鬼獄呪魔と仕鬼祇使い(ばか)ども   作:三概井那多

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VS死鬼 其の弐

「…………なんか言えよ」

「じゃあ、そろそろ、君の鬼のチカラを強くする方法を教えてくれるかい? いつまでもどうでもいい雑談するのもアレだし」

 

 いい加減話を進めようかと提案すると何か言いたげな不満そうな目で睨んでくるが少し間を開けて、うん、と頷いてようやく鬼のチカラを強くする方法について語ってくる。

 

「虞魂を集めることで鬼は強くなるの。虞魂っていうのは人間が持つ、恐怖といった感情の事で」

「ああ、それは知ってる。龍脈使えばいいじゃないの?」

 

 昨日、楓先輩に聞いた話だ。ぬら孫みたいなもんだと思って理解したけど、同時に龍脈という漫画でよく聞く、凄い霊力の源やら流れやら、それ自体使えば簡単にすむじゃん、って思ったけど、どういうわけかそうはしない、と悩んでいたし、僕自身もそこんところがよく分からない。

 

 ようは、ゲームで言う所の地道にレベル上げするよりか、裏技とか環境特典使った方が早いじゃん、って話だろう。

 

 すると、その質問が来ると分かっていたのか、あっさりと答えてくれる。

 

「詳しいことはアタシもよく知らないけど龍脈自体はあくまで大地のチカラ。言ってみれば環境をよくするだけのもの。龍脈で強くなるためには最初からそこから生まれ落ちなければ強い鬼は生まれない。もう既に存在する鬼も影響がないわけじゃないけど、強くするためには虞魂を取り込まないと強くなれない、って言ってた」

 

 …………ああ、なるほど。そういうことか。

 

 簡潔にだが、分かりやすい話に納得する。龍脈の環境特典は初回の初期ステータスに振られて、既存の鬼、元々存在する連中は勝手にレベル上げてね。って感じか。確かにそれなら龍脈ではなく、虞魂ってヤツを集めるだろう。

 

 リポップするタイプは初期ステが強い、もう持っているヤツはレベル上げ強くしろって話ならば分からなくもない。

 

 ポケモンも対戦用に卵厳選して、6V性格卵技の理想個体から努力値を振っていくし。旅パーは厳選しないで好みでいいしね。

 

「ちなみに誰が言ってたの?」

「時鬼が」

「トキ? …………君の鬼だっけ?」

「うん」

 

 どうやら彼女はパートナーである時鬼にどうすれば強くなるか、その方法をちゃんと教えて貰ったらしい。聞けば僕らが頭捻り出して出ている情報から真面目に考察しているというのに、彼女の方はパートナーから分からないことを教えて貰っているから僕らよりも全然詳しい。

 

 ……そっか。協力的な鬼なのか。どっかの鬼とは違って。

 

 僕はポケットから一枚の御札を取り出してはアホを召還させる。

 

「出てこい、我鬼」

『ソイツ、殺せヨ、がのいち』

 

 出て早々、彼女の姿を見た第一声が殺せだったので、一発殴って黙らせようとする。

 

「紹介しよう、僕の仕鬼祇の我鬼」

『目ん玉をくり抜いテ、舌を引き千切っテ、首元と胴体を分けテ、血をすすっテ、肉を貪らセロ。がのいち、いひ……いぎぃ!?』

 

 もう一度頭を殴って黙らせる。引いた様子の彼女に対してもう少し踏み込んだ紹介をしてみる。

 

「この通り、口がめっちゃ悪いだけの悪い鬼だ。コイツ、殺せば多少経験値になるんじゃないの?」

『!? 待ちやがれ、がのいち!! おまえ、オレを裏切る気カ!?』

「え? いやソイツ弱ちぃそうだし別に」

『なんだと、小娘ガァ! オレは鬼の中の鬼、我鬼様だゾ! 畏れ慄ケ!!』

 

 期待してなかったが、やはり弱い存在っぽい。今彼女がどれくらいレベルで、我鬼がどれくらいの経験値が入るのか知らないけど、我鬼はこんな風に自分が強いと強くみせようと威張り散らしているがおそらく彼女の言う通り大して入らないだろう。

 

 まあ、コイツを殺さないのは楓先輩曰く、僕が霊能力を使える手段が我鬼とのリンクであるかもしれないから、我鬼を殺せば折角使えるようになった霊能力が消えてしまうおそれがある。彼女との協力体制を築いた以上、僕が戦力外になってしまえば意味がない。

 

 僕は最低でも時鬼の能力を使った際に相手が僕の時のように反撃してくる場合に相対した彼女を逃がすための護る壁くらいの強さを持たなくては。

 

 我鬼のこと興味深そうに見ながら彼女は訊ねてくる。

 

