Fate:finale record 天望のラストダンス 作:菜月 優
「──────いわゆるこれが爆発オチって奴か」
私の周りで咲いている爆発の華を横目に私は呑気にそんなことを呟いた。
銀髪で酷くダウナーな、年齢は不明だがとても若く見えるスラリとした体型のそんな一人の女性は退屈を噛み締めていた
──────事の始まりは2015年年末に遡る
その年末のある日のこと とある人口魔術島にて聖杯戦争なるものが執り行われた
──────古来より人間は願いを叶えるものを探し求めていた。ある時は賢者の石を作るために錬金術師が人生をかけた 又ある時は占い師にすがったり 宗教にその身をささげる者もいた
中でも1番有名だったのが────「聖杯」だ
それは願いを叶える願望器にして、かつてアーサー王が探し求めた伝説の聖遺物。
──────そんな聖杯を巡り7人のマスターとその使い魔……歴史の偉人や高名なる存在たち──────即ち『サーヴァント』を使い戦いそして最後の一人は願いを叶える。
そんな儀式 それが『聖杯戦争』だ
歴史の中で幾度となく繰り返されたその争奪戦は幾重にも重なったドラマ──
当然魔術師もこの儀式を危険なものと認識はしており、それ故に魅せられたバカ達がこぞってその儀式の
──────これはそんな儀式の末路。いや、正しくは
それが語られる聖杯戦争の回顧録である。
──────こんなものか?……全く面倒臭いあと片付けだったよ。
私は鼻歌を歌いながら今正にこの世界から消えようとしている聖杯を眺める
必死に肉体を……いや正しくは
──────まだ、終わりたくない。助けてくれ
そんな声が聞こえた気がするが私は無視する
やがてその微かな抵抗虚しく塵芥となって消えていく
────やがて聖杯の力を失ったこの『アトランティス』もその存在を海の藻屑に変えようとし始めていた。
それでいいのさ。私はそう嘯くと踵を返して──────私の未来に向かって歩き出した。
2004年、日本の冬木市にて聖杯戦争が再び行われた。その際────一人の男により聖杯は木っ端微塵に砕かれた。
そうして砕けた聖杯の欠片は世界各地に散らばり、その土地の魔術と結びつき……その結果擬似聖杯とでも呼べる代物になった。そんな中での話だ
事の始まりは2015年の年末
世界中で起きていた亜種聖杯戦争に使用された聖杯の欠片が全てこの魔術島『アトランティス』に集まったことがきっかけであった。
もちろん、それは偶然ではなく必然。
アトラス院と彷徨海、そして魔術協会が手を取り仕組んだある意味、
それは裏ルートを通して世界各地の魔術師達に伝わり、そのマスター権をかけて世界各地で争いが起こったのだが……それはまた別の話
さらに、今回の聖杯は
即ち、本来は呼び出せないはずのクラスですら呼び出せてしまう代物だった。
そんな聖杯を巡る戦い。
そこに私が呼ばれたのは、ある意味不幸であった。
──────私の名前は『サミュエル・ラウル』
私の魔法は『劣化』 分類は第9魔法……即ち「───終局の門を開ける力」
かつて根源に接続した事で魔法使いになったものたちの祖。
つまり1番目の魔法使いである。1番目の魔法使いが第9魔法とはこれ如何に、って?……知らんがな
ということで、聖杯戦争を描きたくなったので書くことにしました。
基本的にゆったり目に書きます
あとはFateシリーズに出てこないオリジナル英霊ばかりですので解釈の違いとかもあるかもしれませんが、何卒ご了承くださると助かります
姿をイメージできるように文章内で説明をしていきますので、どうかよろしくお願い致します