夜の帷が消えるまで   作:発狂する雑草

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薔薇5本

「疲れた…」

「3人で受けるはずだった任務を二人で受けるのはちょっと無謀だったかもね…」

日向(ひゅうが)くん救援でよんだ上はマジでクソ」

 

日向(ひなた)と善が来ているのはL地区だ。

今日任務でここに来ていたわけだが日向(ひゅうが)が救援で呼ばれたせいで二人で任務を受かることになってしまった。

あれから時間がたったとはいえ、二人での任務は正直気まずい。

でもそんなことを言っている暇もないほど、今回の任務は不死者の数が多かった。

さっさと帰って休憩しよう、と考える二人の脚は自然と早くなり、地下へと繋がる小屋へ向かう。

 

「うげ、人混み…」

 

だが小屋へ直進できるルートは人でごった返していた。

別に突っ切ってもいいのだが、疲れている状態で人混みに揉まれたくはないと顔を歪める善

対する日向(ひなた)は「あー、今日は感謝祭だっけ」と思い出したように呟いた。

 

「感謝祭…?」

「この地区は元々被災地で十数年前にやっと復興を終えたらしいんだけど。

復興に携わってくれた人、支えてくれた人、道具や食糧、その全てに感謝しようってことで毎年この日には感謝祭が行われるらしいよ」

「へぇ」

「まぁそんな重い意味じゃなくて、気楽に友人とか恋人とか家族に感謝する日ってことでも使われてるからあんな感じで賑わってるんだろうね」

「ふーん」

 

対して興味を持った様子もなく善は人混みのない方の、静かな道へ向かおうとする。

だが、そこで善は足を止め、一点をじっと見つめる。

日向(ひなた)が善の視線を辿るように目を向ければ、人混みの手前で座り込んでいる子供がいた。

その子はビービー泣いており、周りの大人は鬱陶しそうに子供を避けていた。

 

「血の匂いがする…」

 

風に乗って流れてきた匂いでも嗅ぎ取ったのだろう。善がポツリと呟く。

 

「怪我でもしてるんじゃない?この人混みだし大方親とはぐれたんだよ」

 

まぁ、そのうち誰かが助けると思うけど、なんて日向(ひなた)が前を向けば

 

「あれ?」

 

善の姿が消えていた。

まさかと思って子供の方へと目を向ければ善が子供の傍にしゃがみ込んでいた。

 

「ッ、ぅ"、う"ぅ"~~~っ、!!」

「ねぇ」

「っ、ぅ"う”~!!!」

「どうしたの」

「う”ぇぇぇえええ”」

「………」

 

ワンピースを着た小さな女の子は善の言葉など聞こえていないのか泣き続けている。

それに善は鬱陶しそうに一瞬顔を歪める。

 

「はぁぁ…」

 

深い、ふかぁい溜息を吐き出すとポケットをまさぐる。

 

「ねぇ」

「う”あぁぁぁ”」

「魔法、みたくない?」

「う”っぅ…う…?」

 

魔法という言葉に興味を持ったのか、少女は漸く善の方を見た。

そんな子供の前に善は手を出す。

掌には小さなチョコレートがいくつかあった。

本当に小さい、指の第一関節までしかないほどの大きさだ。

 

「此処に小さなチョコレートがいくつかあります」

「…う…?」

「手を出して」

 

そういって子供の掌の上で善は小さなチョコを両手で握り。

 

「わっ!!!」

 

途端に、善の両手から溢れたチョコが子供の手にチョコが落ちた。丸いの形の、色とりどりのチョコ

 

「すごぃ…!」

「そう。これあげるよ。食べ過ぎには気をつけてね」

「…ん!」

 

渡せばきゃっきゃと喜びながら、興奮冷めやらぬ様子で喜ぶ少女

先程まで泣いていたとは到底思えないような笑みを浮かべる少女を前に善は「どうしてここで泣いてたの?」と聞く。

 

「ぱぱと…どっかいっちゃった。あしいたい」

「はぐれたってことね」

 

