彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

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 今回のメインテーマは、ルパン三世シリーズのBGMであるトルネードで!





ガンマンとサムライ(たきなside)

 

 

 

千束「……たきな、気づいてる?」

 

たきな「はい、リコリスが……」

 

千束「サンダースさんは大企業のトップらしいから、狙ってる人がいるのかもしれないけど……」

 

 

 

 サンダース以前に、2人はこの会場の警備態勢に疑問を持っていた

 

 何故なら、警備員と思われし人物が誰も見当たらないのだ

 

 逆に制服を着たリコリスが居るのに、千束たちは気づいていた

 

 

 

たきな「このフランスフェアには何か裏がある、そういうことですね千束?」

 

千束「さぁね? 私たちを使うまでもない任務かもしれないし。」

 

たきな「け、けど、今回のフェスはフランスからわざわざ……」

 

ケイン「おや、どうしたのかね?」

 

千束「い、いや〜! 何でもありません!」

 

 

 

 そんな会話が繰り広げられている一方で、この男は侵入するタイミングを見計らっていた

 

 

 

ルパン「さてと……あとは時間になったら突入するだけだな。」

 

 

 

 ルパンが予告した時間まであと数分、その時は訪れようとしていた

 

 

 

ルパン「しかしどうも引っかかるな〜、こんなに上手く行き過ぎると、どうも嫌な予感がするぜ。」

 

 

 

 そして時間まで……5、4、3、2、1……

 

 その時、上空に武装したヘリコプターが現れた

 

 

 

ルパン「……!? な、何だ〜!?」

 

たきな「武装してる!? 千束!!」

 

 

 ダダダダ!!!!

 

 武装ヘリは取り付けられた機関砲を発砲し、会場を弾丸の雨で襲撃した

 

 

 

銭形「な、何事だ!?」

 

警備員「警部、何者かに襲撃されています!!」

 

マルセル「ひいぃ〜! お宝が……私の財宝が……!」

 

 

 

 そしてヘリは天窓の真上まで来ると、中からピエロような格好した連中がロープをつたって降りてきた

 

 

 

銭形「な、何だ…!? あれはピエロか…!?」

 

 

 

 警備員たちも発砲して応戦するも、ピエロたちの攻撃で一瞬で倒されてしまう

 

 

 

マルセル「銭形警部!! お宝を守ってくれ〜!!」

 

銭形「言われなくてもっ……! そうしてる……!!」

 

 

 

 しかし銭形1人だけでは、お宝の護衛まで手が回らないことは百も承知だった

 

 そしてこの連中を見た銭形は、ある結論を導き出す

 

 

 

銭形(こいつら、ルパンの仲間じゃない……)

 

 

 

 ルパンだったら、このような人殺しは滅多にしないはずだからだ

 

 更に見る限り、相手は小物が多いように銭形は感じた

 

 そして銭形の目に2つの物が映る

 

 

 

銭形「おい! 何をしとるんだ! 早く避難しろ……っ!?」

 

 

 

 銭形が見た1つ目は、まだ高校生かそこらの女の子たちが銃で応戦していたこと、そしてもう1つは、身体中が武器で出来た男がヘリから飛び降りてきたことだった

 

 

 

武器男「ヒャッハー!!」

 

銭形「させるか……!」

 

 

 

 銭形が武器男の相手をしようとするも、手下らしきピエロに囲まれてしまう

 

 

 

マルセル「や、やめろ! これだけは……これだけはっ……!!」

 

武器男「キエエエ〜!!」

 

銭形「マルセル、逃げろ!!」

 

マルセル「ガハッ!?」

 

銭形「しまった……!」

 

 

 

 マルセルは、武器男の左腕についていた巨大なブレードによって串刺しにされてしまった

 

 そして武器男の身体からブレードが外れると、そのブレードはピカピカと光り出した

 

 

 

銭形「全員退避〜!!!!!」

 

 

 

 光始めたブレードがその会場ごと爆風に飲み込んだのは、ほんの数秒後のことだった

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 〜フランスフェア、会場外〜

 

 

 

 

観客「キャアァ〜!!!」

 

観客「逃げろ〜!!!」

 

 

 

 一方外でも、爆破の衝撃は凄まじいものだった

 

 

 

千束「たきな、ケインさんをお願い。」

 

たきな「えっ!? 千束は!?」

 

千束「とにかくお願い!!」

 

たきな「わ、分かりました!!」

 

 

 

 千束はケインをたきなに任せ、爆発の起きた博物館へと走る

 

 

 

たきな「ケインさん、早くここから離れましょう。」

 

ケイン「いや、それは無理そうだな。」

 

たきな「えっ……!?」

 

 

 

 

 たきなが気がついた時には、ピエロ軍団に囲まれていた

 

 そして1人のピエロがたきなに襲い掛かろうとした瞬間だった……!

 

 バン……!!!

