男子生徒B 幸せのための暗躍   作:ホタル火

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サイネリアってユーストマの事どう言ってたっけ?


男子生徒B 幸せのための暗躍 2

ネリネ

 

私は今幸せです。

 

リコリス「リン?どうしたの?」

 

ネリネ「なんでもないですよリコちゃん。」

 

こうやってリコちゃんと会話できることが幸せです。

 

あの人には感謝をします。

 

ですがそれと同時に驚きました。

 

あの人曰く私達はゲームの中の登場人物だって事に。

 

主人公は稟様で私はヒロインの1人。

 

複雑な気分です。

 

そしてその稟様に怨霊が取り憑いたと。

 

あの人はそれを引き離すための練習のために私とリコちゃんを分離したと言っていました。

 

練習台にされたと思うと少し複雑ですがこうしてリコちゃんと出会えたので文句はありません。

 

それに稟様を救うためだと思うと何一つ文句はありません。

 

 

 

ネリネ「失礼します、紅薔薇先生。少しよろしいでしょうか?」

 

撫子「どうしたネリネ?」

 

私はあの人の名前を言おうとしたが・・・口にできない。

 

名前を文字で教えてくれた、あの人自身も口にした。

 

何年も会ってない人の名前が出てこないみたいな感じじゃない。

 

口の出せない・・・出してはいけない見たい。

 

撫子「ネリネ?」

 

ネリネ「すいません、クラスメイトの名簿を見せていただいてもいいでしょうか?」

 

撫子「あぁいいぞ。」

 

紅薔薇先生は名簿を見せてくれた。

 

あの人を見つけて指で示して、

 

ネリネ「この人はどんな人ですか?」

 

聞いてみた。

 

撫子「こいつ?・・・どんな人って・・・あれ?」

 

紅薔薇先生が頭を抱えた。

 

撫子「どんな人・・・何故わからないんだ?成績はあの緑葉と同等の成績を出せそうな奴だが・・・何故分からないんだ?」

 

あの紅薔薇先生が緑葉様以外の事で頭を抱えるなんて・・・

 

ネリネ「でしたらこの人のお名前を口にしていただいても?」

 

撫子「こいつの名前?名簿の書かれているんだから口に出来るだろ?こいつは・・・こいつは・・・何で名前が言えないんだ?」

 

やっぱり私だけじゃ無いんですね。

 

ネリネ「本人は魔法以上の何かが働いていると思うって言っていました。」

 

撫子「ネリネはこいつと何かあったのか?」

 

ネリネ「色々と助けていただきました。その人は近所の方々からビー様と呼ばれている様です。」

 

本人が物語の男子生徒Bと呼んでいるのでそこから取ったんだと思います。

 

撫子「そうか、はぁ、教師失格だな。今まで私はこいつの名前を言わなかったんだな。」

 

ネリネ「正確には言えなかったと思います。本人は気のしていないと言われていました。」

 

撫子「そうか、明日からビーと呼ぶ様にしよう。」

 

愛称で呼ばれるのは稟様含めて2人目ですね。

 

そう思いながら私は職員室を後にした。

 

 

 

 

お昼休みにいつもの屋上ではなく今まで行ったことのない場所に行ってみた。

 

だけどそれがいけなかった。

 

私は口に手を添えて叫ばない様にするのに必死だった。

 

体育館裏、そこで稟様と楓様が・・・

 

響き渡る楓様の喘ぐ声。

 

見たくなく、吐きそうになる。

 

その場に座り込み震えるしかなかった。

 

稟「ふぅ、やっぱり中の具合が最高だな楓は。」

 

いつもの稟様の言葉使いじゃ無い。

 

稟「次はシアかな?だけど亜沙も捨てがたいな。ネリネの巨乳を好きにするのもいいな。」

 

えっ?楓様とお付き合いしているのでは?

