思いつき試作版『推しの奇妙な冒険(story around the eyes )』 作:帝月
宿敵であるはずのジョジョと仲良くし平和に生きていたが世界はそれを許さず彼は変わりつつある世界の修正力のせいで戦いに巻き込まれる。
そして全てを終わらせた彼は『星』と出逢う。
推しの子とジョジョのディオ(転生者)のクロスオーバーを思いついたので書いてみました。
とりあえずノリと勢いだけの読み切りですので連載するかは未定です。
意外にジョジョと推しの子のクロスオーバーが無いなと思って書いてみました。
とりあえずの思いつきの読み切りですので結構簡素なものとなっております。
この作品はご都合主義と独自展開で構成されております。
君は『引力』というものを信じるかい?
「引力?」
そう・・・あの時あの場所で私と君が出会ったのは引力が引き合わせた奇跡だ
「良くわかんないけど・・・アナタと出逢えたのが奇跡なら嬉しいな」
私もだ・・・まさかこの年になって人を愛するなどとは思わなかったよ
そして私だけの『星』を手に入れれるなど考えもしなかったよ
私にとって君は特別な存在だ・・・そして・・・今まで生きてきた長い時間の中で私は『星』と関わる事が多かったのだよ
「星?」
あぁ・・・そうだそして私は君の瞳の中に輝ける『星』を見たのだよ・・・アイ
「私の瞳?」
あぁ・・・そして私の首元から少し下を見てくれ
「スゴイッ! 『星型のアザ』がある!」
この身体は私の親友との契約の代償・・・そして最期の贈り物さ
「友達の最後の?」
フフッ あぁ・・・真っ直ぐで人を信じ過ぎるバカ正直なヤツだったよ
「そうなんだ・・・もっとアナタの事を教えてよ・・・ディオ」
あぁ・・・良いともなにせ夜は長いのだから君の寝顔が見れるまで語ってあげよう
「なんか恥ずかしいなぁ」
あの時の君の寝顔はとても可愛かったよ
「イジワル」
フフフッ さて・・・まずは彼・・・ジョジョとの出逢いから話そうか
正史において悪のカリスマと呼ばれる存在に生まれ変わってしまった男は、本来の歴史を辿らず宿敵となるはずであった誇り高き血統の少年と親友(トモ)となり平穏な日々をすごしていたが・・・
「何故だッ!? 何故キサマがソレを・・・石仮面を使うッ!?」
歴史の歯車は狂い。
「答えろッ! ストレィツォーーッ!」
未来において敵となるものが正史よりも速く現れ
「ジョジョッ! お前はスピードワゴンと逃げろッ!」
「ディオッ! 何をッ!」
歴史の修正がされたのか。
「オレは人間をやめるぞッ! ジョジョーーッ!」
そして彼は正史と同じく人間をヤメる事となる
激しい戦いの末に裏切り者と闘い一度は退けるが
「待てッ! ストレィツォッ!」
取り逃してしまいそれを追う闘いが始まる。
その後にジョジョと合流し力を合わせてストレィツォを撃破したかに思えたが、
「フフフッ! お前の身体をもらうぞ ジョジョーッ!」
「させるかッ!」
正史ではディオが吸血鬼となりジョジョの身体を奪うが外史となるこの世界ではストレィツォがジョジョの身体を奪うべくジョジョとエリナの乗る豪華客船に下僕を使い乗り込み襲い掛かる。
ディオが庇うもまるで正史の焼き増しの如くジョジョは深手を追い瀕死となり、またディオも深手を追い首から下が使い物になら無くなる。
「死ぬんじゃあないッ! エリナを待たせているのだろジョジョッ!」
「ごめん・・・ディオ・・・折角庇って・・・くれたのに」
謝るジョジョを叱咤し生きて帰そうとするが、
「ディオ・・・もう・・・僕はダメだ・・・」
「弱音を吐くんじゃあない!」
叱咤するも吸血鬼の鋭い聴覚がジョジョの弱りつつある心臓の音を拾ってしまう。
「ディオ・・・僕からの最期のお願いだ・・・僕は・・・もぅ・・・もたない・・・だからこの身体をあげる・・・そしてどうかエリナを・・・子供を守って・・・欲しい」
「バカものッ! オレは彼女に何と詫びれば良いんだ!」
「フフ・・・そんな君に・・・だから・・・託せるんだ・・・」
弱くなる心音と声にディオは覚悟を決める。
「わかった・・・コレは契約だ! エリナが天寿を真っ当するまでは守ろう」
「あ・・・り・・がと・・・う 僕の・・・親友」
