ここら辺から雑草の更新頻度が少し落ちるかも…?
まぁあれですね。節が終わるまでは今まで通り連日投稿なんですけど。
節と節の間と章と章の間が長くなりそう。てへっ(●´ω`●)
「では、本日はお疲れ様でした。体調を崩さないように、しっかり眠ってくださいね」
現在時刻は午後21時
数時間前、
彼等の顔にはわかりやすく疲れが滲んでおり、髪なんかはぼさぼさ、服もドロドロだ。
「僕、もう今日はお風呂入らずに寝る…」
「…僕も、そうしようかな」
「眠い…」
「汗臭いぃ、お風呂~!」
上から紡、天緒、律、叶恋だ。
彼等は棒となった足を引きずりながら部屋を出ていった。
「…1,2,3」
そんな中、誠は部屋に残って竹刀を振る。
彼だって足はがくがくとしており、疲れているはずだというのに、まだ練習をしようとしているらしい。
そんな彼を見る影が一つ。
「ホントに真面目なんですね」
「!」
同じく部屋に残っていた護だ。
床に座り、机に腕を置きながら彼は誠を見ていた。
「護さん」
「君が一番ボロボロにやられたはずなのに、まだ頑張るなんて。
何が君を駆り立てるのかはよく分からないですが、やり過ぎることが必ず強さに繋がる訳ではないですよ。
今日はかなり疲れただろうし少し休んだ方がいいんじゃないですかね」
「…………そうですね」
誠は少し不満そうな顔をしたものの、素直に竹刀を置き、近くに置いてあったタオルを拾い上げて顔を拭う。
タオルに顔を埋め、深い溜息を吐く誠を見て護は「そういえば」と口を開く。
「チラッと見てましたけど、善くんと仲良さそうでしたね」
「はぁ!?なわけないですよ。俺はあんなヘラヘラした軽薄野郎嫌いです」
「そうなんですか?でも二人で話してませんでしたか?」
「それは、面白い技を教えるとかいうから…」
訓練中の善との手合わせを思い出し、誠がいう。
『頑張る君に面白い技を教えてあげましょう』
『は?面白い技…?』
『そうそう』
今日の訓練にて、誠は善に”とある技”を教えてもらっていた。いや技と言ってもいいのかわからない、いわば小細工だ。
その際に二人で話していたため、護が言っているのはこの時のことだろう。
仲がいいなんて心外だ。とでも言いたげに誠が顔を顰めれば、護はいつも通り苦笑いを浮かべた。
「それより護さんは大丈夫でした?なんか護さんも結構やられてましたけど」
「一点に集中すると周りが見えなくなる癖が自分にはありますからね。
撃ってる時に何度か妨害入れられちゃって。躱せず喰らい続けた結果、あんなことに……」
「やっぱり射撃って滅茶苦茶集中するんですね」
「まぁ、そうですね。特に自分は接近戦が全然出来ないうえ、ボウガンの射程上中距離から打たないといけないんで、一発で仕留めないと場所がバレて窮地に立たされかねませんから。
でも自分より天緒くんのほうが射撃、上手いんですよね」
「そういえば、途中から天緒さん射撃訓練してましたけど…射撃できたんですね」
「彼、オールラウンダーなんで。ライフルとかスナイパーとか使ってますね」
「オールラウンダーって響き、カッコイイですね。俺も目指そうかな」
目を輝かせる誠。護は微笑ましそうな顔をする。
「ならまずは近接鍛えないとですね」
「ぐっ……あ”ー、なんで掠りもしねぇんだろ」
誠は大きなため息とともに床に座り込み、ぼんやりと善の動きを思い出す。
(別に小難しいことはなにもしてなかった。俺でも出来る動きだ。
滅茶苦茶動きが早いとか、馬鹿力を利用するとか、そういう感じじゃない)
眉根を寄せ、誠は顎に手を当てて考え込む。
(そういやアイツ、自信があるかないかの差とかなんとかぼやいてたか。
その時は自慢だと思って流したが……もしかしてあれがヒントか?自信を持てば強く成れんのかよ…)
「気になることがあるなら、善くんに直接聞きに行けばいいんじゃないですかね?」
「え?」
「何か引っかかることあるんでしょ。聞けばいいですよ本人に」
