ヒーロー社会の水雷戦隊   作:島田愛里寿

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お待たせしました


第陸話

そんなこんなで関東に行って拠点を作るようにまたもや無茶ぶりされた神通は神奈川県横須賀港に来ていた。

 

 

「はぁ‥‥。あの人たちの無茶ぶりには慣れたつもりでしたが…」

 

 

「神通の姐さーん!」

 

 

「おや?」

 

東京湾を眺めながら黄昏ていた神通の元にオレンジ色の髪色を下ツインテールの中学生くらいの身長の少女が駆けてきていた。

 

 

彼女は神通の最初の愛弟子の一人、陽炎である。

 

 

彼女は姉妹兼彼女の腹心の部下二名とともに神通に先立って横須賀にて拠点を抑える為に先行しており、ここで合流する予定だったのだ。

 

 

「お久しぶりです!拠点は確保してあります!!」

 

「ええ、よろしくお願いします。陽炎」

 

 

そうして彼女が手配しておいたであろうタクシーでその拠点とやらに向かったのだが‥‥

 

 

 

「ちょっと待ちなさい?陽炎??私は確かに拠点を確保しなさいとは言いました。言いましたが‥‥何故、何故広大な敷地に建つ日本屋敷なのですか!?」

 

 

想定以上の大豪邸に神通は頭を抱えていた。

 

 

 

「何故って言われましても、ここしか適した空き家が無かったんですよ。私たち神通派は大勢ですよ?それなりに大きな空き家を探したんですがいわくつきしかなくて…。(まともなのはヒーロー関係が持ってるし…)その中で一番まともなのを選んだんです」

 

 

「まとも?」

 

 

「ここ、元々は地元のヤクザが使ってたそうですよ」

 

「ああ…そういう…」

 

 

神通は陽炎の言葉を聞いて納得した。確かに元々ヤクザが使っていた建物を好き好んで使いたがる者はいないだろう。

 

 

「それで内部の方は?」

 

「はい。先ほど不知火と黒潮が確認しましたが特に怪しいものは確認できませんでした」

 

「それは上々。くれぐれもヒーローやサツに付け入る隙を与えないようにお願いしますよ?」

 

「は!!」

 

 

 

陽炎side

 

やっほー!陽炎よ!よろしく頼むわね!

 

 

…なんか言わなきゃいけない気がしたけど何なのかしらね?

 

まぁんなことはどうでもいいのよ。

 

 

「陽炎、屋敷内の点検完了しました」

 

「ご苦労様不知火、それに黒潮も。なにか怪しい物はあった?」

 

 

「いんや、まったくなかったで。一応屋根裏から床下、庭をあちこち掘り返して池の中までさらったけどな。にしたってここまでする必要性あったかいな?」

 

 

「いいや、油断ならないわよ。私たち霧島組‥‥今からは神通組だけどともかく私たちは最近の任侠組織としては異例なほどに成長しているわ。他のヤクザやヴィラン組織、おまけに警察やヒーローからは目の上のたんこぶのはずよ。汚い手を使ってもこっちをはめてくるかもしれないわよ」

 

 

「なるほど…しかし、その場合は私の暗殺術で」

 

「あんたなぁ…サツやヒーローに暗殺術使ったら金剛はんたちにも迷惑かかるやろがい」

 

 

「あらあら。相変わらず物騒ですねぇ」

 

 

「…。いつ来たのよ夕雲」

 

そう返す私の後ろには緑色の髪を長い三つ編みとアホ毛をした私たちと同年代の少女がいた。

 

 

こいつの名前は夕雲。私たちの後に私たちのように姉妹で組に入ってきたくせに生意気な態度しかとってこない問題児よ。

 

 

「ついさっきですよぉ」

 

 

「あら?夕雲、貴方一体いつ…?」

 

「ああ姐さん。護衛もかねてタクシーのトランクに乗ってました♪」

 

 

「…完全に法律違反ですよ」はぁ…

 

 

相変わらずね…

 

 

 

 

 

川内side

 

 

はぁ‥‥あれから数年か

 

 

「はぁ…」

 

「川内ちゃん、どうしたの?」

 

 

「ああ、那珂。神通はどこで何をしているのかなと思ってね」

 

 

 

あの屑親と政治家にはめられた可愛い妹が消息を絶ってからヒーローになって先輩たちや先生たちにも協力してもらって情報を探していたけどいまだに消息は分かっていない。

 

一応中国地方に何年か前に見たって情報はあったけどそれ以降はさっぱりだ。

 

 

 

「あ、そう言えば神奈川に中国地方のヤクザが拠点を構えたらしいよ?」

 

「え?でもまぁそのうち潰されるでしょ」

 

 

各派閥の過去話見たいですか?

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