農家の子   作:マジックテープ財布

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明けましておめでとうございます


25話

 クーケンフルーツとは変化に敏感な農作物である。

 これは父さんから聞いた──いや、クーケン島で水を確保しようと尽力した何代も前から脈々と受け継がれてきた集合知なのだろう。ゆえに水質が変わったことでどうなるかは予想は出来るが断言はできない。

 

 農家としての知識が毛ほどぐらいしかない俺でもこのような曖昧なことしか言えない。おそらくだが、ルベルトさんは俺以上の恐怖だろう。

 

「ガイア君としてはどうしたいのかね」

 

「俺個人としては試用期間を設けていただきたいです。なので、当初予定していたクーケンフルーツの販売量を縮小。"販路を敷いたが、未だ希少"ということで希少性を前面に出した販売をしてください」

 

 意見を求めてきたルベルトさんに対し、俺自身の見解を話す。

 

 俺の考えは、端的に言えば『伝統化』だ。先祖代々の伝統によって今の味があるが、その技術が緻密かつ天候にも左右されやすいためにどうしても成り手が不足している事態に陥っている。

 そのために収穫量が少なく、いくら販路を通しても普及は難しい。さらには生産者も高齢で、大量の金銭にも興味を示さないためにいつ辞めてもおかしくない現状である。

 

 もちろん、これは嘘も嘘。大嘘だ。

 ただ、こうすることで数年後。本当にクーケンフルーツがまずくなったとしても『生産者が生産を辞めた』と言えば、数か月は多少の混乱が起こるだろうが特に問題なく鎮静化するだろう。

 どうせ、クーケン島はド田舎。興味を示してくるやつらも居ないだろう。技術を盗みにきたり、勉強しに来るやつらについては……クーケン島に話の分かるバレンツ商会の人でも招集してもらえれば何とかなる。……知らんけど! 

 

「いかがでしょうか?」

 

「君、本当に農家かい? 普通、営業方法のことにも口を出せないと思うのだが」

 

「シュタウト家の長男たるもの、このようなことが出来なくてどうします」

 

 どうやらふざけながら返した言葉を真面目な言葉と勘違いしたらしく、『ライザ君といい、シュタウトさんの所は特別な家系なのかな?』と質問してくるルベルトさん。ごめんなさい、一般農家の長女と長男です。

 くそっ! 俺に小野〇輔さんみたいな魅惑のボイスがあれば! 

 

「いやいやー、一般家庭ですよー」

 

「そういうことにしておこう。……で、農家の方々へはどのように?」

 

 俺の言葉をまるで信じていないような口ぶりのルベルトさんが、急に話題を農家への対応に変える。

 

 農家なぁー。正直なところとしてはクーケンフルーツの味について実験をしたいんだけど、金がかかるからなぁ。

 仕方ない。捧げもののストックもあるし、ちょっと便所の落書きという集合知を頼るとするか。

 

「すみません。長考しますが、仮に金銭がかかると仮定してどれくらい出せます?」

 

「申し訳ないが、即答は出来ない。金銭がかからない解決法が望ましいね」

 

 デスヨネー。

 だけど、話としてはルベルトさんが正しい。これは降って湧いたクーケン島側の災難なので、ルベルトさんとは契約相手なだけで、決して懐を痛ませるほどの一蓮托生ではない。

 

『承知しました』と同意した俺は、さっそく掲示板にてキロさんの小首を傾げた画像を捧げて知識を集合させる。

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水が悪いよー水がー 【ライザのアトリエ】スレより

4:ガイア

 一応伝統化みたいなことで時間稼ぎする方針建てたけど、農家への対応どうしよう

【画像】

 

11:名無し

 >>4

 伝統化と言えば聞こえは良いけど、後に託すみたいなもんだよな

 

16:名無し

 今からクーケンフルーツ復活する農家を一時的に制限するとかどうだろう

 

20:名無し

 >>16

 人間がそんなに規則正しいわけない。隠れて栽培してさらっと割り込む

 

21:名無し

 少なくとも利益的には栽培に選ばれた奴らが得だからな

 

29:名無し

 >>21

 年ごとに入れ替えるとか? 

 

35:名無し

 >>29

 品質が年ごとに異なるってヤバいと思う

 

42:名無し

 >>29

 これは派遣員を受け入れる側の言葉だけど、仕様書とか説明書の有無や品質の上下でそのプロジェクトの平均作業効率って決まるんだわ

 

43:ガイア

 後、実験農場が欲しい。本当に水のみが原因か調べたい

 

45:名無し

 実験!? 

 

46:名無し

 いやー、クーケン島ってほぼ整備されてるだろ。厳しくね? 

