人理修復に巻き込まれたンゴwww   作:一般通過マスター

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復活と再開の季節

 

「それじゃあ今からサーヴァントを召喚しよう。準備はいいかな、イッチに……"所長さん"」

 

「おっけー!やろうぜやろうぜ!」

「ええ、早くやりましょう」

 

ダ・ヴィンチちゃんの言葉にすまし顔で答える所長。

しかし、手をずっとにぎにぎしているとこから察するに念願のサーヴァント召喚が楽しみで仕方ないのだろう。

 

フッ、分かるよぉ。分かるよぉオルガくん。

昨日は楽しみすぎて眠れなかったんだろ?知ってるとも。

 

ん?なんで所長が生きてるのかって?

俺は不可能を可能にする男なのさ!

 

まあ何があったかって言うと──

 

 

 

▽▼▽▼▽▼▽

 

 

 

「──ダ・ヴィンチちゃーん!準備はー!?」

「ああ!出来てるとも!さ、早くこっちに!」

 

特異点からの帰還後、ハジメは休む間もなくダ・ヴィンチの元へ向かっていた。

 

何をするのか。端的に言えば、口から吐き出した筒、そこにしまう所長の復活である。

 

そんなことが出来るのか?残念、この男なら出来てしまうのだ。

しかし、中身はあっても肉体がない。ならどうする?そう、別の肉体を用意すればいい。

 

「最終調整はバッチリだよ、君の開発した"対サーヴァント戦闘用人造生命(ホムンクルス)"」

「よし来た!あとは詰めればいいだけだな!」

「でも急ごしらえだ。定着するかも分からないよ」

「やってみないことには分からんて。やっちまってからそん時また手を打とう」

 

横たわるマネキンのような真っ白い"それ"は口や鼻、耳などはあっても毛の1本も生えていない。

まさに作り物のような……、いや、正しく作り物ではあるのだが、それの口を開け蓋を開けた筒を中へと押し込んだ。

 

このホムンクルスは正しくはホムンクルスというよりもクローンに近い。

 

カルデアに召喚された三体の英霊。そのうちの"二体"の遺伝子から元に構成された人造生命。

ただ、その遺伝子のまま作り上げてしまうと器が持たないため、錬金術を用いて最適化しひとつに上手く纏めたものである。

まあ、ぶっちゃけ言うとただ運が良く、ことが進んでくれた結果なわけだが。

 

扱える魔術はほぼ無いが、その代わりの圧倒的強度、そして、身体能力。

通常、ホムンクルスは戦闘に特化させるとその分、寿命が短くなり脆くなるものだが、ここで使うのがクローン技術。サーヴァントの遺伝子から肉体の情報をホムンクルスへと定着させ、肉体強度を上げ、寿命に関してはハジメからの魔力供給が耐えない限り死ぬ事が無くなった。

 

対サーヴァントに対する最終手段として保有していたハジメの切り札のひとつだ。

 

ただ、強さに重きを置いていたばかりに自律的な行動が取れないというデメリット……端的に言うと"器だけで中身が無い"ものになってしまったのだ。

 

そこで所長である。

死して肉体が消滅、"中身があるが器は無い"。そしてハジメが生み出した"中身は無い器"のホムンクルス。

あとは言葉はいらないだろう。

 

しかし、成功する確率は極めて低い。それを理解しているダ・ヴィンチとハジメはホムンクルスへと入っていく所長を固唾を飲んで見守っていた。

 

そして、やがて筒の中身が全部入った時、

 

「……っ」

「「っ!?」」

 

動いた。そう思った瞬間だった。

ビクンビクンとホムンクルスの体が痙攣し出した。

初めて見る現象、

 

「せ、成功してるのかな?」

「いや……拒絶だ!」

 

微かに口元から何かが溢れてる。ヨダレ?泡?いや、これは所長だ。

それに気づいたハジメはすぐさま口元へ手のひらを当てた。

 

