ラブライブ!の世界に転生した俺はトップアイドル兼プロデューサー!?   作:とある幻想郷の暇人

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夏が終わってしまいましたね。もう少しすればことりの誕生日が来るなぁなんて考えて日々生活してます。


西木野家でのお茶会

「ここ…か」

 

俺は今、友達である西木野真姫の家の前にいる。

 

真姫の父親はここらでは1番大きい病院を経営しているために、西木野家は金持ちだ。だからこの普通のサラリーマンの給料では買うのに1年はかかりそうな立派な門を設置してあるこの大きな家は真姫の家で合っているだろう。

 

この間のライブに来てくれたお礼をしに来てみたのだが、真姫ちゃんはいるのだろうか。

 

もしかしたら、連絡をせずに来てしまったのだし不在かもしれないが、まぁいいだろう。

 

右手に穂むら饅頭を持ち、いざチャイムを鳴らす。

 

 

 

ピンポーン♪

 

 

軽快な音が鳴り、少し待つと

 

「はぁい、どちら様かしら?」

 

と女性の声がモニターから聴こえた。この声は真姫の母である西木野姫香さんだろう。

 

「姫香さん。神座暁です」

 

と告げると、モニターからは嬉しそうな声で返答がくる。

 

「あら!暁ちゃん。入ってらっしゃい!」

 

 

ガチャ、と門が開いたので素直に上がらせてもらうことにする。

 

 

***

 

 

家に上がると、最初に広々とした玄関が俺を迎えた。俺の家はマンションのためにそれほど広くはない。この玄関なら20人ぐらいは一気に入れるだろう。

 

靴を脱いでいると、奥からは真姫と同じワインのような赤い髪色をした、20代にしか見えない美しさの真姫のはである姫香さんがやって来た。

 

 

「暁ちゃん、いらっしゃい。今、真姫はパパのところに行ってていないからこっちに来なさいな」

 

 

と言って俺の手を引く。余裕を感じさせる笑みと、部屋着であるために胸元が開いてゆったりとした服装の盛り上がった部分、真姫よりもある部分が成長した姿は少し魅力的でドキドキしてしまう。

 

……真姫も成長したらこうなるのだろうか。

 

 

俺の視線に気づいたのか、姫香さんは口角を上げてチラリとこちらを非難した視線で見てくる。

 

 

「……すいません」

 

ジロジロと見ていたことを謝ると、姫香さんはうふふと少し嬉しそうに笑った。どうやらからかわれたみたいだ。

 

 

「男の子だもの。しょうがないわよ。でも、気をつけなさい。女っていう生き物は男のHな視線には敏感なんだから」

 

「はい…」

 

 

何も釈明の余地がないため、大人しく返事をする。

 

 

普段は仕事で美人や美少女を見慣れているために耐性があると思われがちだが、実際は男の性というものはどうしようもない。

 

 

 

 

***

 

 

 

広いリビングに入ると、高級そうなソファには灰色の髪色をしたスーツ姿の綺麗な女性が座っていた。この人も20代の女性にしか見えないな。

 

俺と姫香さんが来たことに気づき、その女性はこちらへ振り向いた。

 

 

「あら、若いお客さんね。真姫のお友達かしら?あなた、お名前は?」

 

 

……美人だ。落ちついた雰囲気をしていて、スーツ姿からは仕事ができる女性、というイメージがする。

 

 

「えーと、真姫の友達の上座暁です。今日は真姫の家族に会いに来たんですけど…」

 

 

「暁君、ね。私は音ノ木坂学院の理事長をしている南ひな、よ。家族に会いに来たってことはもしかして…?」

 

そう言ってひなさんは口元を手で隠し、口角を上げ、ニヤリ笑い、姫香さんを意味深そうに見た。

 

落ちついた雰囲気とは一転、小悪魔のようなイタズラが好きそうな表情になった。

 

この人…もしかして勘違いしてるんじゃ?

 

 

俺は立ち上がって慌てて誤解を解こうとする。

 

 

「いや、ひなさん!きっとひなさんが考えてることとは違いますから!「あら、違うの?」姫香さんは黙っててくだはい!とにかく、俺は真姫がいつもライブに来てくれるからお礼に来ただけです!!」

 

 

はぁはぁと肩で息を抜く、誤解は解けたのだろうかとひなさんを見ると、残念そうな顔をした後に首を傾け、人差し指を顎に当てて頭の上に ? を作っていた。

 

その動作が真面目そうな見た目とは逆で、可愛らしかった。

 

「ライブって…暁君バンドとかやってるの?」

 