漸く本題を聞き出せた善。その後ろには

 

「やっぱり、違うんだ」

 

無表情で彼らを見つめる日向(ひなた)の姿があった。

 

どうせ周りがどうにかするだろう。それより自分は疲れている。特に、相手は話も聞かずに泣きわめいている子供だ。例え疲れていなくとも、相手するには精神が摩耗しやすい相手だ。関わりたくない。

その感情を優先させた彼を周りはきっと責めやしない。皆面倒事は御免だ。

見て見ぬふりを罪だという人は多いが自分の時間や労力を割いてまで相手に接することが出来る人間こそ稀だ。

そしてその稀な人間が善だった。

 

自分と相手の差を見せつけられたような気分になった。

お前の優しさなど所詮誰かの模倣品で陳腐な紛い物だと突き抜けられた気がして

誰かに怒られたわけでもないのに心臓が痛くなった。

 

「探してあげようか、お父さん」

 

歪めそうになった表情を正しく歪めて笑みを貼り付ける。

そうして日向(ひなた)は少女の傍まで行くと抱き上げ肩にのせた。

 

「わぁ!高い高い!」

「これなら探せれるでしょ」

 

日向(ひなた)の身長は160後半。肩に乗せてやれば周りの人より頭一つ高くなる。これなら随分と周りが見えるだろう。

そうして彼らは人混みに入っていく。

 

「天満くん匂い大丈夫なの」

「全然」

 

人が多いということは色んな人の臭いがする。

隣を歩く善に尋ねれば案の定善は嫌そうな顔をしている。

 

「先帰ればいいのに」

「買うものあるからついでだよ」

「…あそ」

「あ!パパ!」

 

そんな会話をしながら人混みをかき分けて歩いていれば、不意に少女が明るい声を上げる。

少女が指差す先へ向かえばそこには一人の男性の姿。どうやら彼が子供の父親だったらしい。

日向(ひなた)が子供をおろしてやれば男はペコペコと頭を下げて感謝し立ち去っていった。

 

「じゃぁ僕らも帰ろ____」

 

振り返った日向(ひなた)が隣りにいるであろう善を見れば箱が一つあった。

それを差し出しているのは善だ。日向(ひなた)はそれを見てとうとう顔を顰めてしまう。

 

「なんで…」

「感謝デーだから?」

「…僕君に何もしてないじゃん…それに僕は君が嫌いなんだよ」

「菓子は嫌いじゃないでしょ」

 

善のもっとも過ぎる言葉に日向(ひなた)は口を閉じる。

そうして、箱に目を落とし

 

「なにこれ、嫌がらせ?」

 

その箱は「超酸っぱい!」と書かれた、まんじゅうだった。

イベントで売り出されているまんじゅうとは違う。普通にいつでも買えるようなものだ。

更に善の反対の手には感謝祭用の箱が二箱持たれていて、カラフルな包装にかわいらしいピンクのリボンがついていた。あれは恐らく日向(ひゅうが)に渡すものだ。

綺麗にラッピングされている箱に比べ日向(ひなた)の箱は特にラッピングはない。申し訳程度にリボンが右上に張り付けられているくらいだ。

箱の絵は口をすぼめる男。ミスマッチすぎで逆にいらない。なんというか格差を感じた。

そりゃその扱いを受けるだけのことを日向(ひなた)は善にやっているとはいえ、幾ら何でもわかり易すぎないかと呆れる。

だが善は不思議そうに首を傾げる。

 

「でも日向(ひなた)くん。酸っぱいの好きじゃん」

「………は?」

 

思わず素っ頓狂な声が出る。

 

「なんで…」

「御飯食べる時すっぱい物出ると嬉しそうにしてるし。

寧ろ甘いものは嫌いなんじゃないの?なんかよくもらってるみたいだけど」

 

日向(ひなた)は目を見開いて固まった。

 

