この三人かくの楽し〜!
純粋な友情って感じが尚良し、青春だぁ
「おお、この団子美味しい」
そういってみたらし団子を頬張るのは殲滅学園高等部三年、
「お前な。折角の就学旅行なのに観光そっちのけで食ってばっかじゃねぇか」
観光名所が書かれたパンフレットで善の頭を叩いたのは同じく高等部三年、
「いいじゃん。おいしいし」
「それより木刀が売ってる…へぇ、結構安いんだ」
「買うなよ、
善と
そこに飾られた木刀を見ているのは同じく高等部三年、雪村
現在彼らはC地区へ修学旅行に来ていた。
沢山の建物が立ち並び、風景が美しい。観光名所として名高いC地区だが…そんなものに目をくれることなく食べ歩きの過程で購入した食べ物を腕一杯に抱えた善と、早々に土産屋を物色する
彼らの自由奔放すぎる程度に
「お前ら土産とか飯とかじゃなくて観光くらいしろよ」
そういうなり彼は二人の首根っこを掴んで言う。
言われた二人は顔を合わせ首をひねる。
「えー、でも観光場所とかある?」
「景色くらいじゃない?興味なかったから全然調べてないや」
「同じく」
「あのなぁ…C地区っていえば神社だろうが!鳥居が連なってて灯篭が大量に並んでて、お面と籤が大量に結ばれた道があるんだよ!C地区来たならそれみねぇと駄目だろ」
「神社って…階段多いじゃん絶対」
「いいからいくぞ」
そういって
引っ張られた彼らは顔を合わせると肩を竦め、自分の意思で歩き、
「にしてもこの時期に修学旅行とはねぇ
他の高校は高二で行くらしいよ。高三は大学の試験勉強とか諸々忙しくなるからって」
「この学校でまともに就職とか勉強を頑張ろうと思う奴、いると思うか」
「いないだろうねぇ。大概付属大学に流れてくし」
殲滅学園には付属大学が存在し、高校を出た後は大概はその学校へあがっていく事が多い。
勿論真面目に就職したり別の大学へ行く人間もいるにはいるが、そういう人間は極めて少数といえるだろう。
因みに大学の治安はお察しだ。
「あっ、そういえばあれ!また更新されたらしいじゃん?」
「あれ?」
何かを思い出したように善が
「名付けて!学園王子雪村
「ああ…」
善の楽しそうな声に一瞬で
「今度は2年で一番美人って噂の後輩だっけ?」
だが善は気にした様子もなくニヤニヤと楽しそうに聞く。
日向は甘露のような笑みを浮かべる。
だがその笑みは何処か暗くて「余計なこと聞くんじゃねぇ」と言いたげだ。
まぁ当然、善には一切通用しないのだが。
「どうなの?ねぇねぇ」
「……そうだけど?でもなんで知ってるの?僕教えてないよね?」
「ふふんっ、恋バナが好きな風紀の後輩が教えてくれたんだ。
熱烈だったんだってー?好きじゃなくてもいいから〜って」
「あっちは良くてもこっちは困るんだよね、それ」
「うわ、辛辣。どう思うよ
「興味ねぇよ。コイツが付き合おうが付き合わなかろうが…つかお前妙に俺らの恋愛事情を知りたがるよな」
「そりゃそうじゃん!だって___」
そういって善はニコっと笑う。
「他人の恋愛ほど見てて面白い鑑賞物もないからさ!」
「それはそう」
「自分に矛先向くとクソ面倒だけどな」
中々に最低なことを口走ったというのにどちらともその意見に賛同する姿勢を見せた。
この時点で彼ら三人の性格はお察しだろう。
なんて雑談に花を咲かしていると目の前に巨大な階段と大量の鳥居があった。
「これか」
「うっわすご。ここまで並ぶとなんていうか圧巻だよね」
なんていいながら彼らは階段を上り始める。
(ちょっと気味悪いな)
ちらっとみれば鳥居の部分に色んなお面がぎっしりと張られている。
ぼんやりとした灯篭の光が闇を照らす。そしてその光が色んなお面に反射しているのだ。すこし気味が悪い、と感じるのは当然かもしれない。