「っていうか、記憶でも視たけど鬼ってそういう風にも使えるんだ?」

「そういう風って? あ、実体化のこと? なんか知らんけど、呪力が肉体作用、霊力が武器、巫力がこんな風に実体化って話は聞いたけど」

「……ああ、っぽいね。榎っていう女の人が言っているね」

「エノキ? ……ああ、うん榎だね。榎先輩」

「……………楓じゃないよ、榎だよ。……ちなみにだけど、アタシの名前ちゃんと言える?」

「…………宮永、有音ちゃん」

「正解」

 

 正解、と言葉を聞き、心の中でガッツポーズを取る。

 

 っぶねえ。築き上げた信頼を今のやり取りで全部ぶち壊すところだったわ。昔から名前とか顔を覚えるのが苦手で、そして一度間違って覚えるとそのまま『アレ? どっちだっけ? たぶんこっちか』って高確率で間違えた方を当ててしまう。そしてこの手でよくある攻略法の『間違った方を選ぶから、その逆を選ぶ』でも同じように間違えるのが僕だ。

 

 普段ならもう自分の記憶のなさに嫌気を指して精神的に諦めるが、今回ばかりマジで間違えなくてよかった。昨日、何度も頭の中で繰り返して刻み込んだかいあったわ。

 

 焦った僕の内心を読んだのか、クスクスと鼻で笑われる。

 

 その様子に気が障った我鬼が彼女へと文句を吐きながら噛みつこうとするのを黙らせていると、ふとあることを思った。

 

「というか、君っていうか、君らってどうやって鬼と意思疎通しているの?」

 

 今まで特段気にしていなかったが鬼との意思疎通について訊ねてみる。僕はこうやって我鬼を召還させることで普通に会話のやり取りができるけど、彼女や雨崎君といった他の人達は一体どうやってパートナーとの意思疎通をしているのだろう? 自分ができるから、って思ってあんまり意識したことなかったが、今更ながら疑問が湧いてきた。

 

「え? どうやって普通に受肉とかした時とかに。緊急時だと御札越しでもなんか来るっていうか……」

「……へえー、そうなんだ。ってことは僕も別にわざわざこんな風に呼び出さなくても御札越しで話せば何とかなったのかな?」

『なんねえヨ。いひひ。バカカ、がのいち。そんなことしたらオレ達、鬼側の妖力が減っちまうだろうガ』

「? どういうことだ?」

 

 意味深に嗤う我鬼を踏み潰しながらどういうことなのか、訊ねると、『教えて欲しかったら、今すぐこの足をどけロ!』と言われたのでグリグリと踏み潰してから、「あ、じゃあ別にいいや」と説明を断る。え? と驚く有音ちゃんに対して話を戻す。

 

「でさ、話は戻すけど具体的に『愚心』ってヤツを集める方法ってさ」

「『愚心』じゃなくて虞魂なんだけど、(やっぱコイツ根本的にイジメっ子なんだな)……そっちがそれでいいんならいいんだけど」

『いい訳あるカ!! 小娘、オレを今すぐ助けロ!!』

「ソイツ、ムカつくしうるせえから戻してよ」

「それもそうだね」

 

 彼女に言われて我鬼を御札に戻してみる。戻す際に我鬼が『お前、何のために喚んだだよ!』と至極真っ当な突っ込みを言われる。一応、彼女との顔合わせが理由で呼んだ。パートナー関係を築くのにこちらの手札を明かさないのはフェアじゃないと思って。

 

 手元に戻った御札を見詰めてとりあえず語ってみる。

 

「おい、我鬼聞こえるか?」

「? なんで戻したのに語りかけるん?」

「いや、御札状態でもちゃんと会話できるかどうか試そうと思って。君らができるみたいだけど、僕一度もやったことないし」

 

 今まで会話する時にイチイチ召喚して話を聞いていたし、別に召喚しなくて会話ができるならそっちの方がいいだろう。ようは直接会って聞くか、電話越しで訊くかくらいの違い。わざわざご足労するよりか、電話越しでいいんなら電話越しで終わらせた方が何かと色々と便利だろうと思って。

 

 御札に語りかけるがうんともすんとも言わない。今の事を拗ねているのだろうか?

