農家の子   作:マジックテープ財布

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9話

 くそっ、最悪だ。『自分の力で、ブルネン家の男に相応しい働きを』なんていう曖昧かつ当てもない書き置きをしていなくなったボオス兄さんや、それに大人しくついて行くランバーさんも腹が立つけど。俺が一番ムカついているのは俺自身だ。

 あの時は最高にイカしてると思ってた村会ぶっ壊し計画だけど、いざボオス兄さんが失踪したと知った今となってはとてつもなく最低のことを仕出かしたと激しい後悔に襲われている。

 

 あー、もう。じゃあどうすりゃ良かったんだ。

 後悔と最善が何だったのかを己に問う反復横跳びを延々と続けながら、俺──いや、途中で合流したレント兄ちゃん達と一緒にアトリエへと急ぐ。たしか、今日1日調合するって言ってたから姉ちゃんはまだこのことを知らないだろう。

 

「姉ちゃん!」

 

「うわ、なに!?」

 

 俺が叫びながら入ってきたことでフラムを取り落としそうになった姉ちゃんが床に落ちる前にキャッチし、突然声をかけた俺に対して怒るがボオス兄さんの失踪のことを伝えると口をぽかんと開けたまま固まった。『嘘でしょ?』と俺に問いかけるが、レント兄ちゃんやタオの聞いた噂話とクラウディアさんのルベルトさん経由で聞いた詳しい事情を聞いていくごとに姉ちゃんの顔は怒りで真っ赤に染まる。

 

「あのバカ……」

 

「俺はあいつを探そうと思う。お前らはどうする」

 

 レント兄ちゃんが俺達に問いかけるが、答えは既に決まっているようなものだよ。どうやら姉ちゃんやタオも同じ意見らしいが、事情を知らないリラさんが『さんざんお前たちの妨害をしてきたやつを探す義理はあるのか?』と聞いてくる。

 

 まぁー、事情知らなくて最近来たリラさん達なら仕方ないか。

 そう思ってスルーしてたが、レント兄ちゃん達が『それでも』と主人公みたいなことを言っている。

 

「ねぇ、ガイア君。やっぱり皆、ボオス君のことを友達だって思ってるの?」

 

「ま、こっちにも事情があるんだよ。大抵は姉ちゃんらが勝手に思いkッテェ!」

 

「あー! あー! 聞こえないし、ガイアは変なこと吹き込まない!」

 

 はぁー、これだよ。まったく、いくら錬金術が使えるようになって人生に深みが出てきてもまだまだ精神的には子供なんだから。そう考えるとボオス兄さんや俺もか。

 ただ、仕出かしたことはいくらお得意の錬金術でも巻き戻せ……ないよね? まぁ、とっとと探して村会のことを謝らないとな。あ、モリッツさんはすっかり大人だから許さんけどな。

 

「ふむ、こういう時くらいは協力してやるか。私は戦えないがな」

 

「そうしてください。もしかしたら、ブルネン家から謝礼金が出るかもしれませんし」

 

「ガイア、あまりアンペルのような物言いをするな。将来、時と場合を考えられない頭でっかちになるぞ」

 

「へ~い「返事は伸ばさない」……ハイ」

 

 怒られた。……が、どことなくおかんのような気を感じてしまった。やはり、あれか。母性の塊のあれのせいなのか! 

 

 それはともかくとして、俺達は姉ちゃんの考えで船着き場周辺から捜索を開始することにする。──が、その前に。

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クーケン島からお越しのボオス様ー 【ライザのアトリエ】スレより

63:ガイア

 ボオス兄ちゃん失踪しましたので、これより連れ戻しに行ってまいります

 

69:名無し

 あー、そこかぁ。準備して行きや

 

75:名無し

 そもそも連れ帰らなくていいのでは? 

 

82:名無し

 >>75

 今後に響くから

 

86:ガイア

 幼馴染だから俺の中に放置という文字はない

 姉ちゃん達も行く気満々だし

 

98:名無し

 なら、準備した方が良い

 連戦続きだし消耗品の補充は大事だぞ

 

109:名無し

 アイテムのリビルドをやるんだ(n敗)

 

111:名無し

 そろそろ錬金術にも慣れてきているから、素材が許す限り作り直しも検討したいね

 

123:ガイア

 あー、あのジェムとかいう変なのを使うやつか。姉ちゃんに言っとこ

 

127:名無し

 あー、たまに忘れるよね。俺も素材ガンガン採集して調合しまくってたせいで、コアクリスタルの更新忘れてた時あったわ

 

139:名無し

 ジェムはそろそろ稼ぎが出来るところまで来てるんだけどなぁ、そもそも出来るのかってのが疑問

 

143:名無し

 そうだよな、最悪ガイアに万全になってもらって後々行くところで大量に採集してもらった方が良いのかも

 

145:ガイア

 まー、その辺はOIOIってところで。過度なネタバレがなくて助かるわ

 

152:名無し

 >>145

 お……オイオイ……

 

156:名無し

 >>145 >>152

 ド田舎民だ! 石を投げつけろー! 