「うおぉぉお!不味い不味いぞ技術開発長!なんか!なんか持ってきて!」

「な、なんかって何さ!」

「いやそこら辺にある薬でもなんでも!とりあえず色々ぶち込んでみるしかないでしょ!」

「いいの!?それほんとに大丈夫!?」

「だって俺も初めてだもん!分からないもん!とりあえず色々やって見なきゃ何も分からないもん!」

「確かに!とりあえず色々持ってくるね!」

 

……形無しである。

先程までデキル研究員のような雰囲気を醸し出していた2人だが一変して慌ただしくなった。

 

「とりあえず注射!」

「の前に電気ショックで気絶させよう!」

「サーヴァント並の耐久の体にそんなの効かないよ!」

「じゃあダ・ヴィンチちゃん抑えててー!」

 

 

 

 

 

──それからどしたの──

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……」

「ふぅ………」

「………」

 

((バチクソ疲れた…!))

 

2人は背中合わせで汗を流しながら床にへたり込んでいた。

傍らには静かに呼吸をしているホムンクルス。

 

脳波も心拍も至って正常。

どうやら成功したようだ。

 

「俺、当分休みもらおっかな」

「残念、うちに休みは無いよ」

「……ブラック過ぎない?」

 

所長の中身が定着し一安心。これで山場は超えた。

 

「やはり拒絶はあったね」

「というより容量不足って感じだったな。"無"の人格がある中"所長"の人格をダウンロードしようとしてたけどデータ容量不足だったから"所長"の人格を弾き出そうとした感じだ。それを無理やり押さえ込んだから"無"の人格をアンインストールしつつ徐々に"所長"の人格がダウンロードされた。大まかに言えばこんなとこだろ」

「……流石、相変わらず目がいいね」

「でっしょー?もっと褒めてよ」

 

軽口を言い合っているがかれこれ奮闘して6時間は経過している。疲労が半端じゃないだろう。

しかし、ハジメはよっこいしょと腰を上げ立ち上がった。

 

「次は何するのかな?」

「ホムンクルスを所長にする。カルデアの健診で採血しただろ?所長の血あるはずだからそれを元に所長の遺伝子情報をホムンクルスに流し入れる。そうすれば時間が経つにつれて前の所長みたいな見た目になるって感じよ」

「こだわるねー」

「当たり前よ、デザイン蔑ろにするなんて浪漫がたんねぇよ」

「確かに。……ま、私は他にやることがあるからそろそろ行くけどね」

「おう、そか。まあ助かったわ。サンキューな」

「ああ、君の頼みなら何時でも聞くさ!それじゃあね」

 

そう言ってダ・ヴィンチは立ち上がりその場を後にした。

 

その後、ハジメが作業すること数時間。所長が目覚めたのは翌日の朝方だった。

 

 

 

▽▼▽▼▽▼▽

 

 

 

そんなこんなで所長大復活。まあ半ば俺のデミサーヴァントみたいな感じになってるけどまあ本人も起きた途端にわんわん泣いて感謝してきたんだからヨシっ!ということで。

 

ちなみにマスター適正も持ってる。そんな風に調整した。

いやー大変でしたわ。なんならこの部分が1番苦労した。遺伝子操作で適正いじりましたからね。かなり疲れたあの作業は。

 

さて、そんなことよりだ。

 

ついに来ましたよサーヴァント召喚。楽しみですね。それはそれは楽しみ。意気投合するやつが来てくれたらいいなと思います。

どれくらい楽しみかって言うと、カーネルがハッピーセット持ってくるくらいのワクワク感だ。……分かりづらいな。

 

「よし、それじゃあまずは所長から行こうか」

「ええ」

 

そんなことはさておきまず初めに所長が召喚。ダ・ヴィンチちゃんに促され装置に手を当てなにか呟いてますね。

 

 

 

 

 

お、所長が装置に魔力を流した。

 

お、装置が光った。

 

お、ひかりの輪が出てきた。

 

お、部屋が光に包まれた。

 

 

 

 

 

っ!?この気配は!

