私が便利屋?というところの平等院トワ先輩に助けられて数日が過ぎた。あれからトワ先輩に一回もあえていない、お礼は何とか言えたがどこにいるのかも何をしているかを私は知らない。だが、あのその人について知りたいと思っている。あの時感じたその場にいるだけで感じる存在感...正直に言って憧れたのだあの自己主張も強さに、私は自分に自信がない。だからこそ、あんな風に自己主張をしてみたかった。なによりも、
~治療中のこと~
「何でトワ先輩は私のことを助けてくれたんですか?」
アルはなぜこんなにも自分に良くしてくれるのかわからなかった。こんな何のとりえもないただの一年生を...
「何でって、そうだねぇ…依頼された仕事だったからなのと...」
そこでトワ先輩が何かを言いよどむ。その言葉がとても気になった、
「あと、何ですか?」
その言葉が私にとって重要なことだという根拠のない予感があった。
「ありのままに言うとね、あの不良たちに腹が立ったからかな」
「腹が立ったから?」
それがなぜ私を助けることに繋がるのかわからなかった。
「わからないって顔してるね。簡単だよ自分のやりたいことを色々理論武装して行動に移しただけさ..、まぁつまり、やりたいようにやったってこと」
その言葉を聞いて、納得と共に私は言いようもない感情に襲われた。その感情に名前を付けるならば恐らく...『尊敬』や『憧憬』だろうか?ただ『アウトロー』ともいうべきあり方がひたすらに眩しかったのは覚えている。
~ ~ ~
それから私は一つの夢を持った。それは『アウトロー』になるという夢だ。善人でなくてもいい悪党で結構、やりたいようにやる。そんな人間になりたいと思ったのだ。そのためにまず私は形から入ることにした。眼鏡は真面目さを感じさせるので外す(なおコンタクトはなし)次に髪を伸ばすことにした、たぶんそっちの方がかっこいいはず(個人の感想です)あとは手袋くらいかしら?そんなイメチェンを果たした私は見ためだけなら立派なアウトローだろう()幼馴染のムツキはそれを聞いてゲラゲラ笑っていこそいたが、
「アルちゃんらしいじゃんww頑張ってね!」
となんだかんだ応援してくれているみたいで嬉しかった。後は私なりの『アウトロー』になるためにトワ先輩の運営している便利屋に入社しようと思っている。やはり憧れる人から見て学べきだと思ったからだ。その前に便利屋の噂について調べてみた。様々な人に聞いたり、ネットで調べて色々情報を引き出せた。その名の通りお金さえ払えばなんでもやる組織でゲヘナ学園の数ある違法サークルの一つ。構成員は二人しかいないとのこと。秘書の人は表で姿を現さないようで実質的に社長のトワ先輩のワンマンで依頼をこなしているらしい。根拠のない噂も多かった。黒い怪物を飼ってるだとか、殺しもやっている、トリニティのティーパーティーと仲が良いとか、憶測の域をでない話はあまり信用できなかった。ただ、最近ではゲヘナの風紀委員からの依頼が多いらしい、特に風紀委員長の空崎ヒナと個人的に親しいらしく、一部の人たちには風紀委員の犬とも呼ばれている。実際はわからないが風紀委員とは付き合いが濃いことはわかる。現に美食研究会の黒舘ハルナ先輩や温泉開発部の下倉メグ先輩方を何度も捕まえて、矯正局に送りつけていることは事実であることが分かっている。さすがにこれを知った時はトワ先輩の強さに驚きを隠せなかった。何はともあれ色々調べたが私が便利屋に入社したい思いが変わらなかった。どこに属するわけでもなくただ自分の自由で運営する組織。まさしく私の夢見た『真のアウトロー』だと思った。さっそく便利屋の事務所に向かうことにした。
私の中のアウトローはただの悪党じゃなくて常識に囚われないで良くも悪くも自分ルールで動く人のことだと思っています。
解説
・便利屋69と便利屋68
トワちゃんが起業したときは69でアル社長が後を継いだ時に68になった。
・アルのアウトロー
アル社長の目指すアウトローは自己解釈で行っております。生暖かい目で許してください。
この作品のヒロインと言えば?(エンディングに関わります)
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黒服
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空崎ヒナ
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陸八魔アル
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小鳥遊ホシノ