 

50:名無し

 プランター……。いや、水のみが原因か突き止めるだけでも数が必要だぞ? 

 

57:名無し

 少なくとも、実験は他人ではなくて自分でやれ

 

59:名無し

 他人の畑使うのは駄目かな

 

62:名無し

 >>59

 んな金をガイアが工面できるわけないだろ

 

70:名無し

 >>59

 その畑の1年分の利益を棒に振るから、それなりにレンタル料はかかると思う

 管理が面倒くさくて放り投げてるところは別だけど

 

78:ガイア

 だよなぁ。休耕地も使わせてもらうにしても、もともと休ませるローテーションだった畑を使うわけだから料金が発生するからなぁ

 

80:名無し

 農家が減るのを待つしかないか

 

87:名無し

 >>80

 つまり、フラムを!? 

 

91:名無し

 >>80

 ここにな? ローゼフラムがあるじゃろ? 

 

95:ガイア

 やめーや、お前ら

 

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 実験に関しては満場一致で自分でやれ。そんな意見の羅列に俺は打つ手なしと脳内で諦めの言葉を呟いた。

 

 土の差異、水の差異、日の光を当てる差異などといったその他生育環境諸々の差異と軽く見積もってもこれぐらいはある実験項目を売りに出す畑とは別区画でやる? それをやるくらいなら商品作るよ。俺達だって金が欲しいし。

 かと言って植木鉢でチマチマ研究するかと言われたら、答えはNOである。前世の話で恐縮だが、夏休みの朝顔も1日で忘れたんだぞ。研究目的とか絶対失敗するわ。

 

「今はクーケンフルーツ需要で育てようとする農家が土づくりをしている最中です。つまり、未だ作付けも行っていません。今が軟着陸できる限界点かと」

 

「なるほど、では何をすれば良いんだい?」

 

「ヴァッサ麦の買い取りにちょっと色を付けてくれませんか? ついでと訝しがられるかと思いますが、ヴァッサ麦もうちの主要な商品なので、品質は保証します」

 

 ヴァッサ麦は地下水をくみ上げるという生態から根付くまでが大変だが、クーケンフルーツと比べると環境の変化に鈍感な農作物だ。そして、麦という運びやすい商品はロミィさんなどの行商人からもかなり支持がされており、『どこでも安定した売れ行き』という情報もロミィさん経由で分かっている。

 

 これならば、多少の水質変化で味がぶれることは少ないだろう。……少ないよな? これでダメだったら本格的に姉ちゃんをアトリエに監禁して四六時中、淡水化装置の改造に着手させなきゃいけないんだけど。

 いや、そもそも姉ちゃんのやる錬金術って俗にいう『ティンと来た』みたいな感覚系だから、浄化系とかそういった材料見ないとレシピの発想が浮かばないんじゃないのか? 

 あ"ーもう、こういった頭脳労働とか知識系はタオか掲示板の民じゃないと分からん! 後で聞いてみるか。

 

「ヴァッサ麦の買い取り額か。たしかに穀物系は保存も利きやすいし、王都のような農場が少なかったり工業主体のところだと喜ばれるが……。それは品質の劣化の心配はないのかね?」

 

「ないとは言い切れませんが、穀物は水質よりも地下水の埋没量の方が重視されます。いくら水が良くてもくみ上げる水の量が少なければ種をまいても枯れますし、逆に多ければ根腐れを起こして生産量が激減します。言うなれば、現在の環境こそヴァッサ麦に適しているかと。……まぁ、何十年もやってる農家の方々からすると、手伝いの域を出ない若造がなに言っているってだけですがね」

 

 これらの特性も父さんから聞いた受け売りだ。なので、現段階で比重をヴァッサ麦の方に向けるのは我ながら良い考えではないだろうか。

 ただ、ここに来た名目はあくまで『クーケンフルーツの販路構築』であるルベルトさんにとってはやはり受け入れ難いのではないかと俺の中の会社員が『もっと練り上げとけよ』とブーイングを起こしている。

 

 仕方ないだろ、昨日の今日なんだから。お前だって1度や2度ぐらい経験しただろうが! ……あの時、会議の存在を忘れて連絡してこなかった上司は絶対許さん。

 

 

「ガイア君、私はここにはクーケンフルーツの販路のために来たのだがね」

 

「それは承知しております。ですが、このまま爆弾を見なかったことには出来ないはずです。それに、既に販路については王国から認可を受けているとクラウディアさんからお聞きしていますので、ここで反故にするのは両方にとって損にしかならないかと」

 

 ほら、来た。ならば、俺も販路についての会話をしなければならないが、これは──多分試されてるな。

 