 

158:名無し

 クーケン島はガチド田舎だしなぁ

 

167:名無し

 田舎特有の悪辣さもあるから、スリーアウトだよ

 

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「その前に色々準備してから行かない? 二次遭難は避けたいし」

 

「そうだな。一頻り、調合してから出かけたほうが良いな」

 

 流石は旅慣れているということもあってか、アンペルさんが準備に賛同してくれたおかげで俺達は準備をした後にアトリエを出ることとなった。

 

「ガイア、ちょっと街道の方を探しに行ってよ」

 

「なんで? 俺1人だと危ないんだけど」

 

「クラウディアに……ボオスのことを話そうと思ってるの。ガイアが一緒だと話しづらくてさ」

 

 広い海岸を手分けして探索していると、いきなり姉ちゃんから1人で街道に偵察に行くように指示される。本来ならば断わるべきだが、姉ちゃんがようやくボオス兄さんのことをクラウディアさんに話す決心をしたらしい。そのため、俺にボオス兄さんとのいざこざを聞かれるのは面映ゆかったようだ。

 

 なるほどね、たしかに俺もボオス兄さんと同じようなことを言った身だしなぁ。一緒だと気まずいか。

 そういった理由なら致し方ない。俺は流星の古城で使っていた盾を片手で使えるようにリサイズと強化を施した盾を装備しながら街道に赴いた。街道ならそんなに強い魔物も居ないし、いざとなれば盾で守れるから中々に良いチョイスだと思う。掲示板の民に感謝、感謝だ。

 

 そのまま街道を見渡すが、身構えている時にそういったアクシデントは来ない物と相場が決まっているのだろうか。街道をゆっくり歩く旅人達のみでボオス兄さんやランバーさんの影も形もなかった。

 こういう時、別ゲーになっちゃうけど痕跡集めたら目標に飛んでいく蟲とか居れば良いんだけどなぁ。いや、あんなところに放り出されたら逃げてもあの世行きだろうな。パンピーにはきついきつい。

 

 しかし、ほんとどこ行っちゃったんだよ。まさか、小妖精の森か? ……いや、こうなったら掲示板で要請するか? 

 なるべくという枕詞が付くがネタバレは避けたい信条の俺。だが、事態は常に動いているという焦りからそう思い至ると、踵を返して走ろうとする。しかし、後ろから声をかけられた。

 

「おーい、ガイア君。こんなところで奇遇だね」

 

「あ、ロミィさん。どうもです」

 

 ロミィさんだ。本来は丁寧に挨拶するべきなんだろうが、今は時間がない。……あれ、待てよ? 向こうから歩いて来たってことは……。

 

「ロミィさん、ボオス兄さんやランバーさんに会ってませんか?」

 

「会ってないけど、どうしたの? 迷子? あの2人が?」

 

 道に迷っている様子が頭に浮かんだのか、ロミィさんがクスクスと笑っている。まぁ、人生に迷っていると解釈すれば迷ってるんだと思うけどね。

 話が逸れたな、ロミィさんの話では北の宿場町まで歩いてきたが2人を見ていないらしい。つまり、こことは違う方向に行っている可能性が大だ。

 

「ロミィさん、ありがと!」

 

「はーい、そろそろ色々買ってってねー」

 

 最近はめっきりバレンツさんところを贔屓しているからか、チクリと釘を刺しながら見送ってくるロミィさん。ちゃうんや、バレンツさんところのが珍しい物あるんや。

 それに、俺の財布は1つしかないんだよ~。バレンツ商会とロミィさんという『心が2つある~』状況に揺られつつも、元来た道を戻って姉ちゃん達と合流する。

 

「姉ちゃん、話し終えた?」

 

「うん、大丈夫。そっちは?」

 

「北の宿場町から歩いて来たロミィさん情報で会ってない。街道の線は薄いかな」

 

 情報を共有した俺は、クラウディアさんが何か言いたそうにしていたので彼女の傍に近づく。ただ、いつかのボオス兄さんのように彼女は何も言わなかったので、痺れを切らした俺が一方的に彼女に話し出した。

 

「俺も子供だったんだよ。心だけは大人のような振りをして、村に気に入られようと……村に従順なところを示すために姉ちゃんに働け、働けってさ。まぁ、クラウディアさんが来る時には単純に自立しなきゃって意味合いに変わったけどね」

 

「ライザは、それが嫌だったんだね」

 

「間違いなくそうだと思う。だけど、村っていうのは異物をとことん嫌うものなんだよ。そして、その矛先が当人から近くに居る人に及ぶこともある。だから、守ろうと……姉ちゃんも村に溶け込んでしまえば良いと……」