 

「我鬼、あと三秒内に何かしらの返答がなかったら、川へとぶん投げるからな」

「……(脅し方の発想がイジメっ子のそれ)」

「三、〇」

「二と一は!?」

 

 人差し指と中指で挟んでいた御札をシュッ、とゴミ箱へと投げ捨てる様に川へと投げ捨てる。隣で有音ちゃんの突っ込みが届く。いやほら、銀魂の松平のとぉっさんがいらないって言っていたし。

 

 そう適当に返しながら少し固めの紙、色紙とかの感触に近い御札は風を切って川へとペタと落ちて、完全に流れていく前に回収する。

 

「次はマジで捨てるぞ。……三秒前」

『やめロ、もっかい召還シロ。ちゃんと教えてヤル』

「あ、いや、別にいいよ。会話ができることが分かったから」

 

 御札から手から頭へと……骨伝導とも呼べばいいのか、頭の中に我鬼の声が聞こえてきた。なるほど、こんな感じか。おそらくは御札がある程度接触して入ればそこから伝わって声が聞こえる仕組みだろう。触れていない状態の離れた場合なら多分聞こえない。

 

 その証拠に川に投げたら時に『ヤメロ、タスケロ! 』的な声が聞こえてこなかった。わざと三秒という間を与えずにぶん投げたのはそれが理由。我鬼の性格からして三秒の間に命乞いをしてくる可能性があったから、間を開けずに投げればアイツの場合騒ぐに決まっている。が、離れている間は何も聞こえなかったことを考慮するとおそらく当たりだろう。

 

 なにか文句を零す我鬼の事は無視して一先ず、ポケットにしまおうと、……あ、そうだ。ともう一つ思いついたことがでてきた。

 

「ねえ、これってさ。仕鬼祇使い同士が交換したらどうなると思う?」

「……鬼を交換するってこと?」

 

 そう、仕鬼祇使い同士が仕鬼祇を交換することは果たして可能なのか?

 

 ぶっちゃけ、この手の疑問は普段なら真っ先に思いつく僕のはずなのだが、聞けば大体解説と考察してくれる楓……榎……楓先輩だな。いや、榎先輩だな。逆張りで間違える僕だ。ここはさらにその逆の逆の逆の逆を選んで、楓先輩で行こう。楓先輩がリーダー且つ頭脳担当に収まっているので、僕の知的な部分はそこに甘えて休んでしまっていた。基本的にその時その時で出来る人がやればいいと思っている僕だ。

 

 部活やバイトで手が空いてる奴が動けばいいのに、と考えの僕と立場が下の奴がやれの先輩とは相性がかなり悪い。いや理屈は分かるし大半の場合は特に問題ないけど、こっちが忙しい時にそれをぶつけられた時が一番腹立つ。別にサボってンじゃないんだから手が空いているそっちがやってくんない?

 

「……確か、鬼とは仕鬼祇使いと契約をしているって話だけど、無理なんじゃない?」

「でも、仕鬼祇使い同士なら使えたりとかしないのかな。Wi-fiだって、契約しているのは個人だけど、使えるのはパスワードを登録している人だけだし」

「その例えは合ってるの?」

「wi-fiはこの儀式、パスワード持ちが仕鬼祇使い、個々の端末が鬼って考えたらなんかいけなくない?」

「…………あったまいい~。できるかどうか別として、試してみてもいいかもね」

 

 例えが彼女の中で当て嵌まったのか試してみてもいいという考えがあがる。……今思ったら、パスワード持ちが鬼で、個々の端末が仕鬼祇使いって例えの方が良かったかもしれない。そうすれば端末部分で呪力型がスマホ、霊力型がパソコン、巫力型がゲーム、みたく例えられたし。

 

 でもそこの部分をイチイチ説明するのも面倒なので、訂正はしない。

 

 ……………………。

 

「ごめん少し訂正。パスワード持ちが鬼で、個々の端末が仕鬼祇使いだね。そうすれば端末部分で呪力型がスマホ、霊力型がパソコン、巫力型がゲームって感じだね」

「……ん? まあ、別にどっちでもいいけど」

 

 やっぱり一応訂正しておくと、伝わったみたいだが、『それが何?』って感じに返された。特に深い意味がないけど。……なんか変な誤解とか解釈違いみたいなことで後で文句言われたくないなって思って。ほら、僕ってよく伝え方とかに問題があってそれでトラブル起こすこと多いし。

 

 一応、気づいた時にこういう風に訂正することを心掛けてはいるが、まあ、こんな風にあしらわれることが多い。……あとで文句言われたりしないかな?

 

 年下相手に少し不安に思いつつ、僕らは自分達の御札を取り出して交換を試みる。

 

「交換か、……ちなみに僕はポケモンではゴーリキー、ユンゲラー、ゴースト、ゴローンは欠かせない仲間だったよ」

「チョボマキとカブルモのせいで図鑑が埋まんないアタシといい勝負じゃん」

「ギガイアスのデザイン大好きなんだけどな。僕はあえてガントルだよね、進化の奇蹟ってアイテムあるからね」

「マジで強いからね、奇蹟ポリゴン2。アタシポリゴン派だから使ったことないけど」

 

 陰キャ特有の互いに友達いない自慢をしあいながら、御札を交換する。受け取った御札は『時鬼』と書かれていること以外は僕のものと何ら変わりない色紙のような強度の紙。

 

「出てこい、時鬼」

「〝我鬼受肉〟」

 

