「お主は死んだ。だから別世界に行ってもらう。」
初めは何言ってんだろうこの人と思った。
横断歩道を渡っていた子供を信号無視のトラックから守ったまでは覚えてる。
覚えているんだがそこから何故この人の話を聞くことになるんだろうか?
「どうした?早く言わんか?」
なんか知らないけど急かされているんだが。
行きたい別世界か?
だったら生まれて45年。
最初で最後のあのゲームシリーズの世界にでも行くか。
だけど主人公は却下だ。
「それじゃあSHUFFLE!の世界の・・・」
「うむ、土見稟だな。」
「いえ、男子生徒Bでお願いします!」
「・・・はっ?」
なんで惚けるんだ?
「いやそこは主人公になってハーレムを築いたりするもんじゃ・・・」
「俺は土見稟とヒロインがくっついてイチャイチャしている所をこっそりと見たいんだ!それが推しの可愛いネリネなら尚更OK!俺がネリネや他のヒロインと付き合うなんて烏滸がまし過ぎる!土見稟ならハーレムでもいいと俺は思っている!あの優しい性格だからあの人以外のハーレムなんて見たくない!」
享年45歳、熱弁する。
「お、おう。そうか。ならお主は男子生徒Bになって行くがいい・・・その前に聞きたいのだが・・・何故男子生徒B?」
「唯一声が印象的だったから。」
うまくいけば女性キャラ出来るよあの声優さん。
エンドクレジットにも名前がなかった気がするよあの声優さん。
「そ、そうか・・・ついでに特典で魔力はワシ並みになり魔力吸収や魂分離等の複数の魔法を使える様にしておいたから好きに生きるが良い。」
魔法まで使える様になったけど使い道が無いんだよね。
だって俺はただ見守るだけだから。
そう思いながら俺の第2の人生がはじまった。
それから色々あったけどひとまず思ったことだが男子生徒Bには家族が無ければ名前もない。
まぁ紅薔薇先生にすら点呼で呼ばれなかった。
あの印象的な声なのに何故だ?
essence +に出てきた優遇モブキャラの桜井が羨ましい。
更に彼女は土見稟のことが好きなのである。
これはストーリー見てたらわかる事だがな。
神様ありがとうございます!
バーベナ1年からの開始でありがとうございます。
神に感謝を捧げるために神棚を作り毎週お供物をお供えしている。
料理や買い物をするため近所の主婦達と仲良くなったり情報交換をしたりしているが俺の名前は知らないと言われたため俺がふざけてBと言ったら次の日からビー君ビーちゃんビー助と言われる様になった。
勉学は無駄に45年+1年過ごした訳じゃない。
成績は上位に入る!
だけど緑葉樹には何故か勝てない。
さすがバーベナの頭脳。
そしてバーベナ2年目、ついにシナリオが開始した!
はぁ遠目から見てもネリネは可愛い!
あの土見稟を見る熱のこもった瞳。
土見稟に声をかけられて笑顔になり頬を少し赤くする仕草。
上級生に土見稟を貶されてキレて魔法をばかすか放つあの姿。
歩くたびに揺れ動く胸にスカートから伸びるストッキングの足。
どこぞのモブが言っていた後ろ姿でご飯3杯いけますって馬鹿だと思っていたがあながち間違いじゃない。
享年45歳、推しを見守り興奮する。
できれば歌も聴きたいがそれはネリネルート後か。
2大プリンセスが転入してきて3日、土見稟がおかしい。
あの優しい笑顔がなく下心満載の顔になってる。
アニメ版では中の人が下ネタをめっちゃ言うキャラをやってた人とは言えあんなヒロイン以外の女子生徒の胸や足をジロジロ見る物なのか?
あんなにボディタッチが多い人だったか?
ヒロイン以外に口説く様な会話をしていたか?
あんな土見稟は嫌だな。
そんなある日の昼休み、俺は校舎裏で衝撃的な光景を目撃した。
土見稟とヒロインの1人、芙蓉楓がいたしている所を見てしまった。
やべぇ童貞年数45年+2年の俺には美少女の喘ぎ声で色々反応する。
鼻血を出さなかった俺を褒めて欲しい。
だけど何故だ?
