夜の帷が消えるまで   作:発狂する雑草

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間があいたーーーー!でも長期休暇入ったからまた更新できるぞやったーーーー!!!!


現在、キャラブレを防止するためにキャラの詳細設定を作ってるんだけど、結構大変だなって思っている雑草です。
一応キャラ被りしないように、キャラの性格、価値観、思想は予め作ってたから似てるけど根本は全然違う、って感じにしてはいるから完全にキャラ被り起こしてるキャラはいないんだけど、それでもやっぱ整理するとなると大変だね。つらみ(ノД`)・゜・。


薔薇10本

「……」

 

日向(ひなた)はリングを眺める。そのリングには一枚の写真が写っていた。

それは前回祭りに行った時のもの。善、日向(ひなた)日向(ひゅうが)のスリーショットだった。

それを見ているだけで、少し口元が緩んだ。

 

「ということなんですよ。だから」

 

ふと、声が聞こえて顔を上げる。

そこには虫生(むしゅう)(のぞむ)、そして出雲(さく)の姿

なにやら二人は話しているようだが、朔は笑顔であることに対して希の顔色はどこかすぐれない。

 

「護を助けてあげられるのは、もう貴方しかいないんですよ。誰のことも信頼してはいけないんです。彼を死なせたくないでしょう?だから貴方が彼の絶対的な理解者として」

「何話してるんですか?」

 

彼等の雰囲気になにやら嫌な気配を感じ、日向(ひなた)は2人の間に割って入った。

希は「雪村…」とすぐれない顔色のまま名前を呼び、朔はちらりと日向(ひなた)を見ると、ぱっと笑みを浮かべ、一歩下がった。

 

「いえ、軽い雑談ですよ。それより、突然割って入ってきてどうかしましたか?」

「ああ、そうでした。虫生さん。善くんが貴方のことを探してましたよ」

「……そう。わかったわ」

 

日向(ひなた)の言葉を受けて希は一つ頷くとその場を離れていく。

希が完全に離れたタイミングで朔は「今の、嘘ですよね」と日向(ひなた)をまっすぐに見つめながらいう。

 

「うそ?」

「善さん。今日は非番じゃないですから。用事があるならリングで連絡しますし」

 

とんとんと自身のリングをつついていう。

 

「すみません。虫生さん、体調悪そうだったので。気分を害したなら謝ります」

 

指摘された日向(ひなた)は、申し訳なさそうな表情を作って言えば、朔は「それはいいんですけどね」と笑う。そして

 

「!」

「あれ」

 

突然回し蹴りを放つ朔。日向(ひなた)は対して驚いた様子もなくその足を掴んだ。そうして投げるように手を離せば朔はたたらを踏むことなく両の脚をついた。

 

「どうしてわかったんですか?予備動作はなかったのに」

「害意を感じたので」

「害意まで読み取れるとは…流石ですね」

 

特に悪びれる様子もなく朔はいう。そんな朔に対し日向(ひなた)は「何が目的なんですか」と問う。朔は「少しカチンと来まして」と答えるが日向(ひなた)はすぐに「嘘だ」と切り捨てた。

 

「貴方からは怒りを感じなかった。虫生さんと話しているときからずっと……貴方から感じられるのは悪意だけだ」

 

日向(ひなた)は育った環境からか、他者の感情の揺れには敏感だった。

自分に向けられる感情には特に。だからこそ、朔が自分に対してどんな感情を持っているのかもはっきりとわかっているのだ。

朔は笑顔から一転、面倒くさそうな顔をする。

 

「…ほんと、驚くくらい正確ですよね。気持ち悪いくらい」

「…それで、目的は?」

「まぁ、そんな大それた目的じゃないですよ。知りたいだけです。単純に」

「知りたい?」

 

朔の言葉の意味が理解できず日向(ひなた)が聞き返せば朔は笑顔を張り付け頷く。

 

日向(ひなた)はゲームとかやります?ストーリーものの」

「……ちょっとだけなら、でもそれがなに?」

「あれ?わかりません?ストーリーもののゲームって基本的に選択肢で展開が分岐するじゃないですか。気になりません?そういうの。

こっちの展開選んだらどうなるんだろう、こっちを選んだらどんな反応するんだろうって。俺はソレを見たいだけなんですよ」

「……虫生さんに何か吹き込んでたみたいだけど、それも、そういう理由?」

「そうですよ?希はなにやら悩んでいたようなので。

ああ、でも悪いことはしてないです。俺に悪意があったとしても、やっていることは悩んでいる希にアドバイスを送ったってだけなので」

 