遂にジョジョの心音は消え、ディオは泣きながら首を刎ね身体を乗り換える。
その後はジョジョの首をエリナの元へと届け、影ながらスピードワゴンと協力し蔓延る吸血鬼達を始末する闘いを繰り広げる。
そしてその後はジョジョの孫にあたるジョセフや友達であるシーザー、またかつてエリナと面倒をみていたリサリサ達と共に柱の男達との闘いに身を投じる中でディオはカーズに敗れ、
毒のリングを埋め込まれてしまうが彼は石仮面と緋石を使っての進化に適合しカーズとは違う究極人間(アルテミット・ヒューマン)に進化しリングの毒を無力化する。
そしてその際に『スタンド能力』に目覚める。
そして究極生物となったカーズをジョジョと二人掛かりで当時研究中であった大陸弾道ミサイルを改造した即席ロケットに詰め込んで
宇宙に廃棄して倒し、
日光を克服し闘いの日々から離れるためにスピードワゴンの協力の元前世の知識を使い未だ見つかっていなかった油田を開発して石油王となり資金を得て、
再び吸血鬼達の脅威が無いように監視するため裏社会を支配しその後は過去の自分の故郷である日本に移住する。
そして再び運命は巡り本来ならばディオが敵となりジョセフの孫である承太郎と闘うはずであったが運命は変わり、ジョジョと協力して葬ったはずのストレィツォが生きており。
ジョセフの父であるジョージの身体を墓から掘り起こしてその肉体を乗っ取った事によりジョージの身体から発せられる信号の様な物を通じてジョセフ達にもスタンド能力が発現する。
しかしジョセフの娘であるホリィには身体の負担が大きい為に徐々に弱っていき倒れ伏してしまう。
ホリィを助ける為にジョセフの知り合いの占い師アブドゥルとディオの配下であるヴァニラ・アイスを加えて再び闘いの旅に出る事となる
なおホリィの護衛と世話のためにダービー兄弟を始めとしたスタンド能力待ちの配下達を空条家に残している。
そして旅の中でストレィツォに操られた花京院やポルナレフといった面々とも闘い、支配から解放しストレィツォの待つエジプトへと向かう。
そして襲い掛かる刺客達を倒し、諸悪の権化たるストレィツォと戦う事となるがやはりストレィツォも時間系のスタンド能力を得ているため花京院達も重傷を追わされてしまうが命は取り留めている。
そして承太郎とディオの二人掛かりでも苦戦を強いられたが、承太郎も完全に時間系の能力を会得した事により遂にストレィツォを完全に倒すことに成功しこの事件を終わらせた後にジョセフからの相談を受けて浮気相手に出来た子供である仗助と交流をする事となる。
その際にスージーQにはジョセフ諸共しこたま怒られた事を此処に記す。
その後ディオの取りなしもあってスージーQと朋子は意気投合しその後は年齢差関係無しに仲の良い姉妹の様な形で収まる。
なお承太郎は過去にはディオに懐いていたが反抗期を迎えてからは何かと突っかかる事が多いが本当に嫌ってはいない様である。
そしてその後杜王町にてジョセフの遺産相続の問題で仗助を訪ねた際に起こっている異変に巻き込まれる形で再び闘いの日々を送る事となる。
吉良吉影を倒した後にやっと休みを得て以前から交流のあった人気アイドル星野アイと再会してその後に2人はお互いに惹かれていく事となる。
アイと会ったのはまだ彼女が幼い時であり親に捨てられて心に傷を負って馴染めていなかった施設から抜け出した雨の日に出会ったのがキッカケでお互いに片親がクズであるという共通点がある事やディオが聞き上手であったためか、
アイは歳上でありながら素直に自分の事を話せるディオに心を許して行き、その後も連絡を取り合う中に発展していきやがて彼女がアイドルになるかどうかで迷っている事で相談された事がキッカケでディオが苺プロのスポンサーとなってアイの夢を応援する事を決める。
時系列的には吉良吉影の事件が解決した位である。
その当時から有名芸能人達が突然失踪したり、有名女優やアイドルといった女性達が望まぬ妊娠をしてしまうと言った事件が多発しているのはディオも既に知っていたためアイ達のスポンサーとなった後は念の為スタンド使いを護衛に回すなどをしていた。
そしてある日ディオにとっては因縁深い石仮面を廻る事件に関わる事となる。
