウィズ)

あの村人たちならきっと納得してくれる。

群れの半数以上は削ったんだ。

もう充分に偉業と呼べる量を倒しただろ?

二人で10万匹を倒すなんて、そんな夢物語。土台無理な話だったんだ。

ここに至るまでに何度も撤退を打診した。

しかし、彼女は栄養剤を片手に決して首を縦へと振らなかった。

でも流石に、これ以上は……

 

「なぁウィズ。今からアクセルに「お願いします。」」

「「”諦めたくないんです!”」」

この状況で「諦めたくない」って、もはやワガママだろう。

でも、彼女は這いつくばりながらも振り返り、俺に見せてきた目は”死んでない”。

鋭い眼光なのに、どこか優し気で眼の奥にナニカ熱いものを感じる。真っすぐな瞳。

そして辛そうな顔も最後には”必ず”笑顔で俺に返答してくる彼女。

 

「もう、ちょっとだけ頑張りましょうカズマさん」

「・・・~ッチィ!あ~クソ!?」

そんな顔で言われたら……

 

「しょうがねぇな!!!」

俺が根をあげる訳にはいかねぇだろ!!!

 

 

 

「ウィズ、少し休め!10分ぐらい、また俺だけで食い止める!」

彼女のワガママを叶えてやりたい。

俺よりも、もっと無理をしている彼女が居る限り、死んでも唱えるのを止めてやるもんか。

その我がままに死ぬ気で付き合ってやる。

 

<狙撃!狙撃!狙撃!>

身体の叫びを無視して作られていく所作。放たれる矢。

今ので口の中が苦くなった。

たぶん口内か喉の何かが裂けたんだろう。

それがどうした!?

 

「<狙撃!ティンダ!!>」

 

(ッツ……)

 

再び目の前に無数の火柱が吹きあがる。それと同時に、右手の先から焼ける様な痛みが走った。

視界の端で自分の手が真っ赤な花を咲かせていた。

いてぇな……いてぇけど……この程度。

 

俺を舐めるな!

 

<ソゲキ・狙撃・ソゲキ・狙撃!!!>

 

視界が赤く染まっていく。

 

千里眼の使い過ぎか?

 

関係ない。

 

たとえ俺が、ここで力尽きても「”ウィズだけは!”」

 

 

 

矢を放つたびに血塗られた弦が飛沫を上げる。

 

腕、足、背中、首筋。

 

筋肉の至る所からプチプチと嫌な音が聞こえる。

 

絶え間なく襲ってくる激痛は周りの騒音をかき消して時間の流れがゆっくり感じ始めてきた。

 

 

「<ソ・ゲ・?>」

 

急に右手が動かなくなった。

ナニカが手首に巻き付いた。

とても柔らかく、ヌルッとした生温かいナニカが・・・

振り返ると。

 

 

「カズマさん!!!」

 

 

 

あぁ・・・”ガラでもない”事はするもんじゃないな。

 

 

 

つんざくような彼女の悲鳴。

 

やらかした。目の前に集中しすぎた。

 

後ろを振り返ると奴が壁に張りついていた。

音もなく、いつの間にか俺達を取り囲んでいた数十匹の”黄色いカエル”。

俺の真っ赤に染まった腕にピンク色の舌が巻き付いてやがる。

どこから現れやがった!?

ゲコッと喉を鳴らすと大口からロープの様に伸びた舌は、俺を引っこ抜くように根こそぎ持っていった。

 

 

(クソ!?なんでカエルの舌が伸びているんだよ)

 

ブレる視界は最後に彼女の泣き顔を写し……暗転した。

 

 

・・・

・・

 

 

 

 

「カズマさん、どこで死んだんですか!?」

「ぐえぇ」

俺はヒキガエルの様な声を上げてしまった。

何故なら、まどろみを感じる暗闇から突然、とんでもない圧迫感を首に感じたからだ。

 

目を開ければ美少女と言う言葉を体現するかのような銀髪の少女が。

 

俺の首に十字絞めを仕掛けてきていた。

「みんなをほったらかして、どこで死んだんですか!!」

(ギブ!ギブアップ!!)

