IS~インフィニット・ストラトス~ for Answer   作:白姫彼方

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幼馴染みとの再会

クラス代表選抜戦から1週間後、夏音と鈴夏は珍しく姉弟だけで朝食をとっていた。

クラス代表選抜戦の結果は、僅かの差で夏音が勝っていた。その為、晴れて夏音がクラス代表となった訳だ。

だが、同時にその翌日は篠ノ之束が射殺体で発見されており、それどころの騒ぎではなかったが、1週間も過ぎればその事実は次第に話されなくなっていた。

そして現在、今IS学園の話題はクラス対抗戦だ。だが、それでも別の話題でも盛り上がっていた。

 

「ねね、夏音君、鈴夏ちゃん。今日3人も転校生が来るんだって」

 

2人が食べている最中に、声をかける。

 

「へぇ、こんな時期に?」

「でも、珍しいね。どんな人なんだろうね?鈴夏」

 

夏音に問いかけられた鈴夏は少し考える。だが、分からず首を横に振った。

 

「ふっふ~ん♪実はその情報を私は仕入れたのだ~♪」

「どんな人達なの?皆岸(かいぎし)さん」

 

夏音に皆岸と呼ばれた女子生徒は胸を張る。その時にだが、胸を張った時に揺れる巨大な双球を見た夏音は、ほんのりと頬を赤くしてそっぽを向き、鈴夏は親の敵を見る様な目で睨みながら、夏音の頭部を叩く。

 

「ってぇ!?何するのさ!鈴夏!!」

「この変態!すけべ!」

「僕が何をしたっていうのさ!!」

 

それを皮切りに2人はぎゃあぎゃあと騒ぐ。それを見てた皆岸は苦笑しつつ、2人を微笑ましそうに見つめていた。

 

 

                     ◆

 

 

時は過ぎてSHL、教壇の前には千冬や真耶ではなく一夏が立っていた。

 

「織斑教諭と山田教諭は本日から出張の為、俺が暫く皆に教える事になった」

 

一夏の言葉を聞いたクラスメイト(女子大多数)がきゃあきゃあと湧き上がる。それを一夏は手を強く叩く事で沈める。

 

「それじゃあ、本日から皆と共に学ぶ事になった子を紹介しようか………。入れ」

 

一夏に言われて入ってきた人物は、腰まで伸ばした赤みを帯びた金髪(ストロベリーブロンド)をそのまま流していて、青色の瞳をしていた。制服は貴族がパーティーで着る様なドレス風に改造され、水色の4cmほど高いヒールが付いているロングブーツを履いていた。

 

「それじゃあ、ウォルコット。自己紹介を」

「はい、リリウム・ウォルコットです。右も左も解りませんが、宜しくお願い致します」

 

制服の両隅を摘み、右足を引いて軽く頭を下げた。その礼の仕方は貴族の子女がする礼であり、一夏はそれを見てリリウムの母親を思い浮かべ、苦笑した。

 

「ではウォルコットの席は………織斑弟の隣で良いだろう」

「………解りました」

 

リリウムは夏音の隣まで歩き、夏音に体を向く。夏音はきょとんとしており、リリウムの顔を見ると、少し目を見開く。

夏音の反応を見たリリウムはにっこりと微笑む。

 

「リリウム………さん!?」

「お久し振りです、夏音様。リリウムは“約束”を果たしに来ました」

「どんな“約束”なの!?」

 

リリウムの言葉に反応した女子生徒がそう言うと、リリウムは満面の笑みとも言うべき表情で言い放った。

 

「勿論!夏音様と添い遂げる(・・・・・)ことです!」

 

それを聞いた夏音と一夏以外全員の驚愕の声が学園全体に響いた。余談だが、一夏は五月蝿そうにしながらも、苦笑したという………。

 

 

                     ◆

 

 

そしてまた時は過ぎてお昼休みの食堂。リリウムのあの爆弾発言後の休み時間毎に、質問攻めを受けていた夏音はぐったりと力尽きて今にも魂が飛び出しそうであった。因みに、現在進行形で鈴夏の質問攻めにあっていた。

 

「さぁ夏音!リリウムが言った“約束”について説明して貰いましょうかぁぁぁ?」

「ぐ、ぐるじぃ………。じぬぅ………」

 

夏音は鈴夏に襟首を掴まれながら必死にタップをしているが、鈴夏は無視をしていた。それを見兼ねた皆岸とリリウムは、二人に近付く。

 

「鈴夏さん!夏音様が死んでしまいます!」

「鈴夏ちゃ~ん。そのままだと夏音君が死んじゃうよ~?」

 

2人はそう言いながら、鈴夏から夏音を解放する。解放された夏音は軽く咳き込みながら、ぐったりと席に座る。

 