それはアイ達B小町が有名劇団ララライのワークショップで仕事をしていた時に起こる。
裏社会の情報網で調べていた事がわかり、根絶したと思っていた吸血鬼の目撃証言があり。
しかもそれが元ララライの人間という事がわかりディオは一目散にアイのいる場所へと移動するとそこには、
やはりと言うか吸血鬼の出来損ないであるグールがアイ達B小町のメンバーに襲い掛かろうとしている瞬間であった。
ディオは躊躇う事なくスタンド『世界(ザ・ワールド)』の時間停止を使い吸血鬼を撃破するもどうやらこの劇団の人間達の3割程が吸血鬼に変えられ操られていた様で戸惑うアイ達を守りながらスタンドを使って殲滅し退却を行う。
そして恐怖に震えるアイ達を宥めながら一度会社へと戻り事の顛末を社長に報告するもやはり俄かに信じられないことではあったのでB小町のメンバーに命じてスマホで録画させていた映像を見せる事で納得させる。
その後はディオが念の為アイを送る事となりアイの住むマンションまで送った時に怖いから一緒にいて欲しいと願いを受け、アイと一夜を明かす事となる。
その日は添い寝だけで終わるが後に一夜を同じベットで過ごす事となり彼女は妊娠し16歳で二児の母となる。
そして時は流れアイが成人し、アイドル生活最期のドームライブの当日に事件が起こる。
正史においては彼女はファンに刺されて殺されてしまったが、嫌な予感を感じていたディオによって仗助にアイの護衛を頼んだ事によってそれは未然に防がれるが・・・
犯人には肉の芽が植え付けられておりこの事件に吸血鬼が絡んでいる事が確定する。
そしてその頃ディオは承太郎と合流し劇団ララライへと足を運んでいた。
そこにいたのは、金髪に全てを飲み込むかの様な暗黒の星を宿した両目に歪んだ性癖を待つカミキ ヒカルという人間・・・では無く吸血鬼。
「やっとお会いできましたねディオさん」
恍惚とした笑みを浮かべ役者の如く両手を広げながらディオと向き合う。
「私は会いたくなどなかったがね」
ディオは不満そうに答える。
「やれやれ・・・つれないですねぇ」
そんな姿に困った様な演技を見せるカミキ
「おい 数年前からの事件は全部お前が起こしたものか?」
カミキの演技につまらなそうな反応を見せながら承太郎は問う。
「えぇ そうですよ承太郎さん」
そんな承太郎の態度も想定内だとばかりに答える。
「何時から、僕が仕組んでいたことに気づいていたんですか?」
さも楽しそうに嗤う神木が承太郎に問いかけてきた。
普通であれば、犯罪を犯した人間は罪を隠そうとする。だが、コイツは逆だった。『隠そうとせず』むしろ『暴いて欲しい』と言うような様子である
そこにディオが割って入り答える
「おい ディオ」
「すまないな承太郎 だがここは私に言わせてくれ」
落ち着いている様に見えてはいるがその目には怒りを宿していた。
承太郎はそれに気づき素直に従う。
「情け無い話だが、かつてアイがこの劇団のワークショップで働いていた時に吸血鬼に襲われた事が全ての始まりだった」
静かに・・・だが殺意を込めてカミキを睨みながら答える。
「そして雨宮吾郎医師の突然の失踪」
雨宮吾郎 宮崎県の産婦人科医。
彼はアイが子供を出産する際の担当医であった。
そんな彼は星野アイのファンの手によって『殺害』された。
「当時のマスコミは行方不明と片付けていた だが、私は事故ではなく『事件』だと考えていた」
そこに突発的なものではなく、計画的なと答えを付け足す。
「あっ、そっかぁ 当時の貴方は彼女や彼の近くにいたんだっけフフフ・・・昔の事なのに二人に嫉妬してしまうなぁ 殺したいぐらいに、ね」
口調こそは穏やかだがその表情は歪んだ笑みが浮かんでおり
「当時の私は急に居なくなった雨宮医師の捜索をしていた 暫く探したが、遂に雨宮医師の姿は確認できなかった」
「そうですねぇ 何せマスコミが行方不明と片付けるくらいですからね」
「あぁ 不思議だったよ 居なくなって『数日と経たずに行方不明』で片付けられてしまったからな」
「それのどこが可笑しいんですか? 居なくなって数日も経てば行方不明って誰もが判断するのでは?」