<パンパンパン>

周囲を確認する余裕などない。

全力で彼女の腕をタップする。

美少女は目尻に雫をためてヤケクソ気味な鬼の形相だ。

彼女は俺の襟を握りしめ十字締めを仕掛けてきているのだ。

 

 

「先輩は多額の借金を作って夜逃げするし、めぐみんさんは戦争に行くし、そしてダクネスは筋トレに目覚めて、何故か私は付き合わされているんです……今まで何処に行って、どうやって死んだんですか!?」

「く、くるしい~!!」

顔が痺れて目が痛くなる。

狙っているのか分からないが、彼女は頸動脈など一切狙っていない。力任せの締め技は俺の意識を手放させてくれない。

落ちる前に死ぬ!首がへし折られる!?

あっ・・・タップする手が・・・

風のない時のこいのぼりの様に俺の肩から垂れ下がる両腕。

すると、彼女はチラリと俺の腕を見て。

「もう!!」

「っ~~は~~っ~~は~~~」

俺の手が力を失った瞬間、締め技を解く彼女。

酸素が旨い。ああ、生きているって素晴らしい。

いきなり、どうなっているんだ?

周りを見渡せば、黒一色だ。

上も下も黒。

なのに暗くない。

太陽や照明もないのにどうやって、この明るさを保っているんだ?

そして俺が今、座っている石造りの椅子や目の前に置かれた場違いなオフィステーブルなど……

(なんだ、この空間?)

 

 

「ここは~どこだ?」

俺は周りをキョロキョロと視線を移動してると彼女の顔が視界に無理やり割り込んできた。

「現実逃避しないで私を見てください!」

(わざと見ないようにしてたんだがな……)

だってメッチャクチャ怒っているじゃん?!怖いんだもん!!

記憶を失う前の知り合いか?

誰だかわからないが、機嫌を治してもらわないと……

俺は何処かのホストの様にキザに彼女の銀髪を撫で上げる。

「あ~すまない。君が、あまりに美しすぎて直視すると惚れてしまいそうでさ。俺には心に決めた女性がいるんだ。順序が違えばあなたに告白していたのに……」

「ふっへ!?こ、告白!?じゃなくて、今どこで死んだんですか!?」

「俺が死んだ?はは!冗談がお上手な子猫ちゃんだ。ぐへぁ!?」

空っぽの胃がダンス(痙攣)を始める。

一瞬、赤らんだからイケるかな?って思ったのが間違いだった。気の緩んだところに腹パンを決めるなんて……暴力反対!!

俺は腹を抱えて椅子から転げ落ちそうになった。

しかし、彼女は「床ペロなどしている場合じゃないですよ」と言わんばかりに俺の襟を再び掴み椅子に座らせて来る。ヒドイ!!

 

「早く死んだ場所を教えてください。どんな仕掛けを行使して天界の観測から逃れているのか分かりませんが、今回だけは特別に私が出向いて生き返らせてあげますから!」

「冗談とかじゃなくて……マジで俺死んだの?」

「そうです。私が生き返らせるのは今回だけですからね?生き返ったら真っ先にアクセルに帰ってダクネスの筋トレを止めてください」

目の前の彼女は泣き崩れそうにながらダクネスの筋トレを止めてと懇願してくる。

よほど付き合わされているのが嫌なんだろう。

だが……確かにカエルに喰われた後の記憶がねぇわ……

えっ!?じゃあ死因はカエルに喰われたって事か?ダッサ!

「どうしたんですか?何度も、天界に来ているカズマさんなら慣れたと思っていたんですが……」

「天界?あの~不躾な質問で大変、恐縮なのですが……どちらさま?」

「えっ」

時が止まったような静寂が訪れる。

彼女はキョトンと首を傾げて俺を見つめてくるが非常に困る。

俺にはウィズと言う恋人(予定)がいるのだ。

綺麗な女性と画像検索したらトップに映りそうな君に見つめられていると、俺のチキンハートが小躍りし始める。

やめてくれ……ハーレムルートを目指したくなってしまうではないか!

 

 

 

「「何、馬鹿なことを考えているのよ」」

・・・チィ。

その声はドップラー効果を伴って、この空間に大音量で響いて来た。

そして、どこまでも広がっている黒い床の一部に、青く輝く円形の魔法陣が現れた。

陣から湧き上がる光の粒子が人の形を成す。光は徐々に見慣れた”奴”へと変わっていった。

ところどころ寝ぐせで跳ね返っている青髪を手でいじりながら。

今の今まで寝ていたのかと思うような気怠そうな眼をして、「ふぉあ~あ」とあくびを一つ吐く青髪の女神。

 

 

「ヒキニート、なに死んでんのよ」

「とうとう現れやがったな駄女神!!」

女神アクアだ。

寝起きなのか知らないがストレッチなんて始めやがって……こいつ

俺は死んでいるんだぞ!?

