これが僕のクワイエットゼロってね   作:匿名

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第1話

 

 

 「なんで!なんでこんなことを!」

 

 「始めようかエリクト。」

 

 

 「お前は一体何がしたいんだ!」

 

 「この物語を変えたいのさ」

 

 

 「これも貴方の計画のうちなんですか?」

 

 「当然さ。言っただろ。僕はこの物語を知っている。」

 

 

 「裏切ったの!?私達を!」

 

 「人聞きが悪いな。僕は初めから仲間なんかじゃないんだけど?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 初めましてスレッタ・マーキュリー。俺の事は好きに呼んでくれ。突然何ですかって初対面の人には礼儀は大切だろ?それより見たよさっきの決闘凄かったね。まさかあのグエルに勝っちゃうなんて!君が凄いのかMSが凄いのか…いや両方か!ごめんごめん。それで君の機体の事なんだけど少しだけ乗せてもらっても良いかい?俺はパイロットってのはMSも含めて一つの生命だと思うんだ。だから相手を知るには両方を知りたいんだよね。大丈夫。変なことはしないよ?何なら一緒にどう?あ、そう。ありがとう。すぐ返すね。

 

 

 これがエアリアルかぁ。ガンダムに乗れる日が来るとは思ってもいなかったから感慨深いや。まぁ、この世界のガンダム下手すると死ぬからね。仕方ないか。さてと…初めまして”エリクト・サマヤ”それとも今はまだエアリアルって呼んだ方がいいのかな?あれなんか視界が真っ白に…

 

 「…貴方は何?」え?

 

 

 はぁはぁ…死ぬかと思った!おかしいだろ!まだパーメットスコア上がってないだろ!?何で普通に反応してくるんだよ!!…そいえば思い出してみたらスレッタと昔から普通に話してるっぽかったな。と言うことは逆に考えれば前倒しでじゃんじゃんエリクト攻略していけるってことか!やったぜ!そうと決まればやる事は一つ!

 

 

 こんにちはー!地球寮の皆さーん!みんなのアイドルでーす!本日お持ちしましたのはこちら!デデン!羊羹でーす!ささ!遠慮なくどーぞ!それじゃ!本日もエアリアルさん乗せていただきますねー!あでゅー!

 

 

 さてさて始まりました。本日のエリクトちゃんのコーナー。ドンドンパフパフ!こんにちはエリクトちゃん。実は聞いて欲しい話があるんだ。

 

 「…何?」

 

 ななな何と!話せるようになったんですねぇ!!ここに至るまで長い戦いだった。名前を呼べば追い出され。スレッタの話で釣ろうとすれば追い出され。恋バナでもしようものならあばばばされ。だがこうして今!世間話なら可能なまでに距離を縮める事が出来たのだ!

 

 実はね。僕この世界の人間じゃないんだ。そうだな。分かりやすく言うと多分物語の世界に入ってしまった人間って感じ?どう?伝わる?多分ネットにそんな感じの話転がってると思うんだけど見た事とかってある?

 

 「…見た事はある。でも貴方頭大丈夫?…スコア上げすぎたかな?」

 

 

 そこ!そう思うんなら無造作にスコアを上げるのやめてくれるかな!死ぬよ!?流石の僕でも死んじゃうの!あと頭も問題ない!これでも成績も悪くないんだからな!全くもー最近の若い人はこれだから…まて!待ってください!お願いします!そんな無表情で手を掲げながら近づいてこないで!それあばばばでしょ!知ってるんだからね!ちょっと!何で呆れたような顔になるんだよ!!

 

 「…私貴方より歳上のお姉さんなんだよ?」

 

 

 これは言葉の綾って言うかノリって言うか。後、多分実年齢僕の方が歳上だよ?前世では18で死んじゃったからね。君は今の年齢25ぐらいでしょ?なら、トータルで僕の勝ちだね。understand? じょーく!じょーくだよ!やだなぁ僕がエリクトちゃんを馬鹿にするわけないじゃナイデスカー!あ、でも前世18歳って所は本当だよ。信じて貰いたい。君だけには。証拠かぁ。そうだね。例えば僕はエリクトちゃんの事を知っていた。今の大体の年齢もね。なんなら”君達”の目的も実は知ってるんだよね。パーメットを介したネットワーク構築って所?そこでエリクトちゃんを自由にさせてあげたい。それと同時にヴァナディースの敵討って話でしょ? 