 互いに召喚ワードを唱えると、瞬間、我鬼の喚ぶ時と同じように体内の霊力が回る感覚を覚える。回っていくのは手元の御札。

 

 それは彼女も同様なのか、肉体が変化していく。傍から見る限り、僕のあやふやの記憶力で自信はないが、昨日とは違う変化のように思える。

 

 やがて互いの鬼は形付く。

 

『キッ、キッ、キッ。お若いの、肉体をありがとう。有音嬢の身体を借り受けるより、やはり自身の肉体に近いのが一番いいのぅ』

 

 時計の針が動いている時の音を思わせる笑い方と、漢数字の時計の瞳と、針を思わせる角が生えた老人のような鬼が姿を現わす。

 

 反対に彼女の方は言うと、

 

「うひ」

「?」

『いかん!』

 

 僕が肉体の描写が入る前に彼女は顔を上げて不気味な笑みを浮かべては、隣で時鬼が慌てた声を上げる。

 

「うひひひ!!! 《完全じゅに―――》―――あが!!!」

 

 突如として大声で嗤い出した彼女が何かを唱えようとするのと同時に時鬼が頭を叩いて黙らせる。そのまま取り押さえるようにして呼びかける。

 

『気をしっかり持て! 有音嬢、我が真の契約者! 我鬼なんぞに呑まれるな!! 今すぐ受肉を解けい!!』

「この野郎、時鬼!! あ、クソ、小娘、この肉体はオレんもん……クッソたっれ!!!」

 

 我鬼であろう存在が絶叫を上げると共に、鬼化した彼女の肉体は元の状態へとなる。へたり込んで激しい息切れをする彼女の姿は、この場にロリコンの雨崎君がいたら大変なことになっていただろう。

 

「大丈夫かい?」

「……アイツ、クソ最悪なんだけど! 無理矢理アタシから肉体の主導権奪おうとしやがった」

『術式の抜け道である、仕鬼祇の交換による仮契約じゃかろうの。特に呪力制御の受肉では完全受肉はしやすい。安易に試すからそうなる、と言いたいところじゃが、こうやってお主と肉体を以って対面できたことを考えるとそう強く怒れんが』

「時鬼、ありがと」

 

 傍から見るとおじいちゃんと孫、老執事とお嬢様の関係性に見えなくもないやり取りを交わす二人を見ながら、今の会話を頭に止めておく。

 

 仮契約で抜け道。……なるほどね。今のところ具体的なアイディアはないが、使えそうな感じがする。

 

 使える場面を考えていると、時鬼が僕の視線に気づいたように反応する。

 

『そう、警戒せんでもよい。我鬼とは違い、我はお主に喰ってかかろうとは思わん。もっともこの娘へと被害を及ばさない限りはな。もちろんそんなことはせんよな、なあ、同盟者よ』

 

 僕へと牽制を飛ばしてくる。年齢と共に経験を重ねてきた老体なりの含まれた圧のある低い声。何者にも否定させない風格のある言葉だった。

 

「……一応召喚している以上、今の契約って僕の方が強いのでは?」

『仮契約はそこまで強い縛りはない。その証拠が今見ておった我鬼じゃよ』

 

 鬼を交換するっていうこの裏技自体リスクを伴うものということか。やはり仮契約ってのはあまり良くないってことか。……いや、本契約が強いみたいな言い草だが、ぶっちゃけ我鬼自体、いつもあんな感じなんだが。

 

「随分と彼女を信頼しているんだね」

『なんじゃ、知らんのか。鬼はな、可愛い人間の娘が好きなのじゃ』

「……それは普通の人間だって一緒だけど」

 

 僕はよくある『童貞の好きなそうな女子』とか『オタクに優しいギャル』の言葉に対しては「いや、童貞じゃなくても男は皆この手の女は好きだろう」とか「オタクだけじゃなく皆に優しいギャルだろう」を思ってしまう至極真っ当な人間なので思わず突っ込んでしまう。

 

 思ったよりも俗物っていうか、アレな理由だな。

 

『合体するなら根暗男よりも可愛いおなごに決まっておろう』

「アンタそんな理由でいつもアタシにチカラ貸していたの!?」

『そんなことよりも今は話すべきことが色々あろう』

「いや待てコラ。真剣な顔で誤魔化すな! え、もうアンタのチカラ借りたくないんだけど!」

 

 どうやらここまで連れ添ってきた相棒から暴露された性癖がお気に召さなかったのか、驚愕してもうチカラを使わないとまで言われ、拒絶してしまう事態に。

 

 僕自身の目的のためもあって、これはいかんと、僕は彼女を宥めることに務める。

 

「まあ、落ち着きなさいって。君らの能力について僕とは違うようだけど、その一心同体系の技は君の意思で肉体動かしているわけだから、別にチカラ使っている最中に胸を揉んだり、パンツみたりとかされる、入れ替わり系ラブコメ漫画みたいなことはないんだろ?」

