戦姫絶唱シンフォギア Z-TON 作:ゼットン信者の地球人
色々独自の設定盛り込んでます
俺は暗闇の中にいた
何も感じず、何も聞こえない、そんなところにずっと1人…
だがある日、不思議な場所で目を覚ました
その場所には"小さな箱"とその前に座る"小さな影"がいて、その影は何やら楽しそうに体を揺らしながら熱心に箱を見ていた
それは建物が小さく見えるほど大きな"怪獣"とそれに立ち向かう"巨人"
「僕も…なりたいなぁ……」
"影"が何かを呟いた瞬間、身体を引き裂くような痛みに襲われる
「なれるかなぁ、ウルトラマンに」
そして再び影がつぶやくと俺のいた場所は真っ白な光に包まれてしまい何も見えなくなってしまった
「ぐ、う……?」
眩しい……それに…身体が重い?
「…ここは?」
見知らぬ場所で目を覚まし、身体の痛みを堪えながらゆっくりと立ち上がると突然悲鳴が聞こえてきた
「きゃあああああ!!」
「"ノイズ"よ!!"ノイズ"がいる!!!」
「逃げろぉおお!!!」
のいず?なんだそれは?
そう聞こうと手を伸ばしたが、俺の周りにいた生命体たちは大声を上げてどこかへ走っていってしまった
「…なんだったんだ、あの生命体は?」
ん? 何故俺はあの生命体の言語を話せたんだ?
自分の体を見ると大まかな形はあの生命体と同じだが、あの生命体には胸のところに赤や黄色の発光体はついていなかったし、なにより身体の色が違う
俺は自分のいた場所に落ちていた金属片や紙きれには目もくれず、あの生命体たちが逃げた先へ歩きだす
しかし、この景色…初めて見るはずなのに妙に懐かしい気がするが…気のせいだろうか?
「これが私か。やはりあの生命体は私とは別種族のようだな…む?」
自分の姿を見ていると、辺りに灰が舞っており、至る所に積み上げられていることに気がついた
「なんだこれは、一体どこから?」
落ちている灰を一つ一つ確認して行っていると、どこからか叫び声が聞こえてくる
「なんでここにも…ノイズが!!」
「こっちに来んな!来んなよォ!」
「嫌、嫌ぁああああ!!」
声の聞こえる方向へ進み、建物の間を覗くとそこに居たのは先程走っていった生命体たちがまた別の生命体…"ノイズ"に囲まれていた
必死に周りに落ちているものを投げて攻撃しているがノイズの体をすり抜け、意味を成していない
「く、クソ!!クソぉ!!」
抵抗虚しく、奥へと追いつめられた生命体たち
中には小さなものもいたが…仕方ない
俺は覗き込むのをやめて別の場所へ行こうとしたが…
「誰か、誰か助けてぇ…!」
なぜだか分からない
だが、その声を聞いた瞬間に俺の身体は勝手に動いていた
俺は地面を踏み抜き、ノイズたちの真上を通過して絶体絶命だった彼らの前に着地する
「おい、お前たち」
「うわぁああ!!?」
「おい、やめろ殴るな」
「えっ…あれ?灰にならねぇ…?」
灰にならないとはどういうことだ?と聞きたいところだがそんな暇は無さそうだ
俺の元にジリジリとノイズが近づいてくる
さて、ひとりでなら容易く逃げれるがこの大勢をまとめて運ぶとなると…
「…お前たち、全員俺の体に触れろ」
俺がそう言うと1人また1人と俺の体に掴まり始め、全員掴まったことを確認した俺は"ノイズ"と呼ばれた生命体の後ろへ瞬間移動する
なぜできたか分からない
だが私はこうやって…何かを相手に戦っていたような気がした
「うおっ!?」
「一体何が…さっきまで路地裏にいたのに…」
「話してないでさっさと逃げ……ちょっと待て、お前たちはあんなヘンテコな生命体と俺を同種だと思ったのか?」
「ひ、ひぃい!」
「……もういい、早く行け」
全く、ノイズ…俺はそんなに似ているか?
そう考えていると、ノイズが体を細長く伸ばして攻撃し始める
そのまま受けようとしたが先程の言葉が頭によぎった
"あれ?灰にならねぇ…?"
私をノイズと勘違いしていたあの生命体達がそう言っていたのだ
触るのはやめておいた方が良さそうだ
迫り来るノイズの攻撃を回避しているが、こちらには攻撃する術がない
「さて、どうしたものか」
俺が考えていると無数の青い光が空から降り注ぎノイズを一掃する
しかし予想外だったのはその光は私にまで降り注いできたのだ
咄嗟に手を交差させ攻撃を防ぐがなかなかに痛い
「なッ…耐え凌いだだと!?」
「いきなり何をする、痛いだろう」
俺の前に現れたのは青を基調としている生命体
足には尖ったパーツがついており、先程出会った生命体より肌色の部分が多い
「ッ!?喋るノイズ…!?」
コイツも俺をノイズと言った…そんなに似ているだろうか?
