彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

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 さぁ、遂にあの男が動き出します!

 それではどうぞ!!







撃ち抜かれた牙

 

 

 

 

ルパン「てなわけで、俺たちの狙いはあんたの隠し財宝だ、一体どこにある?」

 

ボス「……負けたよ、ルパン三世。」

 

 

 

 ボスは膝から崩れ落ちた

 

 

 

ルパン「お、おいおい、どうしたってんだよ〜?」

 

ボス「お前たちが言った通り、オレはボスじゃない。」

 

千束「やっぱりボスじゃなかったんだ……貫禄は結構あるけどね。」

 

ボス「身代わりになってる立場としては嬉しい言葉だな、実を言うとオレは隠し財宝の在りかを知らない。」

 

ルパン「な、何だって〜!?」

 

 

 

 ボスは財宝の在りかを知らないと、ルパンたちに打ち明けた

 

 

 

次元「となると、ボスは別に居るってわけか?」

 

たきな「教えて下さい、あなたたちのボスは一体誰なのか。」

 

ボス「ボスは今、ある潜入調査をしている、オレたちのボスは……」

 

千束「……危ない! 伏せて!!」

 

 

 

 その時、1発の銃声が鳴り響く

 

 銃弾は、ボスの身体を撃ち抜いていた

 

 

 

千束「大丈夫!? あっ……」

 

ボス「ハハッ……どうやらオレはここまでらしいな、後は頼んだぜ……」

 

 

 

 ボスはそのまま、千束の腕の中で息を引きとった

 

 千束は怒りを滲ませながら、目線を合わせず後方に銃を向ける

 

 

 

銭形「どうした、何があっ……」

 

七尾「け、警部……」

 

銭形「……七尾、お前が撃ったのか?」

 

七尾「向こうが銃を向けてきて……殺そうとは思ってなかったんです! で、でも怖くなって……!」

 

銭形「……お前らはここを動くな! 全員逮捕する。」

 

ルパン「やってくれるねぇ……」

 

 

 

 銭形はここにいる全員に手錠をかけ、連行しようとする

 

 ルパンたちは特に抵抗する様子を見せず、素直に銭形の言うことを聞く

 

 

 

銭形「ルパン、この男は?」

 

ルパン「このピエロ軍団の親分かと思ってた奴だよ。」

 

銭形「ん? それはどういうことだ?」

 

ルパン「撃たれる前に自分はボスじゃないって言ってた、ボスは別に居るみたいだぜ。」

 

銭形「そうか……七尾、こいつらを連行しろ。」

 

七尾「はい、警部。」

 

銭形「お前たちは……フランスフェアに居たお嬢さんたちだな、何故この島に居るのかは後で聞くとして……」

 

たきな「あっ……!」

 

 

 

 銭形は何者かに羽交締めにされ、銃を向けられる

 

 それは背後に居たあの男だった

 

 

 

銭形「七尾、何を……!?」

 

七尾「警部、あんまり騒がないでもらえますか? こいつらを消す手間が増えるので。」

 

ルパン「本性現しやがったな〜。」

 

千束「なるほど、あなたが黒幕だったんだ。」

 

銭形「七尾、もしかして奴を射殺したのは……」

 

七尾「口封じに決まってるでしょ、敵に情報を流しちまう奴に存在意義なんてない。」

 

たきな「あなた、それでも人間ですか!?」

 

七尾「何とでも言え、……全員武器を捨ててここから立ち去れ、さもなくば警部の命は無い。」

 

 

 

 七尾はルパンたちにこの島から出ることを命令した

 

 そうしなければ、銭形の命は無いと言う

 

 

 

銭形「ルパン、ワシごと撃て! ワシを撃てば七尾にも当たる!」

 

七尾「あんまり騒がないでくれよ、ルパン三世に銭形警部は殺せない、それくらいオレにも分か……」

 

 

 

 七尾が言い終える前に、ルパンは拳銃の引き金を引いた

 

 その弾丸は銭形に命中し、銭形は倒れる

 

 

 

たきな「えっ……!?」

 

七尾「ル、ルパン、貴様……!」

 

ルパン「さぁて、これでとっつあんは居なくなったな、次はお前さんの番だぜ?」

 

七尾「くそっ!」

 

たきな「待ちなさい!」

 

 

 

 七尾は急いでその場から逃げ去ろうとするが、そこに別の銃声が響き渡る

 

 銃を撃ったのは、さっき倒れたばかりの銭形警部だった

 

 

 

七尾「ぜ、銭形……!? お前はルパンに撃たれて……」

 

銭形「防弾チョッキだ、少し痛かったがな。」

 

七尾「な、何がどうなってるんだ!?」

 

千束「あれほどのピエロ軍団率いてるのに、まだ気づかないの?」

 

ルパン「とっつあんは初めから俺たちの協力者だったんだよ。」

 

 

 

 そう、以前からルパンと銭形は連絡を取り合っており、銭形は黒幕が七尾ではないかと睨んでいたのだ

 