まだ芙蓉楓ルートどころか今はまだルート選択中のはずなんだが?
それどころかネリネルートかと思ったらリシアンサスルート、時雨亜沙ルートと動いている。
どう言うことだ?
目の前の興奮する光景を見ながら考えているといつの間にか終わっていた。
おいおい、避妊しろよ。
子供できたらどうするんだ?
稟「ふぅ、いい体だったな。」
ん?一瞬土見稟が別人に見えた。
稟「やっぱりエロゲの世界の主人公は外見スペックがいいからヒロインを簡単に墜とせるな。SHUFFLEのヒロインで楓はあのいじめの件で少し強気で行けば簡単に股を開いてくれた。」
この会話の内容を聞いて俺は確信した。
こいつも俺と同じ別世界から来た男か?
稟「シアもネリネも楓も亜沙もプリムラも・・・この学園の女は全員俺の物だ・・・はっはっはっ!」
土見稟はズボンから出ている逸物をしまい芙蓉楓をそのままに校舎に戻った。
芙蓉楓も少しして身だしなみを整えて戻っていった。
嘘だろ・・・土見稟が・・・あんなゲス男に乗っ取られた!?
俺は激怒した。
享年45歳+1年、ブチ切れる。
放課後、俺はどうするか家に帰りながら考えた。
幸いに俺には魔法がある。
だがこの2年、全く使用していない。
全く練習していないができるのか?
そう思いながら空に向けて手を伸ばして・・・この場合恥ずかしいがなんちゃらボールと言うのか?
そう考えたら何か変な黒いボールが出てきた。
享年45歳+1年、初めて魔法を使う。
魔法が使えるなら色々できるがどうする?
俺はヒロイン達と仲良くない。
せいぜいネリネとリシアンサスとはクラスメイトなくらいだ。
そんなクラスメイトの俺がヒロインに急に声をかけるのは・・・ただでさえ転入初日の質問責めに参加しなかったのに。
だったら土見稟よりも先にヒロイン達の問題を片付けるか?
そうしたら好感度とかそれ以上上がらないだろうからな。
だがまず何をする?
芙蓉楓はすでに攻略され済みだ。
気の毒だが変に手を出すと俺の彼女に手を出すな的な感じで他の主要人物から警戒される。
だったら・・・ネリネから魔王に会う許可を貰うか・・・その時にネリネの問題を解決する。
だがどうやって接触する?
そこら辺の男子生徒が王女様に?
一層のこと昔ながらのラブレターみたいな事をするか?
だが内容によっては来ない場合ある。
あの美貌だから過去にもナンパや告白なんていっぱいあっただろうから・・・仕方ない。
かなり攻めた内容を書くか。
例えばリコリスの事を・・・辛い事だが・・・
これもヒロインをあのクズに取り憑かれた土見稟から守るためだ!
俺は手紙を書いた。
翌日、
さっさと登校して玄関の靴箱に行きネリネの靴箱を開けようとしたら中に大量の手紙が入ってた。
あぁ・・・初めて見たぞ靴箱いっぱいのラブレター。
俺は靴箱を諦めた。
こいつのラブレターの一種だと思われて捨てられそう。
そうなると・・・机の中か?
だがどうする?
今日の移動教室の時にこっそりと机に入れるか。
享年45歳+1年、人生初机に手紙を入れる。
放課後屋上。
ゲームの学校の屋上ってなんでよく鍵が開いてるんだ?
いくら高いフェンスで覆われているとしても危険だろうに。
俺の学生時代はフェンスどころか屋上すら行けなかったんだが。
しかし、今日は晴れてよかった。
雨だったら別の教室にしないといけなかった。
RRRの連中が後をつけていない事を祈る。
それどころか本人が来る事を祈らないとな。
そう考えていると屋上の扉が開いた。
待ち人来たる・・・って奴か?