 

 1発の銃弾によってピエロが倒れる

 

 銃を抜いたのはケインだった

 

 

 

たきな「ケインさん……!? どういうこと……!?」

 

ケイン「もう正体を明かしてもいいか……」

 

 

 

 ケインはそう言うと、マスクを外して黒いソフト帽を被る

 

 

 

次元「とにかく、ここを片付けなくちゃな。」

 

たきな「あ、あなたは一体……!?」

 

次元「詳しい説明は後だ、とにかくこいつらを片付けるぞ!」

 

たきな「は、はい!」

 

 

 

 民間人とはいえ、この人と協力していいものなのかという考えがたきなの脳内を巡ったが、既に他のお客さんたちも狙われそうになっているので、それどころではなかった

 

 

 

次元「数は多いが、1発ずつ仕留めりゃどうってことないぜ!」

 

たきな(あの人……凄い射撃術……!)

 

次元「おいっ! 後ろだ!」

 

たきな「し、しまっ……!」

 

 

 

 いつの間にか、たきなの背後にはピエロが迫っていた

 

 この距離では次元も間に合いそうにない

 

 

 

?「デヤ〜ッ!!」

 

たきな「!?」

 

ピエロ「ぐおおっ……!」

 

次元「間に合ったみたいだな。」

 

 

 

 そのピエロを斬り捨てたのは、和服を着て刀を持った男だった

 

 

 

次元「遅かったな、五エ門。」

 

五エ門「次元、これは一体どういう状況なのだ?」

 

次元「さぁな、ルパンが盗みに入ろうとしたらこのザマよ。」

 

たきな「ル、ルパン……!?」

 

 

 

 たきなは、男2人から出たルパンというワードに驚く

 

 

 

たきな「まさか……! あなたたちがこのフェスを……!」

 

次元「勘違いすんな、俺たちの狙いは殺戮なんかじゃねぇ。」

 

たきな「じゃあ、一体……!?」

 

五エ門「それは言えぬ。」

 

たきな「ま、待ちなさい!!」

 

五エ門「そなたのもう1人の仲間はどうしたであろうか……?」

 

たきな「あっ、千束は……!」

 

次元「あの小娘なら大丈夫だろう、そんなヤワじゃないことは知ってる、とにかくここをズラかって……お前ら伏せろ!!」

 

 

 

 次元が声を上げたその時、ライフルの銃弾らしきものがすぐ近くを撃ち抜いた

 

 

 

次元「くそっ、まだ残ってやがったか!」

 

たきな「狙撃手は、おそらくあのヘリからだと思われます。」

 

次元「ほぉ、やるじゃねぇか、嬢ちゃん。」

 

五エ門「お主こそ一体何者なのだ? まだ15、6かその辺りであろうに。」

 

たきな「あなたたちの目的を話してくれたら、少しは話してあげてもいいですよ。」

 

次元「ハハッ! こいつはおもしれぇ!」

 

 

 

 次元は弾を装填すると、帽子を押さえて高笑いした

 

 

 

次元「じゃあ1つだけ教えてやる、俺の名は次元大介、お嬢ちゃんは?」

 

たきな「井ノ上たきなです。」

 

五エ門「石川五エ門でござる。」

 

たきな「それで次元さん、あのヘリの狙撃手はどうしますか?」

 

次元「たきなと五エ門で援護してくれ、その隙に俺が仕留める。」

 

五エ門「御意。」

 

たきな「了解しました。」

 

 

 

 たきなと五エ門は壁の後ろから飛び出し、ヘリに向かって援護射撃をする

 

 

 

たきな(五エ門さん、刀で銃弾を跳ね返してる……!?)

 

 

 

 たきなは五エ門の離れ業に驚きつつも、射撃を続ける

 

 

 

次元「今度のはただの弾じゃねぇぞ……!」

 

 

 

 次元も弾のセットが完了した

 

 

 

たきな「次元さん、今です!!」

 

次元「もらったぁ!!」

 

 

 

 ズダン!!

 

 次元が放った銃弾は、敵のスナイパーを見事撃ち落とす事に成功した

 

 

 

五エ門「やったか。」

 

たきな「いや……」

 

 

 

 しかし、ヘリはそのまま飛び去っていってしまった

 

 

 

次元「逃げられたか。」

 

 

 

 結局、フランスフェアの会場は謎のピエロ軍団たちの手によってめちゃくちゃにされてしまった

 

 

 

次元「さて、俺たちもそろそろ引き上げるか。」

 

たきな「でも、まだ千束が……!」

 

次元「千束はお前の相棒なんだろ? だったら信じてやんな。」

 

 

 

 次元はそう、たきなに声をかけるのだった

 

 

 

 

 

 







 割と、こういう集団テロリストの敵キャラってルパンでは多い気がする

 なぜ、これほどまでに大きな犯罪をラジアータは予測できなかったのか

 それは次回以降に明かされるかもしれないし、明かされないかもしれない……





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