 

 今思えば前世の村社会に染まったままだったんだな、俺。資金稼ぎという大義名分で手伝いを買って出て、子供世代ではいち早く親の手伝いに興味を持って生業にする。そんな手のかからない子供だから、皆に信頼されてきたのだろう。

 だけど、それを姉に押し付けるのは違うのではないかと今更ながらに思った。思い出すのはギリギリ一桁の姉に『将来、農家になるんだから』と手を引いて農場へと駆けた出した頃の記憶。ほんと……救えねぇなぁ。

 

「今回だってそうだよ。ボオス兄さんは大人だから受け止められると思ってた。勝手に思い込んできついことを言って……教訓にしてもらおうとしたんだ。きっとそのせいだ。受け止められずに……俺のせいなんだ」

 

 留めとどなく弱音を垂れ流していると、突如クラウディアさんのビンタを食らう。ジンジンとした痛みと熱が頬に宿るが、目の前でいつもの温和な雰囲気の彼女が顔を真っ赤にさせて怒っていることに背筋が凍った。

 

「そうだよ、ガイア君はまだ私よりも年下の子供なんだよ。そんな子が自分のせいなんてって自分だけで抱え込むのはおかしいよ!」

 

「え、あ。はい」

 

「ちょっとなに騒いで……ガイア! クラウディアに何したの!」

 

 俺達がボオス兄さんを探さないで騒いでいたことにご立腹な姉ちゃんが様子を見に来るが、クラウディアさんが怒って俺に詰め寄っていることに気づいて非難の声を上げる。

 

 あの、俺の頬のモミジは気にしないんすか? ……そうすか。

 すると、先ほどの怒った顔から元の──いや、心底楽しんでいるような笑みを浮かべて俺の後ろに回り込んだクラウディアさんが俺の背中をトントンと急かすように叩く。

 

「ほら、悪いことしたらなんて言うの?」

 

「ご、ごめんなさい」

 

「えっと、話が見えないんだけど?」

 

「ガイア君はライザに無理やり農業させようとしてることを謝ってるんだよ。村での役割を無理に背負わせちゃったって」

 

 まぁ、突然謝られたらそうだよな。ってクラウディアさんストップ、なんで俺の弱音全部言おうとしてんの!? いや、話の流れ的にそこは仕舞っておいて欲しいわけですよ。

 いや、『旅商人は身軽さが命だからね』って人の弱い部分を広げないでくれます? あー、あー、とうとう全部言っちゃったよこの人。

 

「あんた、そんなこと思ってたの?」

 

「うん、だからごめんなさい」

 

 うつむいてしまって表情が読み取れない姉ちゃんに向かって俺は誠心誠意謝罪する。許されないかもしれない、軽蔑されるかもしれない。頭ではそんな心配がぐるぐる回っているが、俺は構わずに掲示板や転生以外の心の内を曝け出すと共に謝罪を続ける。

 すると、俺の腹部に軽い衝撃が走った。見ると、姉ちゃんが俺の腹を殴ったのだ。

 

「バーカ。ガイアがそういうことを思ってくれてたのは知ってるのよ。あんたの姉ちゃん舐めんな」

 

「え、でも毎回うっとおしそうに避けてたよね?」

 

 俺の思い違いかもしれないが、たしかに分かってたにしては露骨に避けてた時期が少し前にあった。そのことについて聞くと、姉ちゃんは『本当はここ最近知り出したんだけどね』と素直に白状する。

 なんじゃそら。

 

「これも錬金術のおかげ……だと思う。ほら、アンペルさんも過程を見ろとか錬金術の大事なことを言ってたでしょ? あれをあたしの周りでもそうなのかなって思い始めたの」

 

 そう言って姉ちゃんは語り出す。

 父さん、母さん、そして俺。この3人が仕事を頑張ってくれているおかげで自分が生活出来ている。そして、数々の戦闘を通じてレント兄ちゃんやタオ、そしてクラウディアさんが居てくれるおかげで錬金アイテムしか取り柄のない自分が竜や外洋の魔物を倒せるぐらいの力量を得られたし、俺が採集を手伝ってくれたおかげで錬金術の腕前もメキメキ上がったと嬉しそうに話してくる。

 

 面と向かって褒められるのはくすぐったかったが、唐突に横からクラウディアさんが顔を覗かせてくる。

 まるで、『ね? ライザはそんなことで怒る子じゃないよ』と本来であれば俺がクラウディアさんに言う方がしっくりきそうな副音声が聞こえてきそうな無言の圧を感じた。

 君ら、本当に最近であったばかり? 往年の親友レベルで通じ合えるとか弟の立場がないんだけど? 

