書くのが楽しい。あんな話描いてますけど雑草だって病むんですよ。
定期的にこの話描かないと死ぬ…!!!
ということで更新です。
皆様は楽しい夏休み過ごせましたかね。
はは、雑草はどうだったかって?課題に追われる日々でしたよ畜生ッ!!
「夏休み最高!!!」
そんな明るい声が響いた。
場所は居酒屋。
そこには殲滅学園にて教師をしている、
酒の匂いが充満する室内。彼らはジョッキを片手に談笑している。
なお、堤は無言でジョッキを傾けているだけだが、酒が強い面子で勝負をし合っていたのだろう。
空になったコップには色んな種類のお酒が少しずつ残されている。
このメンバーの中、味覚の関係で唯一酒を飲むことのできない
そんな彼らは放っておいて、酒に強い彼らは楽し気に酒を煽った。
「いやぁ、大人だけでの飲み会なんて今まで全くしてこなかったけどよぉ!たまにはこういうのもわるくねぇよなぁ!超ワクワクで俺すっげぇ楽しいわ!」
「皇さん達も呼べれば良かったんですがね」
「あの人達は仲良く家族旅行だそうですよ?御兄妹を連れて」
両手でしっかりとジョッキを持ちながら萌がいう。
その言葉に飛鳥は「成程なァ?」とにやりと笑う。
「普段人の誘いなんざ乗らねェ早緑が乗ってきたのはソレが理由かァ」
「本人潰れてますけどね」
楓はツンツンと茉莉をつつく。当の彼は気持ちよさそうに酒瓶を抱いて寝てしまっているのでこちらの話など聞こえていないのだろう。
「それにしてもさぁ!生徒たちは夏休み満喫してていいよな!?めっちゃ羨ましいわ!」
「テメェは一々声がでけェんだよ黙れ」
「これみりゃ誰だってテンション上がるって!ほら見てみろって!」
そういって和真がずいっと突き出してきたのは一つの動画だった。
『う、み、だァァあ〜っ!!』
『オイ、お前ら転ぶぞ!』
『とりあえずハジけるぞぉぉぉ!』
『いえーーい!!』
画面の中では楽し気に走り出す水着姿の紡と、同じくテンションが上がっているらしい八生が海に向かって駆けだしていく。その後を追う様に誠もまた走っていった。
そうして海につくなり、誠が画面の方を見て水をぶっかけてくる。
『おい、濡れる。こっちに掛けるな』
『上等じゃねぇか!テメェも上品ぶって私服なんか着てずに、脱げ!!海来て泳がねぇとか馬鹿だぞ!』
どうやら発言的に律がこの動画を取っているらしいことがわかる。
『そうだよりっちゃん!!向こうの岸まで泳ごうよ!全力で!全力で!!!』
『それは無理だと思うけどね』
『行けるって思えば行ける!』
『なんだその根性論』
そこで動画は終わる。
それを見ていた彼らは笑みを浮かべた。
「これ見るだけでテンション上がっちまうだろ!?俺もバシャバシャプカプカして~~!!!」
「海かぁ…the夏って感じですね。羨ましいです」
「海なんて、3年前の夏に塩を採取しに行ったきりですかね」
「…夏に海行ったなら塩取ってねェで泳げよ」
「あ、あとは…ほら!」
そうして続いて和真が見せたのはまた別の動画だった。
『あっつ…どうなってんの、ホント年重ねるたびクソ熱くなってって嫌になるわ』
『てめぇのこと引っ張ってる俺が一番暑いんだよ』
『筋トレに丁度いいでしょ?』
『余計な世話だ』
映像の中は先程とは打って変わって一面緑に囲まれていた。恐らく山だ。
その動画に映る善は山道を歩くことなくデカいキャリーケースに乗っかっている。
それを引っ張っているのは、口調から見るに恐らく
彼の片割れである
カメラの画面はそんな彼らを斜め上から映しており、ちらちらと棒のようなものが見えるため、恐らく自撮り棒でも使用しているのだということがわかる。
『それにしても外に出たがらない善がキャンプなんて言い出すとは…珍しいね?』
前を歩いていた
『そりゃ夏休みくらいなんか思い出作りたいじゃん?』
『動画を取ってるのもそれが理由?』
『いや、仕事に追われるだけのつまらない夏休みを謳歌しているであろう社会人の皆さまに自慢してやろうかと』