 

 「何で知ってるの?貴方は何なの?」

 

 知ってる知ってる。僕は何でも知ってる。だってこの世界の外から中を覗いていたんだから。ましてや僕が見ていたこの世界は未来なんだ。だから僕はこの世界をこの世界に住む誰よりもきっと知ってるよ。スレッタの正体だってね。まぁそれを知ったところで僕からスレッタに言う事は無いよ。そう言った事は家族の口から伝えるべきだろ?どう思ってるのかとかね。僕は知ってるけど。

 

 「本当に貴方は…」

 

 そこでエリクト・サマヤさん君に話があるんだ。本当はもっと後に話す予定だったんだけどね。僕と手を組まないかい?あ、勘違いしないで欲しいんだ。これは別に脅しでも何でも無いよ。だって君からしたら僕なんていつでも殺せるだろ?僕だって君に殺されたいわけじゃ無い。だから嫌だったら断ってもらって構わない。ただ断言しておくね。君とお母さんの夢は叶わないよ。

 

 「そんなの…貴方に何が」

 

 わかるさ!言ったじゃないか!僕は知ってるって!この世界はスレッタ・マーキュリーの物語なんだ!君達は彼女の踏み台でしかない!そんな事が許されるのか?他にも居る。大勢!やれ緩急をつけないと、やれ死人が出ない作品は〜おかしいだろ!何でハッピーエンドじゃいけないんだ!最後はみんなで笑って飯でも食っておしまいで良いじゃないか!

 

 おっとごめん。話がどっかに行っちゃったね。それで提案なんだけど…僕とラスボス…やってみない?

 

 

 「…話おかしくない?」

 

 ?何処が?

 

 「ハッピーエンドがいいんじゃ無いの?」

 

 あ、なるほど。エリクトちゃんの中ではラスボス=負ける=バッドエンドって事か。ちっちっちっ甘いねエリクトちゃん。世界の終わり方ってのは色々あるんだ。まずは負け=バッドエンドって言うのが間違ってる。ラスボスだってやることやって、もう悔いはない!みたいなのだって居るんだよ。例えば…僕とか?

 

 「…」

 

 まぁまぁ聞いてくれ。僕の計画を。

 

 

 

 

 

 

 

 「エアリアルどうしたの!?」

 

 おかしい。さっきから反応が遅い。攻撃を避けきれない。何でこんな大切な時に!

 

 「どうかしたの?スレッタ・マーキュリー。まぁ知らないけど。」

 

 そもそも何でこの人と決闘しなくちゃいけないんだろう。この人は初めて会った時から優しくて、エアリアルのことも気にかけてくれるとっても良い人だった。毎日地球寮にも顔を出すてエアリアルともお話してた。なのに何で!

 

 「何で私達が決闘なんて!」

 

 両者のMSの動きが止まり、ウィンドウに相手が映し出される。その顔はいつものあの人で、だけど少しだけ寂しいような目で。

 

 「今更どうしたんだスレッタ。俺と君。決闘するって言ったよね?ましてや宣誓までしたのに今更…子供じゃないんだから。」

 

 そう。それは昨日突然天気でも尋ねるかのように「スレッタ〜決闘、しよ?」「あ、はい」「やったー」「え、えぇぇぇぇ!?ちょっとまっ」「ばいばーい!」話は終わったとばかりに全力ダッシュで逃げられてしまい、その日のうちに決闘委員会より呼び出されて決闘に至る。お互いに何を賭けたのか。

 

 「エアリアル。俺が勝ったらエアリアルを貰うね。」「えぇぇぇ!?な、なんで、ですか!」「俺は欲しいものは勝ち取る主義なんだよね。知らなかったでしょ?」真剣だけど怒られた子供のようなよくわからない顔。あ、この人こんな顔もするんだ。でも私にだって譲れないものがある!