 ルベルトさんは承知の上で質問してきていると思うのだが、国から正式に認可を受けた販路を反故するのは単純に『問題あったから止めまーす』では済まない話である。商人側は報告に不備がないか何度も確認し、役人はそれが本当に正規の書類で書式に沿って挙げられた報告であるのかを確認し、それを何度も何度も繰り返すことでようやく認められるわけだ。

 

 つまるところ、商人側からしたら多大な時間が。役人や国側からしたら『国が認めた』という責任を掛けているわけで、この段階でバレンツ商会がはしご外しを行うと誰も幸せにはならない。

 ならば、『皆で幸せになろうよぉ』と昼行燈で絶妙に不審者っぽい笑顔で俺がルベルトさんに手を差し出し、彼にはその手を取ってもらう方が全員にとって幸せだろう。

 

 ──まぁ、この人のことだから俺が詰まったら助け舟を出してくれてたと思うんだよね。だって、俺の説明に『そうだね』って何もかも分かったようなクラウディアさんのように顔をニヤニヤしながら見てるんだもん。

 ふふっ、バレンツ家。怖い。

 

「君の言い分は分かった。どうやらもう一度、モリッツ氏や君のお父さん達と話を詰める必要があるね。ところで、この水の話は話した方が良いのかい?」

 

「すみません。黙っていてくれると幸いです」

 

「悪い方向に向く話をすぐに報告するのは立派だが、報告する順序は考えるべきだね。……ただ、私がそろそろ移動するだろうと考えてくれたんだろうね。そこはありがとう」

 

 すみません、マジでモリッツさんのことを頭から抜かしてました。

 だって、この状態で言っても『黙ってろ』とか後々自分の顔にも泥を塗ったり、村の不利益になりそうなことを平気で言いそうだもん。そんで、どうにかして解決するように俺や姉ちゃんに言って騒ぐだけ騒いで援助をしない。

 なのに外面だけは御立派だから『解決に向かっています』とかで誤魔化して、最終的に『〇〇のせいで無理でしたー』ってオチかな。うん、まるでどっかの上司のようだぁ。……肉体的に傷つかない精神的なパンチ食らわしてぇ。

 

 ただ、そこらへんは流石の商人ということで『実験的に売り出していくために最初はヴァッサ麦も買い取って、後々比率を上げていくことにする』と忽ちカバーストーリーを仕立て上げたルベルトさんは、俺に握手をしてからさっさと出かけてしまう。

 今まで張り詰めた中で交渉──といえるのか微妙だが、緊張感が身体から抜け出たために肺の中の空気が瞬く間に口から外部に出ていくような感覚を覚える。

 

 あー、マジで疲れた。でも、考えてみればこれは序章なんだよな。

 後は土の栄養剤だったり、大元の淡水化装置の改良も姉ちゃんに頼まなきゃいけないか。でも、栄養剤は別に良いとして、純粋な機械である淡水化装置の改良レシピだけは発想で何とかしてもらわないとどうしようもないからなぁ。

────────────────────

水が悪いよー水がー 【ライザのアトリエ】スレより

236:ガイア

 一応、クーケンフルーツとヴァッサ麦の契約になった

 マジつかれた

 

237:名無し

 お、戻ったか

 

239:名無し

 配信見てたが、結構長々喋ってたな

 

246:名無し

 これで一区切りか。お疲れ

 

249:名無し

 しかし、ルベルトがいうみたいにそんじょそこらの子供が提案することじゃないんだわ

 

257:ガイア

 そりゃ分かってるけどさ、気づいたやつが言わないと手遅れになるべ

 そういう経験ある奴いるだろ? 

 

265:名無し

 >>257

 ヴッ

 

271:名無し

 >>257

 コ"ッ"

 

274:名無し

 リリース前に不具合やめぇや! 

 

277:名無し

 設計者が旅行に行くな! プロジェクト終わるまで座ってろ! 

 

280:名無し

 周囲に呪詛振りまくのやめよ? 

 

282:名無し

 一瞬で死屍累々になってて草

 

287:名無し

 話戻るけど、ガイアはこれからどうするん? 

 

289:名無し

 やっべ、気絶してた

 

294:ガイア

 >>287

 普通に土作りとかクーケンフルーツの実験

 淡水化装置を姉ちゃんが改良するまで待ちになるかも

 

296:名無し

 原作ではどうなってたっけ

 

299:名無し

 >>296

 3のお話だな。*****が必要になってくるし

 

304:ガイア

 >>299

 なんて書いたん? 

 

310:名無し

 おま環? なんか、文字化けっていうか*になってる

 

313:名無し

 ためしに

 *****

 

319:名無し

 *****だって

 

327:名無し

 これ、もしかして素材名言えなくなった? 