 

稟「土見稟は本当に顔だけはいいからな、少し微笑むだけで女の子が頬を染めるんだぜ!全員俺の物のできるんだぜ!最高じゃねーか!」

 

あぁ・・・あの人の言っていた悪霊はこの事ですか・・・

 

あの人は稟様じゃ無い。

 

私はこんな人を好きになったんだ。

 

涙が出てきました。

 

昔の稟様が居なくなった。

 

「うわっまたやって・・・ネリネ?」

 

声を押し殺して泣く私。

 

「くそっ!ネリネ様!ここを離れます!」

 

誰かが私の手を握って歩き出しました。

 

「あんな奴にネリネ様を渡したく無い!」

 

私は・・・私は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

男子生徒B

 

俺は紅女子にネリネを早退させたいことを伝えたら即刻OKを出した。

 

ネリネを見た紅女子が速攻でそう判断した。

 

一応魔王と顔を合わせていた俺はネリネを送り届けた。

 

魔王とリコリスに魔法で俺の見た光景を見せた。

 

リコリスには刺激が強すぎたがゲス見稟の言動を聞いてキレた。

 

魔王も思うところがある様で考える仕草をした。

 

フォーべシー「ありがとう、後は私らの方でネリネちゃんを見るよ。それと明日神ちゃんに合わせれるから来てくれるかな?」

 

よし!

 

シアとキキョウの分離ができる!

 

だけどその後が問題だな。

 

神王をどうやって説得するかだ。

 

神族であるはずのシアには実は魔族の血が流れていた。

 

その事は当時の神王と奥様方は非常に悩んでいた。

 

だけど神王の奥方の妊娠及び出産、王女の誕生は神界ではお祭り騒ぎになる程喜ばしいことだった。

 

今更神族と魔族の混血だなんて言えない。

 

ネリネとリコリスなら姉妹で病弱なリコリスが最近回復したと言えばまぁ納得は出来るだろうがシアとキキョウはそう出来ない。

 

どうしたものか・・・

 

明日までに説得のカードを考えないと。

 

享年45歳、悩む。

 

 

 

 

 

翌日

 

何枚かカードを考えた俺は学生の行う仕事、勉学を励んだ。

 

ひとつだけいつもと違うことが起きた。

 

撫子「次、ビー!」

 

「はい!」

 

思わず返事をしたが何故俺の愛称を知っているんだ?

 

 

 

 

昼休み

 

俺は食堂に向かおうとすると、

 

ネリネ「あの・・・」

 

ネリネが声をかけてきた。

 

「どうされましたかネリネ様?」

 

俺はとりあえず他人のふりをする。

 

男子生徒Bである俺がネリネと仲良くなってるなんておかしいからな。

 

それに声をかけられた時点で俺はRRRに睨まれているはずだ。

 

ネリネ「昨日はありがとうございます。」

 

「いいえ、人として当たり前の事をしたまでです。」

 

下手にネリネと親しいとゲス見稟に勘繰られる可能性がある。

 

それでゲス見稟からゲスを取り除いて土見稟に戻す計画に支障があると困ってしまう。

 

ネリネ「こちらはお父様からお礼のお手紙です。」

 

そう言って差し出された封筒。

 

ネリネ「中には金一封が入っているそうです。」

 

やりすぎだと思うがゲス見稟と芙蓉楓のあのシーンを見た後のネリネの心境を考えると魔王的に感謝をしているのだろう。

 

それに受け取らないと相手に失礼だな。

 

魔王の面子を潰す可能性がある。

 

「ありがたく受け取ります。」

 

ネリネ「それと・・・お食事をご一緒してもよろしいでしょうか?」

 

俺はその言葉を聞いて頭をフル回転させた。

 

断るべき事であるためにどうやってネリネを傷つけずにするか。

 

土見稟の元に行かないのかと言おうとするも昨日の今日だ。

 

傷つけてしまう。

 

女心は難しい。

 

開き直って一緒に食事をするも周りから誤解を生むかもしれないが王女が婚約者候補とはいえ特定の男性とずっと一緒にいるのは今後王女が女王になった際のコネクションが無いと困る。

 

まぁ学生のコネクションなんて高が知れているし魔王も時折パーティーに連れて行って居るだろう。

 

だからここは平穏な学園生活のために、

 

「申し訳ありませんネリネ様、自分はこれから学食戦争に向かわなといけません。」

 

事実今日は弁当を持ってきていない。

 

ネリネ「それは・・・申し訳ございません。」

 

「お誘いしていただきありがとうございます。もし誰とも食べたく無い場合は保健室をお借りしてもよろしいかと。」

 

ゲス見稟と今は食べたく無いだろう。

 

ネリネ「お気遣いありがとうございます。」

 

俺とネリネの攻防は終わった。

 

 

 

 

 

 

放課後

 

魔王邸に来た俺は魔王とネリネ、リコリスに連れられて神王邸に赴いた。

 

出迎えてくれたサイネリアさんはネリネとリコリスを見て驚いていた。

 

原作では言われてないけど神王の奥様方は人工生命体のこと知っているのか?