 

 「エ、エアリアルは!あげません!」

 

 「あは。あはははは。いやーまさかここでその台詞を聞く事があるとはね。でも駄目だよ。決闘のルールは絶対。勝者は敗者から奪う。それがルールだ。選びなよスレッタ。もしも君が俺に勝てたら何が欲しい?」

 

 何が欲しい…私はあの人に勝ったら何か欲しいんだろうか?考えてみたら私自身が何かを欲したことなんてあったっけ?頼まれたから…誰に?お母さん…?ミオリネさん?約束の為?…わかんない。わかんないことばっかりだ。

 

 「わ、わかり、ません。」

 

 俯いてしまう。あの人のことが分からなくて。でも!

 

 「でも!勝っ、たら、また。ご飯、食べましょう!」

 

 そうすれば良い。一緒にご飯を食べて学校に行って、今までみたいに地球寮のみんなとミオリネさんと楽しく過ごせれば!

 

 「良いね。地球のチーズは美味しいから是非食べたい。それにトマトも捨てがたい。あ、ミオリネにはスレッタから頼むよ。俺が言うと露骨に嫌な顔するからな」

 

 その声に顔を上げてみれば両手を合わせて苦笑いしているあの人がいる。あぁ私の知ってるあの人だ。

 

 「任せてください!何てったって私!花婿ですから!」

 

 私は花婿。でも花婿って何だろ。ミオリネさんは女の子で私も女の子なのに花婿になるんだろうか?でもお母さんも立派な花婿に成りなさいって言ってたからきっと花婿は花婿なんだ!

 

 

 

 「言ったよね。俺はエアリアルが欲しいんだ。だから戦う。君は俺とまた飯食ったりしたいんだろ?だから戦う。何が違う?お互いがお互いの我を通す。それとも、MSの調子が悪いから日を改めて欲しいのか?あの時みたいに!」

 

 「違っ!あの試験はあの人達がやったせいで!それに私とエアリアルは負けません!」

 

 何を言ってるんだろう私は。多分あの人の言っている事の返答にすらなってないんだろうなぁ。ごめんねエアリアル。私1人じゃ駄目なのかな。

 

 『ごめんね』

 

 「ぇ?エアリアル?」

 

 直後に衝撃と共に戦闘終了の合図がなる。その時私は攻撃なんてしていなくて、ただそこに立ち尽くしていて、その結果は明らかだった。

 

 

 

 

 

 ごめんねエリクト痛かった?

 

 「…別に」

 

 本当は開幕にアンテナ折って終わらせようと思ったんだけどいやー強いなスレッタ。グエルとかの決闘観てたから分かってはいたんだけどまさかエリクトのサポートもほぼ無しであそこまでやれるとはね。妹ちゃん贔屓とか言ってごめんね。

 

 「…わかれば良い。」

 

 さてと、それじゃ始めるかな。僕らのクワイエットゼロ計画を。まぁ中身は全然違うんだけどね。まず手始めに4号君を助けます!ついでにベルマリアさんも持ってきます!何故ってそんなのハッピーエンド目指すために決まってるじゃん!レッツペイル社!  「…おー」

 

 

 

 たのもー!誰か居らぬか!であえであえー!お、貴女は…ゴルネリさん!そして貴女は…ゴルネリさん?そして貴女もゴルネリさん!なら最後の1人もゴルネリさんだぁ!あ、すみません。エラン君居ますか?実は自分こう言うものでして…あ、いえいえお構いなく。ただ先日エラン君が家に遊びにおいでと言っていたもので、あ、寮の方に伺ったらこちらと聞きまして。はい。あ、体調が悪い。あれ、でもおかしいですね。彼、強化人士、ですよね?あれれ〜おかしいぞ〜

 

 

 周りには黒服のおっさんが沢山。僕1人。周りには黒服のおっさんが沢山。…一思いにやれぇ!だがなぁ!俺は抵抗するで!拳で!ちょっ!冗談ですやん!子供が大人に勝てるわけ無いだろ!?ふざっ!ふざけるな黒服ぅ!誰に近づいてやがるぅ!待て!話をしよう!そう。それは人類が生まれる前…あ、ごめんなさい冗談です。真面目に話します。実は自分のところにガンダムがあるんですよぉ〜。でもガンダムって危ないじゃ無いですか〜?そこでどうしようかなぁと悩んだところお宅のエラン君がガンダム乗ったじゃ無いですか〜だから″4号くん″欲しいなぁって。あ、ついでに整備できる人とかもいると嬉しいんだけどなぁ。ちゃんとそっちにも利益のある話でしょ?ちゃんと情報共有しますとも〜。お、良いんですか。ありがとなす。

