IS~インフィニット・ストラトス~ for Answer   作:白姫彼方

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更新できました♪
それではどうぞ♪


穿たれる片割れ、最悪の異形降臨

『BSDシステム』を発動していない『死の恐怖(スケィス)』の右腕にある鉄塊を構え、殴る様に突進をし、夏音は左腕に『月光零式改』を、右腕にも『月光零式改』を展開し、鈴夏に合わせて突撃する。

美緒はビームブレードである『ムーンライト(アイン)』を両腕に展開、背部から『ツヌグイ(アイン)』を2基射出して鈴夏、夏音の鉄塊と『月光零式』に合わせる様に『ツヌグイ(アイン)』をぶつけ、両腕の『ムーンライト(アイン)』で斬り付けようとするが、夏音と鈴夏の残った左右の腕によって受け止められる。

3人は背部にあるビットを全て射出して夏音と鈴夏は美緒に、美緒は鈴夏と夏音に熱線を放つ。だが、3人共後退の『瞬時加速(イグニッション・ブースト)』を使って離れる。

 

『こちらバンシィ! ヘッド01!応答して!』

『こちらヘッド01、問題が起きたか?』

『太平洋上にて、『黒月の女神(B・アルテミス)』に追撃を受けてる!救援をお願い!』

『了解、レイテルパラッシュとアンビエントを送る。持ちこたえてくれ』

『急いで!夏音もそれほど持たない!』

 

鈴夏は個別通信(プライベート・チャネル)で応援を呼びながら『復讐する者(タルヴォス)』で美緒に牽制をかけながら近付き、鉄塊を叩き込もうとするが、美緒は牽制を軽く避けて『ツヌグイ(アイン)』で夏音の『ツヌグイ』と『復讐する者(タルヴォス)』を撃ち落としていく。

 

「らぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

装甲が削れるのを構わずに鈴夏は美緒を鉄塊で殴り、弾き飛ばし、夏音は『グングニルⅡ』で追撃をかけ、鈴夏から美緒を更に離す。

 

「いくわよ!!!」

 

――――操縦者の感情が一定値を超えました。BSDシステム起動します。

 

自身に発破をかけ、己の感情を高めて『死の恐怖(スケィス)』の真価でもある『BSDシステム』を起動させ、姿を変える。その直後に『連続瞬時加速(アクセレート・イグニッション・ブースト)』を使い、縦横無尽に駆け回りながら、両腕の『アサルト・ネイル』を左右に何度も振る。

夏音も『ツヌグイ』の荷電粒子砲と熱線を組みわせながら着実に、美緒にダメージを与えていく。それを美緒は蠅が集る様を見るような表情を表しながら『ムーンライト(アイン)』と『ツヌグイ(アイン)』で受け流し、時には鈴夏に『ムーンライト(アイン)』で装甲を削り取り、的確にカウンターを決めていく、そして徐々に鈴夏と夏音の方が追い詰められていく。

 

『ねぇ、お姉ちゃん』

『なによ? 急にお姉ちゃんって』

『お姉ちゃんだけなら、この中域から逃げれそう?』

 

夏音のその言葉からその意図を汲み取った鈴夏は、激怒の感情と共に拒絶の意思を伝える。

 

『ふざけんじゃないわよ!! 何の為にここに来たと思ってるのよ!!』

『解ってるよ。僕を助ける為に来たんでしょ?』

 

夏音は落ち着いた声色でいいながら、再度『月光零式』を両腕に展開して美緒に向かって突撃し、鍔迫り合いになる。

 

『もうじき救援が来るから、それまで持ちこたえるのよっ!!』

 

鈴夏はそう言いながら、美緒に向けて『アサルト・ネイル』を振るうも、『ムーンライト(アイン)』で夏音と共に弾かれ、脚部にある大型ビームブレード『ムーンライト(ツヴァイ)』で鈴夏は左腕を斬られる。

 

――――『死の恐怖(スケィス)』左腕部回路切断により、『アサルト・ネイル』使用不能、閉鎖します。

 

死の恐怖(スケィス)』のアナウンスが鈴夏に届くと共に、左腕の『アサルト・ネイル』が閉じ、鉄塊に戻る。鈴夏はそれに舌打ちをしながら、美緒の『ツヌグイ(アイン)』の荷電粒子砲と熱線、斬撃を紙一重で避けていく、しかし、美緒は的確にフェイントを織り交ぜながら、確実に鈴夏と夏音の装甲を削っていく。

 

『こちらバンシィ!救援はまだなの!?』

『こちらヘッド01! すまない! 救援は無理だ! 委員会に本拠地がばれた! なんとか離脱をし』

 

鈴夏は突然途切れた通信を切り、先程の言葉を胸の奥にしまう。

 

『………夏音、あんた先に離脱しなさい』

『何を突然言ってるのさ! お姉ちゃん!』

『良いから行きなさい! ここは私が抑えるから!』

 

鈴夏はそう言って、左腕の鉄塊をパージし、美緒の両腕を掴んで夏音から距離を取る。

 

『リリウムかウィンディに通信を繋げなさい! 早く行って!』

「………了解。指令変更受諾、織斑夏音及び織斑鈴夏の抹殺に変更します」

 