 

「だから、あたしの方もごめん」

 

「俺は別に気にしてないよ。ただ、それをボオス兄さんにも言って欲しいな。俺も別案件でボオス兄さんに謝ることがあるからさ」

 

「ふふっ、じゃあ姉ちゃんが一緒に謝ってあげるから謝ろうか」

 

「そうだね、ガイア君は年下だもんね!」

 

 うーん、この商人の娘。最初に悲鳴を上げていた娘とは思えないぐらいに活き活きしておる。やっぱり姉ちゃんと同じような性格なんだろうなぁ。

 あ、でも本格的に体がデカくなってから皆俺の年齢忘れたように振舞ってくるから、久しぶりに子ども扱いされたのは結構嬉しい。

 

「何をじゃれ合っている。痕跡を見つけた、ついてこい」

 

 おっと、リラさんからお呼びがかかった。どうやら少し前に姉ちゃん達が入った水没坑道に向けて、真新しい足跡があったらしい。

 あれ、でも水没坑道って姉ちゃんの話では行き止まりじゃなかったっけ? 

 

「行き止まりの水没坑道に、まんまと入ってやがる」

 

「ここなら、すぐ引き返してくるね。ここで待ち伏せして待ってようか?」

 

「戻ってきたら"大冒険のご感想は? "って感想を聞いてやろうよ」

 

 三者三様に意地悪なことを言っているが、俺としても魔物との戦闘を加味した『ガチキャン!』でもしているのだろうと推測する。

 あー、まずったな。もし、本当にそういった意図ならば平然と隣に座った後にキャンプ飯を振舞って出ていく熟練キャンパームーブすれば良かったのかな。

 

 そう考えながらリラさんとアンペルさんを先頭に水没坑道に踏み込んだ俺達の前に、ランバーさんが走りこんできた。

 おまっ、剣の相手とか護衛だろうが! なんでこんなところに居るんだよ! 

 

「た、助けて、ボオスさんが、ボオスさんが……!」

 

 ランバーさんの登場に姉ちゃん達が口々にボオス兄さんの行方を聞くが、まるで要領を得ない答えが次々と出てくる。それでも時間と共に何とか解読すると、どうやらここで武者修行をしていたのは本当だが、魔物を追いかけていくと別の種類の魔物が横合いから襲ってきたらしい。

 その魔物はこれまで戦ってきたどの魔物よりも強く、逃げるのに必死になったランバーさんはいつの間にかボオス兄さんと離れてしまって今に至るのだとか。

 

「坊主、お前は村に戻ってアガーテ女史に"危険だから後を追うな"と伝えろ」

 

「いえ、アンペルさん。洞窟前で待機してもらいましょう。万全の防御策と逃亡経路も確保した状態で」

 

 共有された情報からフィルフサの斥候がこちらに来ているという推測を立てたアンペルさんがランバーさんに指示を出すが、俺は彼の指示とは真逆のことを提案する。

 フィルフサという推測があって動く以上、ボオス兄さんの救出には多少の出血を覚悟しなければならない。それが俺なのか、姉ちゃんなのか、はたまた別の人なのかは分からないが、洞窟前まで戻れば撤退支援をしてもらえる体制は整えた方が良いだろう。

 

 それにフィルフサが襲い掛かってきてもアガーテ姉さんのことだ、防衛手段と撤退経路を構築しておけば万が一でも逃げ果せるのは難くない。

 そこまで言うと、納得したアンペルさんがランバーさんに別の指示を出して水没坑道から退避させる。

 

「周辺にフィルフサの気配はないが……やつの影響で魔物が興奮しているかもしれない、用心しろ」

 

 そう言って正面を歩きだすリラさん。俺達もそれに倣うように移動を始めた。

 

 ただ、流石に歩くだけって言うのも暇になってきた。かと言って急を要する相談事も何もないので、暇つぶしの配信を開始する。世間一般の配信者もこんな気分なのかねぇ。

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クーケン島からお越しのボオス様ー 【ライザのアトリエ】スレより

347:ガイア

 なんか、水没坑道に行ってる……

 長くなりそうだから配信するわ

【リンク】

 

348:名無し

 うひょー、待ってました

 

360:名無し

 あいかわらずデッッッ

 

365:名無し

 お、今回は盾か

 

370:名無し

 お前ら、欲望に忠実なのも良いけどガイアの戦闘も中々こなれてきてるぞ

 

378:名無し

 ホットパンツ虐待配信が始まった

 

384:名無し

 絶対、月に1回は破れてそう

 

394:名無し

 うわぁ、魔物に盾ぶち込んでる

 

399:名無し

 シールドバッシュしてて草

 

408:名無し

 農民の戦い方じゃない……

 

409:名無し

 お前、もうカルラディアでも生きていけるだろ

 

415:名無し

 >>408

 それはそう。明らかに喧嘩慣れしてるゴロツキなんだわ

 

