ネタ切れで失踪しかけた作者です。お待たせしました。えっ?待ってない?
そんなぁ(´・ω・`) ショボーン
次回から最終章です。
時計をみると、間もなく二つの針が真上を刺そうとしていた。季節は冬、この間まであんなに暑さに文句をいっていたというのに今は寒さに文句を言うようになった。さて、二人は着替えたかな?|д゚)チラッ
「アル、ムツキ準備できた?」
黒服と一緒に台所からそばをもってくる。
「はい。トワ社長大丈夫です。」
「社長~どう綺麗?」
「あぁ、綺麗だよ。色合いがぴったりだね」
そこにはいつだったか見た二人の姿があった。あの時よりも幼さを感じるがそれでも二人は紛れもなく私の知っているアルとムツキだと思えた。今日も持って私は彼女らの前から一時的に消える。
「もう~社長は褒めるのうまいんだから~」
「ありがとうございますトワ社長。ですが、この服を選んだのは社長自身では?」
「はて?なんのことかな?記憶にございませんな?(・з・) ~♪」
適当にだまかしつつ、6人を食卓に座らせて、みんなで年越しそばを食べる。
「食べられないことを悔やまれますね」
「そうゆうこったぁ!」
「フッフッフッ社長の作ったそばはおいしいですよ~」
「アァ、マサシク。芸術ノヨウダ。」
残念ながら、ゴルコンダとデマルコマニーの二人は口がないので食べられないのだ。それを煽る黒服とマエストロ。なんだかんだゲマトリア組は仲がいいのだ。ベアトリーチェ?知らんな。
「食べたら近くに神社まで送ってくよ」
「あれ?トワ社長は来ないんですか?」
「私は無神論者でねというには冗談で、急用ができてね。悪いけど一緒に初詣にはいけなんだ。」
アルとムツキにはそう説明して、そばを完食した後。装甲車に乗せて、近所の神社まで送っていった。
~ ~ ~ ~ ~
二人を神社に送った後、マエストロやデマルコマニーは約一年間、戦力を整える期間に入ってもらった。私がキヴォトスすべての敵になると説明したら、二つ返事で“悪の手先”になることに協力してくれた。おかげで私は気兼ねなくこの体に別れを告げることが出来る。
「歩こうか、黒服。」
「喜んで、“先生”」
そうして、アビドス砂漠にある。先駆者の遺跡まで歩いて向かうことにした。道中、お互いになんの会話もなかったが別に気まずくなく、むしろ心地よさすらあった。冬の寒さとは違う夜の砂漠の寒さを感じながら、私は自分の死に場所まで進んでいた。それはさながら、聴衆のいない十字架を背負ったメシアの歩みのようだった。
「ここか。」
廃墟の街々の真ん中で、トワはそうつぶやく。それと同時に日の出が出ていた。
「綺麗だなぁ」
「えぇそうですね。」
初日の出を見ていると、黒服がなにやら懐から取り出しながらそれを飲んでいた。
「先生も飲みますか?」
それはいつかと同じ問いだった。思わず口角があがるのを感じた。
"うん、いただくよ"
あの時とまったく同じ酒瓶を受け取る。
"毒じゃないよね?"
