Splatoon 赤き稲妻   作:春の日差し

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失踪してません!
いろいろと忙しく時間がかかってしまいました。緩く投稿していくので読んでいただけると嬉しいです。拙い分ではありますが、ボールドの魅力を広める一つの要因となることが出来たら良いなと思い、続けていきますのでよろしくお願いいたします。


出会い、そして初めてのバトルへ。

 30段近くある階段を上りながら少女は街にいる様々なイカしたヤツらを見る。制服を着ていたりヘッドホンをしていたり、中にはごついパワードスーツを着ていたりそんなヤツらもいればポロシャツを着ている主張の激しくない者もいる。周りを観察しているうちに、少女はこの街の最前線と言ってもいいであろうロビーの入っているビルの下までやってきた。駅から出た時にも見たこのビルの存在感は変わらないようだ。少女は恐る恐るビルの自動ドアを開けビルへ入るのだった。

 

 入口で取ったビルの案内図を片手に少女はロビーまでたどり着く。案内図によるとビルの内部にはいくつかロビーが用意されているようだったが、よく分からないので適当なロビーを選んだようだ。

 

 ロビーの中には試し打ちをする者、仲間と作戦を立てている者、カフェスペースでくつろぐ者など各々様々なことをしている。

 

 ……。

 少女は固まっていた。なにせこの少女、地方出身である。ハイカラでバンカラなここの仕組みなど何も知らない。どうしようかとキョロキョロしていると後ろから突然声がかかる。

「もしかしてキミ、ここ初めて?」

 後ろから声をかけられ少女は驚く。

 「あ!そうです!!」

 驚いた拍子に答える声も大きくなってしまう。少女が振り向くとそこには少し少女より歳が少し上のような女の子が立っていた。

 「やっぱそうだよねぇ!凄い初々しいからお姉さん声掛けちゃった!」

 「……????」

 少女はそう言われ少し戸惑う。恐らく少女は今の状況をナンパでもされているのではないかと思っているのだろう。

「あ!ごめん、ナンパとかじゃないよ!確かにキミは可愛いけれどそれよりも、困ってそうだったから声をかけたの!」

 戸惑う少女を見て怪しい者ではないことを説明する。

「ありがとうございます……初めて来たので、まず何するか分からなくて困っていたところだったんです。」

 そう少女が答えると、年上のような女の子はうんうんと頷き笑顔を浮かべながら歩き出す。

「荷物持っているみたいだしまずはロッカーへ荷物置きに行こうか!こっちだよ、ついてきて!」

 少女は言われた通りついて行く。

 

「少し分かりにくいけどここからロッカールームに入るんだよ。適当に空いてるところ使って大丈夫だから。あ、鍵はちゃんとかけてね。」

 少女は言われた通りに空いているロッカーの前へ行き、鞄からブキを取り出し、残りの荷物をロッカーへ入れ鍵をかける。少女の手にある『ボールドマーカー7 Ver1』を見た年上のような女の子は驚きの声をあげる。

「え!それってボル7?!レギュレーションが変わって新しい構成のブキが出るとみんなリサイクルに出しちゃうのに……珍しいもの持ってるんだね!」

 目をキラキラさせ、少女の手に持つ『ボールドマーカー7 Ver1』を見ながら話す。

 

 ――少女はなぜ『ボールドマーカー7 Ver1』を持っているかの経緯を説明する。

 

 「初期モデルの方なんだ!余計に珍しいね!使ってるところ見てみたーい!あ、けど今一緒にバトルに行っちゃうと実力差が出ちゃうもんね。うーん、どうしようか。」

 急に饒舌になられて少し少女は戸惑う様子を見せる。

「じゃあ、えと、連絡先交換、しませんか?私が少し慣れてきたら一緒に試合行きましょう!」

 少女は思い切って提案する。すると年上のような女の子はまたもや目をキラキラさせる。

 「ほんとに!?嬉しい!交換しよ交換しよ!社交辞令とは受け取らないからね!ほんとに連絡してきてね!」

 少女は断られなかったことに安堵し連絡先を交換する。

 「そういえば自己紹介してなかったね。ウチはユミってプレイヤーネームで登録してる!キミは?」

 「まだ決めてないです。でも、ボールドマーカー7を使うので、ナナにします!」

 咄嗟に思いついたようだが満足げな顔をしている。少女は『ナナ』という名前を気に入っているみたいだ。

 「いい名前だね!まずはその名前を登録するために1回試合へ行ってみよう。そこのバトルポットかナマコフォンからバトルのマッチングが出来るよ!ウチはロビーで待ってるからナナちゃんは1回試合に行ってみよう。」

 言われた通りにナマコフォンを開くと「フォン!」という音とともにバトルの申し込み画面が空中に映し出される。ロビー内で開くと特殊な動作になるらしい。レギュラーマッチを選びバトルが始まるのを待つ。ナナが少し緊張しているのを見かねてユミが声をかける。

 「大丈夫だよ。まだ慣れてない人としかマッチングしないから。のびのびと好きなように戦ってきな!」

 「ありがとうございます。頑張ります!」

 ナナがそう答えると、マッチングが完了しステージへ送られる。

 

 ナナはバンカラ街へ向かう前に読んだ雑誌で『バンカラな若者はバトル中に音楽を聴く。これはハイカラシティとハイカラスクエアのハイカラなヤツらと同じ文化だ。』というものを目にしていた。それにならい音楽を聴く準備はしてきている。初めてのバトルで流す曲は、彼女のお気に入りの『サイタン・ケーロ』のようだ。

 

 レギュラーマッチ ユノハナ大渓谷。

 

 イカスポーンによって8人のプレイヤーが運ばれてくる。

 ナナのアルファーチームは、ナナの他に『スプラシューター』『わかばシューター』『スプラチャージャー』だ。相手のブラボーチームは、『わかばシューター』『わかばシューター』『スプラシューター』『スプラローラー』。明らかにナナの持つブキだけ異彩を放っているがインクリングやオクタリングは細かいことあまり気にしないので変に思われてはいないようだ。初めての試合。ナナはどのようなことを考えて試合へ挑むのだろうか。

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