425:名無し

 うわ、防御態勢に入ったゴーレムを蹴り飛ばしやがった

 

434:名無し

 俺の気のせいかもしれないけど、チラチラと見える仲間達の表情が引いてる気がするんだけど

 

441:名無し

 あ、鉱石拾いだした

 

442:名無し

 でも、ちゃんと採集するのは流石だよな

 

446:名無し

 >>434

 タオが『えぇ……』って明らかに引いてるぞ

 

449:名無し

 これで農民ってのは嘘だろ。狂戦士の類だぞ

 

460:名無し

 とりあえず、バーサーカーで! って言ったら出てきそう

 

470:名無し

 身体が闘争を求めるんだろ。俺も同じ、いつか火をつけられた時に備えて燻っているよ

 

473:名無し

 つまり、ACの新作が出るわけだな! 

 

483:ガイア

 あ、ACって今も開発進んでるの? 

 

488:名無し

 >>483

 進んでるぞ

 

497:名無し

 >>483

 うわぁ! いきなり出てくるな! 

 

506:管理者

【管理者の要請で削除されました】

 

508:名無し

 なーに、一度生まれたものはそう簡単に死なないさ。

 

519:ガイア

 やっぱり碌な素材無いなぁ

 

527:管理者

【管理者の要請で削除されました】

 

538:名無し

 だって、初期のダンジョンだしな。そりゃ、初期の素材しか取れないでしょ

 

540:管理者

【管理者の要請で削除されました】

 

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 まぁー、ネタバレなんだろうな。BANされた書き込みは置いときながら掲示板の会話に混ざっていた俺の目の前に先に続く洞窟が見えた。

 

「嘘、あたし達がこの前来たときは一面の水だったのに」

 

「潮の干満……いや、その程度でこのようにならないと思うが」

 

 色々考察する姉ちゃん達だが、今回が初めてな俺は『なっとるやろがい!』と洞窟の外壁を触る。わずかに水気があるし、本当にここに水があったことが伺えるがフィルフサは水が苦手ではなかったか。

 その疑問はリラさんも思ったのか口に出してくれたが、アンペルさんは『理由はどうあれ見落としたな』と自らの失敗だと呟いた。

 

 確かに今はそんな推測を悠長にしている暇はない。『斥候』の数が多くなり、嫌でもここから俺達がよく使う対岸辺りまで足を運んだことが伺える。今気づいて良かったよ、気づかなきゃ絶対アトリエから帰還途中に襲われかねなかったぞ。

 必要最低限の戦闘を繰り返しながらも、俺達はかなりの技術力を用いて作られたと思われる祭壇や大橋を通り抜けた末に坑道の出口までたどり着いた。『原作通り』というコメントがあることから、どうやらここまでは順調と言える。……が、ボオス兄さんはどこにも居ない。まじでどこまで行ったんだ。

 

「なんだありゃ」

 

「あれも遺跡……なのかな。でも、島からそんなに遠くないのになんで今まで見つからなかったんだろう」

 

 坑道を出てしばらくボオス兄さんを探しながら歩いていると、俺達の前に大きな遺跡が姿を現した。見た目から教会のような厳かな雰囲気を纏っており、その大きさも相まって俺達を圧倒してくる。

 すると、なにやらアンペルさんがまるで『タイミングを考えてくれ』と言いたげな表情を浮かべては、『参ったな』と漏らしていた。

 

「参ったって、なにがですか?」

 

「私たちの目的だよ」

 

 クラウディアさんの言葉にリラさんが返す。どうやらランバーさんがフィルフサと出くわしたことで推測の内の大当たりとしてカウントしていたらしいのだが、その大当たり──彼らが捜していた『門』があの中にあるらしい。

 

「まさか、こんなに都合よく見つかるとはな」

 

 未だに信じられないのか、消極的なことを呟くアンペルさんに俺の中にジョー●ター卿が乗り移る。

 

「逆に考えましょうよ。錬金術士や考古学者の卵、それらを護衛する戦士が見つかって、かねてよりの目的に近づいた。当たり年だと考えましょ」

 

「そうなると来年からが怖いな。頻繁に躓きそうだ」

 

「安心しろ、そのための私だ。お前は貧弱だからな」

 

 へいへい、御馳走様。ご馳走様。姉ちゃんに低品質のフラムを依頼して2人の足元に転がしたいよ、まったく。

 そんないつもの光景を軽くスルーし、俺達は廃墟群へと足を踏み入れる。踏み入れた瞬間、空気が変わったことを俺は直感した。銀色の光沢を放つぷにや四足獣、中身は入っていないだろうが歩く華美な鎧など見るからに強そうな魔物がひしめき合っている。

 

「戦闘は最低限だ、突き進むぞ!」

 