「そうだけど、そうだけどさ! ……そういう問題じゃあないんだよ! っつーかアタシ自身、能力を使えているだけで、別に時鬼と心と身体が一つになっているって思ったこと一度もないんだよ! 肉体も漫画とかである、なんかこう、霊力が使いやすいようにそうなっている的な。一種の服とかお化粧とかファッションだと思ってたんだよ! なんだよ、一心同体ってさぁ、しかもこんなおじいちゃんに!! やだ~、もっとイケメンがよかった! こんなゴブリンの年長みたいなヤツと今まで一つになっていたんなんて! レイプだよ、異世界もののゴブリンに襲われるヤツと大差ないじゃんかよ」

『落ち着け、我にそんな癖はない。ただ美少女に肉体に入ることにこれ以上ない、喜びとロマンスを覚えているだけじゃ。ホレ、最近の子言う所の所謂、変身願望ってやつじゃ』

「ちょっと黙ってなさい、そんなバ肉チューバーおじさん願望は」

「いや~~~!!! アタシ可愛いからいっぱいスパチャ投げられる! 肌チラつかされて、えっちな配信でお金を稼がされて、調子乗って、また顔バレ家バレされるんだ! もういやだ~~!!」

「……一回やったんかい」

 

 勢い余ってか彼女の口から配信バレした過去を明かされて突っ込むと、うっ、と痛い所を突かれたような顔になって先ほどの勢いはどこへ行ったのか、顔を逸らしてボソボソと告げてくる。

 

「アタシがやり直したい過去はそれだよ。声馬鹿にされて、学校行けなくなって、それで配信に興味以って、ネットなら変な声でもアニメ声でも一定の需要があるからやっていたけど、あんまり伸びなくて、冗談で生配信の時にわざと無防備な姿で下着とか見せたら、めっちゃバズって」

「典型的な間違った方に落ちていくタイプの配信者じゃん」

 

 一度沼に嵌ったら抜け出せない、邪道に手を染めて一度物凄い評価を貰うとそれがもう一度味わいたくて、もう一度もう一度、とズルズルと引きずっていき、同時に熱が冷めないようにどんどん過激な燃料をぶち込んでいく。

 

 そしてそれがエロ方面となると、その未来は悲惨だ。

 

 迷惑系と似て異なるタイプ。なんて言うんだっけ、この手の配信者は? ……駄目だ、僕の知識では炎上系と迷惑系の二種類しかない。

 

 というか、前回に引き続き、また配信系の問題でどうこうのか。前回と話が被っているぞ、と読者に怒られちゃうじゃないか。ギリギリで誤魔化すなら、前回のは家庭問題が重視ってことでゴリ押し主張すれば何とかなるか?

 

 おいおい、どうすんだよ。僕はこれでも創作活動を目的でこの儀式参加しているんだから、事実とは言えネタ被り少し困るんだぞ。……まあ、僕、この世から消える予定だけど。

 

 本音はさておき。

 

「あのさ、そういうやめておいた方がいいよ、僕の中学の知り合いに徳永さんっていう人がいて」

「イチイチ言わなくていいよ、視たから知ってる。……そうじゃなくても嫌だったからアタシは過去をやり直したいって思ってるんじゃん」

 

 年上としてとある経験から注意しておこうとするが、反抗期の妹のような口の聞き方で、分かっていると言われる。……お兄さん心配。

 

 と、思いつつも僕の過去が視たと言われた以上何も言えない。素直に過去の軽率な行為に反省してやり直そうとしている点は良いところだろう。方法がまさか時を巻き戻してなかったことにするなんてな。そういうチカラがあるからいいものの、なかったら彼女はどうしたんだろう?

 

「まあ、どっちみち過去改変する以上、時鬼のチカラは必要だ。君の目的を達成するのにも、僕の目的を達成するのにも」

「アンタがやれば。今こうやって指揮権を奪っているわけだし」

『無理じゃよ、仮契約では我のチカラは半分もだせん』

「だそうだ」

「何のための交換だったんだよ! 交換し損じゃん!」

「いや、できるかどうかの確認のためだから」

 

 別に僕が替わって君の過去を、まして僕が生まれなかった過去にするためになら君を倒して時鬼を奪っての方法があるから。……なるほどそういう手もあるのか。

 

 ふと湧いてきた邪悪なアイディアを胸の内にしまっておく。一度協力関係を結んだ以上、そんな裏切りのような真似はできない。

 

 やりたくない、と駄々をこねる彼女を何とか宥め、結局自分がやらなければならないという結論を吞み込んだようで、嫌々と納得した。

 

 さて…………えーと、結局どういう話の流れだっけ? 僕って途中でなんか気付いてそっちの方に意識が向いちゃうからつい本題がなんだったのか忘れてしまう癖がある。

 