梅雨だからまだ日はあるが遠くの空が赤い。
屋上には俺と今来た人しか居ない。
魔法で他に人が居ないか確認したが誰も居ない。
背後に俺に近づいてくる足音。
どっちが来る?
魔王か・・・ネリネか。
足音がなくなり、
「あの・・・」
女の子の声。
俺はゆっくりと振り返った。
ネリネがいた。
マジかで見るネリネはやっぱり可愛い。
だけど今のネリネは困った様な・・・警戒している顔だ。
困ったはクラスメイトなのはわかるが名前が出てこない。
警戒は何故俺がリコリスの名前を知っているか。
ネリネ「あなたがこの手紙を・・・」
「はい、まずは手紙を読んでいただき、そして私めのような下賎な者のために時間を作っていただき、更にここまで来ていただきありがとうございます。」
俺は頭を下げた。
王女の貴重な時間をこうしていただいているんだ。
頭を下げるだけで許してくれるなら喜んで下げよう。
必要なら土下座をしよう。
ネリネ「あ、頭をおあげください!それに私はそんな下賎な者などとは思っておりません!」
よし許可をとった。
俺は頭をゆっくりと上げた。
ネリネ「それで・・・手紙の内容ですが・・・お父様にお会いしたいと・・・」
リコリスの事はまだ聞かないか。
目が聞きたいって目をしているが俺はあくまで魔王と顔を合わせたい。
その過程でネリネとリコリスを助ける。
「はい、周りくどい方法ですがネリネ様に手紙で伝える事で可能かと思いました。」
ネリネ「その様な事をしなくても私の家に来ていただくと会う事は可能かと思いますが・・・」
まぁあの魔王だからエプロン姿で登場するかもな。
「自分は確実に魔王様にお会いしたいので。」
ネリネ「・・・目的をお尋ねしても・・・」
確実に会いたいと言われると暗殺を考えるだろう。
生徒に暗殺されるほど弱い訳ないけどなあの魔王は。
「今は言えません。ですが決して悪い方向に行く事はありません。」
信じてくれるかわからない言葉、自分で言ってて疑問に思う。
「それにあなたの目はその事より別のことが聞きたいと言う目をしています。リコリスの事。」
ネリネが目を少し背けた。
「何故人工生命体2号でネリネ様のクローンであるリコリスを知っているのか、それが聞きたくて仕方がない。そんな目をしてる。」
ネリネ「でしたら!あなたは何がしたいのですか!?」
やべっ、怒ったネリネも可愛い。
「さっきも言ったけど今は言えない。魔王様にあったらお伝えします。」
ネリネ「・・・」
睨みつけるネリネ。
俺は可愛いネリネを見て顔がにやけないか心配だった。
ネリネ「わかりました、そこまで言うのでしたらお父様と会っていただきます。」
「ありがとうございます。」
頭を下げる俺。
今回は何も言わなかった。
ネリネについて行って洋風の豪邸、魔王邸に来た。
バーグさん居るかな?
セージさんのスピニングサンダーキックが来るのかな?
唸れ雷鳴!迸れ銀河!一撃命奪!電光一閃!スピニングサンダーキック!
公園でやったら周りから痛い目で見られたら記憶しかない。
思わずニヤニヤしてしまう。
しかも生魔王邸に入れる!
ネリネの部屋しか描かれていなかった魔王邸に俺は今入れるのか・・・感激だ!
生ネリネルームも気になるけど背景画にも描かれなかった魔王邸の中が見れて興奮する!
ネリネの後ろを追ってついに魔王邸へ!