日向(ひなた)日向(ひゅうが)の大好きなケーキ作ったのよ。いっぱい食べてね』

日向(ひなた)、この間買ったんだけど食う?お前甘いの好きじゃん』

日向(ひなた)くん!これ作ったんだけど…よかったら食べて!』

 

善の言う通り日向(ひなた)は甘いものが得意ではない。昔は好きだったが、味覚が変わったのか成長するにつれて苦手になってしまった。

大きくなった今では酸っぱいもののほうが好きだ。

だが断るのも悪い気がして。なにより嫌われることが嫌で笑顔で受け取っていた。

 

誰にもバレたことはなかった。

誰にも気づかれたことはなかった。

だが、よりにもよって一番嫌いな相手に気づかれた。

 

押し付けるように善は日向(ひなた)に菓子を渡す。

渡された菓子に目を落とす日向(ひなた)

善は「早く帰ろ」と言ってさっさと歩き出す。日向(ひなた)はその背中を眺め

 

「……きらい、だいきらい」

 

黒い靄が渦巻いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(お使いを頼まれるなんて、ついてないな)

 

あの後、日向(ひなた)と善は本部に戻ってきたのだが 戦闘部隊の寮室に戻る過程で戦闘部隊の部隊長と遭遇し、日向(ひなた)はお使いを頼まれてしまった。

内容は荷物を科学部隊に持っていくこと。

疲れているので本音を言えば断ってしまいたかったが断れる空気でもなかったため泣く泣く受けたのだ。

廊下を引き返し、もうすぐ科学部隊の部隊室だと思っていれば、扉が開く。部屋から出てきた青年

 

「あ」

「!」

 

その青年の顔に見覚えがあって声を上げれば相手も日向(ひなた)を見る。

目があって…でもすぐに逸らされた。

先程まで顔に乗っていた楽しげな笑みは一瞬で鳴りを潜め、足早に日向(ひなた)の隣を抜けていく。

その背中を数秒見つめた後、日向(ひなた)は気にした様子もなく、目的地である科学部隊部隊室の扉をノックして中にはいった。

 

「おや、話さなかったんですか」

「はい?」

 

入った所で科学部隊の部隊長を務める来栖(くるす)(かえで)が意外そうな表情で日向(ひなた)に言った。

文脈がなさすぎる言葉に日向(ひなた)は意味がわからないと楓の顔を見る。

 

「ああ、すみません。先程出ていった方はよく人に話しかける方だったので、貴方と出くわした際必ず話すと思ったんですよ」

 

人の気配が2つあったので、立ち話でもするかと思ってたんですが、と楓は続ける。

それを聞いて日向(ひなた)は「ああ、そういう」と納得する。

 

「でも今日はもしかしたら体調がすぐれなかったのかもしれませんね」

「というと?」

「挙動が可笑しかったんですよ。妙に落ち着かないといいますか…何かに怯えてる感じでして」

 

どうしたんでしょうね?と対して興味もなさそうに首を傾げる楓

日向(ひなた)はそれに対し「さぁ?」と首を傾げたが………その実、心当たりがあった。

先程この部屋を出てきた青年

彼は東の殲滅隊出身である由宇(ゆう)彼方(かなた)

実は日向(ひなた)は彼と面識があった。

というのも今年の東西交流会が理由だった。

場所は東本部だったのだが、無事勝利を収めた後、彼が近寄ってきたのだ。

そしてべらべらと余計なことを喋りだし、更には交流会終了後も執固に関わってこようとする予兆が見て取れた。

 

だから釘を差したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

部屋を出た彼方は早足で廊下を歩いていた。一刻も早くここから逃げたかった。

 

(…どうして平隊員のオイラがこれを持ってくることに選ばれた?

普通は科学の隊長が持っていくはずなのに、なんでオイラがここに。

隊長は忙しいから代わりに言って欲しいって言ってきたけど本当に?

しかもアイツがいた。アイツと目があった。笑ってた。

なに、なに…今度は、またなにかあるの

オイラもう関わってないのに………早くここから出なきゃ。でももし出たらなにかある?