 

330:名無し

 えー、じゃあ飛来骨を******

 

338:名無し

 >>330

 搦め手でも無理か

 

342:ガイア

 >>330

 えー、なんだっけそれ。雲母だっけ

 

349:名無し

 そっちじゃねぇww

 

354:名無し

 それは乗り物

 

361:名無し

 まぁ、作っても取り付ける知識持つタオが居ないとどうしようもないからなぁ

 

362:名無し

 せやな、素直に3まで待つべ

 

────────────────────

 たしか、タオはボオス兄さんと王都に留学に行くんだっけか。前世の大学基準ならば4年だけど、あの遺跡オタになりかけてるパツキンのことだから院まで行くんだろうなぁ。夏季休暇とかあるんだったら、なんとか呼び出すこと出来ないかな。

 あ、呼び出しで思い出した。クーケンフルーツのことを話したんだから、せめて進捗報告するための連絡手段確立しなきゃいけないじゃん。

 うーわ、やること一杯だこと。テンション下がるわぁ。

 

 一難去ってまた一難。いや、これは数十難の内の一つだけ片付いたというべきだろうか。とにかくにも先はべらぼうに長いことに精神的疲労を感じた俺は、いったん外に出てアトリエを目指そうと歩き出す。

 すると、漁港の方でアンペルさんとリラさんが漁師の兄ちゃんと話し込んでいたのを見つけ、つい気になって近づいてみた。

 

「漁の調子はどうだろうか」

 

「あぁ、あの地震からこっち、大漁続きさ。すっかり元通りと言っても過言じゃねぇな。まさか、あの地震も錬金術って言わねぇよな?」

 

「ははっ、まさか。まぁ、困ったことがあれば今度からはライザに頼むと良い」

 

「はぁー……。ライザは良いんだが、あのガイアが居るからな」

 

 あの漁師の兄ちゃん、毒流し込んだとか村に吹聴して追い出そうとした対象によくあんな手の平返せるよな。逆に尊敬するよ。

 それに、俺が居るから不都合ってなんだろうか。……あー、たしかクラウディアさんと共謀して依頼書とか色々作ったんだ。でも、なんか問題あったら困るのはあっちも同じだろ? 

 まさか、情に訴えて謝礼をあまりしなくても色々作ってくれる都合の良い女──もとい、便利屋にしようとしてないか? 

 いや、待て待て。そう考えるのは結論を急ぎすぎる。まずは確かな物証を揃えてからの方が良いか。

 

「ガイア、そんなところで何をしているんだ」

 

「いや、あのチャラそうなやつをどう鉄拳制裁しようかと」

 

「ガイア、男には金的の後にすかさず後頭部を殴打すると良い。私に言い寄ってきた奴の大抵はそれで沈んだ」

 

「リラ、あまりややこしくしないでくれ。それで? なにがあった」

 

 あくまでも対男性特化の攻撃方法を伝授するリラさんを押しのけたアンペルさんに、俺は先ほど見たこととあの漁師の兄ちゃんが考えそうなことを話す。

 

「私としては別に構わないんだがな」

 

「俺個人としては構うんですよ」

 

「まったく、お前は妙なところで律儀だな」

 

「そこがお前と決定的に違うがな、アンペル」

 

 少し油断するとすぐに口元がじゃりじゃりする空間を展開する2人はともかく、不安な芽は摘んでおくに限る。

 たとえ本人からしたら小さなことだろうが、俺的にはその『前科』はとてつもなくデカいのよ。イジメの加害者と被害者によく似てるよ。

 

 沸々と『例の事件』のことを思いだして制裁が済んでいないことに腹が立ち始めるが、それはそれとして両関係の問題は解決したのだろうかということが気になりだした俺は、1人の錬金術師の見解としてアンペルさんに尋ねてみた。

 

「アンペルさん、さっきの兄ちゃんが言ってた漁関係だけど。忖度なしで完全に回復した?」

 

「村人の前だから完全とは言ったが、急激な環境の変化に潮の流れ、それらに付随して餌の場所や寝床といった環境が大きく変わったからな。普通に考えればそんなすぐには戻らんさ」

 

 うん、知ってた。逆にそんな数日で一気に戻ってきたら、クーケン島の中枢で人知れず魚が好みそうな電波か何かを流してそうで怖いわ。

 

「ただ、漁獲量も元に戻り出したとのことだから環境は整っていると言えるな。後は取りすぎないように目を光らせていれば安心だろう。生き物ってやつは自らにとって都合の良い環境だと長居してしまう性質があるからな。自然と集まってくるだろう」

 

「アンペルさんもそうですよね」

 

