TS転生アサシン先生   作:you are not

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『楽園』を拒むものたち

 

療養生活が始まって数週間が経過した。長いようで短いような時間だったが、もうすぐ退院できるらしいとミネさんが言っていた。後は経過観察だけで済むそうだ。その話を大人しく聞いた後、私は隻眼になったリハビリもかねて屋上に来ていた。病院から眼帯を支給されたがまだつけ慣れていないように感じる。アリウススクワッド(もはやそう名乗っていいのかわからないが)の面々は似合っていると言っているが私からすれば邪魔に感じることが多い。利き目であった右目が無くなった影響で反対の手で撃たなくてはならなくなった。そのせいで前に射撃場に行った時に命中率の低下を感じられずにはいられなかった。速く左手での射撃になれなくてはそう考えていると後ろに気配を感じて振り返る。目を失ったせいか気配に敏感になった気がする。後ろにいたのは、アズサ以外のアリウススクワッドのメンバーである、ミサキとヒヨリの二人だった。

 

「どうした?二人とも?」

 

「あの、リーダー退院した後どうするんですか?」

 

恐る恐ると言った風に聞いてきたヒヨリ

 

「どうすると言われても...」

 

「最近のリーダーはずっと上の空だったでしょ?だから退院したらどこかに消えちゃいそうなだなって...二人で話てたんだよ」

 

失礼だな。別に二人の前に消えるなど…………考えなかったことはなくもない。

 

「図星?」

 

「…いや別に、アリウススクワッド解散させて、そのあと死ぬまでどっかの戦場で傭兵やろうなんて考えてないぞ・・・・(¬_¬ ) 」

 

「うわぁぁぁん!どうせ最初から捨てる気だっただぁ!モモトーク後で交換してください!」

 

的外れなことを言い出すヒヨリ。

 

「捨てるつもりなどない。むしろ私がお前たちの邪魔になると思ったんだ」

 

どうして?

 

とつぜんミサキが掴みかかってきた。

 

ねぇどうして消えようとするの!?サオリ姉さん!もう私たち自由なんだよ一緒にいようよ!ずっと一緒だったでしょ約束したじゃん!一緒にいるって!

 

その言葉と共に昔の記憶を思い出した。

 

 

~ ~ ~ ~ ~ 

 

それは内戦時代の話。その時の私は二人を飢えさせないためにマダムの館に忍びこんで捕まったしまったのだ。死にたくない心と二人が心配する気持ちでマダムの館から命からがらに逃げ出してなんとか二人の下にたどり着いたのだ。二人の姿を見ただけで安心して気を失ってしまったのだ。今思えばそれは誤りだった。

 

痛みともに起き上がって周りを見た時に最初に視界に入ったのは看病していたのか隣で寝ていたヒヨリ、その次に見たものは()()()()()()()()()()()()()()()()()姿()だった。

 

「何やってるんだバカ!」

 

急いでミサキを突き飛ばして自殺を止める

 

「グスッ...だ、だってぇ私たちのせいでサオリ姉さんがこんな目にあったんだもん。ならいっそ...」

 

「死んだ方が良いって!?馬鹿を言うなよミサキ!私は死んでほしくないか危険を冒してまで食べ物を持ってきてるんだぞ!死なないでくれよ...」

 

「ごめんんさい。ごめんなさい。ごめんなさい」

 

私が怒鳴ったせいか壊れたように謝るミサキ。

 

「いいんだ。ミサキもういい。涙を止めてくれ」

 

「サオリ姉さん...嫌いにならないで、いなくならないでぇ...」

 

縋りつくように消え入るような声で懇願している。それがどうしても痛々しく感じて仕方なかった。

 

「大丈夫だ、大丈夫だよ。ミサキ約束しよう。私たちは死ぬまで一緒だ」

 

「うん!約束だよサオリ姉さん!」

 

お互いに小指を出して指切りをする。

 

「うぅん?二人とも何の話してるの?内緒話?仲間外れにしないでよ~」

 

「なんでもないよ。ただずっといようって話!」

 

「そうですか~当たり前の話ですか~」

 

そうだ私たちはずっと一緒だった。血もつながっていないし生まれも違うでも、私たちは姫やヒヨリ含めて家族だったんだ。

 

 

~ ~ ~ ~ ~ 

 

 

「そうだったな。済まないミサキ私が間違っていた...許してくれ」

 

「うん。わかればいいんだよ」

 

私を下ろしてからミサキは涙を拭う

 

「仲直りできてよかった」

 

「ほんとですねぇ」

 

それを眺めるヒヨリと姫……姫なんでここにいる?

 

「なんでってお見舞い?」

 

「自分で分かってないんですか?」

 

「えぇっとね。病室にいないからお医者さんに聞いたら屋上じゃないかって言われてきたら、サっちゃんとミサキがイチャついてた」

 

あれがイチャついてるように見えるのか?

 

「修羅場の間違いじゃないの?」

 

ミサキも同じことを思ったようだ

 

「それで退院したらどうするの?またアリウススクワッドやる?それともアズサみたにトリニティに通うことにする?」

 

どうやらお見舞いよ一緒にそのことについて聞きに来たみたいだ

 

「いや、私たちは別の道を選ぶ。戦い続けよう『時代』が私たちを排除するか?それとも私たちに『時代』が協調するか?……そんな先の見えない戦いになるだろう」

 

皆が静かに聞くなか私は黒いキャップとマスクを投げ捨てながら宣言する

 

「今日をもってアリウススクワッドは解散だ。今をもって戦場こそが私たちの家であり、天国でも地獄でもある。故に私たちの新たな組織名は『天国の外側(アウター・ヘブン)』だ…ついてくる気はあるか?」

 





回想の話は完全に妄想です

この作品のヒロインと言えば?(エンディングに関わります)

  • 黒服
  • 空崎ヒナ
  • 陸八魔アル
  • 小鳥遊ホシノ
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