「おい、そこの生命体。お前はなんという種族だ」
「いきなり何を戯けたことを…!」
「いいから答えろ、なんという種族なのだ?」
「人間だ!」
「ニンゲン…」
「貴様がノイズであろうとなかろうと人に仇なすのなら……」
「それよりもこれはお前の皮膚か?先程のニンゲンたちのものとは違うが…ニンゲンとはそういうものなのか?」
「ひゃあっ!!ななな、何をする!!!」
瞬間移動を使い、ニンゲンの目の前へと移動して手足を触る
「さ、触るなぁ!!」
我慢の限界が来たのかニンゲンは装甲を触っていた俺に向かって持っていた武器を巨大化させ斬りかかってきた
「ふーッ!ふーッ!!」
「おぉ、武器が巨大に…面白いな、ニンゲン」
「貴様ぁ…!」
ニンゲンは顔を赤くしながら再び武器を構え直し、俺を睨みつけてくるがその後ろから似たような装甲を纏ったニンゲンが走ってくる
「翼さーん!!待って待って!待ってくださーい!」
「立花!止めるな!!この不届き者を…!」
「さっきの人達、ノイズみたいなのに助けられたって言ってたんです!きっとこの人の事ですよ!」
「しかし、コイツは私の身体に…!」
後から来たニンゲンは俺の方へ向き、手を掴む
「あの!私、立花響って言います!」
「タチバナヒビキ…?お前はニンゲンでは無いのか?」
「えっ?あーっと…人間ですよ?」
「……はぁ、彼女の固有名詞だ。人間にはそれぞれ種族名とは別の名前がついているのよ」
「ニンゲンのタチバナヒビキ、か。それならお前の固有名詞はなんだ?」
「…私は風鳴 翼だ」
「カザナリツバサ…ふむ、ニンゲンのカザナリツバサか」
「私たちは答えたのだから、次は貴様の番だ」
「俺の番…?」
「はい!どこから来たんですか?」
「俺がいたのは…暗闇だ」
「「暗闇?」」
「何も無い暗闇から突然別の場所へ言ったと思えば、今度は光に包まれ…気がつけばここにいた」
ニンゲンでも、ノイズでもないというのなら…
「俺は一体、なんという種族なのだ?タチバナヒビキ、カザナリツバサ、俺のような種族をお前たちは見たことがあるか?」
「えっと、私は見たこと無いです…」
「私もだ」
見たことがない…か
ますます俺が何か分からなくなったな
「あー!もしかして…宇宙人だったり!?」
「ウチュウジン?」
「はい!宇宙人です!私たちがいるのは"地球"っていう惑星なんです!それでこの空の向こうには宇宙って言ってその……つまり貴方がいた真っ暗な場所って宇宙のことなんじゃないかなーって!」
タチバナヒビキは俺が青く広がる"空"を指差し、俺を見つめる
「地球…地球か」
初めて聞くはずなのに、俺は"地球"と言う言葉にどこか懐かしさを感じた
それにこの"街並み"も、ニンゲンという種族にもだ
俺が周りを眺めているとカザナリツバサが何かに気がついたのかハッとして俺を睨みつけてくる
「貴様、まさかこの星を侵略しに来たわけではあるまいな?」
「侵略するならお前たちと話などせずに攻撃…ぐっ…!?」
突然、俺は頭の痛みに襲われ地面に膝を着く
「え!?ど、どうしたんですか!?」
「大丈夫か!一体どうしたというのだ…?」
「ぐ、ぁああ…」
よし、もうすぐ完成する。
タチバナヒビキとも、カザナリツバサとも違う声がどこからか聞こえてくる
これまで様々なゼットンがこの世に産み落とされてきたが…悉く"奴ら"にやらてしまった
こいつは一体何を言ってるのだ?
私は考えた。何故勝てないのか…"奴ら"に合って我々に無いものは何だとね
いくら耳を澄ませてもハッキリとした声は聞こえない
それは"心"、そして"人間"だ。お前はその2つをベースに造られたのだ。お前は間違いなく"最強の存在"になる。あの忌々しい"光の戦士"でさえ…敵わぬほどに
「光の…戦士……?」
その言葉を最後に俺の意識は闇の中へ落ちていった
戦姫絶唱シンフォギア
EPISODE.1 未知との遭遇
自由気ままにのんびり書いてきますんで良かったら感想等お願いします〜