「ふふっ、そうだな。私達もこの村は珍しくまた来たいと思っている。だから、それまで息災でな」

 

 なんだか他人ごとではないことを言いだしたので俺がついツッコんでしまったが、それがリラさんのツボに入ったらしい。笑いながら背伸びをして頭を撫でてくる。

 

 うーむ。今まで大人っていうか、『妙に頭の回る大男』的扱いを受けていたから子ども扱いは結構心地が良いものだ。どっかの特徴的な声色をしていた大鎧もこのような気持ちだったに違いない。

 ただ、……夢が目の前に広がっているのは、雰囲気がぶち壊しになる恐れがあるから見ないでおこう。

 

「話を戻すが、これ以降は私達の管轄外だ。後はライザとでも意見をすり合わせておけ。残るのはお前達しか居ないだろうしな」

 

「うっす」

 

 雰囲気を律するため、アンペルさんは元の漁師の一件やこれから先の話題について言葉を続ける。

 たしかにそうだ。バレンツ商会の元締めと共に友人も居なくなり、流れの凄腕錬金術師も居なくなり、幼馴染も居なくなり、後に残されたのは俺と姉ちゃんだけ。そして、冒険した仲間の数と反比例するように山積みのタスクの数。どう見積もっても王都に行って帰ってしてからは、数年単位でクーケン島周辺ぐらいしかまともに出歩けないこと確定である。

 

 あー、もう1人か2人ぐらい残ってくれないかな。それか、俺以外の転生者でもやってこいないかな。……無理か。

 意図していないところからものすごい仕事を投げつけられたこの感覚。なんだか懐かしさを覚えるな。

 

***

 

「──というわけで、旅立つ皆の明るい未来を祈るお別れパーティを開催したいと思います!!」

 

「いやー、俺のために皆すまないねぇ」

 

「あんたは1か月もすれば帰って来るでしょ!」

 

 姉ちゃんの拳が俺の頬に突き刺さる。相変わらずな世界を狙えそうなキレだが、忘れてないかい。俺、怪我人なんだが? 

 

 そんな感じで始まったお別れ会。場所はお馴染み対岸にあるライザのアトリエだが、今回は特別ゲストとしてボオス兄さんも一緒に居る。

 姉ちゃんに感想を聞かれて『お前にしては上出来だな』と言ってはいたけど、入る前に小さく驚いていたことを俺は見ていたからね。──素直じゃないのは性分だな、こりゃ。

 

「そういえばライザはさっき聞いたが、ガイアは残って何するんだ?」

 

「その前に王都だけどね。道順としてはボオス兄さんとタオと一緒かもね。そんで帰ってきたら、異界の水の在庫を全部引っ張り出してクーケンフルーツの実験栽培。後は錬金術士ってことで便利屋扱いしようとする輩が居るだろうから、有識者募って正式な依頼料金の制定と依頼書の雛形作成。後は採集とかの手伝いかな」

 

「いや、やりすぎだろ。そもそも、依頼についてはライザが…………いや、ガイアが正しいな。すまない」

 

「ちょっとー! それどういう意味ー!」

 

 どうもこうも言葉通りの意味だろう。まぁ、本当に言葉にはしないけどね。

 あの姉ちゃんのことだから、困っている人を見かけたらポンポン依頼を受けては無償同然にふるまうだろう。そうすると妙な軋轢が生まれるし、それを放置するとなぜかこちらが悪いように恨み辛みがこちらに降りかかる。その対象が俺だったら良いが、そういうことはもっと弱い対象──もっと具体的に言ったら姉ちゃんに向けられるだろうから俗にいう『俺がしっかりしなきゃ』的な重要事項であるともいえる。

 

 そういうことで、姉ちゃんには先ほど自分で言っていた動力や淡水化装置の普及、あとはこのクーケン島の固定方法の他に、農地の側からクーケンフルーツの品質にアプローチする栄養剤の開発や島内で舞い込んできた依頼に従事してもらう必要があるのだが、錬金術師としての力を示したおかげで農業の仕事を完全に免除してもらったんだから別に良いだろう。

 そちらにとっても、悪い話ではないはずですが? というやつである。

 

「それらが終わっても畑があるからなぁ。皆と会うこともめっきり減ると思う」

 

「は? あんた何言ってんの。あたしが暇になったら連れ出すに決まってるでしょ。まずはガイアを連れてクラウディアと合流して、レントを捕まえながら王都までボオスとタオを迎えに行く。後はアンペルさんとリラさんを見つけて冒険に行くの」

 

 あっけらかんとした物言いに俺どころか皆が一瞬ポカンとするが、『ライザのために早く仕事を覚えなきゃ』と姉ちゃん好き勢のクラウディアさんの言葉に釣られて皆が笑いだす。