享年45歳、再び興奮する。
ネリネ「ここでしばらくお待ちください。」
そう言って出て行ったネリネ。
初めて見る魔王邸の応接室。
ストーリー上は親バカで家族愛に溢れる魔王だがちゃんと客や人間界のお偉いさんを呼ぶための部屋はあるんだな。
ゲームでは親バカなんだけど。
周りをキョロキョロしていると紅茶が運ばれてきた。
セージさんが持ってきた様だ。
ファンディスクで登場した魔王の奥さん。
小柄な体型ながら繰り出すあのスピニングサンダーキックは魔王と神王の防御魔法すら砕いて一撃で気絶させるほどらしい。
俺は思わず、
「唸れ雷鳴!」
セージ「っ!?」
「迸れ銀河!」
セージ「一撃命奪!」
「「雷光一閃!スピニングサンダーキック!」」
息ぴったりで驚いたが技名を言うご本人と一緒に言えて感動した。
セージ「貴方とはいいお友達でいられそうですね。」
「自分の様な者が魔王様の奥様にお声掛けされるほどのものではありません。」
セージ「驚きました。私がネリネちゃんのママだって知っていたんですか?」
まぁメイド服ですからね。
「その格好はメイドの戦闘服だそうですね。」
セージ「そうなんですよ。これが私の戦闘服!いくらパパでも絶対に脱がせません!」
いや夜のベッドの上では・・・これ言ったらきっとスピニングサンダーキックが俺の方向に飛んできそう。
俺は運ばれてきた紅茶を一口飲んだ。
美味しい。
「さすが飲んでくれる人の事を思いながら入れた紅茶だ。」
この人が魔王邸のメイド試験に受かった理由の一つに魔王のために卵焼きを作る試験があった。
たかが卵焼き、だけど魔王は言った。
食べてくれる人を思いながら作る卵焼きが1番美味しい。
それをこの人、セージさんはやってのけた。
ただ作るにではなく食べてくれる人の事を考えながら作る卵焼き。
俺も食べたいな。
セージ「ありがとうございます。」
笑顔のセージさん。
警戒されていたと思っていたが気のせいか?
そう考えていると扉が開いた。
そこには青い顔の魔王と驚いた顔のネリネがいた。
フォーべシー「な、なんで君がママの必殺技を・・・」
1番の被害者である魔王だからか。
魔王が顔を青くするほどの事なのだろう。
さすがスピニングサンダーキック。
セージ「あっ!?そう言えばなんで知っているんですか?」
この人天然だっけ?
普通は気付くよね?
一応今回の役者は揃った。
後は会話をミスらない様にしないとな。
「初めまして、魔王様。ネリネ様のクラスメイトです。」
名前はネリネは知らないと思うし言わないでおこう。
「率直ですが魔王様。そしてネリネ様。お一つ賭けを致しませんか?」
フォーべシー「いきなりだね君は。」
「もし訳ございません。まず私が賭けに負けた場合は今この場所で魔王様に私の存在ごと消していただいても構いません。人を抹殺する魔法くらいあるでしょう。それに自分の様な一般市民がリコリスと人工生命体2号、および単純に魔力強化して暴走して消えた1号、1から作り出した3号、プリムラの事を知っている者は危険でしょうから。」
ネリネ「リムちゃんの事も知っているなんて。」
切れるカードの出す順番をミスるなよ俺。
フォーべシー「なるほど、だけどまずは君の正体と目的を聞きたいね。」
まぁまずは俺の正体を聞きたいと思うよな。
俺もそうだ。
正体不明の男がいきなり賭けをしようなんて言われてに普通はしない。
だからまずは賭けで俺が負けた際に俺の命をベットした。
俺の本気具合を相手に知ってもらうために。
「それはまだ言えません。次にそちらが賭けに勝った場合は・・・ネリネ様が会いたい、謝りたい人物に会える。そのついでに俺の正体も教えます。」
ネリネ「私の会いたい人・・・」