 

シアとネリネは知っているから教えられているのか?

 

客間に通された俺らは出された緑茶を飲みながら、

 

「リシアンサス様の奥様は確か魔王様の妹様で神王様にベタ惚れして結婚の話が来た時物凄く喜ばれたとか?」

 

思わずサイネリアさんに聞いてしまった

 

番外編のチック!タック!で立ち絵と声付きで登場、essence +でも髪は切ったが登場。

 

そしてシアにパイプ椅子攻撃を教えた張本人だったはず。

 

サイネリア「そうなのよ!あの時は嬉しくて嬉しくてはしゃぎながらお掃除したらセージちゃんに怒られちゃって!」

 

この人確か掃除をしたら仕事を増やすといったトラブルメーカーだったっけ?

 

チック!タック!したのかなり前だから覚えて無いや。

 

「ですがリシアンサス様のあのパイプ椅子は奥様方伝授させたのでは?」

 

サイネリア「神ちゃんはよく暴走するから私とライラちゃんの2人で止めているのよ。」

 

物理で止めているんだな。

 

ライラという人は神王の奥様方の1人のライラック様で魔力を込めた拳にメリケンサックを添えて物理を行う奥様。

 

昔は雷の女帝と呼ばれていたらしい。

 

セージさんのスピニングサンダーキックとどっちが強いのか?

 

もう1人アイリス様がいますがそちらは物理ではなく確か・・・潤んだ瞳でじっと神王を見つめているらしいが神王でなくても俺でも気まずくなるな。

 

「ですがそれは神王様に対するLOVEなのですね。」

 

サイネリア「そうなのよ!LOVE!そうLOVEなの!」

 

待っている間に暇で口を開いた結果奥様が旦那の惚気を延々と口にする事のなるとは・・・

 

一応兄の魔王も居るんだけど?

 

魔王も手がつけられないと言わんばかりの顔をしている。

 

俺が悪いのか?

 

早く来てくれないかな神王よ。

 

 

 

 

 

それから数分延々と惚気を聞かされている最中にやっと神王が来た。

 

ユーストマ「待たせたなマー坊。」

 

フォーべシー「それほど待っていないよ。それに妹と神ちゃんが今でも仲良しだと再認識したからね。」

 

こんだけ延々と惚気話を聞かされたら仲良く無いなんて言えないだろ?

 

ユーストマ「女の1人や2人は男の甲斐性だろ?」

 

そうかもしれないけど前の世界じゃ一部の地域しか重婚は認められなかったんだよな。

 

ユーストマ「それで?そこの坊主は?それにネリっ子の隣の奴は・・・」

 

やっと本題の入れそうだ。

 

フォーべシー「前にも言ったよね?恩人と新しい娘だよ。」

 

ユーストマ「いまだに信じられねぇな。リコリスがネリっ子から分離できたなんて。」

 

フォーべシー「しばらく体調管理と勉強をさせてから入学させようとおもんだよ。ネリネちゃんの妹としてね。」

 

体調管理は俺がやるんだけど。

 

フォーべシー「今日はビーちゃんに以前から頼まれていてシアちゃんに合わせてくれないか頼みに来たんだよ。」

 

ユーストマ「ほぉ、娘のシアにね・・・要件はなんだい坊主。」

 

うわぁめっちゃ睨んでる。

 

すると背後にスッと移動したサイネリア様。

 

その手には伝家の宝刀パイプ椅子が・・・

 

そう思った瞬間神王の首が大きく傾いた。

 

サイネリア「神ちゃん!そんなに睨みつけたらダメでしょ!」

 

頭から血を流す神王・・・王ってなんなんだ?

