IS~インフィニット・ストラトス~ for Answer 作:白姫彼方
3/19最後の文章を書き換えました。
コラボ第一弾
某月某日某所、とある近海海上にラインアーク所属の織斑一夏が愛機である『
「反応はここら辺から出てたのか?美緒?」
――――たしかここら辺に、だけどね?
『
――――
――――ユキアネサ!私がちゃんと感知したからここに来てるんじゃん!
「だー! 喧嘩するなよ。お前ら!」
美緒とユキアネサが喧嘩をし始めたので、仲裁しようと一夏が怒鳴る。
――――だって!
――――ですが!
美緒とユキアネサが揃って何かを言おうとした瞬間、一夏の目の前の空間がひび割れ、穴が空いた。
「なっ!? これは!!」
――――一夏! さっき私が言った、流出したエネルギーと同じエネルギー波長だよ!
「これが………!! 駄目だ! 引っ張られる!!」
――――
「ちぃっ!! 済まない、鈴、夏音、鈴夏……」
一夏はそう言って、空間に空いた穴の中に吸い込まれ、一夏を飲み込んだ空間の穴は何事もなかったかの様に消えた。
◆
一夏が空間の穴に飲み込まれたのとほぼ同時刻、真夏はいつもの5人組とISの訓練をしていた。
「行くよ! 鈴!」
「行くわよ! 真夏!!」
真夏と鈴音が互いに接近して、『雪片弐型』と『双天牙月』で鍔競り合いになる。その瞬間、その場にいた専用機全てに異常なエネルギー流出を感知する。
「な、なによこのエネルギー量!? 」
「あれを見ろ!!」
鈴音が動揺する中、ラウラが2人に声をかけ、指を指した、真夏と鈴音は指された方を見ると、そこの空間に罅が入り、そこから1機の白いISが吐き出され、そのISが落ちている間に、空間の罅は完全に閉じた。
吐き出された白いISは、体勢を立て直そうとするがPICが効いてないらしく、そのまま落下し続ける。真夏達が救助に向かおうとした瞬間、白いISは左腕を前にだし、青白い閃光を放って、アリーナのエネルギー・シールドを破り、その破った穴からアリーナ内に侵入し、地面に背を向けると、背部からブースターノズルがせり上がってブーストし始め、落下速度を緩める。
そして落下速度が限りなく0に近付くと、前に体を起こして両足から着地をした。
◆
「(ここは………。IS学園か?)」
――――みたいだね、一夏。オリジナルの記憶と照合したけど合致したよ。
「(そうか………。ありがとうな、美緒)」
「そこのお前! 所属、氏名、ここに来た目的を言え!」
一夏は声が聞こえた方向を向くと、目を見開く、そこには親しい友人たちが数十年前の姿でそこに居たからだ。そして一夏に声をかけたのはラウラで、『シュバルツェア・レーゲン』のレールカノンを一夏に向けていた。
「(ここは、大人しく従うか面倒事にする気もないしな)………ライン・アーク所属の織斑一夏だ」
「ライン・アーク?どこの企業だ、それに織斑一夏だと?」
「む………?織斑一夏は唯一の男性IS操縦者じゃないのか?」
一夏はライン・アークがこの時代にないのを知っていたが、念の為に答えたが予想通りの答えが帰ってきたが、自身の名前のであり、この世界で唯一の男性操縦者で有名なのを自覚しているため、本名を名乗ったが反応に違和感を覚え、聞き返した。
「いいや、男性IS操縦者は2人居るのを知らないのか?」
「何………? どういう事だ?」
「『IS委員会』からの発表を見ていなかったのか?1人は神門一夏、もう1人はそこにいる織斑真夏だ」
ラウラが説明した後に、一夏は真夏を見る。当時の一夏には姿形では似ているが、真夏が一夏を見る目には怒気を孕んでいた。
「そうか………。そういう事か………。あぁ、面倒なことになったなったく、どうしようかねぇ」
一夏はそう言って肩を落とした。
「どういう事ですの?詳しく聞かせてもらえませんか?」
「そうね、何か巻き込まれたみたいだし」
肩を落とした一夏を気遣ってか、セシリアと鈴音が近づく。
「あぁ、この中でパラレルワールド、平行世界、近いようで遠く、遠いようで近い世界とか聞いたことがある奴はいるか?」