「あら、ひなってもしかして暁君のこと知らないの?テレビとかでよく観ない?」

 

「ごめんね、私はあまりテレビって観ないから。ってことは暁君て芸能人?」

 

 

ひなさんは目を丸くして俺に聞いてくる。俺は苦笑いをしながら頬ををポリポリとかきながら答える。

 

 

「えーと、一応アイドルやってます」

 

 

 

***

 

 

 

「はぁ、音ノ木坂学院が廃校になってしまうかもしれない、ですか…」

 

真姫が帰ってくるまで待つことにした俺は姫香さんとひなさんのお茶会に参加することにした。

 

姫香さんが淹れてくれた紅茶と、俺が持ってきた穂むらまんじゅうをお菓子代わりにする。

 

穂むらまんじゅうも美味いが、紅茶も美味い。俺と姫香さんはストレートで飲むが、ひなさんは砂糖とミルクをたっぷりと入れて飲んでいる。

 

甘党なのだろうか。

 

 

「えぇ、年々生徒が減少しててね、来年のオープンスクールの時に入学希望者が少ないと廃校になってしまうのよ。近くにはUTX学園という人気女子校もあるし、どうにかしたいのだけどなかなか良い方法が思いつかないのよ」

 

「真姫も来年から音ノ木坂学院に行くのだけど、後輩がいないっていうのは嫌でしょ?だから私達でなんとかする方法を考えてるの。暁君も良い方法思いつかない?」

 

「うーん、俺は音ノ木坂学院に行ったことないからなぁ。伝統がある学校だということくらいしか知らないです」

 

 

三人で頭を悩ます。生徒が減少ってことは生徒をたくさん集まればいいわけだろ?なら何か音ノ木坂学院だけにあるものアピールすればいいのでは?

 

 

「音ノ木坂学院だけにしかないものってないんですか?誇れるものとか」

 

俺の質問にひなさんは少し考えて返事をする。

 

「………アルパカがいるわ」

 

 

「……。…………。アルパカ?」

 

「えぇ、アルパカよ」

 

「………」

 

「………」

 

「可愛いじゃない!アルパカ。あのモフモフした毛とかキュートな瞳とか!姫香もそう思うわよね!?」

 

「可愛いとは思うわよ……でも、ねぇ」

 

「むぅぅ、どうして皆アルパカの可愛さがわからないのかしら」

 

 

ひなさんは口をツンと尖らせて、拗ねた顔をプイッと背ける。

 

 

 

「なかなか良い方法が思いつかないわね…」

 

「そうですねぇ…」

 

「そうね…」

 

 

乾いた喉に紅茶を口に含み、潤す。しばらくの間話していたが結局打開策は思いつかなかった。

 

だが、姫香さんは良い案を思いついたらしく、口元を緩めて笑顔を浮かべる。

 

「そうだわ!暁君に一度学校を見学してもらいましょうよ!そうすれば良いところや悪いところがわかるかもしれないわ!」

 

名案だとばかりに嬉しそうにひなさんに言う。

 

 

「あら!それは良いわね。たしかに私達は卒業生と理事長だから外部の人がどう思うか思いつかないから、他の人に見学してもらえば何か思いつくかもしれないわ!」

 

学校見学か…。そういえば俺、大学に飛び級してるから高校に行ったことないんだよな。見学、いいかもしれない。

 

 

「でも女子校ですけど男の俺が入ってもいいんですか?」

 

「来校許可証さえあれば入ってもいいわよ。私が発行しておくから都合が良いときに来てくれないかしら?」

 

「真姫も来年から通うから私からもお願いするわ」

 

「……。じゃあ、オフの日に行かせてもらいますね」

 

 

高校生活か…楽しそうだな。俺も行ってみればその気分を味わえるのかな? 見学、楽しみだ。

 

 

 

 

ガチャガチャ

 

「ママー?ただいま。誰か来てるの?」

 

 

「真姫が帰って来たみたいよ。私達が暁君と仲良く話してたら真姫が嫉妬しちゃうから足止めしてくるわね」

 

 

そう言って姫香さんはリビングから出て玄関へ向かった。

残された俺とひなさんは話を続ける。

 

「それじゃ、連絡先を交換しておきましょ。いつでも連絡してね」

 

「はい。それじゃ、俺から送りますね…よし」

 

「じゃあ…私も。それと、この廃校になるかもって話は秘密にしといてね」

 

「わかりました!それじゃ、俺も真姫のところに向かいますね」

 

そう言って俺はひなさんをリビングに残し、玄関へ向かう。

 

 

「暁君か……。とても良い子ね。アイドル、しかもトップアイドルだから私達とは感覚が違うと思ったのだけど、暁君も普通の男の子なのね」

 