「普通だったらそうだろうな けど・・・雨宮医師の産婦人科医院は『山奥に建てている』そんな山奥の産婦人科医が居なくなってたのに事故となって どこもとり上げなかったのは可笑しいだろ?」
「へぇ? それで?」
ピクリと僅かな反応を示すカミキ。
「そこで私は視点を変えた。雨宮医師の所在ではなく どこのメディアが一番最初に『行方不明』と言い始めたのかをね」
雨宮医師が居なくなってから行方不明と事件が片付けられるまでの数日間の間に、東京都内全てを対象に、事件を取り上げた報道局・出版社・マスコミ、それら全ての記事を配下と共に確認して回った。
当然ながらその数は尋常ではなく、確認だけでも数ヶ月はかかるだろう。
そう・・・『普通』ならな
だが私はかつて杜王町で起こった事件の際にこの様な事に強い友人達が出来たので私は彼らに協力を依頼した。
そして仗助の件で私に借りを作っていたジョセフにも協力をさせ(本人は喜んでいた)『隠者の紫(ハーミット・パープル)』による念写や回復したアブドゥルの占いによる協力も頼む。
そして彼らは一も二も無く承諾し、代わりに取材の協力をする事で彼は見事な推理を披露してくれた。
もう1人は知り合いの美女を紹介する事で了承を得た、何せ彼の強力な嗅覚は街に潜む吸血鬼を探し出すのに大いに貢献してくれた。
その過程で雨宮医師の遺体を見つける事となる。
そして・・・ついに突き止めた。
「全国東京都放送局が・・・一番最初に『行方不明』と取り上げていたのが分かった」
「なるほど・・・けど、それだけで僕が分かったのですか?」
「あぁ・・・分からなかったよ・・・捜査が行き詰まった 何しろ放送局が分かった処でそこから犯人に繋がる手がかりが何一つ無かったからな」
全国東京都放送局が怪しいとまで嗅ぎ付けたが、そこからの捜査は難航した。
何せその頃には世間は雨宮医師は行方不明で片付けられ、警察も捜査を打ち切ろうとしていた。
そんな最中に、雨宮医師の捜査でと言って聞き取りに応じてくれる職員など一人も居なかった。
しかしそこで諦めることができなかった私は、原点に戻り次の一手に出た。
「だからしらみつぶしに探したさ」
「何を? まさか、局員全員を調べでもしたのですか?」
「調べたのは『星野アイの関係者』と『全国東京都放送局』2つに接点がある人物全員だよ」
『何かに行き詰まった時、一度立ち止まり、周りを見てみるといい 人間は一度得た答え程、意図的に避けてしまうものだ それは第三者の視線からは容易に見ることができる』と彼は・・・岸辺露伴が教えてくれた。
どうして雨宮医師が行方不明、殺されてしまったのか。
そもそもだ・・・ただの産婦人科医である雨宮医師が狙われる理由は何なのか。
その答えは簡単だった。
『星野アイ』
彼女が産婦人科へ入院したことが、彼の人生において一番の変化であるのは明白だった。
ある意味私達が巻き込んでしまったようなものだ、せめてもの償に彼の墓を作り供養をさせてもらった。
「数人程に絞れた後に ある時を境に行動を変えた1人に行き着いた それは東京都放送局が支援している『劇団ララライ』の若き天才役者カミキ ヒカル 君だよ」
そう・・・ある時それはアイ達があのワークショップで働く少し前から
だった。
まだその当時は今ほど名が売れていなかったからこそ調べるのに手間取ったが、
普通ならばまだ義務教育を受け無ければならない年齢であるハズなのにそれを受けていないのに大きな問題になっていないと言う事だが吸血鬼となった事で人間に肉の芽を植え付ける事で周囲の人間を操り情報操作を行っていたのならば説明も付く。
これが犯罪者なら私生活なども詳しく調べられるが一般人だとプライバシーの問題で守られている
突然夜型の生活に変わった事も巧妙に隠されていたからこそ今まで気づかなかった。
「フフフッ! あの少ない状況から、貴方はそこまで真実を見つけることができるのかぁ なんて!なぁんて素晴らしいんだ!!」
血走った目を思い切り開き、口の端からは涎を垂らしながら彼はディオを讃えてきた。
その姿は、まるで神を狂信する信者のようだった。
「でも、雨宮殺害はどう結びつけるのですか? 少なくとも実行犯はいないですけど?」
「あぁ 確かに君が言うように、雨宮医師殺害の接点が見付からなかった だが・・・意外と思わぬ所に大きな穴はあるのだよ」
