〜飛行艇〜
七尾「おやおや銭形警部、あなたもしつこいですねぇ……」
銭形「当然だ、お前を逮捕するまでワシは諦めんぞ。」
七尾「アンタはルパン専任捜査官だろうが、まぁルパンたちは始末しちまったから、今はオレを追うことになるってわけか?」
銭形「……どうやら、お前はまだルパンという男を知らんようだな。」
七尾「オレは警部と行動を共にしてきた、お前がやろうとしてることなんざ、お見通しだぜ?」
銭形「ふん、それはどうかな?」
その時、七尾の背後に銃を突きつけられる
先程まで、背後で倒れていたのはルパン一人だけだったが……
七尾「バ、バカな……!? お前は錦木千束に撃たれて……」
ルパン「こんなこともあろうかと思って、防弾チョッキを着といてよかったぜ。」
千束「あ、ちなみに私も生きてるからね。」
七尾「そ、そんな……!! 一体どうやって!?」
ルパン「ワルサーの弾は、千束と同じ非殺傷弾にしておいたんだよ、まさかこんな所で役に立つとはな〜!」
ルパンと千束が無事だった理由は、ルパンは防弾チョッキを着込んでいたこと、千束はルパンの拳銃の弾が非殺傷弾だったことで命拾いしていたのだ
いずれにせよ、相手のことを信頼していないと出来ない芸である
七尾「……だが、お前の仲間は既にオレの部下が拘束している、残念だったな!」
?【あら? 確かにそう言ったけど、本当にそうかしら?】
七尾「だ、誰だ!?」
?【あなたの無線機越しに話しかけてるだけよ、残念なのはそっちだったわね。】
ルパン「この声はもしかして……アミか〜!」
アミ【久しぶりねルパン、クルミに協力を頼まれた時はびっくりしたけど、また話せて嬉しいわ。】
千束「ルパンさんの知り合い?」
ルパン「あぁ、俺が助けた不幸な女の子の一人さ。」
先程までの七尾との無線は、全てアミがハッキングしていたのだ
なので、たきなたちは無事である
七尾「くそっ! 何故、こんな奴ら相手にオレが……!」
千束「そりゃあ、私たちは普段から相棒に背中を預けてるからね!」
ルパン「あぁ、お前には相棒と呼べる奴が居なかった、それが今回の敗因なんじゃねえのか?」
七尾「フフッ……」
七尾はスマホで何かを起動させると、そのまま膝から崩れ落ちた
銭形「七尾、一体何をしたんだ!?」
七尾「簡単なことだ、この飛行艇を撃ち落とすよう、世界各地の軍用基地をハッキングをした、もう誰にも止められない……」
銭形「何だと!? 何とかできないのか!?」
ルパン「無駄だぜとっつあん、七尾に聞きたいんだけどよ、お前らが持ってるお宝はどこにあるんだ?」
七尾「そんなこと聞いて何になる? お前たちはこれからミサイルの餌食なんだぞ……?」
千束「まだ死んだって決まったわけじゃないでしょ? 私たちは絶対生き延びてみせるんだから!」
ルパン「その意気だぜ千束、それで? お宝はどこにあるんだ?」
七尾「……フン、あの島の地下だ、そこを進んでいけば隠し財宝に辿り着ける、もっとも辿り着ければの話だがな……」
銭形「……七尾、お前を強盗殺人の容疑で逮捕する。」
ルパン「よ〜し! そうと分かりゃあ、原石島にカムバックだ〜!!」
銭形が七尾に手錠をかけたのを確認すると、ルパンは機体を180度回転させ、原石島に向かって猛進させ始めた
ちなみに、コックピットにはルパンと千束が座っている
千束「ルパンさん、私も手伝うよ。」
ルパン「操縦できんのか?」
千束「私はこう見えてもリコリスだよ? あんまり舐めてもらっちゃ困るな〜?」
銭形「リコリス? お嬢さんはルパンの仲間なのか?」
千束「い、いや〜! ルパンさんとは小さい頃からの付き合いで〜……」