「あ、それなら
「そういうことだ、流石イギリス代表候補生でオルコット家の当主だ。博学だな」
「あら、ご丁寧にありがとうございますわ」
「ちょっと! 2人だけで納得してないでみんなに解る様に言いなさいよ!」
鈴音の言葉にそうだそうだと言わんばかりに、一夏、セシリア、真夏以外の全員が同意する様に首を縦に振る。一夏はそれに苦笑する。
「あぁ、そうだな………。つまりだ、俺は平行世界、しかも未来から来た。と言う訳だ」
一夏の言葉に納得していたセシリアと内心予想がついていたラウラ、話を聞いていたのかわからない真夏以外の驚きの声が響いた。
それから暫くして、一夏はは『
「とまぁ、そんな訳だ」
一夏は現状に至るまでを全て話した。とは言うものの、流石に『IS戦争』、『
「了解した。これから織斑先生方が来る、その時は悪いが事情聴取を「はぁぁぁぁっ!」」」
ラウラの言葉を遮って、突然真夏が、一夏に『雪片弐型』で斬りかかった。だが、一夏はそれを予測してたかのように、『
「………何の真似だ?」
「あなたの言い分はわかった! だけど不法侵入は罪だ! さぁ、僕に裁かれろ!!」
真夏はそう言ってから『零落白夜』を発動、一夏に斬りかかるが、一夏はそれをバックステップで回避、その直後に『
「貴様、何様のつもりだ?」
「くらえっ!」
真夏は再度『雪片弐型』を振るうが、一夏は左腕の『月光零式』を瞬時に展開、『雪片弐型』を受け止め、右腕で真夏にボディブローを放ち、吹き飛ばす。
「がはっ! ぐぅ………」
「僕に裁かれろ?思い上がってんじゃねぇよクソガキが、ブチ殺してやろうか?」
一夏はそう言うと、殺気を真夏に向けて放つ。殺気を向けられた真夏は勿論のこと、他の専用機持ち達は顔を青ざめる。
「てめぇは何様だ?答えろよクソガキ」
「罪は悪だ! 悪があっちゃいけないんだ! だから裁かれろぉ!!」
「聞いちゃいねぇ、全く………」
一夏はそう言って、振り下ろされる『雪片弐型』を『月光零式』で弾く。本来なら追撃が可能なのだが、一夏はあえて行わず、逆に『雪羅』の荷電粒子砲を受け、その時に一夏を隠す様に砂埃が舞い上がる。
「これでどうだ!」
真夏は『雪羅』をクローモードにして掬い上げる様に振るうが、空振りに終わった。真夏はそれに少し驚きつつも、一夏の後を追い、正面から再度、『零落白夜』のクローと『雪片弐型』を一夏に向けて振るが、後退する事で簡単に避けられるが、真夏はニヤリと笑う。
「計算通り!当たれ!」
真夏は、瞬時に『雪羅』をクローモードからカノンモードに切り替えて、荷電粒子砲を放つ。だが、その攻撃は瞬時に展開された『アイギスMkⅡ』によって防がれる。
「計算通りだ? 戦いの基本もできてねぇやつが生意気言うんじゃねぇ!」
一夏はそう言って、『
「罪が悪? はっ! 世間も知らねぇクソガキが何を偉そうにほざいてやがるんだ? なぁおい? 世の中な正義や悪なんてねぇんだよ! 勝ったやつが正義、負けた奴が悪なんだよ小僧! 身の程を知れ!!」
一夏はそう言いながら首を掴んでいる腕を横に振るってエネルギー・バリアに激突させ、その方向に向く。
「こいよ、小僧。貴様に現実ってやつを教えてやるよ」
「僕は天才だ! だから僕は正しいんだぁぁぁぁぁ!!」
真夏はそう叫びながら『雪羅』の荷電粒子砲を放ち、『雪片弐型』を構えながら突撃する。だが、一夏は荷電粒子砲を体を軽く逸らすことで避け、突撃してきた真夏を踵落としで地面に叩きつけ、腹を抱えて嗤い始める。
「くくっ! はぁっ! はははははっ!!て、天才? くくっ!」
「な、何がおかしいんだ!」
突然嗤い始めた一夏を不快に思ったのか、真夏は問いかける。
「この小僧が天才?笑わせる。ただの素人のガキじゃないか、話にもならんな」
「なんだと!?」
「この状態がそうじゃねぇか、天才って奴はな、どんなに劣勢な状況でも確実に勝つんだよ。だがな、てめぇはどうだ? 喚くだけで何もできてねぇじゃねぇか、それで僕が天才だから正しい? はっ!