 

 

 

***

 

真姫side

 

パパの病院で集中して勉強して私は家に帰って来た。今度はいつ暁に会えるのかと思いながら玄関に入ると、よく見る女性物の靴が一足と、どこかで見たことがある男物の靴を見つけた。

 

ただいまーと言って、誰か来てるの?と言うと、リビングからママが出てきて嬉しそうに私へ近づいてくる。

 

 

「ママ?誰が来てるの?この靴は南さんのでしょうけど、この靴は男の人のよね?」

 

 

そう言って真姫はデザインがシンプルだがセンスの良い靴を指差す。真姫は人見知りであるため、初対面の人には緊張するからだ。

 

「うふふ、真姫が大好きな人が来てるのよ」

 

姫香は右手を頬に当て、聖母のような笑みをする。子供を愛する母親の顔だ。

 

「えぇっ!? 暁が来てるの!? 」

 

「あら、私暁君なんて言ってないわよ?やっぱり真姫は暁君が大好きなのね」

 

「あっ! いや、その……うぅ…。べ、別に好きじゃないわ!家族以外で男で知ってるのは暁だっただけよ!!」

 

真姫は顔を湯気が出そうなほど真っ赤にし、必死に否定する。目線が泳いでてまったく否定できていないが。

 

「ふふふ♪」

 

「も、もう!からかわないで///」

 

「いいじゃない。私も暁君ってとても良い子だと思うわよ?暁君だったら息子にしたいわ。パパも嬉しがるわよ」

 

「うぅ……」

 

ママにはいつまでたっても敵わないなと真姫は思う。それで、結局誰が来てるの?

 

 

「ママ、結局誰が来てるのよ?」

 

「うふふ、それはね「おーい真姫ー?お邪魔してるぞー」…来たみたいね」

 

 

聞き覚えのある声がする方を見て見ると、リビングから出てきてこちらへ向かってくる暁がいた。

 

 

 

来宅していた人が暁だったことをわかった途端に安堵する。

 

 

 

私は、男の人なんてパパと暁以外は何とも思わない。

 

パパと暁以外の男の人なんて、ただのそこら辺に転がっている石ころみたいなものだ。

 

私が私らしくいられるのは家族と暁の前だけで、他の人の前では私らしくいることができない。

 

他の人は私の家のことを知って近づいてきたり、避けたり、羨んだりするだけで下心が見えるからだ。

 

中学の同性の同級生も同じようなものだ。…だから私は友達がいない。

 

 

まぁそもそも私は暁以外には興味がないから別にいいけど。

 

だって私には暁がいるもの。 暁さえいれば他はいらないわ。

 

 

暁がどんどん玄関に近づいてくる。

 

 

 

あっ、髪が乱れたりしてないかしら?

 

私は急いで手鏡を取り出してチエックする。

 

…大丈夫そうね。

 

私は暁の前ではいつも可愛い姿でいたい。

 

可愛い姿でいれば暁はきっと私を見てくれるだろうし、他の女の子に惑わされたりしないはずだ。

 

 

暁はトップアイドルだ。だから女の子にはモテるし、女優やモデル、アイドルなどが暁を狙ったり恋をしたりしている。

 

もしかしたら暁の家のことを知るともっと女の子が寄ってくるかもしれない。

 

 

 

………暁は誰にも渡さないわ。私のものだもの。私だけのものだもの。

 

 

 

でも、アピールしてもなかなか私に振り向いてくれない。女の子慣れしてるっていうのもあるからかもしれないけど、暁は鈍感だ。

 

私のことも妹ぐらいにしか思ってないかもしれない。

 

 

でも暁は誰とも付き合ったりはしていない。まだまだ時間はあるはず。

 

 

待ってなさい、私が絶対あなたを骨抜きにしてあげるわ!

 

 

 

 

 

暁が私の目の前まで来て笑顔を浮かべた。

 

この無垢な笑顔を見たら普通の女の子は恋に落ちてしまうだろう。

 

でも、そんなことさせないわ。

 

 

 

「もう!ウチに来るなら連絡ぐらいしてよ!」

 

「いやー、びっくりさせようと思ったんだよ。悪い悪い」

 

「ふふふ、仲良いわね、あなた達」

 

 

 

 

side end

 

 

 

 

 

 

 




今回は、音ノ木坂学院の訪問フラグでした。親の名前は娘の名前にちなんで付けているってわかりますかね?ことりの母の名前はひらがなで鳥っぽいのにしようと思ったら、ひなしか思いつきませんでした。


次回はことりと海未が登場します。
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