 

ユーストマ「いやしかし・・・」

 

サイネリア「重要な要件だったら神ちゃんが睨ますだけ時間の無駄なの!だから睨むの禁止!」

 

この家の序列って女性陣が最上位にあるんだな。

 

神王かたなしだな。

 

サイネリア「ごめんね!話をしていいよ!」

 

まぁサイネリア様にも関係のある話だからちょうどいいや。

 

「では単刀直入にいいます。リシアンサス様の中にいますもう一つの存在。その方とリシアンサス様を分離させて2人を姉妹として認めてください。」

 

その言葉を言った瞬間その場の空気が凍った。

 

やっぱりある意味タブーだったか。

 

だけどカードの切り方はこれでいいはず。

 

ユーストマ「てめぇ、何処でそれを?」

 

「質問の答えがまだです。答えを。」

 

あくまで俺が質問をしている立場。

 

ユーストマ「てめぇに答えることはねぇ。」

 

「答えてください。」

 

イラついているな。

 

素直に答えるか答えないか。

 

「それとも、何か不都合でも?単純に考えてリシアンサス様に妹が増えて神王様に家族が増える。ハッピーハッピーでは無いでしょうか?」

 

ユーストマ「テメェが考えているほど単純な話じゃねぇ!」

 

切れた、プランBかCの準備。

 

「いいえ単純です。同じサイネリア様のお腹から産まれた女の子です。例え魔族の血が流れようと貴方の娘では無いでしょうか?それにリシアンサス様は神族の血が濃く出ておりもう1人は魔族の血が濃く出るはずです。王位継承権はリシアンサス様のままで大丈夫ですしリシアンサス様とご結婚される殿方にもうお1人の方も娶っていただけると誰も不幸にはならないと思います。」

 

そして目の前に来る拳。

 

ネリネ「ビー様!」

 

リコリス「ビー君!」

 

悪いがプランCだ!

 

魔法の盾を展開して拳を防ぎ、

 

「唸れ雷鳴!迸れ銀河!」

 

サイネリア「えっ!?セージちゃんの・・・」

 

「一撃命奪!雷光一閃!」

 

ユーストマ「なっなんだこの魔力は!?」

 

俺は足に魔力を溜めて神王の拳を掴み逃げられなくさせて、

 

「スピニングサンダーキック!」

 

神王の腹部に蹴りを行った。

 

ぶっつけ本番のため長年使用してきたセージさんより威力は弱い。

 

それに勢いもない為ただの蹴りだ。

 

それでも魔力によるゴリ押しで神王を蹴り飛ばした。

 

魔王が青い顔をしているが気のせいだよな?

 

「拳を使うってことは交渉をしたくない、あるいは聞くに耐えない事のどちらかですね?しばらくそこで聞いていてください。サイネリア様、貴方はどうですか?」

 

シアの母親であるサイネリア様に確認をする。

 

サイネリア「そうね、王族としては表に出せれない存在だよ。母親としては2人と一緒に居たい。でももしそれが公になったら神界の貴族達は混乱と謀反が起きる可能性がある。神族の王家は魔族の娘を産んだ。魔族の娘を迎えたからそうなった。今でもごく少数いたそう言った過激派は昔はもっと多かった。私より自分の家の娘をっていう家もいたわ。私が魔王の妹って事を忘れて。」

 

やっぱり種族間の婚姻ってそういったドロドロした貴族間のやり取りあったんだな。

 

サイネリア「今もそう。稟君に嫁がせるために人間界に来たけどそれをよく思っていない一派はあるの。」

 

デイジールートのあの誘拐犯か?

 

瑠璃・マツリによって阻止されたあのイベント。

 

サイネリア「それでも強行したのはやっぱり自分の子供の幸せを願っているからよ。前置きが長くなったけどお願いできるかしら?」

 

神王が睨んでいるが、

 

「自分の娘を幸せにできないで民を幸せに出来るのか?」

 

めっちゃ上から目線だけど結構効くんじゃないか?