一夏はそう怒鳴り、真夏の前に降り立つと、真夏の腹部を蹴り上げ、宙に浮かせ、再度踵落としで地面に叩きつける。
「がはっ!!」
「戦争も! 殺しもしたことねぇやつが何でも知ってるかのように言うんじゃねぇ! ぶち殺すぞ! それに、そこで盗み見してるクソ兎!てめぇもだ!」
一夏が言い終わると同時に『ツヌグイ』を1基射出、それを見たセシリアは何か言ってるが一夏はそれを無視して荷電粒子砲を放つ、すると、ジュッ! と何かが溶解する音が聞こえ、ガシャンと落ちる音が聞えた。
「ふん、それで? まだやるのか? 小僧?」
「とう、ぜん………だ!」
真夏はそう言うと、『雪羅』を前に突き出して荷電粒子砲を放つ。一夏はまさか零距離で荷電粒子砲を撃つとは思わなく、直撃し、砂埃が舞い上がる。
「はは……。どうだ……僕の計算「ったく、あ~いてぇいてぇ」なっ!?」
砂埃が晴れると、多少は装甲が溶解しているものの、ほぼ無傷と言った状態だった。
「全く、油断なんて何十年ぶりだ? まぁいいか、それで?まだ来るんだろ?」
一夏はそう言って、真夏から距離を取る。不敵に笑う一夏を不気味に思いながら、真夏は束を罵倒した事を思い出し、立ち上がる。
「あぁ、そうだ。お前達に一度問うぞ、いいか?」
「………なんだ?」
突然真夏達に問いかける一夏を訝しみながらも返事をする。
「何故ISは宇宙での活動を前提としたマルチフォームスーツとして運用されず、兵器として運用されているかわかるか?」
「それは『白騎士事件』があったからでしょ?」
一夏の問いかけに鈴音が答え、一夏以外の全員が頷く。
「あぁ、そうだ。だが、その『白騎士事件』によって、その兵器としての有用性が認められたわけだが………。『白騎士事件』の首謀者と共謀者………。『白騎士』の正体を知ってるか?」
一夏の言葉に、全員が首を横に振る。だが、その答えに一夏の表情が少し歪む。
「何故わからないんだ? 簡単な話だろう? 当時筱ノ之束が世界にISを発表、だが、世界はその当時の筱ノ之束の理論を空想の域の戯言だと一蹴、その1ヵ月後に2500発以上のミサイルがハッキングされ、その後最初期であり、後のとあるISのコアとなる『白騎士』がミサイルを撃墜、更に『白騎士』を捕獲及び撃破するために各国の軍隊と交戦、半数以上を撃墜している。だが不思議に思わないか? ISを否定されわずか1ヶ月で認められる事件が起こるのは不自然だと思わないか?」
「少し不自然だけど、偶然と言い切れるよ?」
シャルロットの返事に一夏ため息をつき、呆れた様に言う。
「いいや、偶然とは言い切れないぞ? 大体、軍事基地に同時多発でハッキング出来る奴なんて、どれぐらいいると思うんだ? 当時では筱ノ之束のみだ。つまりだな、『白騎士事件』は筱ノ之束とその親友である織斑千冬が起こした。自作自演なんだよっ!!」
その真実に一夏以外の全員が絶句し、困惑した。
「それにだな、あの『白騎士事件』には少なからずとも犠牲者………。死傷者が出ている事実だ。そら小僧、自分の姉とその親友である筱乃之束は犯罪者だぞ? お前の持論で言えば悪だ。処断しに行かなくていいのか?」
一夏はそう言って、真夏の反応を見る。その真夏はふるふると震え、仕切りに「嘘だ、姉さんが犯罪者なんて………」と言い、キッっと一夏を睨む。
「デタラメを言うなぁぁぁぁぁ!!」
突進してくる真夏を見た一夏は無表情になり、真夏の右側頭部を蹴り抜き、吹き飛ばす。
「がっ!」
「はっ! 所詮はガキか! 身内が犯罪者だと知ればそれを否定する。実に身勝手で傲慢で散漫で自己中心的で脳ミソが湧いてるクソガキの言い分だなぁ!? おい!」