私も興が乗ってきて、やり取りを再現しようとする。
「ご安心を…あなたを殺すのは今ではありませんから」
どうやら、天丼ネタはお嫌いらしい。仕方なくラム酒を飲む。甘い風味とアルコールを感じる。一年ぶりに飲んだが私好みの味だった。黒服には好みを教えていないはずだったがな。一口飲んで、黒服に酒瓶を返す。
「せっかくだ。あれをくれ」
私がそういうと、黒服はポケットから煙草を出す。ちゃんと銘柄は私の好きな『Peace』だった。それを口にくわえると黒服がにライターをつけさせた。
「フゥー。また逢おう」
「えぇ、ですが先生。最後に聞かせてくださいませんかあなたの本名を?」
私の本当の名前は誰もしらない。それこそ死んだ両親くらいだろう。あとは前世のヒナくらいか。今黒服に教えてもいいが……
「いやだね、お前がもう一度わたしを殺すことがあったらその時は考えてやるよ」
「そうですか。覚えておきましょう。ですから、考えておいてください」
その確約もせずに私たちは別れた、これでいいのだ。私と黒服の関係はこれで、
アビドス砂漠の地下にある秘密の場所。それは先駆者の名残。そして、キヴォトスの一部のオカルトマニアが叫ぶ、『お宝が隠された遺跡』そのものだ。だが、中には何もない。金銀財宝も、知識も、歴史も、ただここにあるのは残された“技術”だけだろう。ここはシェルターだった。色彩との闘いに備えるための。だが、今回は逆に閉じ込めるために使う。私の体は、もはや持たない。いくらリンゴの力で押さえつけていても、限界がくる。だからこそ、もっと都合が良い体が必要だった。だから、私はこの体を捨てて、来るその時まで眠るつもりなのだ。
リンゴの力で地下室の入り口が開き、エレベーターに乗って最上階まで降りていく。
シェルターの内部は何もなく、埃が舞い散り、ただの暗い石造りの遺跡となっていた。暗闇の中で何とかイスを見つけ、その椅子に座る。座った瞬間に体が脱力してしまった。体ももう限界だったのだろう。心なしか瞼が重くなっている。だが、これから始まると思うと気分はけっこう晴れやかだ。歌でも歌おう。母が子守歌によく歌ってくれたあの曲を、
「Amazing grace
how sweet the sound
That saved a wretch like me
I once was lost
but now am found
Was blind but now I see
'Twas grace that taught
my heart to fear
And grace my fears relieved
How precious did
that grace appear
The hour I first believed」
か細い声でなんとか歌う。歌いながらも頭の中には走馬灯が流れていた。
『どちらが勝っても、我々の闘いは終わらない。敗者は戦場から解放されるが、勝者は戦場に残る。そして生き残った者は死ぬまで、戦士として人生を全うするのだ。』
それは殺した父の言葉。
「Through many dangers
toils and snares
I have already come
'Tis grace hath brought me
safe thus far
And grace will lead me home.
The Lord has
promised good to me,
His Word my hope secures
He will my shield
and portion be
As long as life endures.
Yes,when this heart
and flesh shall fail
And mortal life shall cease
I shall possess within the vail
A life of joy and peace」
『何に忠を尽くすか分かったそれだけだ!』
それはかつての自分の言葉。
「The earth shall soon
dissolve like snow
The sun forbear to shine
But God, Who
called me here below
Will be forever mine」
『私を殺すの?』
『あの子を生かした責任は俺が取る』
その一人の少女のために教団と決別した日のこと。
「When we've been there
ten thousand years
Bright shining as the sun」
意識が朦朧としながら、尚も歌う。もはや引き返せない。先生としても、アサシンとしても、なにより人として中途半端な自分だったが、それでも生きてほしいものがあるからだ。
「We've no less days
to sing God's praise
Than when we'd first begun....」
歌い終わると同時に思い瞼を閉じ。その空間には静寂が訪れた。ただ、光続けるエデンの果実だけがその場に存在していた。
作者は、作品内の時系列はリアルと関係ないと思って書いております。
そして、作者は正月イベントでピックアップキャラ誰もこなかったよ。殺してやるぞ!陸八魔アル!
☆解説
・マエストロ片言
誰が言ってるのか作者が分かりやすいように書いています。不快でしたら直します。
・色彩と先駆者の関係
かつて、色彩が先駆者のいるころの地球に来たことがある。その時に先駆者の技術力で捕まった。その時脱走しようとして、先駆者たちの研究者四人を自身の配下にして逃亡した。それ以降色彩は先駆者を目の敵にしてる。
この作品のヒロインと言えば?(エンディングに関わります)
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黒服
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空崎ヒナ
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陸八魔アル
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小鳥遊ホシノ