 

 ほんと、どれだけ楽観的に考えてるんだろうか。この姉は。

 まぁ、肩に力を込め過ぎてる俺とは対照的にってことで俺達は案外コンビなのかもしれない。

 

 そのまま雑談形式でお別れパーティは進行していくが、流石は3か月ともあってか話題は尽きない。されど、時間は決して止まってはくれない。そのことは俺達がよく分かっていた。

 これ以上後ろ髪を引っ張られたくないのであろう。アンペルさんとリラさんがライザのアトリエを去って行き、そこから1人減り、2人減り、最後に残った俺と姉ちゃんも黙ってアトリエの扉に手を掛ける。

 

「姉ちゃん、なんてことのない冒険はどうだった?」

 

「最高だった」

 

 弾けるほどの姉ちゃんの笑顔。それを見ながら俺はアトリエの扉を閉じた。

 

***

 

 そして、お別れ会から3年。

 

 クーケン島っていうなんてことのない島に、ラーゼンボーデンっていうなんてことのない村があった。そこで暮らしていたなんてことのない農家の俺は、錬金術師となった姉と共にひょんなことから大冒険をした。

 冒険を続けていく内に『なんてことのない日常』が脅かされたことを知り、それらを取り戻すためにひっそりと行われた大冒険。その全容を正しく知る者はこの島には2人──いや、その内の1人は昔馴染みの招待を受けて王都へ旅立ち、もう1人も大きな荷物を持って王都に旅立とうとしていた。

 

「ガイア、複製釜はそれで良いのか?」

 

「うん、大丈夫。中の溶剤も瓶に入れて布で包んであるから大丈夫だし、あとは船に乗るだけだよ。それよりも……」

 

「分かっている。そのために昨日、重い荷物を部屋に運び込んだのだからな」

 

 若干嫌な顔をするアガーテ姉さんに見送られながら俺は船に乗る。彼女には俺が実験しているクーケンフルーツの世話と記録を頼んでいるのだが、どうやら思っていた以上に道具があって部屋に運び入れるのに苦労したのだろう。言葉の端々には若干の棘が混じっていた。

 

 だから俺も部屋に入れてくれって言ったのに断るから。俺なんていっつも姉ちゃんにノックなしで入られてるってのに。……はぁ、女心ってのは分からんね。

 姉ちゃんと言えば、王都では元気にしているのだろうか。でも、こうやって複製釜を運ばせるってことは相も変わらず錬金術を使いつつ、色んな場所に冒険へ出ているに違いない。ボオス兄さんやタオに迷惑かけてないと良いけどな。

────────────────────

【悲報】王都の姉に呼び出された 【ライザのアトリエ】スレより

6:ガイア

 まさか農業はいいから、王都行けと言われるとは思わなんだ

 

11:名無し

 ついに無職か

 

20:ガイア

 勘違いしてる人多いけど、王都からの姉ちゃんが複製釜持ってこいって手紙が来ただけ

【リンク】

 

21:名無し

 おー、お空青い

 

28:名無し

 ウェミだー! 

 

29:名無し

 魚釣ろうぜ

 

30:名無し

 これからしばらくは船の上か

 

34:名無し

 >>28

 海未は私ですが? 

 

41:ガイア

 王都行く気はさらさらなかったんだがなぁ

 

46:名無し

 >>41

 ほんと、原作介入する気0だったもんな

 

52:名無し

 ようやく介入する気になったか

 

59:名無し

 介入するっていうか、原作が手招きしてきたというか

 

64:名無し

 >>59

 後ろから原作目掛けて蹴り飛ばされたというべきだろうな

 

66:名無し

 >>66

 ガイアの意見が全く反映されてない部分的にそうかもw

 

68:ガイア

 えー、王都って数年前に行ったけどなんか周囲の距離感が希薄だからヤダ

 かといって、よそ者は何があっても謀殺しそうな具合のガチガチの距離感も嫌だけど

 

69:名無し

 まぁ、なんとかなるべ

 

75:名無し

 良いから原作に介入するんだよ、あくせよ

 

────────────────────

 そんな心配をしながら、もはや長年の相棒と化した掲示板の民と退屈しない旅を続けること数日。俺は王都へとたどり着く。どうやら街道の魔物もとある冒険者達が倒してくれたようで、馬車の定期便が最近復活したようだ。タイミングが良くて助かったよ。

 3年前にルベルトさんやクラウディアさんと来たことがあるため、お上りさんのように周囲を見回すことなく俺はバレンツ商会の支部へとやってくる。たしか、ここで待ち合わせのはずだ。