 リラさんを先頭にレント兄ちゃんと俺がその後を追う。

 進行上には銀色のぷにが1匹。まずはリラさんが両手の爪で斬りかかり、リラさんの横合いからレント兄ちゃんが剣で地面に銀ぷにを叩き落す。しかし、2人の攻撃だけではダメージは足りなかったのかダメージを負いながらも銀ぷにはやる気満々といった様子で地面をはねてはリラさん達を見据えていた。

 そんな銀ぷにの後ろから、俺は不意打ち気味に『ん"ん"んーっ!』という声にもならない言葉を発しながら銀ぷにに向かって渾身のストンピングを放つ。

 グチャリという音と共に粒子となった銀ぷにだが、俺の靴にはべったりとドロップ品と思われる銀の光沢を放つぷに玉が纏わりついていた。うぇ、後で洗わないと。

 

「……姉ちゃん、素材いる?」

 

「あんたってほんとに……ほんっっとーに……」

 

「レント、錬金術士の仲間が居る場合はああいった戦い方はするなよ。錬金術は素材が命らしいからな」

 

「うす」

 

 呆れる姉ちゃんに人を教材代わりにするリラさん。ふと、アンペルさん達を見ると一様に気の毒な人を見る目で見てくる。誰か1人ぐらい俺の味方してくれても良いじゃないか……ピエン。

 

 思わぬところで味方からのダメージを負ってギザギザハートになってしまったが、時は待ってくれない。続いて巡回中の鎧にターゲットを合わせる。相変わらず中身は居ないらしいが、流星の古城の鎧よりも華美な装飾で強そうな見た目だ。

 どうしたものかと思ったが、何を思ったのか姉ちゃんは『ハンマーで先制攻撃』すると言ってハンマーを両手で構えると後ろから鎧の腰当たりにフルスイングを仕掛けた。うわぁ、痛そー。

 

「何をしている、行くぞ!」

 

 そう言ってリラさんが姉ちゃんから持たされていた『コアクリスタル』の中に入った鈴の力で鎧を一時的に麻痺させ、その隙にレント兄ちゃんが唐竹割りのように剣を振るって鎧を地面に転倒させてから脛の当たりを両断して立ち上がれないようにする。

 ここからは俺の出番だ。両足で腕を踏んずけた俺は、片手でしっかりと盾の握り手を掴んでから何度も鎧に盾の角ばった所を振り下ろす。ゴツゴツと硬質な音が続くが、ついに破壊音と共に鎧は全く動かなくなった。

 

 お、この剣とか研ぎ直せば使えそうじゃね? 持ってこ、持ってこ。

 

「ガイア、もうちょっと絵面なんとかならない?」

 

「夜中だと強盗と勘違いしそう」

 

「同感だ。一気に仕留める気迫が夜盗と大差ないぞ」

 

「た、頼りにはなるから」

 

「レント、ああいったように武器には様々な使い方がある。自分の武器の長所や短所を把握しておくことも大事だぞ」

 

「うす」

 

 鎧が持っていた剣が何かに役立つと思って持って帰ってきたが、かけられた言葉は散々だった。君達、俺虐めて楽しい? これでも片手で何とか戦えないか模索してるんだぜ? 体裁整える余裕なんてないんだよ? 

 

 ……あ、なんか四足獣が騒ぎに気付いてこっちに突っ込んでくる。本当は色々言いたいけどリラさん以外は気づいてないし、ここはスマートに先制攻撃をして『キャー、ガイアさん素敵ー』って言われましょうかね。

 

「皆、俺に何か言うのは良いけどちょっとどいてー。はい、あっち行ってね。……おるるぁっ!」

 

 手早く皆の位置を調整し、前方が開けたところで俺はおもむろに盾を蹴り飛ばした。ものすごい勢いで飛んでいく盾は俺達目掛けて突っ込んでくる獣の鼻先にクリーンヒットし、獣はそのままもんどりうって転倒。当然ながらリラさんの爪の餌食となった。

 

 うむ、盾は蹴り飛ばすと遠距離武器になるから便利ね。この攻撃は『盾は友達』と名付けよう。

 

「ガイア、もっと武器を丁寧に使おうぜ」

 

 レント兄ちゃんの言葉にリラさんまで顔を上下に動かす。えー、咄嗟の攻撃だったんだけどなぁ。

 そんな感想が表情に漏れていたのか、リラさん曰く『お前は力が強すぎるから壊れる可能性がある。注意しろ』とやんわり怒られた。解せぬ。

 

 そんな戦士の心構え講座と共に進んだ俺達は、サメのような敵を親の仇のように叩き潰してから遺跡の中に侵入を果たした。遺跡の中央には瓦礫と共に様々な物品が乱雑に散らばっており、見るからに錬金素材になりそうな物まである。

 

「姉ちゃん。先を急ぐべきなんだろうけど、ちょっと採集していけば? 周辺の警戒は俺達がしとくから」

 