美緒はそう呟くと、鈴夏を引き寄せてから膝蹴りを放つ。まともに受けた鈴夏は思わず手を離してしまい、美緒の踵落しを受けて海面に激突、その直後に美緒の姿が掻き消え、夏音の目の前に現れて『ムーンライト(アイン)』で袈裟懸けに斬り付た。

 

「がっ………!!」

 

白い閃光(ホワイト・グリント)MkⅡ』の装甲が砕け、鮮血が砕けた装甲を紅く染め上げる。鈴夏は直ぐに海中から脱し、夏音に止めを刺そうとしている美緒の胴体を右腕の『アサルト・ネイル』で掴み、海面に叩き付けると同時に、『アサルト・アーマー』と同等の威力を持つ衝撃波を幾度となく放つ。

 

『よし、これで………』

『お姉ちゃん! 危ない!』

 

夏音の声が聞こえるのとほぼ同時に鈴夏の体が横に押し出されると同時に何かが突き刺さる音が聞こえ、夏音の方を見ると、そこには後ろからビームブレードを刺された夏音が居た。

『夏音!?』

『くっ………う………お姉ちゃ………』

「中々の姉弟愛ですこと」

 

夏音の背後から、鈴夏にとって聞きたくない声が聞こえた。

 

「白昼夢………!」

「あら、(わたくし)をご存知なのですね。光栄ですわ、織斑一夏のご息女様?」

 

白昼夢(さだめ)はそう言い、夏音を蹴る。鈴夏は美緒を放り投げて夏音を受け取る

 

「その子のデータは全部収集済みですので、利用価値がもうありませんの、それに、もうその傷では生きることもできないでしょうから、最後のお別れをさせてあげますわ」

 

白昼夢はそう言うと、美緒を連れて少し離れる。

 

「夏音! しっかりして!」

「お姉ちゃん………ごめんね」

「喋っちゃ駄目! 直ぐに治療するから!!」

 

夏音はそっと鈴夏の頬に手を添え、弱々しく微笑む。鈴夏はそんな夏音を見て、ぽろぽろと涙を流す。

 

「うぅん………。もういいよ………。僕はここまでみたいだからね………」

「馬鹿言わないで!! 私を独りにしないで!!」

「お姉ちゃん………ずっと………一緒に………居たか」

 

鈴夏が泣き叫ぶ中、夏音は息を引き取った。

 

「夏音………? ねぇ、起きてよ? ねぇ!!」

――――(マスター)………

――――鈴夏ちゃん………

 

鈴夏は夏音を揺さぶりながら更に泣き叫び、夏音の亡骸を抱きしめた。

 

「時間ですわね。何、大丈夫ですわ、直ぐにあの子の元に連れて行って差し上げますわ」

「………す」

 

鈴夏の周りに黒いオーラが立ち上る、それに気付いた美緒と白昼夢は身構える。

 

「『LIDR(エリデル)旅団』も『IS委員会』も………ありとあらゆる人間をぶち殺してやる!!!!」

――――我が主(マイ・マスター)ダメです! その進化はしてはいけません!!

――――やめて!鈴夏ちゃん!飲み込まれちゃダメ!!

 

アザトースとアブホースが止める様に言うが、鈴夏は全く耳を貸さない。それどころか黒いオーラが増大していく。

 

「夏音を奪った世界を………。存在を、私は赦さない!!!」

――――操縦者の劇的な感情の発露を確認、自己進化……エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、エラー、『死の恐怖(スケィス)』及び『白い閃光(ホワイト・グリント)MkⅡ』のコア融合進化が完了しました。以後本機の名称は『絶望(ディスペア)』と決定、初期化(フォーマット)並び、初期化処理(フィッティング)完了、『絶望(ディスペア)』起動します。

 

「ルオアァァァァァァァァ!!!」

 

黒いオーラが晴れると同時に鈴夏だったもの(・・・・・・・)は咆哮を上げ、美緒と白昼夢を睨んだ。

 

「なんですの………あれは!?」

「不明、不明、不明………。退避を推奨」

 

死の恐怖(スケィス)』が進化………。否、異形へと成り果てた姿を見た白昼夢は酷く動揺し、美緒は退避を推奨するほどに異彩を放ち、恐ろしくあった。

その姿は正に異形とも言える姿だった。

頭部は『死の恐怖(スケィス)』の『BSDシステム』の発動時と変わらないが、顎と鼻の間に大きな口があり、歯と思われる鋭利な突起物がある。

胴体は人間のと変わらないが胸部にハッチと思われる部分があった。

背部には6対の機械腕………、『死の恐怖(スケィス)』と同じ物があり、その全てに『アサルト・ネイル』がついていて、更に3対の機械翼があり、1対に40基、3対で120基の『復讐する者(タルヴォス)』が収納されていた。

両肩には1対の大型ブレードシールドが搭載されており、その裏側には大型レールガンが1艇ずつ搭載されている。

腕部こそは『BSDシステム』起動時の『死の恐怖(スケィス)』と変わらなかったが、『アサルト・ネイル』の鉤爪はより鋭利に、長くなっていた。

腰部にはスカートアーマーが更に増設されていた。それにより、全体的に誤差だが大型化されている。

 

「夏音の敵………。ここで殺す!!」

 

鈴夏はそう言って、美緒と白昼夢に突撃した。




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それではまた次回♪
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