夜の帷が消えるまで   作:発狂する雑草

77 / 112
双子ネタッ!双子ネタッ!!!!
アニメや漫画ではわかりやすいようにカラーリングや髪型や、そもそも二卵性だから全然似てない、みたいなので双子でも見分けがつくようにできてますよね。
でも我が家の双子は一卵性な上に現代では髪型まで一緒という。一緒なので見た目の差がマジでないので絵とか描いて数日後に見ると雑草もどっちがどっちか分からなくなると言うね。
ということで、そんなそっくりすぎる双子だからこそできるネタをこの章ではツッコんでみた〜
うーん、双子バンザイ\(^o^)/


第二項

日向(ひなた)、起きてるか」

 

とある一室の扉がバンッという激しい音を立てて勢いよく開かれた。

少々乱雑に扉を開けたのは、エリの長い銀髪に赤い瞳。整った顔立ちで仏頂面を浮かべた少年。雪村日向(ひゅうが)だった。

そのまま彼が無遠慮に中に入れば白いベッドに腰かけた少年がいた。

銀髪に赤い瞳、そして何処か軽薄さを感じさせる笑みを浮かべた少年。雪村日向(ひなた)の姿があった。

彼は突然入ってきた日向(ひゅうが)に対してひらひらと手を振って笑いかける。

 

日向(ひゅうが)じゃん。おはよ」

「ああ、おはよう。リングのメールは読んだのか?」

「チーム結成ってやつでしょー?みたみた」

 

ふわぁと欠伸を零した日向(ひなた)は自身のリングに目を落とし、大袈裟に溜息を吐く。

 

「ヤダなぁ。此奴噂絶えないやつでしょ?性格が悪いとか何とか言われてる。

あーあ、どうせなら可愛い子と組みたかったなー」

 

日向(ひなた)は面倒くさそうにパタンっとベッドに倒れ込む。

ベッドに倒れた日向(ひなた)の顔を見て日向(ひゅうが)はげんなりとした表情を浮かべる。

 

「それだとお前が食っちまって泥沼になるだけだろ」

「食うとか言わないでよ。向こうが迫ってくるから俺は答えてるだけじゃん?愛のあるコミュニケーションだしー」

 

今度は弾む様にベッドから起き上がった日向(ひなた)はサイドテーブルに置いてあった髪ゴムを指でつまみ上げると手早く髪をハーフアップに結んだ。色素の薄い銀の髪がさらりと揺れる。

 

「さてと、あんまり気は進まないけど会いに行きますか」

 

そうして彼等は揃って部屋を後にするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「善!お前またチーム解散したらしいわね!!」

 

地下階段に向かう道すがら、短くてふわふわとした黒髪に紫の瞳を持った少年が小骨チップスをバリバリ食べながら廊下を歩いていれば、騒がしい声が後ろから響き、同時にバシッと背中を叩かれた。

叩かれた本人である少年、天満善(あまみよい)は何処か面倒くさそうな表情で振り返れば、そこにいたのは、善の同期の少年、虫生(むしゅう)(のぞむ)の姿があった。

腰に手を当て仁王立ちしている彼は、試験時のような丸い頬に短い髪ではなく、痩せたのかシュッとした顔に長いミルクティー色の長髪へと変わっていた。

相変わらずソバカスは残っているが誰が見ても美少女と呼べるだろう。

 

「髪、また変わってる」

「今日の気分はこれだったの!かわいいでしょ?」

「……」

「なんかいいなさいよ!!!ていうか!解散したのって聞いてんの!まずそっちに反応するべきでしょ!?」

「いつも忙しそうだよね望くんって」

「そうよ!毎日ダイエットして美肌にするため欠かさず化粧水をぬったり……ってそうじゃないわよ!」

「これに関しては何も聞いてないよ」

 

なんで怒られてるんだと善が溜息を吐きつつも「解散はした」と答える。

 

「そうでしょうね!そんなお前に朗報よ!仕方ないから望たちのチームに入れて」

「あ、でもまた結成することになったから」

「あげ……はぁ!?」

 

善の言葉に目を見開く望。その指はわなわなと震え、ガッと善の肩をつかんで激しく揺すぶった。

頭がガクンガクンと揺れ、あうあうと善は声を漏らした。

しかしそんな善に構う余裕もないのか望は捲し立てる。

 

「な、なんでそんな直ぐに結成してんのよ!い、いつもは一日おいてから結成の連絡が来るはずでしょ!?昨日解散したって聞いたわよ!?」

「そうなんだけどっ、なんか起きたら連絡のメール来てたから」

 

バッと善は望の手を肩から引き剝がしつついえば、望の顔はみるみる不機嫌そうなふくれっ面へと変わっていく。

そうしてプイっと顔を背ける。

 