腕を十字に組んで二の腕を伸ばしている、この駄女神をどうにかして”わからせ”てやりてぇ~!

俺は、いつの間にか右手が痛くなるほどの握り拳を作っていた。

 

「ヒキニートの癖に無茶しすぎよ。その頭の状態で攻撃系スキルを乱用すると死に直結するから気を付けなさい。まあ、私が生き返らせてあげるから大した問題じゃないんだけどね」

「いやいや問題だらけだからね?死にたくないし」

この野郎……アキレス腱まで伸ばし始めたぞ?

挨拶代わりにぶん殴っていいかな?いいよな!?

俺のストレスゲージが振り切れそうになった、その時。

 

<バインド!!>

「きゃあ!」

俺の背後からヘビの如く荒縄がアクアに飛び掛かっていく。

しかし、アクアは舞を踊るようにヒラリと紙一重で避けたのだった。

「エリス、いきなりなにすんのよ!」

プンプンと怒るアクアの口から出てきた名前。

エリス。

それが彼女の名前なのか……

振り返ると絶世の美少女。エリスは右手をアクアに差し向けて鋭い目つきを向けていた。

 

「あなたは誰ですか?先輩は魔王を討伐するまで、ここには帰って来られないはずですよ」

はぁ?

今……なんって言った?

エリスはあからさまにニコっと微笑むが、その笑みに温かいモノは感じられない。

右手に魔力を溜めて敵意をむき出しにする。俺は彼女の発言に耳を疑った。

俺はもう一度、アクアをつま先から順に頭のてっぺんまで目を配らせる。

しかし、彼女は何度見ても俺のイメージに湧いて来たアクアそのものだ。

・・・イメージに湧いてくる?

なぜ彼女だけ?

 

「なぁ、アクアもどき。俺の頭になんかした?」

俺は圧を込めた低い声でアクアに問いただす。

そうだ。

こいつは今さっき、「その頭の状態で」って言っていた。

それはどう言う事なのか?

俺の記憶喪失の原因は目の前のアクアもどきと何か関係があるのだろうか・・・?

すると、アクアもどきは「はぁ」とため息一つ吐いて細い目をしながら告げてきた。

 

「ヒキニートの頭がおかしくなっている原因なんて私が知るわけないじゃない。私はニートの思考に介入できるからなんとなく分かるのよ」

「はぁ?じゃあ俺の頭の中をずっと覗いていたわけかよ」

「そうよ。私、神様だもん。そのぐらいは余裕余裕~」

手をヒラヒラとさせ自慢げに胸を張るアクアもどき。

「ダウト。先輩は他者の思考に介入なんかできませんよ。もう一度いいます。貴女はだれですか?」

エリスさんの声に圧が籠る。

突き出した右手が白く輝き始め何かを行使するのだろうか?

なにかキッカケがあれば間違いなく一触即発だ。

その時<パチィン>と何かを弾いた高い音が聞こえてきた。

音の先に目を向ければ、そこにはアクアの右手がエリスに差し向けられていた。

「エリスは真面目すぎなのよ。少し頭を冷やしてきなさい?」

「無言でテレポート!?あ。きゃ!!?」

「お、おい。エリスさんをどこに送った!」

「別に~アルカンレティアの男子風呂よ。頭を柔らかくするには、ちょうどいい場所でしょ」

おいおい…あんな健気そうな美少女をなんちゅう場所に送っているんだよ。

アクアが現れた瞬間を逆再生するように光の粒子となって消えるエリスさん。

今更だが、もうちょっと親交を深めたかった…

 

「あんた、平然とマスターの後輩に二股かけようとしてるんじゃないわよ。ウィズにバラしちゃうわよ?」

「うっ。てめぇ…調子のってんじゃねぇぞコラ!・・・・ごめんなさい。それだけは勘弁してください」

俺は膝と手の平をを床につけ、眉間を地面に擦りつけた。

土下座だ。

情けないが…ウィズを出すのは反則だろ。

 

「むふふ、よろしい!」

 

 

 

 

コイツ…

ニマニマと土下座した俺を見下してふんぞり返りやがって……

右手が疼くぜ。

奴をぶん殴れとブルブルと震えてやがる。

顎を狙って、一撃で意識を絶てば「殴ったら即刻、ウィズにバラすからねw」

ちくしょーー!!

