ラブライブ!の世界に転生した俺はトップアイドル兼プロデューサー!? 作:とある幻想郷の暇人
真姫が帰った後、俺は楽屋に置かれた俺宛の花束を見つけた。いつものあの子だろうか?えーと、なになに?
暁さんへ
にっこにっこにー♪いつも笑顔を届ける宇宙NO.1アイドルの矢澤にこですっ!今日はライブお疲れ様ですた。次のライブも絶対見に行きますね!それでは、暁さんも一緒に!にっこにっこにー♪
・・・・・。やっぱりにこちゃんか。この子、いつも俺に花束を贈ってくれるけど、どんな子なんだろう?会ったことがないけど、自分で宇宙NO.1アイドルって言ってるし、小学生かな?にっこにっこにー♪ってさすがに高校生とか大人はやらないだろうし。
***
にこちゃんのことを考えてたら帰るのが遅くなってしまった。スマホを取り出して時間を確認すると、既に7時になっている。春とはいえ、夜は寒い。夕飯時だし、腹が減ってきたな。
辺りを見渡してみると、風情のある木造建築である和菓子屋を見つけた。「穂むら」という店名だ。疲れた体には甘いものが良いだろうし、腹が減りすぎて食べれるのなら何でも良いし、ここにしよう。
ガラガラガラという引き戸を引く音と一緒に聞こえてきたのは、
「いらっしゃいませー!」
という愛嬌のある元気な声だった。店内には明るい茶色の髪をした割烹着姿の似合う美少女店員がいる。きっとこの子がこの店の看板娘なのだろう。
「お客さん、何にしますか?この穂むらまんじゅうはとてもオススメですよっ!」
ニコニコとしながらまんじゅうを食べている。って、つまみ食いなんかしてもいいのかよ!
「く〜!やっぱ穂むらまんじゅうは美味い!」
知らねぇよ!俺食ったことないし!・・・でも本当にうまそうだな。まんじゅうだから日持ちもするだろうし、真姫の家に行くときのお土産にもいいかもしれない。
「じゃあ、穂むらまんじゅうを2箱ください」
「はーいっ!穂むらまんじゅうを2箱ですねっ!はいどうぞっ!・・・ってあれ?これいくらだっけ?」
ウンウンと腕を組んで悩み始めてしまった。値段ぐらい把握しといてくれよ・・・。5分ぐらいすると、女の子はハッと何かに気づいたようだ。やっと値段を思い出したか。女の子は暖簾のかかった通路に向かって大声で言った。
「お母ーさーん!!!穂むらまんじゅうっていくらなのー⁉︎わかんないよ〜!!」
目をバッテンにして両腕を頭上に上げているポーズは可愛いとは思うが、何だか迷惑をかけてしまったようで恥ずかしい。
少しするとお姉さんさんらしき人がパタパタとスリッパを履いたまま小走りでやって来た。エプロンを着けているし、料理中だったのだろうか。
「あ、お母さん!これいくら?」
お母さん⁉︎若!まだ20代にも見えるのに!
「こら、穂乃果!!お客さんの前で大声を出さないの!それに値段ぐらい覚えときなさい!」
店員の名前は穂乃果というようだ。穂乃果は、だってぇと言ってシュンと縮こまってしまった。申し訳なくなった俺は、
「いや、別にいいですよ。俺はそんなに急いでいませんし、そんなに叱らないでやってください」
と言うと、穂乃果は向日葵のような笑顔になった。やっぱり、この子は笑顔がよく似合うな。
「ほら!お母さん。気にしてないって!」
「もう…あなたって子は…」
そして穂乃果のお母さんは俺の方へ向かって謝った。
「すみませんね・・・。お客さん。うちの子が・・・って、ええ⁉︎あなたってもしかして暁⁉︎」
あ、バレた。
「う、嘘⁉︎お母さん、暁がこんなところにいるわけ…暁だ!!本物だよ!アイドルがウチに来ちゃったよ!テ、テレビかな⁉︎どこかにカメラとかあるのかな⁉︎どどど、どうしようっ⁉︎」
「おおお、落ち着きなさい穂乃果!慌てたってどうしようもないわよ!とりあえず!!!」
そして、二人は口を揃えて言った。
「「サインください!」」
・・・穂むらまんじゅうの箱を差し出しながら。
***
サインした後、何故だか夕飯をご馳走してもらうことになった。そして俺の隣には美少女姉妹が座っている。
明るい茶髪のサイドテールの美少女は高坂穂乃果。俺と同い年の15歳らしく、現在は音ノ木坂学院に通っていて、高1だそうだ。趣味は水泳とシール集め。好きな食べ物はイチゴとパンらしい。
赤みがかった茶髪のショートカットの美少女は高坂雪穂。穂乃果の妹で、2歳下の13歳で、近くにある中学の2年生だそうだ。姉の方とは違って、しっかりとした少女だ。趣味は雑誌を読むこと。好きな食べ物ははイチゴとケーキらしい。
俺の向かい側にいるのは穂乃果と雪穂の両親である真穂さんと段蔵さんだ。真穂さんは俺の大ファンだそうだ。段蔵さんは、無口なようでまだなにも喋っていない。
「ごめんなさいね。私達、暁のファンだからついテンションが上がってしまったのよ」
と言って真穂さんは俺に謝った。
「いえ、構いませんよ。実は俺、腹ペコでして、夕飯をご馳走になっちゃって逆にありがたいです」
この夕飯であるハンバーグは本当に美味い。牛肉100%でつなぎがなく、何かのハーブを入れているようで肉のくさみが無い。拳骨ぐらいの大きさもあってボリュームも満点だ。
舌鼓を打っていると、隣りから穂乃果が俺の服の裾を引っ張った。
「ねーねー暁君!暁君てどこの高校行ってるの?」
「高校は言ってないんだ。今、大学に飛び級で入ってて、今度卒業するだよ」
すると、段蔵さんを除いた全員が驚き、雪穂が顔を近づけて聞いてくる。
「え⁉︎大学ですか⁉︎暁さんて15歳ですよね?どこの大学ですか?」
「東大だよ」
「「「と、東大⁉︎」」」
「ほえー、暁君て頭良いんだねぇ・・・」
「お姉ちゃん!頭良いって言うより、天才だよ!」
・・・・・・天才って言葉はあまり好きじゃないんだけどね。
こうして高坂家の食卓は終わった。というか段蔵さん、さっきから何も話してないな。
次回でやっと1日が終わります。遅筆と話のテンポが悪くて申し訳ないです。