ということで今年も雑草は元気に雑草していこうと思います(?)
「あー、苛つくなぁ」
「お前なんでここに」
一通りの作業を終えた
そう、それは数日前の話だった。
「……水」
真っ暗な部屋の中、
眠そうに目を擦り、何度か瞬いた後掛けていた布団を引っぺがしてベッドから降りる。
そうして、重たい足取りでペタペタとフローリングを踏みながら、狭い手洗い場に向かい、コップで水を汲んで飲む。
喉も潤い、時計を見れば、まだ夜中の1時
始業時間まであと4時間もあるので、二度寝しようとベッドへ戻ろうとして、カチャッという音に足を止める。音は廊下の方からしたと、
「あ?」
「あれ、
見ればそこには己の兄弟である
「お前、どこ行くんだよ」
「トイレ」
「部屋にあるだろうが、見え透いた嘘ついてんじゃねぇよ」
「寝起きっぽいから引っ掛かってくれるかなって思っただけだよ」
ニコッと
「情報収集?」
「ほら、ちょっと前に裏切り者に襲撃されたって話をしたでしょ?」
「ああ、してたな」
「だから、その情報を収集しようかなって。だからほら、カードキー貰ってきてたんだ」
「それ、なんでお前が持ってんだよ。断罪部隊しか持ってねぇだろ。そのカード」
「うん?ちょっとね。可愛い後輩ちゃんから借りたんだよ」
「いや借りたってお前……」
「大丈夫大丈夫。あとでちゃんと返すさ」
「やっぱ掏ったのかよ…」
ジトッとした目を向ける
「あれ、付いてくるんだ。寝てていいんだよ?」
「お前から目を離すと碌なことがねぇ。何度お前の問題に巻き込まれたか」
「それはお互い様でしょ」
そんな話をしながら二人が辿り着いたのはロビー右部屋、情報資料室だ。
そこには巨大なモニターや小さなモニターがいくつも設置されており、部屋の真ん中には巨大な機械が設置されていた。
「操作できるのかよ」
「見ればなんとなくわかるでしょ」
「わかるかよ…」
そのままカチカチと動かしていると「使用するにはカードをスキャンしてください」という文字が表示される。
そこに迷うことなくカードをスキャンする。それにより、画面が切り替わる。
「で?態々そんなもん使って何しようってんだよ」
「言ったでしょ。調べもの」
言って
「そんなもん開いてどうするんだよ」
「いいからいいから」
そういうと
「やっぱないか……となれば、あれはライフル弾を元にした改造品かな」
「改造品?」
「使われた銃弾だよ。爆発を起こす銃弾何て滅多にないからね。地面から掘り起こして少し調べたら案の定火薬の量が多かった」
「だから改造品ってことか」
「そういうこと」
「それはわかったが、なんでそれを此処で調べるんだよ。
裏切り者が東に居るなら、西で調べたってなにも出ないに決まってんだろ」
「やっぱ
「はぁ!?」
言われた瞬間、
「俺のどこが単細胞だっていうんだ?あ?」
「こういう所だよ。自覚ないの?」
「う”…」
ジトッとした目を向けられ、
「……どういうことだよ」
「本当に分からない訳?」
「わかんねぇから言ってんだよ」
「…仕方ないな」
「裏切り者が西に居る可能性が高いからだよ」
「は?」
サラッと告げた真実に
「いや、でもお前、あの時東に裏切り者が居るって…」
「あの時はね、聞き耳立ててる誰かさんが居たから濁しただけだよ」
「聞き耳立てる誰かさんって…亜怜さんか?」
「いいや、その前だ」
「その前?」
聞かれ、
「僕が人の悪意に敏感なのはお前も知ってるだろ?似たような悪意を感じたんだよ。あの時、
だから、犯人が僕の会話を聞きに来たんだろうなって……で、その後亜怜さんが来たから撤退した」
「……でも、なら狗星さんのやつはどうするんだよ。あの人が見たんだろ?犯人のワッペン
お前の感覚は正直本当かどうか俺等は判断できないし勘違いだったって可能性も…」
「僕の事疑うなんて冷たくなったね。まぁ言いたい事は分かるさ。
他人と自分の感覚は共有できない物だからね。でも僕、襲撃された時点で違和感は感じてたんだよ」
「違和感?」
「なんで狗星さんが居るって知ってたのに襲ったのか」
「そりゃ狗星さんを仕留められたら後が楽なのは間違いない。けれど仕留め損なった時のデメリットがデカすぎる」
「……身バレか」
「そういうこと。西の人間でも、狗星さんの視力の話を知っている人間が多い。
なら、東の人間はどれくらいが狗星さんの視力の話を知っているだろうね」
「……そりゃ、大抵の人間は知ってるだろうな」
「そう。それなのに、そんな危険を賭してまでまで狙う必要はない。なのに狙った。