感じたことのある気配!定位置に急げ!

そして、

 

「……召喚に応じ参上した。貴様が私のマスターというヤツか?…っと、なんだお前たちか」

「ええ、改めて……初めましてオルガマリーです。ここカルデアの「所長をしているのだろ?聞いていたからわかる」……そう。それならよろしく」

「……そういえば、あの男はどこに「ハァ〜イ、ジョージィ?」っ!?」

 

背後からピタッと密着しない程度に隙間をあけて、声をかける。

さらにそっと手を置く。いきなりのことだから当然びっくりする。

 

体をビクつかせたアーサー王。恐る恐る振り返り、そこに居たのは満面の笑みを浮かべたハジメだった。

 

 

 

「うわあぁぁぁあぁああぁぁぁあッ!!」

 

 

 

叫び声とともに飛んでくる拳。

 

「フッ、危ないじゃないか我が騎士王。なんだい?俺の顔にハエでも止まってたかい?」

「うるさい!貴様自体がハエのような存在だ!」

「照れんなよマイハニー」

 

「うるさい!死ねッ!」

 

右へ左へ体を動かし拳を避ける。

バレリーナの如くしなやかに、フィギュアスケーターの如く鮮やかに、ダンサーの如くアクロバティックに。

 

「気持ちの悪い動きをしおって…!」

「気持ち悪…!?なんだとぅ!?俺のハートが傷つきました!だからおっぱい揉ませてください!」

「……はぁ!?こ、断るッ!」

「ケチんぼさんめ」

 

「当たり前だァァァアアッ!!」

 

 

おっと海賊王を目指す少年いた?

まさか、ゴムゴムの騎士王?ハイブリッドだね。アーロンパーク行く?

 

怒りながらおっぱいのことで恥ずかしがって赤面してる騎士王カワユス。しゅき。

 

そんなことをしていた時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピシッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっと、こいつはまずい。

アホみたいに全力で追いかけっこして遊んでたせいで、アーサー王の踏み込みに耐えられなくなった床にヒビが入っちまってら。

このままだと床が抜けてしまうぞ。

そんなことを思うが騎士王からの熱いアプローチが止まらない。

 

蹴りも拳も飛んでくる。幸いなのは聖剣…魔剣?エクスカリバーを使ってないことだろうか。

使われてたらカルデアぶっ壊れるもんね。しょうがないね。

 

そんな時だった。

 

「へ?」

「あ」

 

 

 

床が抜けました☆

 

 

 

確かこの下は通路。カルデアの中って複雑迷路みたいだからなあんまり覚えてないんだよな。

とりあえず横で一緒に落下してる騎士王に向かって手を伸ばした。

そういえば今度あったらあれをやると決めていたんだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょ、大丈夫なの!?」

「だ、大丈夫ですか?」

「イッチくん!無事かい!?」

「……」

 

声をかける所長に藤丸にロマン。マシュも恐る恐る下を覗いた。

土煙が舞う廊下。

そして、そこに居たのは、

 

「「「「……え?ほんとに大丈夫ですか(なの)?」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キン肉バスターならぬハジメバスターをアーサー王にキメるハジメの姿が。

 

 

 

「えーと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

騎士王の趣味です」

 

ボクはキメ顔でそう言った。

 

「違あぁぁぁぁぁぁぁうッ!」

 

騎士王は怒り顔でそう言った。

 

身動ぎして暴れる騎士王。そう興奮しなさんなって。元気なヤツめ。

フッ、これから楽しくなりそうだぜ。

 

「早くおろせ!バカ者がぁぁぁぁあ!!!」

 

 

 

 

 

この後、彼もサーヴァント呼び出してみた。

誰も来なかった。彼は泣いた。

 

でもかっこいいタトゥーみたいな模様が左手の甲に出てきた。

彼は喜んだ。彼のテンションが50上がった。




不憫組はやはりまとめとくべきだと思った。

イッチくんの鯖はある意味類友のサーヴァントです。
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