もしかして外に出たらなにかあったりする?わからない。考えすぎ?でもアイツならやりかねない…またあんな思いしたくない…)

 

異常者として知られている彼方だが彼も立派な人間だ。恐怖を感じればちゃんと怖がるのだ。

額に僅かな汗を滴らせながら彼はグルグルと止まらない思考で脳みそが爆発しそうだった。

体を僅かに震わせながら彼は周りなど気にも留めず廊下を早歩きで歩く。

 

(とか思ってそうだな………そんなつもり無いんだけど)

 

一方、日向(ひなた)は微塵もそんな事考えていなかった。

日向(ひなた)としては軽く釘を刺した程度だったのだが、どうやら思ったより深く刺さったらしい。

もう日向(ひなた)から彼になにかする気などないというのに

 

「生きづらそうだなぁ、可哀想に」

「はい?」

「いえ、なんでも。それにしても彼は東の隊員ですよね?なぜここに?」

「彼は科学部隊の方でして、今問題になっているものを持ってきてくださったんです」

「問題になっているもの?」

「貴方が持ってきてくださった荷物を開けてみてください」

 

日向(ひなた)は自身が持ってきていた荷物を近くの机に置くと中身を見る。

 

「植物…?」

 

入っているのは一輪の花だった。

大きな花で、ひまわりほどのデカさだ。

色合いも紫と赤、わずかに水色とグラデーションがかかっていて不思議な色をしている。

 

「それは不死者の花です」

「え?」

 

その言葉に日向(ひなた)は目を丸くする。

 

「僕の知識が正しければ不死者は死亡時、自身の花や蔦が枯れているはずなんですが…」

「間違っていませんよ。なんせそれは不死者の体外にあった花ではないです」

「どういうことですか?」

「不死者は夜縁含めて目が弱点ですよね?

なぜ目が弱点なのか。瞳孔に核…つまり花の種を持っているからです。

核は元々莫大なエネルギーを持っている。なんせ不死者の命の源ですからね。

核が破壊されれば当然核も不死者の体同様枯れて腐ります。

しかし直後ならどうでしょう?

莫大なエネルギーが一瞬にして離散するとも思えません。実際不死者も核破壊直後は数秒動いている個体もいるくらいですからね」

「つまり破壊した核をすぐに植えて咲いたのがコレ、ということですか?」

「そういうことです」

 

そういって楓は花の花弁を一枚千切る。

 

「最近、この花を元にした違法薬物が出回っているんです」

 

楓は自身の傍にあった袋を開く。

それは恐らく彼方が持ってきたものだろう。

その中にはピンクの粉が詰まっていた。

楓がすくい上げればサラサラとした粉が重力に従って指の隙間を落ちていった。

 

「この薬は脳を破壊する効果を持っていまして、何度も服用すれば脳死しますし、なにより強い幻覚作用を持っています。

元は科学の人間が不死者から取った花を栽培し仲間内で使用していたみたいでしてね。

一般人にばらまいていたようです。ああ、勿論関係者は全員粛清しましたが。

しかし捌かれた量が多く、回収作業が間に合わないんですよね。お陰で使用者は増える一方です」

 

その時、部屋の奥から禍々しい悲鳴が響く。低い男の声だった。

 

「…断罪部屋変わったんですか?」

「いえ、変わってませんよ。

部屋の奥には薬の使用者がいましてね。薬の効果が抜けきるまで軟禁しているんですよ。

また薬を使われるとこちらとしても面倒なので」

「ああ…なるほど…。

でも脳死する可能性があるのに使う人っているんですね…」

 

死ぬ可能性があるのに使う人間が多いことに驚けば楓は「それはですね」と袋を閉じ、気怠げな目で日向(ひなた)を見る。

 