会いたいと人なら土見稟も候補に上がるが・・・謝りたい人はネリネにとって1人しか居ない。
フォーべシー「掛け金はすでに決まっていたんだね。だけど君が消える未来しか無いね。不可能だよ。」
可能なんだよ。まだやった事ないけど。
「自分が死ぬための賭けなんて誰もしません。しかし、失敗と言う言葉があるじゃないですか。そちらがよく知っているはずですが?」
さっきの人工生命体1号・・・今は時雨亜麻と言う人生を送ってる。
そして2号・・・リコリスは今はネリネの体にいる。
essence +のネリネルートの最後で半年に1回表に出られるけどそれは数分・・・だけどその情報を知っているだけで十分だ。
ネリネとリコリスは2人とも表に・・・2人一緒で居られる。
問題があるとしたら魔王が受け入れるか。
それとネリネの体調が悪化しないか。
体調の悪化に関しては俺が定期的にネリネを見る様にすればいい。
その様に約束を取り付ける。
だが魔王が受け入れるか・・・親バカなら意外と行けるかもしれないが親バカでも王だ。
自国の利益のためなら非情な判断を行う事だってある。
フォーべシー「失敗ね・・・いいだろう。君の覚悟はわかった。その賭けは何をすればいい?」
「簡単です。ネリネ様をどこか横になれる場所・・・床でもベッドでもいいのでネリネ様がただ横のなるだけでいいです。」
ネリネ「私が?」
「はい。後はこっちでやります。それが失敗だったら・・・魔王様。俺を消して下さい。」
フォーべシー「わかったよ。ただその時はネリネちゃんとママを退室させてもらうよ。」
流石に娘の前で殺しはしたく無いだろう。
フォーべシー「ネリネちゃん。このソファーに横になってくれるかい?」
ネリネ「はい・・・」
不安な顔をするネリネ。
大丈夫だ。痛い事は・・・無いよな?
初めてだからな。
「奥様、ネリネ様の体が隠せるくらいのタオル、或いはシーツをお願いします。」
セージ「えっ?わ、わかりました。」
そう言って出て行くセージさん。
俺は立ち上がりネリネの頭の方に行く。
「さて、今からネリネ様とリコリスの分離を行います。」
ネリネ「えっ!?」
フォーべシー「何を・・・」
驚きと呆れの声が聞こえたが無視だ無視!
初めに睡眠の魔法をネリネに行う。
よしよし、眠ったな。
次に俺は魔法を・・・呪文なんてないからそのまま魂分離の魔法を行う。
何か見えた・・心臓にネリネ以外に・・・リコリスの魂が見える。
ここからだ・・・
フォーべシー「なんだいこの魔力は・・・僕や神ちゃんを軽く超えてる・・・」
セージ「持ってきま・・・何この魔力?」
まずはゆっくりと切り離す・・・そうそう・・・手術なんてした事ないけどこんな感じなのか?
よし切り離した!次は多分最後・・・外に出して・・・リコリスを存在させる!
全てはゲス見稟の魔の手から逃れるために!
そして土見稟からあの魂を分離させるために!
ヒロイン達の幸せのために!
ネリネから出てきた紫に輝く魂。
リコリスの魂だ。
それをゆっくりと俺の座っていたソファーに移動させる。
そしたらリコリスの魂がゆっくりと大きくなりネリネの体と同じくらいの大きさになる。
ネリネのクローンだから体の輪郭も一緒だな。
大きくなる魂は最後に光り輝き、ネリネそっくりの美少女、リコリスが現れたが、
「奥様!すぐにリコリスに手に持ってるタオルを!」
セージ「はい!」
セージさんは持っていたタオルをリコリスにかけた。
やべっ・・・リコリスの裸を見てしまった。
ネリネと一緒だからネリネもあれと一緒の体・・・俺もゲス見稟と一緒な考えしたらダメだろ!
フォーべシー「本当に・・・リコリスなのかい?」
まぁ不安だろうな・・・体だるくなってきた。
フラフラする。
よくある魔力が少なくなるとふらついて倒れる的なものか?