「……あっそ!」

「え、なんで怒ってるの」

「怒ってないわよ!で?!お前と組む奴らは誰なわけ?どーせすぐ解散するに決まってるでしょうけど!」

 

何処か不満げな顔をする望に善は「望くんはほんと忙しい。疲れないのかな」と内心思いつつもリングを起動し、メールを読みなおした。

 

「雪村…って人」

「はぁ!?雪村兄弟!?」

 

そうして再び素っ頓狂な声を上げる望。善は少し驚いたように目を瞬かせた後、コテンと首を傾げる。

 

「知ってんの?」

「そりゃ、雪村っていったら有名よ!」

「強い?」

「いや、それは知らないけど…そっちで有名っていうより、あんまりよくない噂で有名っていうか…と、兎に角!お前顔だけはいいんだから!もし変な事されたらいいなさい。助けてあげる!」

「助ける…望くん弱いのに?」

「うっさい!!!!」

 

「ホント生意気よ!」と叫ぶ望の事はスルーし「そろそろあっち行けば?」と望の少し後ろを見ている。

善の視線を辿る様に望が振り返れば、壁の後ろから短髪の少年と、見知らぬ少年数人がこちらを見ていた。

 

「あっ」

「任務でも入ってるんじゃない?にしても相変わらず恋人とは仲良さそうだね」

「こ、恋人!?ちがっ、護はそういうんじゃ!」

「護?ああ、そういえばそんな名前だっけ……別に名指ししてないけど、恋人で反応する当たりホントに付き合ってたんだ」

「つつつつ、付き合う?!?!の、望と護が?!?!」

 

かぁぁぁっと顔を真赤にしたと思えば望は当然バシバシと善の背中を殴る。

 

「な、何言ってんのよ?!そんなっ、ちが、違うわよ!!!確かに!?護は優しいし!臆病でもここぞという時は頼りになるし!努力家で一生懸命でかっこいいけどっ!!!!」

「いたいいたい…背中叩くのやめて…」

「ででで、でも!!!!望たちがちゅーするなんてまだ早いと思うの!まずは手を繋いでから…いやもう繋いだ、ぎゅーもした…お泊りも……え?!な、なら次は……っ?!」

(…次とか、付き合ってないならないだろ)

「ちゅー…ちゅー?!?!

そそそそ、そりゃ護がどうしてもって言うならやってもいいけどぉ…っ、でも望たちはただの幼馴っ…………そう、ただの幼馴染なのよ……」

「いつも思ってたけど君って情緒不安定だよね。はぁ、ほら早く行けば。愛しの幼馴染が待ってるよ」

「っ、わかってるわよ!!」

 

叫んで望は彼らの元へ走り去っていく。

その背を見届け、善はポリポリと小骨くんを食べながら地下へ向かうため歩き出した。

そうして地下扉の前に辿り着くと、扉を開けるためにドアノブに手を掛け

 

「美味しそうなの食べてんね」

 

ふと、影が掛かった。

其方へ顔を向ければそこに居たのは、善とチームを組むこととなった雪村双子の姿だった。

背後に立つ彼らの背は165はありそうで、130程度しかない善はかなり見上げないといけなくて、首がとても痛かった。

そんな善とは対照的に日向(ひなた)は善の顔をじっと見つめ「へぇ」と少し驚いたように声を漏らした。

 

「意外。もっと凶暴な奴かと思ってたんだけど……小さいし…綺麗な顔してんのね」

「妙な気起こすなよ」

「分かってるって」

「………」

 

ペラペラと話している二人の顔を今度は善がじっと見る。

善の目は二人の双眸に向いていた。人間では珍しい、紅い瞳に。

見ているのがバレたのだろう。日向(ひゅうが)が眉根を寄せる。

 

「人の顔をじろじろと、何のつもりだ」

「綺麗な目してるなって」

「嫌みか?君も不死者みたいな目だと思っているんだろう?」

 

更に眉根を寄せ、目を鋭く尖らせる日向(ひゅうが)。だが善は「不死者の目玉はもっと濁ってて汚いよ」とあっけらかんと答える。その反応が少し予想外だったのだろう。僅かに面喰ったらしい。黙り込んだ日向(ひゅうが)となにやらニコニコとした笑みを浮かべる日向(ひなた)。双子を見て善は首を傾げた。

 

「てか誰?」

 

善は雪村双子のことは勿論、顔すら知らなかった。

訝しむような表情を見せれば、二人は暫しの間呆気にとられ、日向(ひなた)が笑みを浮かべて前に一歩踏み出した。

 

「ああ、ごめんごめん。俺は幸村日向(ひなた)、こっちは日向(ひゅうが)。君のチームメイトだよ。よろしく天満くん?」

 

手を差し出す日向(ひなた)。だが善はその手を見つめた後、特に手を握ることも無く顔を上げる。

 

「天満善。どーぞよろしく」

 