 

 

七尾「……いつからオレだと気づいていた?」

 

銭形「お前はヤタを押し切ってまで、ワシの部下になろうとした、そこがずっと引っかかっていたんだ。」

 

ルパン「おまけに一般人には入れないこの島の情報をとっつあんにリークした、初めから俺たちをハメようとしてたんじゃないかって考えたのさ。」

 

七尾「……フンッ、まぁいい、もうすぐお前らは死ぬんだからな。」

 

千束「ふ〜ん、どうやって私たちを倒す気なのかな?」

 

七尾「直に分かるさ。」

 

銭形「ま、待て!」

 

 

 

 七尾は不敵な笑みを浮かべると、そのまま走り去っていった

 

 銭形が七尾を追いかけていくと、入れ替わるようにピエロたち七尾の部下が立ちはだかる

 

 

 

ルパン「次元、たきな、ここは頼んだぜ、無理すんなよ〜!」

 

次元「任せな、そっちこそ無理するんじゃねぇぞ?」

 

たきな「七尾を止められなかったら……その時は承知しませんからね?」

 

千束「サンキュー相棒! あいつを止めてくるよ!」

 

 

 

 ルパンと千束は、どこからか持ち出してきたモトクロスバイクに乗り、七尾を追った

 

 

 

次元「さて、俺たちも始めるとするか。」

 

たきな「そういえば、不二子さんたちはどうなったんでしょう? ちゃんと爆弾の処理はできているんでしょうか……?」

 

次元「まぁ……そこは五エ門がいるから何とかなるだろ。」

 

 

 

 次元は不二子のことを基本的に信用していないので、こんな返事をたきなに返すのだった

 

 

 

 

________________________________________________

 

 

 

 

 そんな中、不二子sideでは……

 

 

 

 

クルミ「反応が近い……! この近くに制御室があるぞ!」

 

不二子「見えた! あれじゃない!?」

 

ミズキ「ゲッ! 凄い数のパソコン……!」

 

クルミ「確か大部分を支配してるマザーコンピューターは……」

 

ミカ「これか。」

 

 

 

 地下の制御室

 

 リコリスの救出を終えたミカたちは、原石島の爆弾を解除すべく猛進していた

 

 

 

五エ門「しかし、これをどうやって解除するのだ?」

 

クルミ「それはな……」

 

不二子「こんなのチョチョイのちょいよ。」

 

クルミ「あっ! そんな下手に触ったら……」

 

 

 

 不二子がキーボードをカタカタと打ち込んでいくと、パソコンのタイマーはエラー表示を示し、時計の針がどんどん加速し始めた

 

 

 

ミズキ「何やってんだよ不二子!?」

 

不二子「前はこれで出来たのよ!?」

 

ミカ「クルミ、他に解除方法は?」

 

クルミ「大元の電源を探してタイマーを止めないと、でもどこにあるかを探すのは時間がかかる……」

 

ミカ「五エ門、あの壁を斬れるか?」

 

五エ門「我が斬鉄剣に斬れぬものなし!!」

 

 

 

 五エ門は配線が埋め込まれている制御室の壁を斬りまくる

 

 配線が次々と出てくるが、大元への起爆装置が見つからない

 

 

 

五エ門「デヤーッ!」

 

ミズキ「行け〜! 五エ門さん! やっちまえ〜!」

 

クルミ「五エ門、ストップ! それだ!」

 

 

 

 遂に爆弾に接続されている起爆装置を発見した

 

 タイマーに接続されているのは、赤い配線と白い配線の二つだ

 

 

 

クルミ「この二つのどっちかだな……」

 

ミズキ「どっちなわけ!?」

 

不二子「赤……いや、白じゃない!?」

 

五エ門「どけ! 拙者が斬る!」

 

 

 

 五エ門は起爆装置の前に立ち、斬鉄剣を構える

 

 そして、斬鉄剣を振った

 

 タイマーは……止まっていた

 

 

 

クルミ「……ど、どうして白を斬ったんだ……?」

 

五エ門「白米の色。」

 

ミズキ&不二子「「えぇっ……」」

 

 

 

 なんと五エ門は、白米の色と同じ理由で白を斬ったらしい

 

 これには、不二子とミズキも困惑する

 

 

 

ミカ「はぁ、とにかくこれで解除は出来たな。」

 

クルミ「千束たちは大丈夫なのか?」

 

不二子「心配ないわ、ルパンならきっと。」

 

ミカ「ミズキ、ヘリを千束たちの所に回そう。」

 

ミズキ「あいよ!」

 

 

 

 こうして、ミカたちも千束たちの元へと向かうのだった

 

 

 

 

 

 







 またも、ルパンのTVSPネタを……

 結構パロディは入れたくなっちゃう性分なので、温かい眼で読んで頂ければ幸いです

 世代なのもあって、私は納谷さんの声で銭形警部は脳内再生しちゃいますが、山寺さんの銭形も好きです

 次回は千束たちの反撃が始まります!

 お楽しみに!!




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