彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

2 / 85



 さて、第二章を告知していましたが、個人的にやってみたかった互いの回のパロディを番外編として投稿します

 今回のお話はOVA ルパン三世 master file収録のルパン一家勢揃いをリコリコメンバーでパロディした回になります







リコリコ一家勢揃い!?

 

 

 

 

 ここは、日本の外れにある無人島

 

 島には盛り土が施されており、その上には一軒の家が建っている

 

 

 

ミズキ「驚いたわ、この招待状くれたの千束だったのね。」

 

千束「サプライズ的な意味でね、名前はあえて書かなかったんだ!」

 

 

 

 ミズキは招待状の誘いを受け、この島へやって来たのだ

 

 この一軒家のリビングには現時点で千束とミズキがおり、そしてロボ太そっくりな人物が縄に縛られていた

 

 

 

ミズキ「それにしても……何であのハッカーまで居るわけ?」

 

千束「さぁ? ロボ太にまで招待状出した記憶は無いんだけどね〜。」

 

 

 

 部屋には何故かロボ太も居るのだが、彼は一言も言葉を発さないことに二人は疑問を浮かべていた

 

 そんな中、リビングの扉が開き、たきなが現れる

 

 

 

千束「たきな〜!久しぶりだね〜!」

 

たきな「お久しぶりです、この招待状をくれたのは千束だったんですね。」

 

千束「そうだよ〜! 少しは射撃の腕上げたのかな〜?」

 

 

 

 バァン!!

 

 一発銃声が鳴り響くと、棚の上に置いてあったロボ太の物であろうドローンを銃弾が貫通していた

 

 

 

たきな「こんなところですかね。」

 

ミズキ「あらら、これこのハッカーの自前だったんじゃないの?」

 

たきな「すみません……」

 

千束「まぁまぁ、そんな感じか〜!」

 

クルミ「驚いたな、千束とたきなじゃないか。」

 

 

 

 続いてやって来たのはクルミである

 

 

 

千束「遅かったね〜、クルミ。」

 

クルミ「招待状くれたのはやっぱりお前だったのか……ん!?」

 

 

 

 クルミはソファーに腰掛けているミズキを凝視する

 

 

 

クルミ「何でミズキたちがここに!?」

 

ミズキ「招待状は私も貰ってるからよ〜、ウォールナットさん?」

 

クルミ「……千束、ちょっと来い。」

 

 

 

 クルミは、千束にこっち来いと合図をする

 

 

 

クルミ「何で、たきなたちまで居るんだよ……!?」

 

千束「そう気にしないでよ〜! 皆居た方が楽しいでしょ?」

 

クルミ「はぁ……」

 

 

 

 クルミはどうも、ミズキたちが居ることが気に入らないようだ

 

 

 

千束「ミズキ〜、困ったことになったよ、ミズキたちがここに居るのはおかしいってクルミが言ってるんだけど……」

 

ミズキ「そんなこと言ったら千束だっておかしいじゃない? 何か企んでるんじゃないの?」

 

千束「あはは!もちろん企んでるよ? だってこんな無人島に皆を招待したんだもん!」

 

たきな「はぁ、何考えてるのか知りませんが……」

 

 

 

 たきなは島にあったガスコンロのスイッチを入れようとした

 

 

 

千束「わ〜! たきな、ストップ!」

 

たきな「どうしました!?」

 

千束「今は火を使わないでもらえるかな〜? そういうことで〜!」

 

クルミ「……何だ、あいつ?」

 

 

 

 千束はたきなたちが言おうとしたことをかき消し、外へと出ていくのであった

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 ここは外のテラス

 

 近くには噴水も設備されている

 

 

 

千束「はぁ……」

 

ミズキ「溜め息なんて吐いちゃって……何か手違いでもあったの?」

 

千束「そうなんだよね〜、それにしてもミズキは随分能天気だね?」

 

ミズキ「千束がどんなサプライズしてくれるか楽しみなだけよ、いつから幕を上げるの?」

 

千束「実を言うとね、もう幕は上がってるんだ〜!」

 

 

 

 そんな会話をしていると、家の方から喧嘩しているような声が聞こえてくる

 

 

 

クルミ「よくもボクのタブレットを!」

 

たきな「あんな無防備な所に置くからでしょう!」

 