何もかもお見通しかよ!

「クソ!いったい、お前は誰なんだよ!エリスさんの発言的にアクアとそっくりなのは理由があるのか!?」

「それがねぇ…ぶっちゃけたいのは山々なんだけど色々と縛られていて言えないのよね…」

アクアもどきは、お手上げというように両手をヒラヒラさせて ジェスチャーをする。

「縛られている?」

「そう、この姿や性格に記憶もマスターに〇〇〇==はぁ…こんな感じでマスターに幾つかの発言を縛られているのよ」

俺は、その言葉に疑いの目を向けるが、彼女の口からは空気が漏れ出るだけ。

コイツの態度的に縛られているのはホントなんだろう。

だが、困ったな…

肝心な事が何も聞けてない。

コイツの目的どころか、敵か味方なのかすら判断がつかない。

何かヒントはないんだろうか・・・・

 

<「あなたは誰ですか?先輩は魔王を討伐するまで、ここには帰って来られないはずですよ」>

<「あんた、平然とマスターの後輩に二股かけようとしてるんじゃないわよ。>

 

(そういえば…)

思考の海に浸かること数十秒。

俺はフラッシュバックが起きた様にエリスさんとアクアもどきの会話を思い出した。

「もしかして…マスターってアクア?」

こくりと顔を縦に振るアクアもどき。なるほど…少なからずアクア絡みなわけか。

「そうなの。私だって好き好んで、この姿になっている訳じゃないの。本来の姿にもなれるんだけど…縛られた今の状態じゃ余計な混乱を招きそうでね」

平然と人の考えを読みやがって…

肩を落とすアクアもどき。

なにやらアクアと深い関りがあるのは分かった。

しかし…本物の駄女神はどこまで問題児なんだよ。

原因や過程がまったく解らないが、また何かやらかしたんだろう。

会いたくねぇ~

 

「それはダメよ。この縛りを解いてサッサとマスターの所に連れて行って貰わないと。」

「はぁ?」

「それでね、この縛りはカエル共を倒すと、”たぶん”解かれるから早く全滅させて欲しいわけ」

可愛く「おねがい?」とねだってくるアクアもどき。しかし…

「簡単に言うが、まだ山ほどカエルは残っているんだぞ?」

半数以上のカエルを倒したとはいえ、まだ数万匹は残っている。そんな所に、無策で戻っても……

「そこを何とかするのがヒキニートの役目でしょ。倒しきらないと私、契約も解除されないし、ここから離れる事も出来ないんだから!」

「…どお言う意味だよ?」

「それは〇〇〇〇~~~あ~もう!!これも言えないの!?」

「は?」

「馬鹿マスターのせいよ!カズマさんがマスターを殴りたいように、私もエクスプロージョンの一つは吐きたいのよ!」

我慢の限界だと言わんばかりに地団駄を踏むアクア。

すると、俺に向かって左手を突き出してくる。

青白い魔力光が手から溢れ出す。

 

「何回、死んでも喰われてでもいいから全部倒しなさい!」

「はぁ!?丸投げかよ!!」

「いつもみたいに姑息なことを思いつかないの?」

無茶を言うな!

そんな妙案が浮かんでいるなら最初から使っている。

だいたい口の中で生き返っても何もできずに、ここに戻ってくるだ…け・・・

いや…待てよ?

浮かぶかも。妙案。

このカードゲームの際に新たなコンビネーションが思いつく時と同じ高揚感。

頭の中で次々に浮かんでくる案が繋がってルートが出来上がる。よし。いける。

実際、生き返ってみないと解らないが…いけるんじゃね?

好感度とか尊厳とか色々と失う事になるが、やってみる価値はある。

「ふふっ…悪魔みたいな顔しちゃって、おもしろそうな事を考え付いたじゃない。そうよ、それでこそカズマさんだわ。さりげなく姑息でえっちぃ事も考え付くところ。マスターの記憶通りね」

「ちぃ。平然と思考を読み取りやがって…まぁ。しょうがねぇな!」

 

視界が光に包まれていく。

手を振るアクアもどき。

上手く行ったらアイツと一緒にアクアをぶん殴りに行ってやるか。

 

「「ひと狩り行ってくるわ!!」」

 

 

<エリスとアクアもどき>

 





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