「ま、そのアドバイスでどんな展開を迎えるのかは、見てからのお楽しみ、ですけど」と朔は楽し気にケラケラと笑う。

冗談で言っているわけではないことは日向(ひなた)が一番よくわかっていた。

朔は本気でそう思っている。人の悩みを聞いて、まるでゲームのように無責任に言葉を吐き、どうなるのか観察している。そして彼はきっと、その結果がどんな結末を迎えようが気にしない。ゲームのように楽しんで終わるのだろう。

日向(ひなた)は赤い瞳を細める。

 

「……人の苦悩を娯楽として消費するなんて性格が腐ってるね」

 

吐き捨てるようにして言われた言葉に朔は「酷いですね」と笑う。

 

「でも日向(ひなた)も大概性格が腐ってると思うんですけどね」

「なに?」

「だって貴方、俺と同じタイプでしょう?」

「は?」

 

朔の言葉に日向(ひなた)は面食らったような表情を浮かべる。そんな日向(ひなた)に朔は楽し気に瞳を弓なりにしならせながら一歩近づいた。

 

「確かに貴方は俺と違って罪悪感があって他者を気遣う心も共感する力もある。とても真っ当な人間だ。でも自分にとって邪魔な人間がいたら?」

「!」

「理由が違うだけで、俺とやってること、そんなに変わらないと思うんですけど?」

 

ニコっと笑う朔。日向(ひなた)の眉根がぴくりと動く。だが表情は崩さないまま、日向(ひなた)は首を傾げた。

 

「…なんのこと?」

由宇(ゆう)彼方(かなた)

「…」

「育成期間後の共同任務にて彼はあなた達に興味を持って接触した。

彼はあなた達双子に対してはコンプレックスともいえる目のこと、そしてご実家を潰す羽目になったことについて追求した。

善さんについては嫌われていることに対してどう思っているのか……ええ、実にデリカシーにかけますね。

彼、人の歪んだ顔を見るのが好きなんですよ。苦痛そうな顔

貴方一人が被害を受けるなら問題なかったのでしょう。でも彼は貴方以外の二人に必要以上に詰め寄った。二人共貴方ほどポーカーフェイスは上手くないですから標的にされたんでしょうね。

 

貴方は彼が嫌いになった」

 

ああ、その通りだ。

 

たまたま顔を合わせた彼方は突然日向(ひなた)たちに絡んできたのだ。

まともに話したこともないくせに、こちらの情報には妙に詳しくて

それぞれに嫌な……本当にデリカシーのない話題を永遠と聞かされ続けた。

日向(ひゅうが)も善も不快そうな顔だった。勿論日向(ひなた)も不快だった。

でも、まだ我慢できたのだ。苛立ちはしたが、スルーすれば済む話だから。

ただ

 

 

『君、かなり優秀なんですよね?噂聞きました』

 

 

 

『でもチームメイトがあれじゃ足引っ張られて困ってるんじゃないですか?』

 

 

 

『ああ、すみません、一人は貴方の兄弟ですもんね』

 

 

 

ただ

 

 

 

『でも双子って損ですよね。本来貰えるはずだったものを半分にしないといけないんですから。それに双子は災いの象徴、なんて言われてたらしいですし

もしあなたが一人っ子として生まれていたら、紅い目で生まれることも、父親が無色になることも、貴方が体を売ることもなかったんじゃないですか?

不出来な片割れに足を引っ張られることもなかったんじゃないですか?』

 

 

 

あの言葉だけは

 

 

 

『一人っ子だったらよかったのにって思ったこと、ないですか?』

 

 

 

絶対に許せなかった。

 

 

 

「彼は人格破綻者くせに仕事はできる方でしたから東での信頼は結構高い方だった。

だからあなたはまずその信頼を引き剥がすことにした。

彼は人格破綻者

自分の快楽のため、バレなければ何をしてもいいと考えるタイプでしたからね。

バレれば、それこそ証拠を突きつけられれば終わるのに……。

 

君は彼の軽率さを見抜き、その上で裏から軽く誘導し自滅させ、白日の下にさらした。

かわいそうに…信用がた落ちで暫く周囲から無視されてたらしいですよ?彼、人に無視されるのがトラウマなのに。

そんななか自分に話しかけてくれる貴方の存在がどれほど救いだったか……まぁ貴方はそこでネタバラシをして、彼は貴方に殴りかかった。

それで貴方は四肢を脱臼させたうえで人通りの少ない通路に彼を放置した」

 

朔の話を日向(ひなた)はただ黙って聞いていた。否定も肯定もしない。

 