そういうと、またポリポリと小骨を食べ始める。

その光景に眉根を潜めるのは、日向(ひゅうが)だった。

 

「挨拶の時くらい、食べることをやめられないのか?常識知らずにもほどがある。

それに、この場合は握手をするものだ。親や、周りの大人に習わなかったのか?」

「習ったっけな………覚えてないや。

あと、多淫事態を咎める気はないけど、そういうことしてる人、嫌いなんだ。性の匂いっていうの?気持ち悪いし。

触られたくないから握手したくない……どうしてもしたいなら、皮膚ひっぺがしてから来てくれる?」

 

冗談でもなんでもなく本気で言っているのだろう。無表情を崩すことなく善は最後の小骨くんを食べ終え、袋を畳む。その姿を見て日向(ひなた)は可笑しそうに笑う。

 

「あはは!聞いてた通りじゃん!じゃぁあの噂もマジなの?支援部隊の隊長の顔面殴ったって!」

「え?ああ、あれか。うん」

「マジか!あの綺麗な人の顔面殴るとかちっさいくせにやるじゃん」

「笑ってる場合か。短い付き合いになるだろうが、問題は起こすなよ」

「ん」

 

生返事を返し、善は地下への扉を開け、先に階段を下っていく。

その後に二人も続きつつ、コソコソと話す。

 

「あの噂がマジなら、コネ入隊って話は嘘なのかな?」

「そうなんじゃないか?」

「試験会場燃やしたとか全員試験通過とかただでさえ前代未聞なのに、此奴が一人で不死者全滅させたとか聞いた時は絶対嘘だって思ってたんだけどなぁ」

「噂がどうであれ僕らには関係ない。どうせ期限の一週間がたてば解散申請出すんだから」

「まぁ、確かに」

 

「二人の方が気ぃ楽だしな」といってケラケラと彼は笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前は何を考えているんだ。馬鹿なのか?いい加減にしろ」

 

ドンッと食堂の机を叩きながら鋭い目つきで睨みつける日向(ひゅうが)

だが怒りの矛先にいる善はというと、呑気に葡萄のジュースを飲んでいた。

反省の色は見えず、更に怒りを煽られたのか益々眉間にシワが寄っていく。心做しか声もワントーン下がった気がした。

 

「連携を取れとは言わない。だが一人で突っ込んでいくような戦い方は止めろ」

「どんな戦い方しようが自由だし。そもそも君等に被害が出るような戦い方はしてないんだから文句ないでしょ」

「そういう問題じゃないだろ。一人で突っ込んで何かあったらどうする」

「なにもないよ。大体、説教してくるけど足引っ張ってるって自覚ないの?」

「なっ」

「連携意識しすぎてテンポ悪すぎ。

君の仕事ってなに?不死者殺すことでしょ。仲良しごっこしたいなら他所でやってくれる?他人巻き込むなよ」

「……そんな言い方ないだろ。俺だって一生懸命やってるんだ。なのになんでそんなに言われないといけないんだ」

 

眼に角を立てて怒る日向(ひゅうが)

対する善は感情の薄い目で日向(ひゅうが)を見つめ返す。

 

「遠回しに言って伝わんの?」

「は?」

「ご機嫌取るようなものの言い方すれば伝わるわけ?ごちゃごちゃどうでもいいこと捏ねて言えば理解できんの?」

「……」

「こっちは本気でやってるんだよ。毎日意味わかんない遊びやってる奴に説教とかされる筋合いないから」

 

善はさっさとその場から立ち去ろうとする。

それを日向(ひゅうが)が「まだ話は終わっていない」と止めようとするが、近くで女隊員と話していた日向(ひなた)が「日向(ひゅうが)」と声をかけたことで、言葉が止まる。

 

「天満くんは放っておいて飯いこうよ」

 

日向(ひなた)は近寄るとガッと首に腕を回す。

 

「なんか偉そうなこと言ってるけどさ、どーせ駄目なことは駄目だって教えてくれる真っ当な大人が周りにいなくて性格歪んじゃってるんでしょ。かわいそー

あんなやつほっとこうよ。突っ込んで勝手に死んだらその時はその時

俺等だって仕事楽だしいいじゃん。それに、あと二日で一週間…チーム解散、だろ?」

 

それに対して日向(ひゅうが)は「…そう、だな」と頷くと、次の話題を話しながら日向(ひなた)と共に食事を摂るのだった。

 

 

 

 

 

_____そうして、二日がたった。




過去と現代では二人の性格口調全然ちがうというね。
ヒナタくんはなんかチャラそうだし、ヒュウガくんはめちゃくちゃ硬いイメージで描いてます。
うむ。楽しいぞ。
因みにこのキャラ環&堤にめちゃキャラ被りしていると言う(;^ω^)
まぁあの二人めったに出ないし、なんなら堤は喋んないからいいかなって思ったんです(震え声)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。