時系列は9話の後
その日はマジで記憶に残る日だった。私、美甘ネルはチビな見た目のせいで、舐められることが多かった。でも私は腕っぷしはあるもんだから喧嘩を売ってくる奴は大体捻りつぶしてきた。そんなんだから、気が付いたらC&Cに入部していた。メイド服は少し恥ずかしいけど自分の自由で戦えるのは気楽でいいもんだ。そんなある日のこと一年の新米だった私の下にある任務が届いた。それは、『ブラックマーケットにて、連れ去られたミレミアム生の救出』...詰まるところ、人質の解放ってわけだ。私の仕事は表で暴れて注意を稼ぐこと、後は先輩方があってに救出してくれるってわけだ。囮となんら変わらねぇが立派な仕事には変わらねぇ、きっちり果たすとするか。そう思いながら仕事に出かけて行った。今にして思えばもっと警戒しておけばよかったと、柄にもなく女々しいことを考えちまう。
~ ~ ~
そうして、私は目的地のブラックマーケットの路地裏に到着した。入口に立っていてもすでに銃声と火薬の匂いが立ち込めていた。情報によると、ミレミアム生を誘拐した不良グループとまた別のグループが抗争中らしい。私もそこに混じって場をもっと混乱されることが任務の詳細な内容だった。だからこそ、私は迷わず愛銃のツイン・ドラゴンをぶっぱなしながら、その戦火に飛び込んだ。いきなりのことに両グループが混乱していたが、すぐに立て直す。伊達にうちの生徒を誘拐できるだけのことはある。だが、私とサシでやりあえるほどじゃあない。――私に接近戦で勝とうなんざ百年速ぇんだよ!
次々と銃撃を回避して、ツイン・ドラゴンでハチの巣にしていく。
「ぎゃ!」
「っぐ!」
「うぅ!」
まるで赤子の手をひねるように次々と倒されていく不良たち。その光景に他の不良仲間
たちは、恐れおののき一歩引いていく。――もうすぐ方がつく、そう思っていた時だった。あいつが現れたのは、
「っ、なんだぁ!」
突然、不良たちがパタパタとマリオネットの糸が途切れたかのように倒れていき、残った生徒は生まれたての子鹿のように震えて動けなくなっている。理由は明白でこのひりつく殺気だった。
「誰だ!てめぇ!」
さっき私が通った入口の方から気配がして振り返ると、白いフードを被って顔を隠した女がいた。ずいぶんカッコイイ服着てるじゃねぇか
「敵か!」
私はその気配から味方ではないと判断し、問答無用で撃った。
「危ないね」
それを奴は難なく避けた。――こいつ、反応が異様に早かった。こっちの行動を読んでるな?
「まあまあ、そんなに剣呑な空気を出さないでくれ。敵対するつもりはないんだ」
「アァ!そんな殺気立てておいて敵じゃあないだぁ!どの口がいうんだよ、信用ならねぇ」
敵対するつもりがないと言ってきた白フードの女に正直に信用できないと答える。
「そうだよねぇ。雑魚しかいないと思って油断してたらこれだよ...