 

 

 たきなはクルミのハッキング用の機材を誤って壊してしまったらしく、それが原因で二人は口論に発展していた

 

 

 

クルミ「そもそも、たきながここに居るのが頭に来るんだ!」

 

たきな「上等です……!」

 

千束「待った〜!!」

 

 

 

 たきなが銃を取り出そうとしたところで、千束が止めに入る

 

 

 

たきな「邪魔しないでください!」

 

千束「ちょっと! 爆発したらどうするの!?」

 

たきな「……爆発!? 何がですか!?」

 

千束「え!? え、え〜っと……私の怒りがだよ! お腹が空いてイライラしてるの〜!」

 

クルミ「何だそれ……千束らしくないな。」

 

 

 

 この千束の行動には、たきなとクルミも呆れた表情を浮かべた

 

 何はともあれ、二人の喧嘩は仲裁できたようだ

 

 

 

ロボ太「腕が落ちたなウォールナット、それがお前の本当の力か?」

 

クルミ「……千束、何でロボ太まで招待したんだよ? こいつは要らないだろ?」

 

千束「さぁ? ロボ太は招待した覚えはないんだけどな〜……」

 

ミズキ「千束! まさかあいつにまで招待状出したの!?」 

 

たきな「双眼鏡、貸して下さい!」

 

 

 

 焦った様子でミズキが外から戻ってくる

 

 何か異変があったようだ

 

 たきなは双眼鏡を借り、海辺の様子を伺う

 

 

 

たきな「あれは、真島……!?」

 

 

 

 島に一隻の船が近づいているのが確認できた

 

 船頭には、真島の姿も見える

 

 

 

たきな「千束! これは一体どういうことですか!?」

 

千束「そんなことよりさ、皆でホットドッグ食べない? 美味しいよ〜!」

 

 

 

 真島がこの島に迫って来ているのに、千束はホットドッグをレンジで温め、呑気に頬張っている

 

 

 

ロボ太「千束は初めからボクたちを真島に渡すために、こんな逃げ場のない島に招待した……そうだろ千束?」

 

千束「ご名答〜! ロボ太って意外と頭良いんだね!」

 

ミズキ「千束、お前……!」

 

千束「ちなみに抵抗するとね〜……?」

 

 

 

 ホットドッグを食べ終えた千束が指をパチンと鳴らすと、壁の中から銃が飛び出してくる

 

 壁の中で、男たちが銃を構えているのだ

 

 

 

たきな「何故こんなこと……!?」

 

千束「その理由は簡単……真島はとっても良い男だよ、頭はきれるし冴えてるし、世界一のテロリストだと思ってる、いくらファーストリコリスの私でもあいつにだけは負ける。」

 

クルミ「だから、大人しく捕まってやろうと……?」

 

千束「そ、これが私の考え出した結論だよ。」

 

ロボ太「待ってくれ。」

 

 

 

 千束が話を進めようとした時、ロボ太が話に割って入る

 

 

 

ロボ太「真島に捕まる前に決着つけたい奴が居るんだ、招待状を貰って少し早めに来てみたが……面白い奴に出会えたぞ!!」

 

 

 

 ロボ太が頭に付けている着ぐるみを取る

 

 そこから現れたのは、なんとクルミだった

 

 

 

千束&クルミ&ミズキ「「「クルミ!?」」」

 

クルミ「いいか偽者、ドローンってのはな……こう使うんだよ!」

 

 

 

 クルミはドローンを起動させると、搭載された刃で偽クルミを攻撃した

 

 すると……

 

 

 

ミズキ「たきな……?」

 

千束「マジで?」

 

 

 

 なんと偽クルミの正体は、変装したたきなだった

 

 これにも、一同は驚きを隠せない

 

 

 

クルミ「何でボクに化けてたんだよ?」

 

たきな「よく分からない招待状を受け取ったので、用心のために変装してきたんです。」

 

千束「なるほど〜! じゃあさ、そっちのたきなはどなたってことになるのかな〜?」

 

たきな「そう、さっきからそれがずっと気になっていたんです。」

 

 

 

 偽たきなは逃げ出そうとするも、本物のたきなの射撃によって、化けの皮をあっさりと剥がされてしまった

 