 えーと、確か。……虞魂で強化するって話か。

 

「虞魂ってヤツはどうやって集めるんだっけ? 」

「私の場合、アンタのように適当なヤツを見つけて、視て、嫌な過去を掘り起こすことで負の感情が虞魂に変換させてた」

「辻斬りみたいなもんか。まあ、過去を視るだけなら怪我とか無さそ、いや、めっちゃ気分悪くなるんだけど、アレ、体調的な意味じゃなくて精神的な意味で。下手したら鬱病とあんまり変わんないよ」

 

 実際に喰らった身からして、目玉からほじくり返させるような頭が割れる感覚と、昔の記憶を無理矢理思い出させることで怒りと悲しみからくる精神的なショックで、頭痛、眩暈、吐き気、弱き、自暴自棄、自虐、破壊衝動といった一種のうつ病状態に近いものになったんだけど。

 

 そのことに突っ込みを入れると彼女は何も聞こえてないと言わんばかりに目を逸らした。

 

「大半の奴はしばらく昔のこと思い出して、怒ったり、悲しんだりの精神的ショックがあるけど、大体寝れば治る程度だし」

『最近の子が言う所の所謂、実質被害はゼロっていうやつじゃな』

「そっか。じゃあ大丈夫か」

「……(ここで突っ込んだらアタシの負けだな)」

 

※夜名津我一は宮永有音によって古郡吉成と叶切利から瀕死の被害を受けています。

 

 おじいちゃんが頑張って若者に慣れようとしている所を温かく見守っていると、彼女からはどこか気まずそうな空気を流してこちらの視線を疑うようにしながら目を逸らしている。

 

「でもそれって効率悪くない? 基本的に一人一人から回収してんでしょ? それとも結構取れるのかい?」

「人によって違いはあるけど、言う通り虞魂はそんなに集まってない。ひたすら雑魚狩りのレベル上げだもん」

『一番手っ取り早いのが死をもたらすことじゃからな。過去の嫌な記憶を思い出させる程度じゃあそう集まることはない』

 

 想像通り効率自体は悪いのか、過去へと戻すチカラには程遠いらしい。

 

「なら他に能力はないのかい? 時間系の能力で虞魂を集めるなら…………そうだな、過去視ができるなら未来視で死ぬ時の予言を視せるとか」

「占い師かよ。それだと、その人絶対その未来回避して動くだけだし、死ぬ未来って言っても時間はだいぶ先のヤツが大半だろ。信じないし、信じても恐怖より対策を捻り出すだろう」

「だよね。……馬鹿な、異能系バトルにおける最強能力筆頭の時間操作が最弱扱いじゃん」

『最近の子の言う所の所謂、作中における使いどころ難しいっていうヤツじゃな』

 

 おじいちゃんが若者に混ざろうと必死に上手いことを言ってくる。使い方間違っているようでこの場合正しい。

 

 もしかして虞魂集めにおいて、時間操作系の能力とは案外不利な能力なのかもしれない。

 

「他にないの、君らの能力。雨崎君とか血鬼とかはわりと色々とバリエーションが飛んでいるけど」

 

 雨崎君は天気を操るってことで攻撃、防御、回復、補助と割とバリエーションに飛んでいるし、血鬼も結界とか血を霊力に変換、他者から吸収とか搦め手が多かった。

 

「ぶっちゃけるとない。時間操作っていうけど、術は基本的に霊力がないと発動しないし、アタシの場合霊力とか呪力ってヤツは糞雑魚ナメクジだからどっちみち地道にやっていくしかない感じ。契約によって無理矢理霊感が発動したらしいけど、契約切れればアタシ自身普通の人間に戻るよ」

 

 技自体初期のダンバルみたく『とっしん』しかないみたい。

 というか、今さり気なく楓先輩が推察していた契約が切れれば霊能力が消えるみたいな話が確定してしまった。つまり僕がさっきみたいに我鬼を放棄すれば僕の霊力も消えてしまうのか。少なくとも彼女が過去改変の能力を手に入れるまでは我鬼に生き残ってもらわないと。

 

「え、ちょっと待って。それじゃあ僕らの目的である過去改変ってできないってことにならない? 霊力がたんないなら」

「いや、だから。過去改変するために時鬼の霊力を高めるに虞魂を集めているんでしょ、受肉すれば時鬼と私の霊力が合わさるからそれで何とかなる」

「え? でも霊力って基本的に100っていうか、60:30:10の割合で持っているとかなんとか聞いたんだけど」

『おそらくそれはあくまでも魂としての配分。量の割合じゃ。霊感が持たない人間が通常は百の量で、それの配分として例えとるのじゃろう、お主ら霊能力者は総量が三百や五百、千くらい普通に持っておる』

 