「大きな穴?」
確かに雨宮吾郎殺害の動機がなければ、犯行を行う手段も無かった・・・そう・・・『普通』ならな。
「自分で犯行をする必要が無いと仮定すれば、絞られた全員が雨宮殺害の容疑者に早変わりだ」
犯行を『誰かに』させれば、自分は怪しくないと見せかけることができる。
そしてこれが最後の、事件を解く鍵であった。
「そして絞られた数人の中でも、カミキ 君は多かった」
「なにがですか?」
「わざわざ便利な携帯を使わずに今時使うものが少ない『公衆電話』に入った回数や、『短時間』のネカフェ利用歴が、他の数人よりも群を抜いて多かったのさ」
「・・・・」
特に公衆電話での通話履歴をスピードワゴン財団の優秀な調査員に調べてもらったら、明らかに接点の無い人物へ掛けている事が判明。
電話番号から割り出せば、星野アイだけでなく“数多くの芸能人のファン”がヒットした。
そして彼が電話をかけたファンの推し達がもれなく『芸能界から居なくなっていた』
そしてヒットした元ファンたちの足取りを追うとその殆どが死亡しており、生き残っていた者には肉の芽が植え付けられていた事が判明した。
「君は雨宮医師だけでなくファンを利用して多くの国内外問わず芸能人を消していったってわけだ今回の件も含めてな!!」
ディオは声を張り上げて告げる。
「雨宮殺害事件、並びにこれまでの芸能人失踪の数々それら全ての事件を裏で操ってきた犯人はキサマだッ!」
ビシィィッ!と効果音が付きそうな程の勢いでディオはカミキを指さす。
「カミキ ヒカルッ!」
「ハハ・・・」
指差されたカミキは一瞬目を見開き、そして次の瞬間には
「アハァァァァァァッ!!」
それはとびきりの笑顔を、まるで発情した女の如く淫らとも言えるほどの笑みをディオへと向けてきた。
「あぁ、その目だよッ!彼女が!星野アイが独り占めして止まない光が、今この時だけは僕を、僕だけを見つめてくれているッ! あぁ、僕は今、生きていてよかったと心から言える!」
そう言って恍惚感に浸りきったような表情をしながら、両腕で体を抱き締めるカミキ。
そんなヤツの様子を無視してディオはヤツに話しかける。
「お楽しみの最中申し訳ないが君は此処で終わりだ!」
ディオがカミキに対して宣言すると、
「いや、まだだよ」
カミキは不適な笑みを浮かべながら『ある物を』取り出す,
「なに? おい、妙な真似は・・・」
承太郎は「するな」この一言が出なかった。
目を離してはいなかった。
だが、確かに言えることがある コイツは今ある物を何処からか取り出した。
「ディオさん、そして承太郎さん・・・僕は貴方達のように誰かを照らす輝きのある人が堕ちていくのが、堪らなく愛おしいんだ だからお二人の命を僕だけの物にしたいんだ!」
それは鏃、見た目は古くさい鏃であったがディオと承太郎にはそれに見覚えがあるどころか忘れる事も出来ない、
何故なら自分達の能力たるスタンドにも密接に関わる物なのだから。
「キサマッ! それをドコで手に入れたッ!」
冷静であったディオですら声を荒げる。
「僕はね・・・とある幼い男の子しか愛せない女と親密な関係がかつてあったんだ、そして彼女と行った旅行先のエジプトで1人の老婆に会ったんだ あの人の事は今でも忘れられない、何せ両手が『右手』だったのだから」
カミキの一言でカミキが過去に会った老婆が誰かをディオは悟る。
「あの人は僕の本当の願いを教えてくれた!そしてその心の赴くままに事を成せと!」
そしてカミキはもう一つの物を取り出す、
それは・・・
「そして彼女はこの石仮面と使い方を教えてくれたんだ! そして僕は誰かを追いかける事しかできないバカを利用して、時に駒として使えるのは僕と同じにしてあげた!」
全て破壊したハズの『石仮面』が握られており、さらにカミキは語る。
「だから僕は心のままにもう陽の光を浴びる事が出来なったから太陽のように光輝く人の命を堕とし、曇らせ血肉を喰らった!」
カミキの口からはまるでとんでもない美食を堪能したかの様に涎をながし、
「そして貴方達のような輝かしい『星』を持つ人達の命を喰らう事で僕の命はさらに重みを増す」
矢を自分の胸に突き刺す!