(いや、絶対自分で考えられないのって煽られる未来しか見えねぇんだけど…)
さも簡単だと言わんばかりの主張に誠は苦笑いを浮かべる。
誠とて善の事が好きな訳ではないし、煽られれば普通に腹が立つ。
為にはなるがイラっとすることのほうが多いので出来れば会いたくないのが本音だ。
「まぁ考えておきます……。
にしても護さんこそ、アイツと仲良いんですね。
アイツも護さんに対しては、なんか普通の友達っていうんですかね?俺等と違ってそんな煽っても無かったし」
何となく話題を変えようと、思っていたことを口にすれば護は一瞬キョトンとした顔を浮かべた後「まぁそう見えるようにしてますんで」と笑う。悪意のない笑顔であった。
思ってもみなかった回答に誠は戸惑いを露わにしたあと、少し首を傾げた。
「えっと…そう見えるようにって……」
「自分、善君のこと大嫌いなんですよね」
「…え?」
護が何てこと無さそうに告げられた言葉。だがずっと仲がいいと思っていた誠には衝撃的な告白で、思わず固まる。
護は笑みを浮かべている。その笑みには、悪意がなく、綺麗な笑顔のように見えて、どこか嫌悪の色が滲んでいる、そんな気がした。
あまり踏み込まない方がいい。
冷静な部分が忠告してくる。だが誠は聞かずにはいられなかった。
「嫌い、なんですか?」
「善くんに無関心な人は居れど、好きなんていう人そういませんよ。よっぽどの聖人か、変人くらいです」
(……充幸さんも同じこと言ってたけど…アイツそんな嫌われてんのか)
思ったより嫌われているらしい善に呆れというか、少しだけ同情に近い感情を抱く。
同時に、どうしてそこまで嫌われているのか、という疑問を抱いた。
煽るわ偉そうなことばかり言うわでウザいという気持ちはわかる。大いにわかる。誠もこういう部分が嫌いだ。
だが、それだけでここまで多くの人に嫌われるものだろうか。
特に護のような、そういった面に寛容そうな人間から嫌われている理由がイマイチよくわからなかった。
「……何か聞きたそうですね」
「あ、いや………なんでそんな嫌ってんのかなって…。
それに嫌いならわざわざ演技までして仲良くしてる意味が分からないっていうか…なんでだろうって」
「…善くんとは仲よくしてた方が色々得なんですよ。善くん、顔は広いですし地位もあります。
それに善くんに優しくしておくだけで外聞も良くなりますから。優しい人だ〜って」
「……利用してるってコトですか?」
「そうですね。最低だって思います?でも善くんは自分のことなんて何とも思ってないですよ。
暇潰しの道具…愛玩としてあっちも自分を利用しているだけです。なのでお互い様なんです」
「……」
護の言葉は真面目そのもので、本気で言っているということがわかる。
誠が何といえばいいのかわからず黙る。護は困ったような笑みを浮かべる。
「すみません。驚かせちゃいましたかね。
でもそれくらい自分と善くんの関係は薄っぺらいってことなんですよ。
…それで、嫌っている理由でしたっけ?
訓練後は気が立って暫く寝れないでしょうし、眠くなるまでの暇つぶしがてらに丁度いいかもしれませんね」
そうして護はぽつりぽつりと話し出す。
それは、感情も思いも…そして微かな幸福さえも全ての色が一瞬にして褪せてしまった物語
護くんみたいなタイプ、中学・高校時代にいっぱいいたなぁ
皆隠すのが上手いんですよね。
あの子とあの子が仲がいいって思ってたら「あいつマジ嫌い。自分しか構ってくれる奴がいないから仕方なく構ってる」ってどっちも言っていて驚かされたことが何度もあります。
人間関係を円滑に回す上で嫌いな人と仲良くするのは悪いことではないんですが
だからって貴重な休みの日ですら嫌いな人とよく遊びに行くと聞いた時は
「こいつら実は仲いいだろ」とか思って見てました。
まぁ実際マジで嫌いだったみたいですが…意味わからん。
オイラは雑草なのでね。人間のことはよくわかんないのです(。´・ω・)?