 あ、そっか。勘違いしてた。あくまでも配分として百の割合の意味合いで、絶対に量として百を持っているわけじゃないのか。どうもこの手の例えって勘違いで間違えを起こす。

 

 なるほどな、大方分かってきた。どうも頭脳担当じゃなかったせいであれやこれやと、普段なら気づいて色々と考える僕だけど、頼りになる人がいるせいでついそれに甘えてしまう。

 

 僕がパーティの協力性が苦手で、ソロプレイが強いのはそこらへんだろう。他人に頼って、自分は脳死して指示通りにしか機能しなくなる。逆に一人なら自分でやらなきゃ、って意識が強いのであれこれ動いてしまう。

 

 そして現状についてまとめると。

 

「君らの状況って言ってみれば、ゲームで言う所の初期スキル縛りだけで、レベル上げとスキルポイント上げて、スキルツリーの一番難いヤツを取るみたいなもんか」

「簡単に言えばそういうことだね」

 

 分かりやすい例えで言うと二人から深く頷かれる。正直おじいちゃんが本当に分かっているのか疑問だが。まあ、バ肉チューバーおじいちゃんだし、若者の言葉を頑張っているのでおそらく分かっているんだろうな。

 

 僕は右手を首の後ろへと廻して軽く揉んで、頭へと血を巡らせて考える。

 

 さて、結局のところどうやって効率的に虞魂ってヤツを集めるべきか。使える手段は過去視だけ。昔のトラウマを思い出させることで虞魂を集める。

 

「具体的にあと、どれだけ集めればいいわけ?」

『接種できる大小微々たる量の違いあれど、おおよそ千人ほどか』

「ちなみに、これまで狩ってきた人数は?」

「大体、三十くらいかな?」

 

 合計でおおよそ一〇五〇人くらいが目安か。プラス二〇に関してはアレだ、予備みたいもん。一〇三〇より一〇五〇の方がキリがいいし。……あ、僕の分も含めれば二一〇〇くらいか。

 

 いつもならここで「うん、諦めよっか」って一言で済ませる僕だけど、今回ばっかしは何度も言うけどそう簡単に弱音や諦めは吐けない。『この世に僕、夜名津我一が生まれなかった』ってヤツにしたいがため何が何でも叶えられず得ない。

 

「とりあえず、レベリングとしてひたすら僕の過去のトラウマを呼び覚ますか。軽く僕の精神がぶっ壊れるところまで行けば十人分くらいは」

「絶対ヤダ! アンタ、それでイジメっ子化してアタシ泣かすじゃん! もうヤだよ、あんな目に遭うの! 今フレンドリーっぽくなったけど、根本的に恐怖心消えてないかんな!!」

 

 どうやら昨日の一件が相当トラウマだったらしい。

 

 不味いな、敵対の意思がないのに、むしろ味方として彼女の能力にあやかりたいだけなのに。まるで一時的に預かった猫みたいな感じにシャー、って威嚇してくる。ちゃんと敵意がない、味方だと伝えなければ。

 

「大丈夫だ。僕の過去のイジメっ子精神と、君の炎上して逃避のため過去改変しようと行動力に移ったメンタルを信じろ」

「信じて意味ないもん信じてどうしろと!?」

「少なくとも過去改変しようって行動に移ったのは素直に凄いと思う」

「うっさい!! そうでもしないと生きていらねえって思ったんだよ!」

「そうだ、そうだよ、それでいい、宮永有音ちゃん。君は強い人間だ。失敗をやり直そうと努力ができる人間だ」

「な、なんだよ、いきなり……」

 

 僕は強く主張して押すと、その雰囲気や流れが変わったことに戸惑った調子をみせる。

 

 僕は構わずに彼女と接してきたことで思い、湧いて、抱いた真摯な思いを伝えようと優しくもだけど強く言の葉を紡ぐ。

 

「いいかい人間は、どれだけミスをなかったことにして完璧を装おうとしても、結局ミスをしたことで成長できた事実から逃れられないんだ。君が今からやろうとしている過去改変すればするほど、それが強固な意味になる」

「なんだ、よ………それ」

 

 突然の浴びせられた言葉に戸惑い、混乱したようになる。不安そうにまるで親や教師から説教を受けて意気消沈していく幼い子供のような状態になる。

 

 僕から顔を逸らし、落としてボソボソと今にも消え入りそうな声で呟く。

 

「まるでアタシのやることが、……間違っているみたいじゃないか……」

 

 言葉が、秘められた意味が自身の心に深く突き刺さったように苦しく泣き出しそうな顔をする。その顔は自身でもそれは間違っていることは内心では気付いている、と言わんものだ。

 違うよ、それは違う。それは間違えじゃないんだ。

 

 そう口にしようとする前に彼女は負の感情を怒りへと変換させて僕へと言葉を向けてくる。

 

「なら、あんただって! 生まれたことをなかったことに……!?」

 