そんなことを考えながら上がっていると。
「つかお前はどうなの」
「ん?」
ふと後ろから声をかけられて善は振り返る。
同じく階段を上がってきた
「恋愛話だよ。俺らのばっか詮索して不公平だろ」
「あ、それは思うかも。何かないの?浮ついた話」
「んなこといわれてもなぁ」
後ろを向きながらも階段を着々と上がりつつ善は少し思案し
「特に思いつかないなぁ…告白とかされたことないし…。
人生で初めてもらったラブレターも君等に渡してほしいっていう手紙だったし」
「なんか悪いな」
「そこで謝んないでくれる??」
「はいはい。それより前見て見なよ」
善の後ろに来たらしい
「おお…!」
階段の先。まだまだ階段は続いているものの、変化があった。
恐らくおみくじだろう。それが大量に結ばれている場所だった。
籤は真っ白なものではなく、ほんのりピンクに色づいていてまるで桜のようで、灯篭の光に照らされ幻想的だった。
善はたったったと階段を駆け上がり楽しそうに見ている。
そうして彼らは境内の方へと上がり切った。
見渡せば、どこもかしこも灯篭だらけ
上を見れば大量の籤の道が広がっている。
ふと、外を見れば
「絶景じゃん」
町を一望できるようになっていた。
高い位置なだけに綺麗に景色が見える。
暗い闇を照らす建物の明かりが美しく輝いていた。
「折角だからお参りと籤、引いてこうぜ」
景色に見惚れていた善の肩を叩き、
簡単にお参りを済ませ、籤屋へいく。
最初に
「何が出た?」
善がそう聞くと、
「中吉。大吉じゃないし微妙、善は?」
「大吉」
「お、運いいね。
そうして二人は
「俺は凶だったわ」
見せられた籤には確かに凶という文字
善と
「凶ってマジであるんだ。初めて見た」
「ある意味運がいいね
「……よかねぇだろ」
そう言ってため息を吐く
「もっかいひく?運気上書き」
「もっかい引いてまた凶でたらどうするよ」
「運気最悪すぎて笑う」
「おい…」
軽く善を睨む
日向は彼等のやり取りを見てクスクス笑うと
「でもお前、そういうの気にするタイプじゃないでしょ」
「いや、そうなんだけどよ…こういう時にいざ引いちまうとなんともな」
「ふーん?ならこういうのはどうよ」
そういって善は
「大吉と凶で運気相殺。そこに中吉が合わされば3人仲良く中吉ってね」
「は?」
「へぇ、面白いこと考えるじゃん。結んであげるから貸して」
「一番高いとこに結ぼうよ」
「わかってるよ」
そういって
「これで運気更に上がるんじゃない?」
そういって
「ふっ、いや、かわんねぇだろ」
と、そこで固まっていた
先程の少し沈んだような表情は何処にもない。
「いいんだよ。こういうのは気持ちの問題なんだから」
「そうだね。3人吉になったことだし、そろそろ下戻ろうか」
「?」
ふと、誰かとすれ違った気がして善は立ち止まり振り返る。だがそこには誰もいない。
誰かとすれ違ったきがしたが気の所為なのだろうか?と首を傾げる。
「善?どうした?」
「なにかあった?」
「なんでもなーい」
修学旅行なぁ、ご飯が美味かった記憶しかねぇや←
それはそうと半年ほど前に雑草は母と稲荷神社に行ったんですけどね。
行った目的は観光とかじゃなくて雀と鶉が食べれる場所だと聞いていったんですよね〜
雑草も善と同じで観光より食欲タイプなので
まぁしっかり観光もしましたけど。鶉食べながら。骨バリバリ合わせながら頭に狐のお面を被ってクソ長い階段上りました。
疲れた。登りより下りのほうが怖かったです。足が死にかけてたので踏ん張りがねぇ
行きはよいよい帰りは怖い〜ってね
また機会があればいきたいなぁと思う雑草でした。