「2人とも助かったよ………。ありがとう」

「流石にあれは見過ごせなかっただけですよ、夏音様」

「私もだよ~」

「元はと言えばあんたが元凶でしょうが!リリウム!」

 

鈴夏とリリウムが口喧嘩を始めると、夏音は力なく苦笑する。ずっと幼い頃にリリウムと鈴夏が喧嘩していた頃を夏音は思い出していた。

 

「懐かしいなぁ………」

「懐かしいって~、ちっちゃい頃もリリウムさんと~、鈴夏ちゃんは~いつも喧嘩してたの~?」

「うん。ことあるごとにね………。まぁ、いつも僕が原因だったんだけどね。それでもいつも仲裁してくれてる子が居たんだけどね」

「へ~、どんな子だったの~?」

「それはね「私の事か?夏音?」え!?」

 

夏音が言おうとした直前に別の声が聞こえた、それは今まさに話そうとしてたので、驚き振り返ると、そこには綺麗な蜂蜜色の髪(ハニーブロンド)を頭頂部で纏めたポニーテイルの髪型をした長身の女性が立っていた。制服は夏音と同型にした脛半ばまで裾があるズボンとベストで、ボーイッシュ系統に改造されており、メンズ用の黒いロングブーツを履いていた。

因みにだが、その女性には皆岸に勝るとも劣らない巨大な双球があると追記しておく。

 

「ウィンディ!?ウィンディなの!?」

「あぁ、息災の様だな、夏音」

「夏音君~、知り合いなの~?」

「うん、彼女は「わっ!夏音だ!!」ぐふっ!」

 

ウィンディを紹介しようとした瞬間、横から何者かに抱きつかれて一緒に吹き飛ぶ。その音にリリウムと鈴夏も驚き、口喧嘩をやめて見ると、夏音に銀髪(プラチナブロンド)をショートカットにした小さい………小柄な少女が抱きついていた。

ウィンディはそれを見て溜息をついて、その小柄な少女の首根っこを掴んで持ち上げる。

 

「何をしている?メイ?」

「だって久しぶりに夏音に会えたんだもん~」

「だからってなぁ………夏音が怪我をしたらどうする!」

 

ウィンディはそう言って、メイと呼んだ少女を下ろして正座をさせてお説教が始まった………。因みにだが、メイへのお説教が終わった後、リリウムと鈴夏の口喧嘩の原因を聞いて、ウィンディはリリウムと鈴夏へお説教を始めたのだった。

 

 

                     ◆

 

 

ウィンディの説教が終わって数分が経ち、改めて皆岸に自己紹介をすることになった。

 

「私はウィン・D・ファンションだ。親しい人からはウィンディと呼ばれてるよ、クラスは1-2だ」

「メイ・グリンフィールドです!メイって呼んでね♪クラスはウィンディと同じだよ♪」

 

皆岸に2人が挨拶をして、皆岸も挨拶を返す。

 

「私は皆岸稚詩(ちか)、稚詩って呼んでね~♪」

 

3人が握手をし終わると、稚詩はウィンディに質問をする。

 

「ところで~。ウィンディ~」

「ん?なんだ?」

「ウィンディの“D”って~、なんて読むの~?」

「あぁ、D(デュノア)だ。だから私のフルネームはウィン・D(デュノア)・ファンションと読むんだ」

 

稚詩はその名前に少し驚く。

 

「おぉ~、じゃあ、数十年前に~。世界シェア第三位だった~フランスのデュノア社の~?」

「あぁ、私の母親のシャルロット・D・ファンションがディノア社の令嬢だったそうだ」

 

「なるほどぉ~」と稚詩が納得するのをウィンディは微笑ましそうに見て、ふと思い出した様に夏音と鈴夏に向く。

 

「あぁ、そうだ夏音と鈴夏」

「どうしたの?ウィンディ?」

「どうしたのよ。ウィンディ?」

「私はフランス国家代表(・・・・・・・・)になったから、もし良かったら一夏さんの訓練がない日に私と摸擬戦をしないか?」

「うん!いい………。あれ?今おかしな単語が聞こえたと思うんだけど………。鈴夏、僕の耳がおかしくなったのかな?」

「大丈夫よ、夏音。私もおかしな単語が聞こえたから」

「因みに私はドイツ国家代表(・・・・・・・)だよ♪」

「僭越ながら私はイギリス国家代表(・・・・・・・・)です」

 

夏音と鈴夏はビキッ!と聞こえそうな位に固まった。ウィンディとリリウムは訝しながら2人の前で手を振るも、反応が無く、少し食堂を騒がす事態になったのだった。

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