「アハァァァァァァッ! これが貴方達が使うスタンドっていう能力何デスネェ」
カミキの背後には人型ではあるが黒いタールの様なドロドロとした液体を彷彿させるボディに顔はまるでペストマスクの様な異形なもので嘴の様な部分からは枝分かれした触手のような物が見え隠れする。
「あえて名前を付けるなら『ナイトコア・グラビティ』ってとこですかね?」
粘つく様な笑みを浮かべながらスタンドを操り能力を使う。
「さぁッ!僕の命の重みを感じて下さい!」
『ジャオォォォォォォォッ!』
ナイトコア・グラビティと呼ばれたスタンドが地面に手を付けると、
「「身体が重い!?」」
名前に重力が付いているのに由来するのかディオと承太郎に重圧が掛かる。
「アハァハハハハハッ! 貴方達とあの『女』の命を奪って僕の命のオボェェェェェェェッ!?」
狂った様に笑うカミキだったがその顔面に鋭い2人の拳が突き刺さる!
「アヴェっ!? ナンェッ!? バナた達はボグのオボミでグゴゲナイバズなのにッ!?」
両サイドからの鋭く重い一撃を食らったせいで端正であった顔面は前衛的な美術品のような形容しがたい形へと変わった事で上手く発声が出来ないタメか濁音が混じる。
「確かに少し身体が重く感じるがそれだけだな」
拳をゴキゴキと鳴らしながら近づく承太郎と、
「どうやらキサマのご自慢の命の重みというのは大したことの無い重さだったようだなぁ?」
憤怒の形相でカミキをディオは睨む。
「さて・・・どうやら私の大切な恋人も君のターゲットにされていたようなので」
ディオの身体から威圧感が放たれ、
「しっかりとお礼をしてあげようじゃあないかッ!」
そしてディオはいつの間にかカミキが握っていたハズの鏃を右手に持ち、
「これが矢の真の使い方だ!」
自分のスタンドの腕に突き刺す!
「ヴェッ!?」
なんと突き刺された矢は腕を登って行きディオのスタンド『ザ・ワールド』に変化が現れる!
「フゥゥゥッ! これが私の進化したスタンド・・・その名も『世界の鎮魂歌(ザ・ワールド・レクイエム)』」
スタンドの姿は額に矢が嵌め込まれ、目元や体に紅いラインが入り、両手の甲に懐中時計が埋め込まれて両肩には巨大な歯車が浮かんでいた。
「承太郎 久しぶりに遊ばないか?」
そして徐に口を開いたディオの言葉の意味を理解した承太郎はと言うと、
「あぁ良いぜ テメェの遊びに付き合ってやるよ」
ニヤリと口元を歪ませカミキを見る。
「ナッ!? 何をッ!?」
人では無く吸血鬼となった事で強化された回復力で顔面の修復がある程度進んでいたので普通に発声ができるようになっていたカミキは悪寒を感じ震える。
「私から行くぞッ! 無駄ァッ!」
ザ・ワールドの太い腕が凄まじい速度でカミキの顔面を捉え、承太郎の方向へと殴り飛ばす。
「アワビュッ!?」
奇声を上げながら吹っ飛ばされるカミキ。
「フンッ オラァッ!」
承太郎のスタンドである『星の白金世界(スター・プラチナ・ザ・ワールド)』が同じく凄まじいパワーで飛んで来たカミキをディオの方向へと殴り飛ばす。
「突き(ラッシュ)の速さ比べか! 負けんゾッ!」
そしてディオはカミキへと近づき、
「フンッ!」
承太郎も素早くカミキをディオと挟む形になる様に移動し、
「無駄ァッ!」
「オラァッ!」
2人の拳が全く同時にカミキの頭部の両サイドに突き刺さる!