「そうだね、珍しそうなのが沢山……あれ? アンペルさん、あれってなんだろ」

 

「どうした? コアクリスタルでも見つけ……なっ、土地生みの樹!?」

 

 珍しくアンペルさんが慌てた様子の声を背に、俺は鎧からの剣撃に対して盾を斜めにして対応する。真正面から受け止めるのではなく、傾斜で刃先を滑らせながら一気に腕を振って弾くことで鎧の攻撃を無効化すると、横合いからタオのハンマーが兜の部分にクリーンヒットする。

 

「タオ、ナイス」

 

「えへへ、僕もたくましくなってきたかな」

 

 いや、ほんと本の虫だった──今もそうだけど──タオが、アンペルさんが来る前とは本当に変わったよ。ん? 掲示板が騒がしいな。えーっと、なになに? 

 

「タオ、たくましくなるのは良いんだけどさ。古代の遺跡から出土したからって、口から火を噴けるとか、手から水が出るようになるとかの謳い文句に騙されちゃだめだよ?」

 

「え? 急に何言ってるんだよ、そんなことは……あ、1回ロミィさんにそれやられたっけ。辞書がどうのって。あ、もちろんお金は返してもらったし注意されたよ」

 

 ほんと、この子心配になるわぁ。──まぁ、それはともかくとして。姉ちゃーん、粗方調査終わった? 

 あ、これを背負うのね。うん、重いからね。じゃあ俺はこれに集中するから戦線から……あ、戦う時は避けとくのね。分かったよ、……女版ジャ●アンがよぉ。

 

「なんか言った?」

 

「これがどんな物なのって聞いた」

 

 あぶねぇ、危うく怒髪天衝いた姉ちゃんに折檻されるところだった。けど、『土地生みー』とか『なんかバーンって調合できる』とか再生機能覚束ないなぁ!? さっきアンペルさんに説明してもらってたの見てたんだからな? ……畜生、これが天才型ってやつか。

 

「さっきも説明しただろう。これは土地生みの樹と言ってな──」

 

 あ、あまりの酷さにアンペルさんが説明し出した。なんでも、触媒となる材料を入れればこの古式秘具の中に世界が創造できるそうだ。

 

「せ、世界?」

 

「あぁ、世界だ。その後、私たちがそこに入ることで素材を調達することも可能となる」

 

「これ、金持ちの別荘にしたら売れるのでは?」

 

「即座にそれを思いつくお前も大概だな」

 

 だって世界だよ? 世界、『世界の半分』なんてちゃちな物じゃないよ? 一体、どうなってんだよ錬金術! 

 

 まぁ、そんな重要な器具を持ちながら戦う俺も俺だけどね。その後も戦いながら進んでいったけど、遺跡の入り口で大勢の鎧さんが整列しているところに踏み込むと一斉に襲い掛かってきてヤバかった。体裁気にせずにシールドバッシュしまくってたら盾がボッコボコになっちゃったよ……。

 うわ、かなり薄い部分も出来てる。こりゃ、後で姉ちゃんに新しいの作ってもらうか。

 

 そんなこんなで入り口を開けると、そこには黒々とした巨大な穴。そして、その周りには相変わらずの魔物の群れ。その中で特に目を引いたのは、サソリの尻尾のような物を振り回しながら歩く両手が鋏のようになっている二足歩行の魔物であった。

 

「スティンガーだ。尻尾や鋏の連撃に注意しろ」

 

 リラさんが相手の正体を話しながら先ほどのように突っ込み、俺達もそれに続く。リラさんとレント兄ちゃんの攻撃で左右それぞれの鋏に痛打を与えられたスティンガーは尻尾をアンペルさん目掛けて放つが、そこに割り込んだ俺が盾を翳す。

 かなりの衝撃を腕に感じるが決して耐えられないということはなく、そのまま押し合いになるかと思いきや破壊音と共に急に今まで押されていた力が消え失せた。

 

「げっ、マジかよ」

 

 見れば盾の薄い部分に命中したらしく、先ほどの押し合いによって尻尾が盾を貫通していた。ただ、盾が貫通してしまったことも相手にとっては想定外らしく、俺もスティンガーという魔物も呆然と両者を見つめるというお見合いのような状況が出来てしまう。

 

「ガイア、なにをしている!」

 

 そんな時にリラさんの言葉で俺は正気に戻った。すかさず盾を手放し、そのままスティンガーの太い尻尾を思いっきり踏みつけて拘束を試みる。どうやら踏みつけた痛みでやっこさんもこちらを倒すべき敵と認識したのか、大声で威嚇しながら突っ込んできた。

 相手の大振りを避けてから顔面を殴りつけ、追撃をしようと踏みつけていた足を退かしたために尻尾の攻撃を腹に食らうといった肉弾戦が続く中、スティンガーの威嚇ともとれる大声と俺の声が場を支配する。

 野生生物は威嚇で相手の力量を測るとどこかで聞いたことがある。この魔物の意図がそれだとするならば、望むところだ。とことんやってやる。

 

 シャァァァ! 