 中へ入ると、ここ数年で内装を入れ替えたのだろうか。花などの自然物を取り入れた爽やかな空間が俺を出迎えてくれた。

 

「何か御用でしょうか」

 

「ガイア・シュタウトと言います。ライザリン・シュタウトと待ち合わせをしているのですが、お取次ぎしていただけるでしょうか」

 

 金髪のいかにも才女といった眼鏡の女性が優し気に微笑みながら対応してくれる。

 ヤバいな。面影が似ているからか、久々にクラウディアさんのこと思い出した。今頃、どっかの営業でも行ってるのだろうか。

 そんなことを思っていると、目の前の女性はちょっと不機嫌そうに顔を一瞬だけ顰めた後に深々とお辞儀をし出した。

 

「大変申し訳ありません。ライザ……リン・シュタウト様はバレンツ商会にとって大事な方なので、商会に属していない方からのお取次ぎには少々お時間がかかります」

 

「あの、私はバレンツ商会に属しているのですが」

 

 嘘ではない。言質はまたもや3年前の話だが、ルベルトさんが言うには『今後の交渉も兼ねた手付金』らしい。実際にバレンツ商会の構成員の人にも名簿を見せてもらったが、俺と村の顔役であるモリッツさんの名前があることも確認した。

 

「おかしいですね。クーケンフルーツを数度下ろした程度なのに、一般の方よりも上の構成員となっておりますね」

 

「えっ?」

 

「ふふっ、まだ分からない?」

 

 なにかしらの不都合だろうと考えていた俺の顔を数度見た女性は、突如として吹き出しながらかけていた眼鏡をはずす。そこには3年前に王都で分かれた女性が以前よりも綺麗になって俺の方を見ていた。

 

「ほーら、やっぱり気づかない」

 

「ごめんね、ガイア君。でも、私に気づかないのはどうかと思うな」

 

 困惑する俺の背後に立つ気配に思わず振り返る。そこには──新たな冒険の気配を漂わせた姉ちゃんと新たな仲間が立っていた。

 

 

────農家の子 完────

 

 

 

以下、オリジナルキャラ(という名の本作主人公2)の今後

 

ガイア・シュタウト

 

2での概要(原作のネタバレ注意)

 2では最初から姉について行かず、クーケンフルーツの生育具合や土壌改善といったことに着手し出す。掲示板からは『2はじまってんぞ』やら『さっさと王都いけや』とか言われるが、父親からクーケンフルーツの品質劣化が微妙に始まっているという理由で拒否。

 だが、複製釜をクーケン島から送って欲しいという姉の無茶ぶりを実現させるため、それと実験栽培ばかりで気が滅入っているであろうという親の気遣いから急遽として王都へやってきた一農民(ここ重要)。

 モリッツから託された石のような物から生まれたフィーの第2の巣(第1はボオス)となっており、たまに流れてくる大地の力のおかげなのかフィーの体調不良イベントはかなり先送りになったことに掲示板の民は驚愕していた。

 

 また、サブイベントでは農業区画のカサンドラに貸し出した1日後に彼女が契約書を持って突撃して来たり、商談以外のことで密接なお付き合いを所望する相手に辟易していたクラウディアが物の試しで護衛を頼んだら一気に沈静化。その後、姉が勝手に雇用契約を結んだことでガイアの満喫していた余暇のほとんどが商談護衛に割かれる羽目となった。

 

 2独自の主要キャラであるキロからはガイアの力を当てにされたが、異界コンバインによってクーケンフルーツの課題を放棄するわけにはいかないので拒否。ただ、大地の力を込めた種を渡した後に別れる。

 

 クリフォードとは当たり障りのない付き合いをしていた。だが、ある時にパティのトレジャーハンターに対する容赦のないツッコみを食らっている所に出くわしたガイアが彼女に対して貴族の価値観を基にした説明で納得させ、それ以来は男のロマンの良き理解者として扱われる。

 

 セリとも錬金術士ではないために当たり障りのない付き合いをする。ただ、時折ガイアの特性にて異界の浄化行脚──掲示板の民が異界コンバイン行脚と銘打った類の話を持ち掛けられていたため、その度に断っていた。

 

 ちなみにタオとパティの関係には早めに気付いており、アドバイスとして『終身雇用契約の用紙をチラつかせればどない』と言ってキレられた。

 

 紆余曲折あったが、最後はフィーのペンダントに掲示板を介した大地の力を流し込んだ後、姉からフィーへと託す。なお、最初の最後でフィーから語られた言葉が『バイバイ 愛しの我が家』に涙も引っ込んだとかなんとか。

 

 

3での概要(原作のネタバレ注意)