隊長ではないとはいえ、狗星さんの実力は東の殲滅隊内で言えばトップ
その上視力も異様にいい。そんな人間いくら邪魔だとはいえ狙う方が危険だ。なのに犯人は臆することなく狙った。なぜ?」
「……殺せれば万々歳、失敗しても”態と”ワッペンを見せて東の人間が犯人だと”思わせられる”?」
「だと僕は思ってるよ。そもそも相手は武器を上着で隠すように構えていた。
リングで収納できるのは1人1武器。それも申請を通した自分の武器だけだ。その武器にもまたワッペン同様刻印がされてる。
上着でばれるなら武器の刻印を隠す必要がない。なのに隠したのは」
「本来の自分の所属がバレる可能性があったから…か。
武器なんざ他人の借りれねぇし、拾ったとしてもリングに収納できないんじゃ、各地区に設置された隠しカメラに”戦闘時以外でも武器を持っている”として引っかかりかねない。銃火器なんかは隠し持てない分とくに…」
「そういうこと」
サラッと肯定する
「でもよ、殲滅隊の隊服とか中々手に入らねぇぞ。それも、自分の隊服じゃなくて東のなんか特に」
「まぁねぇ、でも東は荒れてるから
「……なら、お前がこっちに犯人が居るって?」
「その可能性がかなり高いね」
「……なぁ」
「ん?」
「善には言わねぇのか?」
「うん」
「証拠がね、今現在ないんだよ。あるとしても僕の感覚と…武器しかない。
ハコビは原則任務、もしくは申請を出さないと使用不可だけど、駄目ってだけで使えないわけじゃないから確固たる証拠は取れない。
現状だけを見るなら、東だと思う人間も多いだろうし。全部言い逃れできるレベルだ。
つまり僕が調べようが善が調べようが変わらない。だから別に言わなくてもいいかなって。
色々多忙なうえに、夜縁の登場でさらに仕事に追われてるっていうのに部下の為に少ない時間削ってる様な現状だし、僕の感性で調べて欲しいって仕事増やすのもね」
「犯人見つかんなかったら元も子もないだろ」
「其れはそうだね、でも僕。犯人に察しが付いてる。そもそも察しがついてなきゃこんなもの調べないし」
すぅっと赤い瞳を細める。
「ライフルであの命中率出せる人間なんて僕の知る限り一人しかいない。
とはいえ、下手に動けば警戒されて排除する理由が手に入らなくなる。
だから、確実に王手をかける為に、録音機能のある盗聴器と、逃がさないための策を入れといた。
ま、もしかしたら、単に東の馬鹿がやらかした可能性もゼロじゃないけど…99パーセントあってるよ」
そういって
「
「な、なんだよ」
「リング貸して」
「は?なんで」
「写真フォルダ全部消すから」
「はぁ?!」
何を言い出すかと思えば言われたことは恐ろしいことだった。
ぎょっとして
「だめに決まってんだろ?!八つ当たりすんなよ!!」
「あはは、冗談に決まってんじゃん。本気にしないでよ。その気ならハッキングで落としてる」
「さらっと恐ろしいこと言うなよ…」
やはり
「もう無理だね、あれは」
「なんだ?騒ぎに乗じて逃げられたのかよ。策を講じたっつってなかったか?」
「逃げられてはないよ」
「ならなんだよ」
「善が気づいた」
「………は?」
その言葉に驚く
「はーあー、ぜーったい善はすぐ気づくと思ってたから、さっさと処理したかったのに。
善が逃げ遅れた隊員拾いにわざわざこっちまでくるとか想像できるわけないじゃん。運悪く遭遇してすぐ捕まったんだよ。
用事があるって言っても”なんか
はぁ、タラレバなんて言っても意味ないけど、これなら充幸さんを追いかけておけばよかった」
「いや、待て待て。
色々言いたいことはあるが、そもそもなんで善はそんな直ぐに気付いたんだよ!おかしいだろ色々!」
善の鋭さを指摘する
叶恋ちゃんのカードキー取ったの日向君だったっていうね。
無自覚マッチポンプかましてたんだってさ!ひゃぁ怖い!!!
雑草キラキラ王子様キャラの腹黒設定大好きなんですよね。雑草の心が穢れてるからかな??
あ、でもですね。少し前何ですけど、エルフが人間を知る旅に出るアニメがテレビで放映されていまして、そこに出てくる勇者がマジ勇者してて、心の中すら勇者してるキャラもいいなってちょっと思いました。
てかビジュが好みでした。というか雪村兄弟が近い容姿してるんでハチャメチャに興奮してました。声優も一番好きな方が担当していまして「推し確定ですやん」ってなりました。性格も死ぬほど好みでした。でもアニメ見たら一話から死んでました。泣きました。なんでや。