 

それに王妃からの許可は貰ったしいいか。

 

プランAはお願いしますといい魂の分離を行う。

 

プランBは説得を何度もして折れさせる方法。

 

幸い幾つものカードを考えてきたが無駄になった。

 

ネリネ「ビー様・・・」

 

「大丈夫ですネリネ様。荒技ですがこれでリシアンサス様の問題解決のための一歩を踏み出せました。」

 

リコリス「でももうやめてよね!おじさんの拳はビー君だと1発で死んじゃうんだよ!」

 

生身で受けるとガチで死ぬ。

 

それはわかるから魔法で防いだ。

 

「出来ればそうならない様にします。」

 

今回の様なことは2度としたく無い。

 

「サイネリア様。リシアンサス様をここに。」

 

さてお仕事だ。

 

 

 

 

 

 

結果は成功した。

 

疲れて倒れたけど。

 

成功した後俺は倒れた。

 

そして、

 

リコリス「リン!ずっと膝枕するつもり!?」

 

ネリネ「はい、ビー様は大変お疲れの様ですので。」

 

リコリス「私もビー君に膝枕したい!」

 

ネリネ「リコちゃんは先ほど膝枕をしておりました。ですのでもう少し私の番です。」

 

リシアンサス「ほえー、リンちゃんが大胆になってる。」

 

「珍しいものを見たわね。」

 

なんか頭に柔らかい物が・・・眠たいながら俺は目を開けると、

 

「ネリネ様、リコリス、リシアンサス様、キキョウ・・・」

 

リシアンサス「キキョウ?」

 

リコリス「もしかしてもう1人のシアちゃんのお名前?」

 

あっ、やべっ。

 

キキョウこともう1人のシアはリシアンサスルートの終盤に土見稟が名前を与える予定だ。

 

それを俺は寝ぼけながら・・・不覚!

 

キキョウ「キキョウ、キキョウね。いい名前じゃない。」

 

リシアンサス「うんうん!私もいいと思うよ!キキョウちゃん!」

 

まじでやっべ。

 

頭が真っ白になるとはこの事か。

 

俺はゆっくりと体を起こした。

 

ネリネ「大丈夫ですか?ビー様。」

 

「大丈夫です。申し訳ございません。俺なんかを膝枕させてしまって。」

 

まじで申し訳ない!

 

土見稟との膝枕シーンより先に俺がしてしまって!

 

急いでゲズ見稟からゲスを取り除いてやるから!

 

そっから先はどうするか当人同士の話だけどな。

 

リコリス「リンは私より長く膝枕したんだよ!」

 

ネリネ「リコちゃんと同じくらいの時間しかしていませんよ。」

 

リコリス「絶対に嘘だよ!」

 

兄弟喧嘩?姉妹喧嘩?どう言えばいいかわからないけど喧嘩できるほど仲がいいんだな。

 

「魔王様と神王様は?」

 

ネリネ「お父様とおじ様は別室で話し合いをしています。そしてビー様が起きましたら呼んでほしいとも言われています。」

 

キキョウ「きっと私の事ね。最悪私はこの家を出ようと思うわ。」

 

リシアンサス「そんな!キキョウちゃんの事は絶対に私が説得する!やっとこうやって顔を合わせてお話しできる様になったのに!」

 

その事も説得しないといけないな。

 

俺は立ち上がった。

 

ネリネ「もう大丈夫ですか?」

 

「はい。これから話し合いを行って来ます。」

 

リシアンサス「それなら私達も行こ。キキョウちゃんの事を伝えないと。」

 

そして俺ら全員は王族の待つ部屋へと移動した。

 

 

 

 

 

それからは自分自身の事とこの世界がゲームである事。

 

そして現在土見稟が悪霊に取り憑かれているという設定を伝えそれを取り除くための練習としてリシアンサスとキキョウを分離させた事。

 

神王が険しい顔で聞いていたがまぁ俺からスピニングサンダーキックを喰らって不機嫌になったんだろう。

 

ユーストマ「それで?おめぇは練習の為にうちのシアとそいつを分離させたと?」

 

「そうですね。その件につきましては謝罪を行います。最終目的は土見稟から悪霊を分離させる事ですが神王家の重大な案件を練習という名目で更にゴタゴタにさせました。申し訳ございません。」

 

怒るよなそりゃ。

 

娘を実験台にされたら。

 

魔王は結果が良ければ全てよしって感じだが神王家はこれからだ。

 

まず2人目の娘の存在の公開。

 

この場合はキキョウは神族と魔族の混血になるんだっけ?