「コパァッ!?」
そして
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!」
「オブォがバブォブサマラハアナンワスナユソケンヌユネケユヒュザッ!?」
あまりの威力とラッシュの速さで顔面だけで無く全身がトランスフォームしているせいで最早言葉にすらなっていない奇声を上げ続けるカミキ
。
「「ザ・ワールドッ! 時は止まるッ!」」
2人のスタンドの能力によって世界の時が歩みを止める。
「ダメ押しだぁッ!」
「いくぞッ!」
時の止まった世界で2人は向き合い、
「オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄オラ無駄ァッ!」
「「そして・・・時は動き出す」」
「バビブベブォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!」
止まっていた時の間に食らった攻撃が時が動き出した事でカミキに全て突き刺さる!
「さぁッ! 新しい能力『ザ・ワールド・レクイエム』の力を喰らえッ!」
ザ・ワールドが両手を打つけると手の甲の懐中時計が光となってカミキへと飛んでいき、
「終わらない永遠の時の世界へと逝くが良いッ!」
光のゲートとなって現れる。
そして、
「承太郎ッ!」
ディオの合図に承太郎が反応し、
「オラァッ!」
「無駄ァッ!」
2人のスタンドの拳が同時に突き刺さり、カミキを光の先へと殴り飛ばす。
「ココは・・・ガバァッ!」
カミキが飛ばされた光の中の世界を見渡そうとした次の瞬間には突然のダメージが入り、
「世界が変わッ! ゴディバッ!」
地獄そのものの具現化と言える様な世界を延々と廻りながらも先程の2人のスタンドから受けたラッシュの攻撃もまるで『時間が戻った』かの様に再会され様々な死に方を経験させられて何度も此処に来る前に与えられたダメージがループするかの様にダメージを負う。
そして精神が崩壊する直前でカミキの時間がまた戻り永遠に終わらない世界に閉じ込められ二度と蘇る事も、生まれ変わる事も出来ず『世界』
に閉じ込められたのだった。
「カミキヒカル・・・君の敗因はたった一つのシンプルな答えだ・・・そう・・・それは・・・」
カミキヒカルを閉じ込めた光を背にディオは告げる。
ただ静かに一言を告げる。
「終わったか・・・さてアイのドームライブまで時間が押しているから行かねば」
ディオは時間を確認する。
「フン・・・俺は帰るぞ忙しいのに呼び出しやがって」
承太郎は鼻を鳴らしながら背を向けて帰ろうとする。
「そうか・・・感謝するぞ承太郎」
ディオの感謝の言葉に片手を上げて答え劇団を後にする承太郎。
「さて・・・行くか」
その後ディオは無事にアイのラストコンサートに参加しアイのアイドルとしての最後のステージを堪能した。
という事があってだなぁ・・・うん?・・・寝てしまったか
ディオの胸元にスッポリとまるで猫の様に抱きついて寝息をたてるアイの姿に苦笑しつつも、
フフフ・・・カワイイ寝顔だな・・・ゆっくりとおやすみ・・・アイ
布団をかけてやりディオも眠りにつく。
感想や評価をいただけると嬉しいです。
本格的に書くかは未定です
感想などで評価が良かったら書いてみようかなと思っています。
ちなみにカミキのスタンドの簡単な説明ですが
スタンド名『ナイトコア・グラビティ』
破壊力:C スピードC
射程距離:B 持続力B
精密機動性:B 成長性:C
特殊能力『グラビティ・バインド』
敵に自分の魂の重みを重力という形で与えて動きを制限する
特殊能力としては弱くは無いが使用者であるカミキの魂の重みが無いタメ基本的にディオやジョジョ達の様な強力なスタンド使い達は魂が強いので残念ながら役に立たなかった。
スタンドの見た目はドロドロのタールで出来た様な人型で顔はペストマスクに似た異形タイプで嘴の様な部分からは複数の触手の様なものが出ている
発現したばかりなのと宿主に恵まれなかった為か出オチになった哀れなスタンドである、少なくともドロドロのタールの様な部分は変形可能なので使いこなせば花京院の劣化版にはなれそう。
スタンド『世界の鎮魂歌(ザ・ワールド・レクイエム)』
ディオが矢を取り込んだ事によって進化したザ・ワールドの姿はゴールドエクスペリエンス・レクイエムと似通っており、特殊能力も時止めにプラスして相手を永遠にループを繰り返させる世界に閉じ込め未来永劫閉じ込められる、
なお世界に閉じ込められる前に受けたダメージも永遠に繰り返され精神崩壊か死亡した際にまた世界に閉じ込められた瞬間にタイムループする。
ちなみに記憶は持ち越しである。