「『性格悪っ!』」
動画内の
だが動画の善は
『特にワンコ先生なんかは枯れてるからねぇ。フレッシュな青春でも見て過去の自分のクソつまんねぇ褪せた青春に歯ぎしりするがいい』
「だっれが枯れてるだァ!?つか俺の青春は褪せてねェわ!それなりに楽しかったわふざけんな!」
『どうせ人相の悪さと口の悪さから友達もできず、勿論恋人もいない。
ボッチでプールや海に行くのも空しいので、自分で購入したスイカを一人で叩き割り無心で齧るだけのつっまんない青春でも送ってたんでしょ』
「な、わけ……っ、テメェには関係ねェだろうが!!」
(否定できないんだ)
(否定できないんですね)
(飛鳥、今度プール行こうな)
狗星飛鳥(28)の悲しき青春の暴露に一同は生暖かい目を向けた。
『はいはいワンワン。老犬は仕事に齧りついてろよ』
「あ”ぁ!?」
一方、動画の善は何処までも煽りたっぷりのようだ。
動画の内容に一々キレる飛鳥。それを倍にして煽り返す善
そんな彼らを見て萌は思う。
(なんで動画なのに会話成立してるんだろ…)
電話でもないのにしっかり会話が成立してしまっているのだ。
しかし疑問を持ったのは彼だけだったらしい。
和真は「はぁ」とため息を吐きながら今も流れる善の映像を眺める。
「あいつらは山かぁ。キャンプとかドキドキじゃん」
「キャリーケースから蹴り落とせ雪村ァ!!!」
「狗星さんそれ動画ですから」
画面に叫ぶ飛鳥。そんな彼を落ち着かせつつ彼らは苦笑いを浮かべる。
「まぁ仮に聞こえたとしても蹴り落としたりはしないでしょうね。雪村くんたちはどちらも天満くんに甘いですから」
「いっつも、こき使われててワラワラって感じだよな~」
「まぁ楽しそうですし、いいんじゃないですかね…」
なんて話している間に動画は終了したらしい。
暗くなった画面を見ながら和真が溜息を吐く。
「あーあ、俺等もそういうことしてぇなぁ」
「癪だが、クソガキが言う様に俺らの予定は全面仕事で埋まってるけどなァ」
「あー!しらねぇ!きこえねぇ!!ワーワーワー!!!」
飛鳥の言葉に和真は頭を押さえて悲鳴を上げる。
と、そこで楓がポンっと手を叩く。
「あ、それなら私たちで自由研究でもしますか?夏休みといえばの課題でしょう?」
「自由研究?!ワクワクする響きだな!なにするんだ?!」
「そうですね。私の今研究している___」
「却下」
「まだ何も言ってません」
「テメェのマッドな実験に付き合ったら最後、碌な目にあわねェんだよ」
「つれませんね。楽しいかもしれませんよ?」
「一人でやってろ」
けっと顔を顰める飛鳥
先程までテンションが上がっていた和真も「ま~、楓の実験はなぁ、ずきーーんって感じで刺激的ではあるけど、毎回何かが爆発して仕事増えちまうから、そうなったらガガーンって感じだしなぁ」と乗り気ではなさそうだ。勿論萌も「ぼ、僕もちょっと…まだ死にたくないので」と断る。
見事に全員に断られた楓は「残念ですね」というと、ぐいっと酒を煽る。
「まぁそれなら今日は仕事のことは忘れて飲みましょうか。会計は早緑くんが払ってくれると思うので」
「あ!俺焼き鳥たのも~!!パリッとしてじゅわっとするやつ!堤も食え!」
「……ん」
「人のお金で食べるご飯ってどうしてこんなに美味しいでしょうか」
そういって遠慮なくドンドコ注文していく和真たち。そんな彼らを横目に飛鳥は烏龍茶を煽る。
(早緑は奢るとは言ってなかっただろうが……まァいいか)
そうして彼らはワイワイと楽しく飲み会をするのだった。
因みに会計時に起こされた茉莉は笑顔で渡されたレシートをみてバカ食いした連中をぶん殴り仕事を押し付けまくったという。
海に山、いいなぁ…雑草も生きたかったなぁ
いや、山が虫がいるからあんまり行きたくないけどね。
今年はひたすら祭りのご飯食べるだけで終わったので来年は楽しいことできますようにっ!!!