そう考えながら俺は倒れた。
享年45歳、偉業をなす。
どこからか声が聞こえる。
2人の女性の声。
瞼をゆっくりと開けると、
「あっ!目を開けた!」
目の前にネリネ・・・瞳の色が違うからリコリスか、彼女がいた。
成功した。
これでゲス見稟からあのゲスを取り除いて土見稟にすることができる。
「リコリスだね。よかった・・・無事に分離できて。」
リコリス「君のおかげだよ!君のおかげでこうやってリンとお話が出来るから!」
そう言って抱きついてきた。
胸が・・・やわら・・・
ネリネ「リコちゃん!?はしたないですよ!」
リコリス「いいもん!私とリンの恩人なんだから少しサービスしないと!」
サービス盛り盛り過ぎて鼻血が出そう。
それ以前に息が・・・
再び意識を失った。
また目を覚ました時には魔王一家が食事をしていた。
そこには俺の食事も用意されていた。
はぁネリネに魔王にセージさん、その後ろにバーグさん、最後にリコリスがこの一家団欒の中に加わって俺は幸せだ。
フォーべシー「さて、君の賭けだがまずはお礼を言わせてくれないかい?私もずっと心の隅にあった棘が取れたよ。ありがとう。」
ネリネ「私からもありがとうございます。」
フォーべシー「食事をしながらでもいい、君の正体を教えてくれないかい?」
俺はまず水を飲んで俺の正体の説明を始めた。
フォーべシー「なるほど。信じられないけど僕たちがゲームのキャラクターなら機密情報を知っていても不思議じゃ無いね。」
ネリネ「ですがそうでしたらなんで貴方は私に接触をされたのですか?」
さて、ここから本番だ。
「まず土見稟がこのストーリーの主人公です。俺は主人公の土見稟とヒロイン達がイチャイチャラブラブする所を遠目で眺める事が好きなのです。それがネリネ様ならなおよしと思っております。」
ネリネが顔を真っ赤にさせた。
フォーべシー「まぁ私もネリネちゃんと稟ちゃんがくっついてくれたら良いと思っているよ。それに君もネリネちゃんを稟ちゃんが幸せにしてくれる事を祈っているなんていい事だよ。」
「ですがそう言ってられなくなりました。」
まずは女性の方々を退室していただかないと。
「ネリネ様、リコリス、セージさん、まずは魔王様とバーグさんと自分の3人だけにして頂きたいのです。」
フォーべシー「どうしてだい?」
「女性には少々刺激が強いからです。魔王様とバーグさんに見せてからネリネ様方にお見せします。」
セージ「わかった!ネリネちゃん、リコリスちゃん、一旦部屋を出ましょう。」
セージさんに連れられてネリネとリコリスは出て行った。
俺は魔王とバーグさんに例の場面を魔法で見せた。
2人は悩んでいる。
フォーべシー「・・・悩むね・・・」
「俺は土見稟でしたらハーレムでもいいと思いますが今の土見稟は変な男に取り憑かれたゲス野郎です。俺はネリネ様とリコリスに行った魂分離の魔法で分離しようと思います。」
フォーべシー「そうだね。あんな稟ちゃんは見たくないね。ママ達にはこの映像は見せなくていいよ。僕が代わりに説明するから。」
むしろ見せたらネリネは気絶するだろうな。
フォーべシー「ところで不躾な質問だけど君の推しキャラは誰だい?」
・・・はっ?
推しキャラ?
フォーべシー「僕たちがゲームのキャラクターなら君は好きな子が居るはずだよね?よかったら教えてくれないかい?」
えぇ・・・
恥ずかしいんだけど。
だって貴方の娘さんですよ俺の好きなキャラは。
それを貴方に言えと?
「・・・ノーコメントで。」
フォーべシー「まぁネリネちゃんが好きなのはバレバレだけどね。」
バレてたんかい!
フォーべシー「これまでの会話と君がネリネちゃんを見る目がそう物語っているよ。」
まぁそうだろうね。
それからはネリネ達も話を交えて今後のゲス見稟の事を話し合った。
その作戦にはネリネは賛成だった。
まぁ好きな人を元の戻すためなんだが・・・芙蓉楓と関係を持っているんだけどどうするんだ?
まぁそれは本人達で考えてもらおう。
帰る寸前に俺はネリネとリコリスの定期的な健康観察をしに来る事伝える。
別にお医者さんごっこする訳じゃなく魔法で異常が無いか確認するだけだから触れても手だけ・・・手だけでも心臓がバクバクと高鳴るんだけどな。
次はどの子を助けようかな。