 

 

 と言うわけでよろしくね!4号君!あとベルメリアさん!大丈夫!大体の事は分かってるから!とりあえずベルメリアさんには4号君を普通の人に戻してもらいたんだ。…何でって当たり前のことだろ?人を人として扱うなんて。それにここでは4号君にガンダムに乗ってもらう必要も無いからね。誰が乗るってそりゃ俺な訳だけど何か問題でも?

 

 

 第一段階クリアー!やったね!これから忙しくなるぞー!まずはスレッタと決闘します!そして負けます!エリクト返します!株式会社ガンダムを立ち上げてもらいます。そんで、終わったらエリクト更に返して貰います。楽勝だね!負ける未来が見えません!我ながら完璧なチャート。

 

 「…全然わかんないんだけど」

 

 エリクトちゃんもまだまだだね!「ふん!」あばばばば!まって!それ死ぬから!やって良いことと悪いことがあるでしょうが!はぁ…はぁ…はぁ…。僕じゃなかったら死んでたぜ。仕方ない。分かりやすく説明しよう。「早く」はい。エリクトを何故返すのかって言うと、君のお母さんが暴走しないようにだね。既になんか裏で動いてる気がするし早く返すに越した事はないんだよね。そんで、株式会社ガンダムについてはエリクトちゃんが戻ったらペイル社に頼んで吊るしてあげて貰う予定。そうするとあら不思議。ミオリネさんが怒って会社を立ち上げるんだよね。そしてあれよあれよと言うまにシャディカスが会社潰すぞーって決闘を挑んで来るんだけどその前にはエリクトちゃんを回収する予定だよ。じゃないとジェタークCEOを助けれるかわかんなくなっちゃうからね。グエル君はまぁほっといても大丈夫でしょ。あの子太陽だから…

 

 「…太陽?スレッタに告白した子が?あれは害虫だよ…?」

 

 のんのんのん。確かに姉としては妹に言い寄る輩は許せんよなぁ。だがしかし!グエルは太陽で脳焼き機でヒーローなんだ。あーでもお父さんやらないと覚醒しないのかなぁ。どうしたものか…しかもスレッタがいないとグエル君飛び出すかわかんないじゃん!むむ…!これはガバチャーの予感。どうすれば良い…エリクト・サマヤ!

 

 「…知らないよ。何でも知ってるんじゃなかったの?」

 

 ふふっ。何でもは知らないよ。知ってる事だあばばばば!ごめん!嘘!知ってるけど知らないあばばばば!待って許して!はぁはぁはぁ死ぬ…。がくっ…

 

「…せーの」待って待って待って!元気!起きてる!正しくはルート分岐とかすると分からないって事なんだ!あ、そうだ。死んだことにすれば良いんじゃん。我ながら天才。

 

 「…私に分かるように話す気はないって事でおっけー?」

 

 いやいやいや!説明しますとも!寧ろさせてください!考えてみたらこの後グエル君学校から飛び出すんだよ。そんで運搬会社で働く訳なんだ。そんでそこでテロに巻き込まれてガンダムって聞いてスレッタを求めて飛び出すわけよ。だけど運悪くそこにはジェタークCEOが立ちはだかる。始まるジェターク家の対決!グエル君初めての実戦!逃げるよりも進むことを選んだグエル君の明日はどっちだ! まぁグエル君なんだかんだ最強だから勝っちゃうんだよね。実戦で勝つって事は相手をやっちゃうって事でもあるわけで要するにそう言う事。だがこの物語には僕がいる!グエル君が戦う相手がジェタークCEOじゃなくなれば良いのよ。ただし、グエル君には死んだと思ってもらいたい。ならどうするか?合成だよ。簡単さ。最近の技術は素晴らしいからね!よし!決まったらやるぞー!おー! 「…?」あばばばば!

 

 

 

 

 

 





 意味がある事もあれば無いこともあるよね。
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