TS転生アサシン先生   作:you are not

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今回からR15タグをつけます


朝帰り

 

ヒュンヒュンと風切り音が静かな便利屋の事務所に鳴っている。その音はトワが普通では目に見えないほどの高速で動かしているコインからであり、左右の手で球を描くように動かしていてそれを陸八魔アルが目で必死に追いかけていた。

「はい、コインはどこ?」

急に動きをやめて湯気が出てる左右の握った手をアルの前に突き出す。

「えーっと...もしかして黒服秘書のポケットの中ですか?」

普通ではありえないことを答えるアル、それをこの場いる二人は笑うどころか感心していた。

「…正解。よくわかったねアル。今日はここまでにしようか」

「見聞色もだいぶ様になってきましたね」

そういって黒服はスーツのポケットから黄金色のコインを取り出す。そのコインを机に置いて奥のキッチンに消えていく

「うぅ..これ武装色や覇王色より疲れる気がするんですけど」

「仕方ないよ、覇気って言うのは得意不得意があったりするんだよ」

見聞色の覇気の修行で疲れて机に突っ伏すアルとそれを励ますトワ。それと同時に黒服が三人分のお茶を持ってきた。果実の香ばしい匂いが部屋中に立ち込める。また紅茶か...今午後7時回ってるんだけどカフェイン大丈夫かな?

「あぁ、そうそう。明日大御所からの仕事があるから、早めに来てね。だいたい7時くらいに」

「えっ、はいわかりました。準備しておきます」

黒服と一緒にダージリン(黒服の好み)を呑みながら明日の用事を確認する。

「あの、大御所ってどこからですか?」

一口に大御所と言ってもゲヘナやミレミアムなどの学園運営者や企業のお偉い人などがいる。今回はどこの依頼だろうか?また、ミレミアムのハッカー集団からだろうか?

「うんとね。今回は知り合いからの依頼でもあるんだよ」

「知り合いですか?では、ゲヘナの風紀委員?」

アルが尋ねると同時に黒服が雑巾を用意しだす

「今回はヒナは関係ないんだ。今回はの依頼はトリニティのティーパーティーからのご指名さ」

「なななな、なっ、何ですってー!!!???」

まさかの大物に私は持っていたカップをひっくり返しながら驚きの声を出した。黒服が用意したバケツと共にアルに雑巾を渡して一緒に掃除しだす。

「そうゆうわけだから頼んだよ。じゃあ帰るね、消灯と施錠よろしく~」

そう言ってトワは手を振りながら帰っていく。

 

 

              ~ ~ ~

 

 

トワは便利屋の事務所から真っ直ぐ帰路に就こうとしたが、スマホからモモトークが着信音が鳴ったことでその考えは消えることになる。メールの発信者はヒナからでいつものように件名は『辛い、しんどい』だった。定期的にヒナからこうしたメールが送られてくるのだ。こうゆう時はヒナの家に行って慰めるのが恒例になっている。ヒナは一見真面目に見えてその実めんどくさがりなくせに変なところで責任感が強いという相反する性格をしているのだ。故に風紀委員の仕事に悩まされて、今日のような早めに終わった日に誰かに甘えたいと思ってしまうのだろう。愛しのお姫様に会い行くとしましよう。

 

 

              ~ヒナside~

 

 

あぁ、また送ってしまった。昨日で最後にしようって思ったのに...トワは明るくて、優しくて、私とは釣り合わないと思ってしまうほどの善人なのだ。そんな彼女は私の苦労を理解しているのか「辛くなったらいつでもいってね。力になるから!」そう言ってくれた。私はその言葉につい甘えてついメールを送ってしまった。当時は本気にはしていなかったのだが、メールを送った時。トワは本気だったことを知ったのだ。

 

――ガタッ、

 

窓の方から物音がしたことで、来訪を告げる。こんな風に窓から入ってくるのは一人しかいない、カーテンが風に吹かれる中白フードを被った人が窓に中腰で捕まっていた、フードで顔は見えないが唇にある傷跡が誰かすぐにわからせてくる。

「やぁ、こんばんわヒナ(甘えん坊さん)。お邪魔してるよ」

その声を聴いて体が火照ると共に確信する――あぁ、私は彼女に勝てないな。とこれが俗にいう惚れた弱みなのだろう。トワが部屋の中に入って私の目の前にまできて抱きしめてくる。私はそれを受け入れる。

「ヒナは偉いねぇ毎日風紀委員のお仕事頑張って、辛いのも表に出さなくて、でも今は一杯私に甘えていいよ。たまにはガス抜きしないと」

トワの言葉一言一言を聞くだけで頭がふわふわして何も考えられなくなる。トワに導かれるままベットに入った...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう、ヒナ起こしちゃったかな?そろそろ行くから、お仕事頑張ってね」

――そこからの記憶はなかった。だが、起きた時にはトワの声と共に私は何があったかすぐに分かっていた。そのことを自覚して顔が真っ赤になる。今は、6時半か...もう少し寝よう。トワの匂い(幸せな気分)に包まれて静かに二度寝をする

 

 

~ ~ ~

 

 

「ごめん。少し遅れた」

申し訳なさそうにトワ社長が出社する。たまにあることだがどうしたんだろう?

「……社長、ほどほどにしてください..」

黒服秘書が呆れたようにいっている。原因がわかっているのかしら?

「あぁ。ごめんそうするよ」

とトワ社長が首に手を当てた・・ん?今何か見えた気がするわね..気のせいね

「早くいきましょう。時間ギリギリなんですから」

考えてもしょうがない。今は仕事を早く終わらせることに変わりないのだから

「あぁそうしようか、黒服」

「お車は外で準備しておりますすぐにでも..あと絆創膏をどうぞ」

「ありがとう」





☆解説
・ヒナのSOS
慰めてる。ナニしてたんだろうな。あとトワちゃんはリンゴ(エデンの)の力でナニを生やせます。イス族もビックリの神秘の使い方

この作品のヒロインと言えば?(エンディングに関わります)

  • 黒服
  • 空崎ヒナ
  • 陸八魔アル
  • 小鳥遊ホシノ
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