」
「なにブツブツ言ってやがる。どっちにしろ、てめぇは敵ってこったぁ!容赦はしねぇよ」
そしてまた銃を再度打つ。
「やるしかないのかぁ」
やる気がなさそうだったが、こちらが攻撃したとたんやる気になったのか。雰囲気が変わり、私の銃撃をすべて斧を振るって受けきっている。だが、甘めぇ!右手で撃ちながら、走って距離を詰める。私に有利な接近戦に持ち込んだ。女は、その行動をまたもや予測していたらしく。こっちが近づいていることに気が付くと同時にと手に持っていた。斧を投げてきた。そんな大ぶりな攻撃当たるわけもなく難なく避けた。私の間合いになったと思って、攻撃を仕掛ける。しかし、突然後ろから風切り音がして悪寒と共に攻撃を中断して避けた。
顔面すれすれに通ったものはさっきあの女が投げた斧だった、投げられたはずの斧はたしかに白フードの女の手にあった。
「へっぇ!どうなってるだよ。その斧、アメリカヒーローから取り寄せてんのか!」
「どうだろうね?」
女があいまいな返事を返すと共に斧を握っていない方の手で正拳突きをしてきた。
「『壊天擬き』」
あきらかに当たってなかったが、次の瞬間わたしは顔面に衝撃を受けて吹き飛ばされていた。
「ゲホッゲホッ!なんだよ今の、アメリカヒーローの次はビックリ人間ショーかよ」
建物まで、吹き飛ばされガレキをどかしながら、また立ち上がる
「あんまり、君と接近戦したくないんだよねぇ。どうしたものか...ん?もしもし、私だ。どうした黒服。なにもう仕事が終わったって!どういうこと?え?C&Cが片づけた?ダブルブッキング?早くいってよそれぇ!こっちC&Cの子と喧嘩してたんだよ!」
なにやら、携帯を取り出して何か言い合っている。もしかして本当に敵じゃなくて味方?勘違いだったのか。そうかんがえていると女は電話を終わらせてこちらに向き直った
「悪いね。C&Cの部員さん、仕事の被りだったみたい。喧嘩の続きはまたね!」
「お、おい、まて!まだ喧嘩は始まったばっかりだろうが!逃げんなよ..」
このままでは不完全燃焼で終わると終わって引き留めたが、
「そんじゃバイバイ」
女は、球体のピンを外してこちらに投げてきた。一秒もしないうちに爆音がなり響き思わず耳を塞ぐ。気が付くと女はすでにいなくなっていた。完全に逃げられた。
「くっそ!」
せっかく骨のあるやつと戦えると思ったのに結果は不戦勝、まったく納得いかねぇ、いつか決着をつけてやる
~ ~ ~
「ネル~いつになく真剣に、何見てるの?エロ本?」
「違げぇよ!アスナ、なにって宿敵の資料だよ」
同級生のアスナがこちらを不思議そうに見ている
「シュクテキ?なんですかそれ」
たぶんこいつ、「宿敵」の意味自体が分かってないな
「ずっと前からの敵ってことだ、私自身一回もこいつに勝ててない」
「その人ほんとに人間ですか?」
さらっと失礼なことをいうアスナ。こいつはもとからそうだったから気にしない。
「さぁな?私もこいつが人間か疑ってるんだよ。空気弾を飛ばすし、宙は蹴るわ無茶苦茶だよこいつは」
資料をヒラヒラさせながら、愚痴る。おかげで学んだこともあるけどな
「宙を蹴るのは、ネルもやってなかった?」
「気のせいだ」
私はあれから一回もトワと戦えていない。機会があっても、向こうが避けたり適当にあしらってきていて戦えないのだ。強ぇのに臆病なんてめんどくせぇな、でもいつか絶対勝ってやる。それまでにさらに強くなってやる!
この時のネルは若くて未熟だったが為に遅れを取ってしまった。原作時点だとトワちゃんが若干不利なくらい。なぜなら戦わずして勝つ手段はいくらでもあるから
☆解説
・壊天擬き
六式の六王銃の衝撃と魚人空手の衝撃を伝える技術を応用した、疑似グラグラの実。『威国』(5話参照)より破壊力は劣るが正確性と貯めの少なさでこちらの方が勝る
・音爆弾
爆音をならす爆弾、トワちゃんに聞かなかったのは最初から耳栓してたから、会話は見聞色で読み取って会話してた。電話はワイヤレスイヤホンでしてた。
・ネルの学んだ発言
トワちゃんの六式を見様見真似で再現している。だいたい四式(鉄塊、指銃、月歩、嵐脚)くらいは使える。よって原作よりは強い
この作品のヒロインと言えば?(エンディングに関わります)
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黒服
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空崎ヒナ
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陸八魔アル
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小鳥遊ホシノ