一夏はそう言って、真夏の近くに行き、東部を踏み躙る。
「ぐ………、あ………」
「戯言より劣り、児戯にも劣り、てめぇ、自分がすべて正しいとか抜かし、計算も正しい? 自惚れもどかすぎてるぞクソガキ、今ここで引導を渡してやるよ」
一夏はそう言って離れ、『ツヌグイ』を全基射出し、真夏を囲み、武装プラットフォームの荷電粒子砲をチャージし始め、照準を真夏の頭部に合わせ、『アイギスMkⅡ』を収納、両腕の『月光零式改』を『グングニル』に換装し、照準を同じ様に真夏に合わせる。真夏は逃げようにも側頭部を蹴られた為、脳震盪を起こし、動けない状態であった。
「おさらばだ、小僧」
一夏はそう言って、荷電粒子砲を花等とした瞬間、横と後ろから砲撃と銃撃が放たれ、その場から離れる。その途中、BTレーザーが降り注ぐが、それらも避けるが、鈴音が『
「ほう? 何の真似だ?」
「流石に殺されるのを黙って見てるのは後味が悪くてな、悪いが真夏を殺されるわけにはいかんな」
「あんな奴でも私達の仲間よ!」
「僕もそう思うよ、だから真夏を殺させない」
「
代表候補生の5人の言葉を聞いた一夏は、「ほう………」と感心したような反応を示し、その中に箒が居ない事に気付き、ハイパー・センサーで探すと、アリーナの隅で真夏を介抱しているのが見えた。
「くくっ、そう殺気立つな、流石に俺も無駄な殺しはしないさ」
「ほう? 今まさに真夏を殺そうとしてたのにか?」
「なら、これでいいだろ?」
ラウラに言うと、一夏は『
「皆さん無事でしたか!?」
真耶はそう言って、箒に介抱されている真夏の方に向かった。
「その小僧は脳震盪で動けないだけだ、安静にしてればすぐに治る。それ以外のやつには手を出しちゃいないさ」
一夏はそう言うが、真耶はキッっと一夏を睨む。
「あなたの所属、氏名、目的を話してください!」
「おぉ、怖い怖い。さすが元日本代表候補生の山田真耶教諭、殺気の密度が違うな」
「ふざけないでください!」
「あぁ、まぁここで言ってもいいんだが、どうせならブリュンヒルデ………。織斑千冬がいる場で言おうじゃないか」
一夏の言葉に、教師陣は何か言おうとしたが、真耶が前に出ることで抑えた。
「解りました。但し、貴方の待機状態のISをこちらに渡してください」
真耶の言葉に一夏はバツの悪そうな顔をする。
「あ~。そうしたいのは山々なんだが………。まぁ、大丈夫か?」
「なにか問題でも?」
「いや、あるといえばあるんだが………。多分いや、全員に対してちと刺激が強いと思うぞ?」
「………? どういうことですか?」
「まぁ、こういうことだ」
一夏は右目についていた眼帯………、『白式改』から続く偽装の待機状態を外す。その奥にあった焼き爛れた右眼周辺、そして右眼があった場所には、光り輝くISコアが埋め込まれていた。
真耶は勿論のこと、近くにいた教師、ラウラ達は驚き、目を見開く。
「俺のISには待機状態がない、理由はわかると思うが、俺の体内にあるからだ。まぁ、外すことはできると思うがな………」
「い、いえ!それなら仕方ないですし、とりあえず。織斑先生の所に行きましょう!」
真耶がそう言うと、先導する様に、先を進み、一夏はそれを見て苦笑しながら、代表候補生組に手を振りながら真耶に続いて行こうとしたが、一夏の目の前にまた、空間がひび割れ、言葉を発する前にその空間の穴に吸い込まれて消え去ったのだった。
如何でしたでしょうか?
kueさん、コラボの許可をして頂き有難うございます。
それではまた♪