 

次は今まで隠して来た事を追求される。

 

神王家に魔族の血が入った事で荒れる派閥。

 

そして婚約者騒動。

 

幸い神界は一夫多妻制だから土見稟に2人を養ってもらう事も可能だ。

 

立つ鳥後をめっちゃ濁しまくった訳か。

 

ユーストマ「・・・わかっているならなぜ放っておかなかった?どれだけ俺らが悩んでいたのかわかっているのか?」

 

ゲームでその苦悩を言われていたが、

 

「それはリシアンサス様も同じです。あなた方家族とキキョウは知らないと思いますがゲームではリシアンサス様ルートに入りますと土見稟と恋人同士になったリシアンサス様はキキョウを表に出して自分は体の奥底にずっと眠るんです。1人で苦しんだ分キキョウには幸せになってほしいって。」

 

ユーストマ「なっ・・・」

 

サイネリア「シアちゃん・・・」

 

「その時のリシアンサス様は言っていました。キキョウが表に出ている間にどれだけ神王様の名前を呼ぼうと奥様の名前を呼ぼうと聞こえない孤独をキキョウはずっと・・・生まれた時からずっと感じていた。そしてキキョウは言っていた。リシアンサス様は優しすぎだって。酷い姉ならどれだけ恨みを持てたのかって。」

 

リシアンサス「キキョウちゃん。」

 

キキョウ「そうね。表に出れるシアが羨ましくて憎しみを持とうと思ったけど・・・優しすぎるのよ。だから恨めないし憎めない。でもシアがそんな事を悩んでいたなんて知らなかった。」

 

リシアンサス「ビー君が言ってたけど一度キキョウちゃんの寂しさを知るとキキョウちゃんにできる事はないかなって考えちゃったの。リンちゃんの様に頭が良くないからビー君の言った通り私が一生表に出ない様にして残りの人生・・・稟君とキキョウちゃんの幸せを祈りながら消えていこうかなって思っていたの。」

 

やっぱりこの時点で考えてたんだシアは。

 

「神王様。言いましたよね。自分の子供を幸せにできずに民を幸せにできるのかって、あなたは親でありながら娘の苦悩に気付けなかった。民は声をあげて要望を伝える者もいればリシアンサス様のように声をあげれずに悩んで最悪の方法で解決する場合もある。今回のリシアンサス様が良い例です。」

 

フォーべシー「そうだね。僕もママもネリネちゃんの苦悩に気付いていた。だけど何もできなかった。娘の苦悩を気付いていて放置していた。それは民の声を無視する事と同じさ。本当にビーちゃんの言葉は深くて重いよ。再び魔王として自覚させられたよ。神ちゃんはどうだい?ここまで言われて何も感じなかったかい?」

 

ユーストマ「あぁ、感じているさ。俺は飛んだ木偶の坊じゃねぇか。娘がこんなに悩んでいたなんて知らなかった。これじゃあ王どころか親失格じゃねぇか。」

 

「ですがこれからです。今からでも変わる事は可能です。」

 

サイネリア「そうよ神ちゃん!私もシアちゃんの悩みに気づけなかった。私だってお母さん失格なんだよ!だからみんなで変わっていこうよ!」

 

ユーストマ「リア・・・ついて来てくれるか?」

 

サイネリア「あなたが私たちに言ったじゃありませんか俺の背中について来いって。それを信じてついて来てるの。」

 

リシアンサス「お父さん。リアお母さん。ずっと黙っていてごめんなさい。」

 

ユーストマ「シアが謝る必要はねぇ。謝るのは俺ら親だ。娘がこんなにも悩んでいたのに気がついていなかった。申し訳ねぇ。」

 

サイネリア「キキョウちゃんもごめんなさい。ずっと・・・ずっと1人にして・・・」

 

キキョウ「・・・正直今も心のどこかで2人を恨んでいる私がいるけど・・・あなた方の悩んでいたはずよね。私の事で・・・だから何も言わない。私をどうするのか神王とあなた、そしてシアが考える事だし。こうやって自由を手にすることができたから・・・」

 

ユーストマ「そうか・・・後でライラやアイ達と一緒に飯を食いながら今後の事を話そうか。」

 

キキョウ「・・・良いわよ。」

 

強引だけど纏まってくれたな。

 

ネリネ「なんとかなりましたね。」

 

「はい。次は土見稟だな。」

 

リコリス「作戦はあるの?」

 

「全くない。明日考えるよ。」

 

明日からの事は明日考えよう。

 

俺はそう思った。

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