 おそらくはお前だって同類だろ、的な意味合いを言いたかったんだろう。だが、根本的に前提が違っていることに気付き、言葉の勢いが失う。

 

 僕はあくまでも過去をやり直したいんじゃなくて、過去そのものを無かったことにしたい。似ているようで決定的な違いがあった。

 

 彼女は生きていく上でやり直したいという思いと、僕はもう生きていくこと自体に諦め、真の意味で無へと消え去りたい想い。

 

 僕達との間における人としての決定的な差。

 

「君はどうやら勘違いしている。僕の過去を視たらしいけど、君は僕の想いまで読み取れなかったようだね」

「………」

 

 息を呑んで押し黙る彼女。不穏な緊張感が彼女の身体と心を委縮し、氷づかせている。

 

「いや、責め立ているわけじゃない。当然だ、人間一人一人は違う生き物だ。君の声が嫌いって言う人もいれば、良いという人もいる。僕が嫌いだっていう人間がいれば、どうでもいいって思う人だっている。人それぞれ感性が違うのはしょうがないことだ。大半の人間は自分なりに折り合いをつけて生きている」

「それができない、……アタシは……人として全部間違っている、ってことかよ」

「いいや、違う。君は誰よりも人らしい」

「気休めはやめてよ!」

「気休めじゃない。考えてみろ、過去に戻ってまで失敗をやり直したい人間と、心配から逃げて命を消し去ろうとしている人間は、どっちが人間らしい生き方だと思う?」

「……ずっと思っているけど過去に戻っての部分が酷い。なんだよ、これ、物凄いバカみてえで」

「君の事だ。急に素になるのやめたまえ」

 

 改めて。

 

 

「僕としては君のことを悲しませたいとか怒らせたいとかそういうのはないんだ。その逆で凄く評価している。君も知っての通り、僕は基本的にマイナス思考の人間で陰キャ野郎だ。君もどちらかというと陰キャのようだけど、それでも失敗したことに後悔してやり直そうとして、足掻いている。その理由がどうであれ、君が今頑張っていることに否定はできない。むしろ、強い共感や応援したいって思う気持ちが強くある」

 

「だから、ハッキリ言おう」

 

「過去改変して、失敗してきた君自身はなかったことにするならば、絶対に僕のように生まれたことをなかったことにしようとしてはいけない」

 

「頑張れ、折れるな、負けるな! 君は今まで人生に負けてきたことをまた一から始めて、真っ向から立ち向かっていく凄い人間だ! これまで君を馬鹿にしてきた奴らを見返せるための唯一の方法を選んだ、君は戦うことを選んだ強い人間だ! 」

 

「失敗をなかったことしたことで、今まで馬鹿にしてきた連中を見返してやれ!」

 




◆個人的な感想
わりと時鬼が鬼キャラの中では一番好きです。
人間側は……個人的に全員魅力がないです。


◆設定
・霊力の割合・・・三魂力の100としての割合は通常『霊力60、呪力30、巫力10』が一般的な平均の割合です。霊力は一番多いの普通ですが、邪悪な人間の場合は呪力の方が霊力よりも多い場合もあります。巫力は発生しにくい代物なので10が普通であり、霊力よりも勝ることはない。もし勝った場合……。30くらいの割合持っていると『巫力型』『巫術師』といった巫力の術を多用するものとして敬称されるようになります。
その逆で呪力を使う霊能力者を『呪力型』『呪術師』と敬称されます。
大半は『霊能力者』の呼び方が通です。


登場キャラとしては

雨崎千寿  『霊力70、呪力20、巫力10』 の霊力型
夜名津我一 『霊力60、呪力10、巫力30』 の巫力型
榎設楽   『霊力50、呪力20、巫力30』 の巫術士
古郡吉成  『霊力50、呪力40、巫力10』 の呪力型
竹馬隆二  『霊力70、呪力30、巫力0』 の霊力型
竹馬花南  『霊力60、呪力40、巫力0』 の呪力型
竹馬ちづり 『霊力50、呪力50、巫力0』 の呪力型
宮永有音  『霊力50、呪力40、巫力10』 の呪力型


といった感じです。夜名津我一が呪力が10しかなく、巫力が30もある巫力型なのはとある理由があります。
竹馬家は……まあ、アイツらは全員自分に対する保身しかないので、他人を慮る心はありません。巫力はゼロ。
ちづりが一番呪力が多い理由は説明しなくても分かると思います。


ついでに……読んでいる人はいないかもしれませんが、読んでいる人のために一応。
パラレル世界線として『ナイトクラウド』って作品、こちらもハーメルンにて投稿してあるんですがそこに登場する、郷村我一(夜名津我一)がいて、コイツに関しては

郷村我一  『霊力80、呪力10、巫力10』 の霊能力者

になっています。
本編とは関係ないので、別に読まなくてもいいです。
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