休日の早朝私は、便利屋に入社するために事務所に向かっている途中だ。たしかこの辺の喫茶店だったはず...そう思っていると、喫茶店『アポロン』と言う建物が見えてきた。おそらくここだったはず、思い切って、喫茶店のマスターに聞いてみることにした。
「あのーすいませんー」
「あいよ~どうしたんだい?」
カウンターからエプロンを付けた気のよさそうロボットのマスターが出てきた。
「えぇっと、便利屋さんってどこでしょうか?」
「あぁ、便利屋ね。店を出てすぐの階段上って右の扉だよ」
気さくそうな店長は質問すればすぐに答えてくれた。
「ありがとうございます。」
みじかくお礼を済ませた後、言われた通りにお店すぐ横の階段を上がって右手側を見る。そこには扉の横に看板が吊るされており、『便利屋六拾九』と木札にしっかりと墨汁で書かれていた。間違いないようだ。ニ、三度ノックをした後、返事を待ってから扉を開けると....
「・・・・」
「・・・・・」
「あ、あの?」
そこには、チェスの板を置いて無言で睨めあっている二人の姿。何やってるのかしら?しかも、一手も動かしてないし...
「あーだめだ!勝てる未来が見えん!..ん?黒服。」
「はい。存じておりますよ。お客さんがいらっしゃられますね」
しばらくの睨み合いの末にようやく私の存在に気づいてくれた。
「ようこそ、アルちゃんいらっしゃい。ご用件は?」
トワ先輩がチェスボードの片づけを黒い服の人に任せてこちらの対応をする。
「えっとですね。実は..ここで働きたいと思っていて……」
「うん、いいよ。」
「どうですk...って即答!早いですね。そんなあっさりでいいんですか!?」
驚くほど速い返答だった。こうゆうのって、もっと、面接とか質問とかするもんじゃないの?
「いいのいいの!うちは万年人手不足だから、それにここは来るもの拒まず去るもの追わずの精神で雇ってるから」
ずいぶんラフな経営をしているのね...
「いいんですよ。堅苦しくやるよりはラフな方が」
かたずけを終わらせた黒い人がお茶と紙を持って奥から出てきた。そのままお茶が机に置かれる。
「ありがとうございます。」
「いえいえ、お気になさらず。それとこれが入社届です」
し、仕事が早い!優秀な人ってこうゆう人のことを言うんじゃないかしら?
「ま、チャチャっと書いちゃってくれ。あ、でも一つ聞きたいことがある」
急に落ち着いたトーンで話し始めるトワ先輩
「簡単なことだよ、なぜ君はここで働きたいの?別に返答しだいで入社を変えるつもりはないから安心して」
とてもシンプルで大切な質問だった。なぜここで働きたいか。それは...
「『真のアウトロー』になりたいからです」
「『真のアウトロー』?どんな?」
間髪入れずに帰ってきた返答に臆さず答える
「私のなりたいアウトローは!『誰か』じゃなく『自分』の自由意思で!行動できる人です。私はトワ先輩みたいに自由に生きてみたいんです!」
自分の主張を一息で言い切ったらゼェゼェと肩で息をしていた。
「『個人の自由意思』か、いつの世も消えないのだな。」
何処か懐かしそうな眼をしながらトワはつぶやく、それはだれに向けてか。
「いいね、おもしろい動機だよ。これから頼んだよ。アル副社長」
そういって、トワ先輩は手をこちらに差し出した
「こちらこそよろしくお願いします。トワ社長!」
その手を掴んで握手をする
「これからミッチリ新人研修会だから覚悟してね☆」
「えっ?」
大型新人アルちゃん入社、英才教育と言う名のスパルタ(ガチ)教育がまってるよ次期社長だからね。仕方ない
☆解説
・睨み合い
黒服とトワ社長は見聞色の未来視で勝負してた。黒服はチェスとか大人の勝負強そうなイメージ
解説してほしいとがあったらいってください極力お答えします
この作品のヒロインと言えば?(エンディングに関わります)
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黒服
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空崎ヒナ
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陸八魔アル
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小鳥遊ホシノ