「まぁ人気が少ないとはいえ一人くらいは使う場所ですし、廊下の中央に堂々と転がしていたので4時間ほどして助けられたようです。

妙なところで優しさを見せているみたいですが…その間、きっと生きた心地しなかったでしょうね。彼方は。

しかもこの一件で信頼が落ちた彼方と周りからの信頼度が非常に高い貴方

彼方の主張は棄却され、キツめの処罰が下ったようですよ?かわいそうに」

「…そういうわりに興味なさそうですね」

「まー、どうでもいいですしね。正直」

 

つまりそういうことだ。

 

「いやぁ、それにしても恐ろしい。まさか東の隊員とも交友があったなんて。その人脈の広さには敬服します。

そして手に入れたネタで相手の反応を見ながら確実に釘を捩じ込む。

ほんとにすごいですよ。俺でも4回目まで誰がどうやったのか、さっぱりわからなかったんだから」

「4回…?」

「いえ、なんでも。

でもこれ、第三者目線からみればどうなんでしょうね?別に頼まれてもいないのに周りを使って脅す。

貴方は俺と違って罪悪感も優しさも共感能力ももっているのに…いや、持っているからこそ相手が確実に嫌がることができる。そっちのほうがよっぽど人でなしでは?

 

……やっぱり似てると思うんですよね。根本が

利益のために平気で人を利用できるところとか。

邪魔な人間は無感情に排除するところとか…都合がいいから好い人ぶろうとするところとかも、ね」

 

その言葉に日向(ひなた)は顔をしかめる。

 

「だから邪魔しないで欲しいんですよ。貴方はいつも通りリセット要因として存在していればいい。場合によってはいい思いもさせてあげますよ?ねっ、同類同士、仲よくしましょ?」

 

にっこりと笑いながら朔は手を差し出す。

朔のいうことは殆ど理解できなかった。だが

 

「……僕は、僕がやるべきことをするだけだ」

 

乾いた音がなって、朔の手は振り払われた。だらりと垂れる手

日向(ひなた)は冷めた目で彼を見る。

 

「貴方が僕を邪魔だと思うなら、きっと僕にとっても貴方は邪魔なんですよ。だから、指図を受ける気はない」

 

宣戦布告ともとれる発言を残し、日向(ひなた)は朔の隣を通り過ぎ、立ち去っていく。

残されたのは朔だけ。

 

「あー。やっぱうざいわぁ、早くアイツ庇って死ねばいいのに」

 

彼はすとんと笑みを消すと心底鬱陶しそうに顔を歪めた。




毎日投稿とかいってたやつだれやねん。
めっちゃ時間開いてしまった。しかたない。忙しかったんや……!
ということで投稿

今回はサイコパスと冷酷者の対話回

雑草的サイコパスは朔、楓の2人だけで日向(ひなた)は単純に状況次第じゃ冷酷なことをできるタイプの人として書いているから朔は同類だっていってたけど実は全然違うんだ!
因みに彼方や蓮はソシオパスとして作ってるヨ


ここで豆知識を一つ
よくサイコパス=やべぇやつ、物騒なやつ
という印象を持ちがちだけど、実際はちょっと違うよ!

サイコパスはまず先天性。生まれ持った”疾患”として扱われるんだ。
あとやべぇやつ、ということ自体は間違っていないけど大抵人からの印象とかを理解してるから立ち振る舞いが上手く人前では物騒な発言とか実はしないんだ!
寧ろ好印象を抱かれそうなことばかり言うよ!
さらに結構社会的地位が高かったりするみたい。
ニュースとかでよく聞く「そんな人とは思いませんでした!」とかいうときの犯人はもしかしたらサイコパス系犯人なのかもね!!
ちなみに特徴としては本当の意味で人に心を開けないケースが多いっぽいよ!まぁあくまで特徴の一部、なんだけどね!!


因みにソシオパスは後天性
つまり育った環境次第でやべぇ思考を持つようになる子で
人前でも割と普通に物騒なことを言うから、たまに出没する「なんちゃってサイコパス」はソシオパスタイプかもしれないね!!
大抵環境で精神が歪んでるから情緒不安定なやつが多くて突発的に行動するから、計画性が無かったりでミスしたりすることもあったり?

でも後天性だからか、サイコパスと違って比較的心を開くタイプだったりするよ。
蓮くんが断罪のメンツを本気で大事に思っていたり彼方が萌含めるみんなと結構仲良くやれるのは彼らがソシオパスだからかもね!


以上、サイコパスとソシオパスの違いについてでしたー


薔薇10本の花言葉は「貴方は全て完璧」らしいよ!!
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