 群島が出現した際、即座にバレンツ商会の支部から元ライザチームに招集願いを送付。それを受けたおかげで『心構えが出来た』とボオスとタオに感謝される。

 クーケン島では本格的に農地を与えられ、ガイア農場と名付けられたそこではクーケンフルーツを主軸として育成中──だが、原作ブレイクさせることは叶わずに後々来たクラウディアに渋い顔をされる。

 その後、どうやら1の頃からヒントが出されていたが隠されていた素材である『サンゴ』の情報が解放され、そこからトントン拍子に淡水化装置の改良に成功。試しにプランターで錬金術パワーマシマシのなんやかんやを織り交ぜた促成栽培を行使した末、クーケンフルーツの味を元に戻すことに成功する。

 

 その頃から姉と同じく謎の声に頭を悩ませるが、姉の研究結果を聞くに従って長年の謎であった『掲示板』が万象の大典由来の力の副産物ではないかと推測する。それもこれも、『これだから錬金術は』といういつものやつだ。

 

 その後は万象の大典を相手に大立ち回りをするが、決まっていつもの腕力で解決の一端を担うガイア。やはり、農業で鍛えた筋肉は無駄ではないということだ。

 ただ、商談の又聞きなどで鍛えたインテリジェンスも持ち合わせており、群島にあった扉の構造が分からない皆に説明する際にサルドニカで購入した暗殺者のティーポット。所謂、『空気圧を変えることで1つのポットで2種類の液体を注ぐ茶器』を例に『別の開き方をすれば扉の先が変わる』という説明を披露。ディアンに『お前、意外と賢いんだな』と驚かれた。──その後、部屋の隅で体育座りしながら落ち込む彼をパティやフェデリーカといった年下陣が必死に慰めたとか。られなかったとか。

 

 最後には万象の大典の停止により、いつの間にか掲示板やそれに付随した精霊の力は失われる。

 そんな彼だが、原作終了後は姉には同行しなかった。理由は単純で、もう冒険は疲れたという一種の燃え尽き症候群である。姉であるライザもガイアの反応に無言で納得し、彼のやりたいことのためにライザのアトリエに厳重な門を作成。さらには神代の者がオーリムに来た際は絶対にウィンドルに転移するというトラップの力を行使することでウィンドルへの直通便が出来上がった。ちなみにこの直通便の案はガイアが出したもので、カラ曰く『奴らをハメるための力だったが、別の使い道もあったんじゃの』と驚愕したとか。

 なお、この直通便が『とある人物』を迎えに行くためにガイア以外が使ったこともあるのだが、それはまた別のお話。

 

 彼の人生はまだまだ半ばだが、既に仲間それぞれの道が再び交差する必要が出た場合はより早く縁を繋ぎ合わせる目的へとシフトしていっているようだ。

 いつもはクーケン島で農業を営み、たまに取れ過ぎた農作物を持ってライザのアトリエの門からウィンドルに行ってはオーレン族と取引をし、極々たまに王都に赴いてはタオなどの顔を見たりクラウディアの側近としての仕事に邁進するといった割と忙しない毎日を送っている。

(エンディングで雨の中を歩くクラウディアの横で大男が傘を彼女の方に向けてついていっているのを幻視した場合、残念ですがもう手遅れです)

 

 

※実は先にガイアが推測した内容はほぼ当たりで、万象の大典が各地──それも数多と言っても良いぐらいに開けられた穴の中にガイアの前世の世界が繋がっており、何の因果か魂がそこを通ってしまった。その結果として閉じられていた世界に掲示板という形で外部との交流が出来てしまい、そこから新鮮な精霊がガイアを伝ってこの世界に入ってきているわけだ。

 早い話、ガイアと外部がLANケーブルのようなもので繋がっているため、『ライザのアトリエ』という閉じられた世界の中からでも外部とアクセスでき、その副産物として一般人の目に見えない精霊が出入りしているような感じ。

 訳が分からない? 筆者もよく分からないが、ふわっと考えとけば良いのである。




はい、これにて農家の子は最終回となります。

昨年度の7月--ライザのアニメ化と合わせて発作的に書いた次第ですが、やはり1週間に2本投稿はきついですね。痛感しました。

ご感想の中には2や3を望む声がありますが、そこらへんは現在はあまり考えていません。
考える余地はありますが、現在は別の作品も一旦落ち着く段階。また別の作品もプロットに起こそうかと思っている最中なので何年か後ぐらいになるでしょうね。
※ライザのアトリエ2のアニメが来たらその限りではない。

皆様のおかげで度々ランキングに乗ることも出来、先行で書いていた作品よりも多くの評価を頂けたこと。まことに嬉しく思っております。

長々と語らせていただきましたが、これにて締めさせていただきます。
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