 そして偽たきなの正体は、変装したミズキだった

 

 

 

ミズキ「ったく、本気でやり過ぎだっての……」

 

千束「今度はミズキ!?」

 

ミズキ「そうよ! 私が本物のミズキ! で、あの私そっくりな奴は誰なのよ!?」

 

クルミ「正体を見せろ!」

 

 

 

 クルミは、近くにあったボードゲーム用の駒を偽ミズキに投げつける

 

 そして案の定、その駒をすんなりと避けた

 

 そして、一同は確信した

 

 

 

千束「……もう言わなくても分かるよね〜、はいはい、私が本物の千束だよ。」

 

 

 

 偽ミズキの正体は千束だった

 

 残されたのは、偽者の千束だけである

 

 

 

千束「私も今回ばかりは予想つかなかったな〜、まさかあなたからの招待だったとはね。」

 

ミズキ「千束、その偽千束は誰なんだよ……?」

 

千束「正解は……真島だよ。」

 

たきな&ミズキ&クルミ「「「なっ……!?」」」

 

 

 

 千束は偽千束の側まで駆け寄り、マスクを剥がす

 

 なんと、偽千束の正体は真島だったのだ

 

 ちなみに船に乗っていたのは、ただの真島にそっくりな風船である

 

 

 

真島「へへ、とうとう追い詰めたぜ! リコリス!!」

 

 

 

 逃げようにも敵の数が多過ぎたため、千束たちはあっけなく真島の一味に捕まってしまった

 

 そして、船に取り付けられた檻ごと千束たちは連れていかれてしまうのだった

 

 

 

 

___________________

 

 

 

 

 〜檻の中〜

 

 

 

 

ミズキ「あれくらいの人数なら、千束でも勝てたんじゃないの?」

 

たきな「そうですよ! 私たちが力を合わせれば突破できたはずです!」

 

千束「できないよ……真島はね、私たちが捕まえられないって分かったら死ぬつもりだったんだよ?」

 

クルミ「どうやらあの島は大量の火薬で盛り土されて作られてたみたいだぞ。」

 

 

 

 そう、あの島の土は火薬で盛られたものだったのである

 

 そのため真島は火を使ったり、銃を撃ったりすることを必死に止めていたのだ

 

 

 

たきな「千束は、このまま捕まるつもりなんですか?」

 

千束「私だったら、あの火薬の一欠片、持ってきてないと思う〜?」

 

ミズキ「まさか、あの島の火薬……!?」

 

 

 

 千束は火薬の土を固め、クルミが使っていたロボ太の着ぐるみで蓋をし、持ち合わせのライターで発火させる

 

 爆発音と共に着ぐるみは檻を貫通し、大きな穴を開けた

 

 

 

真島「何だ!?」

 

千束「真島〜、あの島のお土産〜!」

 

真島「何っ!? 全員退避しろ!!」

 

 

 

 千束は、丸いボールのような物を真島の船に投げつけた

 

 真島は部下に退避するよう叫び、海へと飛び込む

 

 しかし……

 

 

 

千束「真島〜、こんな風船玉が怖いの〜?」

 

真島「な、何だと……!?」

 

 

 

 千束が投げつけた丸いボール

 

 導火線の火はついているが、それはただの飾りであった

 

 

 

真島「くそっ! 待ちやがれ〜!!」

 

千束「まったね〜! 真島〜!!」

 

 

 

 海に飛び込んでしまった真島とその部下は、夕日の向こうへ逃げていく千束たちを追いかけて行くのだった

 

 

 

 

 

_____________________

イメージED

Theme From LupinⅢ'78【2002 version】 大野雄二

(LUPIN THE THIRD JAZZーAnother "JAZZ"より)

 

 

 

        錦木千束

 

        井ノ上たきな

 

        中原ミズキ

 

        クルミ

 

        真島

 

        ロボ太

 

 

 

 

 

 







 描いてて気が付いたんですが、リコリコメンバーのミカを出せなくてすみません! どうしても展開が思い付かなくて……

 その代わりと言ってはなんですが、真島とロボ太(結果的には本人じゃなかった)をやっと登場させることができました!

 次回はリコリス・リコイルの小説のある回をルパン一味でパロディしたお話を投稿予定です、お楽しみに!!



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。