 

 カ”ア”ァ"ァ! 

 

「え、なんで魔物と戦いながら威嚇合戦してるの?」

 

「よく分からんが今の内だ、倒してしまおう」

 

 うむ、どうやら意味はなかったらしい──いや、ヘイトを稼ぐことに関しては成功しているのか? 

 まぁ、俺が気を引いてたおかげで全員によるフルボッコで楽に倒せたからそんなことは良いや。ただ、リラさんに『オーレン族という名前を聞いたことはないか』と尋ねられたんだけど、なにその持たせたら回復しそうな族名。知らないんだけど。

 

 俺が首を横に振ると多少残念そうにしながら『世界は広いな』とリラさんは謎の達観を覚えている。あれ、またしても俺を人外扱いしてない? いい加減、出るとこ出るよ? 

 

「知らないなら良い。……だが、これ以上の探索は危険だ。帰るぞ」

 

『は?』

 

 何を言ってるんだ。目の前の門の傍に水にぬれた俺達とは違う足跡があるし、ボオス兄さんがここに入って行ったのは明白だろ。それを帰る? ふざけるな。

 

「あの、ちゃんとした理由を仰ってください。俺達は今日、助けるためにここまで来てるんです」

 

「はぁ……、お前は一歩引いて状況みていると思っていたのだがな」

 

 そう言ってリラさんが自身の武器である爪を伸ばした手甲を外して見せてくる。『今更、武器なんぞを見て……』と訝しげに睨んだ俺だが、その爪には細かな刃こぼれがいくつも刻まれていることにはっと頭が冷えた。慌てて振り返り、全員の武器や防具を確認する。

 

 俺の盾……大甘に見て中破、防具もかなりボロボロ。あんな魔物とノーガード + 拳で打ち合う? 無理だ。

 姉ちゃんの杖……多少のほつれはあるが防具が痛んでいるし、錬金アイテム頼りだから押し込まれたら一気に瓦解する。

 レント兄ちゃん……剣はリラさん達に出会う前の時のような刃こぼれまみれで防具も欠損あり、これ以上前線を張るのは危険だ。

 タオもハンマーはすり減ってる、それに彼の防具では前衛は出来ないだろう。除外。

 クラウディアさん……フルートだから損傷はない。だが、もろ後衛ゆえにタオと同じ。

 

「分かったか? これ以上……いや、違うな。異界に行くのであればこれ以上の装備が必要なんだ」

 

「なんだよそれ! リラさんはどんな所か分かってるのかよ!」

 

「あぁ、私の故郷だ。丁度良い、準備中に私のことも話しておこう」

 

「私もリラに賛成だ。これ以上進むとなると、リラの護衛に頼りきりになってしまう。いざという時に戦士が助けに来れないのは致命的だ」

 

「だからって……だからってこのまま帰ることなんて出来っかよ!」

 

「そ、そうだよ! せめて周囲の探索をしてから……」

 

 アンペルさんやリラさんの話を聞いておきながらもレント兄ちゃんやタオが異議を申し立て──その場に崩れ落ちた。リラさんが素早く2人を気絶させたのだと頭が理解した瞬間、俺の目の前にリラさんが立っていた。

 その目は『お前はどちらだ?』と問われているように鋭く、ここで抵抗しても赤子にように捻られそうな未来が嫌が応にも俺の頭から離れない。

 

「準備が終わるのは何時頃ですか」

 

「ライザ次第だ。私達の武器や防具の修理や強化、道具の作成。あとはそうだな……お前の背中にある古式秘具でそろそろお荷物が1人……戦えるようになるんじゃないか?」

 

 『あ、お前のことじゃないぞ』と慌てて付け加えるが、俺以外にそんな人間が──あっ。

 

「はぁー。まったく、よく気が付くものだ」

 

「何年共に居ると思っている。ガイアに持ってもらっている道具を見た時のお前やライザの表情でピンと来たぞ」

 

 おー、甘い甘い。そっかー、これがあればアンペルさんや俺も元の腕のように動かすことが出来るのか。

 じゃ、姉ちゃんなるはやでよろしく。えー、じゃない。ボオス兄さんが異界に居るんだから1分1秒でも早く帰って錬金術で色々するんだよぉ! 

 

 言うが早いか、俺は先ほどまでの駄々を一瞬で止めてタオをお米様抱っこしながら歩いていく。こうして俺達のボオス兄さん捜索、その第1幕は異界への門を前に撤退という辛い結果となってしまった。




フィルフサと殴り合いながら吠える農民が居るらしい
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