「どうやら一部で"精神が安定する""病が治った""美容にいい""脳死するかもしれない、という噂はデマだ"などの噂が流れていまして…それが使用者の多い理由です。

人間は多くの人がいう話を真としてみることが多いですからね。自分とって都合のいい内容なら余計に。

さらに花を元にしてますから、いい匂いがするんです。

この薬物の派生で依存性の高い睡眠薬、覚醒剤、なども開発されてましてね。

更に今は化粧品などに混ぜて対象に匂いをかがせる、キスをして口に含ませる、などの方法で相手を無理やり依存状態に陥らせようとする犯罪まで起きていて大変なことになっていますよ」

 

「嫌なことを考えますよね」と楓が言えば「全くですね」と日向(ひなた)は苦笑いする。

 

「幸村君は随分とモテますから、気をつけたほうが良いですよ」

 

楓は日向(ひなた)の手に持っている箱を見て言う。

遠目から見れば可愛らしいリボンの花がついた箱に見えるため、彼に好意を持った相手からの贈り物に見えたのだろう。

一応間違ってはいないが…。

 

「天満くんから貰ったものですよ、これ」

 

日向(ひなた)が箱を持ち上げて軽く振る。

 

「よかったですね」

「よくないですよ。貰った相手は大嫌いな天満くんですから」

「それなら受け取らなければよかったのでは?天満くんは強かなのでいらないとハッキリ言われればご自分で食べたと思いますよ」

 

楓の言うことはもっともだ。嫌いだと面と向かって言っても答えた様子のない善ならば、きっと日向(ひなた)が”いらない”といっても気にすることなく”そう”といって引いただろう。

だが日向(ひなた)は押し付けるように渡されたそれを突き返すことをしなかった。

 

どうして?

 

「……」

 

少し考え

 

「……そんな事したら周りがうるさそうなので」

「まわり?」

「僕と違って天満くんは心配してくれる人が多くいますから」

 

へらっと笑う。

別に本心ではない。でも嘘でもない。

善の誘いを断ると日向(ひゅうが)がじっとこちらを見てくるのだ。無言の圧力というべきか。

それが少し憂鬱だった。それは本当だから。

 

「どうして比べるんですか?」

 

楓が不思議そうな顔で聞いてくる。

 

「え?」

「人は何故か自分と誰かを比べたがりますよね。

でも私理解ができないんです。

だって比較するにはある一点以外全て合致させる必要があるんですから。そうしないと比較ができません。

人間なら環境・思い出・容姿・性別・性格・性能・経験・関係を持った人間

これらが合致していないと比較なんてできないじゃないですか。

前提が破綻している。人と比べたところで果たして意味などあるのでしょうか?」

「そんなこと…」

 

僕が一番、わかってる。

 

比べたところで意味がないことくらいわかっている。わかっているけど理屈だけじゃどうしょうもないのが感情ってやつで。

どうしても割り切れなくて気持ち悪くて羨んで妬んで八つ当たりして、そわな自分に嫌悪して。それの繰り返し。

 

割り切れるならとっくにやってる。

 

「理屈じゃ……ないんですよ」

「そうですか。私にはよくわからない感覚ですが、そういう方もいるのでしょう。ところで

それ、いらないのなら私にくれませんか?誰かに話したりしません。丁度酸っぱいものが食べたかったんです」

 

手を差し出し、箱をくれと要求してくる楓

渡せばいい。いらないと。

こんな、嫌いなやつが送ってきたものなんて

 

 

 

「……」

 

 

 

感情というのは本当に面倒くさいものだ。

日向(ひなた)は彼を見た後、少し眉を下げ、箱を開き

 

「おや」

 

饅頭を一つ摘みあげて口に入れる。すっぱい刺激が口に広がる。それを咀嚼し、ゆっくりと飲み下す。

 

「…お菓子に罪はないので」

 

そうして、どこか複雑そうな表情で彼は微笑んだ。




人間とは複雑な生物である、という話

ちょっと日向がデレたぞー!!と雑草は書きながら歓喜しました。うちの子がこんなにもかわいい!!!

薔薇五本の意味は”貴方に会えた喜び”らしいです。
今回の話とはあまり意味がないかもね!仕方ない!全部あてはめた話を書くのは難しいんやで!
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