銭形「ルパン、未成年誘拐までしていたとは言語道断! お前も逮捕する〜!」
ルパン「とっつあん、今はそれどころじゃないんだって〜!」
千束「あ、たきなから電話だ……」
機内では千束の正体に関して、色々と銭形に問い詰められてしまうルパンなのであった
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〜原石島〜
次元「さてと……こっちは片付いたな。」
たきな「えぇ、かなりの数でしたが……流石ですね、次元さん。」
所変わって、次元とたきなは島に残されたピエロ軍団を一掃すること成功していた
たきな曰く、残党はクリーナーに保護させるとのことなので、二人は致命傷を与えない程度に敵を倒しておいた
五エ門「次元、ルパンたちは大丈夫なのか?」
次元「大丈夫って何が?」
不二子「ルパンと千束は飛行艇に七尾と乗ってるのよね!? もし墜落でもしたらお宝の行方が分からなくなっちゃうじゃない!!」
たきな「私、千束に電話してみます!!」
と言っても、千束は飛行艇の中で七尾と戦っている可能性が高く、電話が繋がる可能性は極めて低かったが……
千束【お〜、たきな〜! どうかしたの?】
ルパン【やっべ〜! 千束、右の操縦桿頼む〜!】
千束【ルパンさん、ミサイル来てる!! ミサイル来てるよ〜!!】
たきな「ちょ、ちょっと待ってください! 今どういう状況なんですか!?」
千束【丁度よかった、今から言うことを聞いてくれる!?】
千束はたきなに対し、とある指示を出した
たきな「……分かりました、くれぐれも命大事に!でお願いしますよ!?」
千束【オッケー! 頼んだよ! こっちは任せて!】
そう千束が元気な声が返ってきて、電話は切れた
次元「さて、あいつらの迎えに行くとするか。」
たきな「行きましょう!」
次元とたきなは千束とルパンの為に、ある準備を進めるのだった
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※イメージBGM
スーパーヒーロー トミー・スナイダー
(ルパン三世PART2 オリジナルサウンドトラック2より)
or
命大事に、ね! 睦月周平
(リコリス・リコイル オリジナルサウンドトラック1より)
ルパン「千束〜! 操縦桿、右に切れ〜!!」
千束「お、重い〜……!!」
銭形「ルパン、左右から挟まれたぞ!!」
ルパンたちが乗っている飛行艇は既に国境へと侵入しており、数台の戦闘機に追跡されている状態だった
ルパン「どうすりゃいいんだよ〜! いっそのこと飛び降りて……」
銭形「ルパン、ここは海上だぞ!?」
千束「ルパンさん、パラシュートあった!」
ルパン「でかした、千束!」
千束「でも、それがさ〜……」
銭形「どうしたんだ?」
千束「一つしかないんだよね〜……」
千束は苦笑いしながら、そのパラシュートを見つめ答える
つまり、この状況から脱出できるのは一人だけということだ
ルパン「千束、良い手を思いついたぜ! ゴニョゴニョ……」
千束「ルパンさん、マジで言ってるの? 本当に大丈夫!?」
ルパン「俺を信じろって〜!」
ルパンは千束にこっそりと、作戦の一部始終を伝えた
銭形「ルパン、このままじゃ確実に撃ち落とされるぞ!?」
ルパン「千束、そのまま操縦桿握ってろ〜!」
ルパンは機体は急上昇させ、戦闘機の追跡を逃れようとする
だが、敵の戦闘機の方がスペックはかなり上で、ルパンの操縦にも軽々とついてくる
それを見かねた銭形が……
銭形「ルパン、ワシも手伝うぞ!」
ルパン「じゃあとっつあん、俺の所の操縦桿頼む!」
銭形「任せろ!」
銭形は、ルパンが握っていた操縦桿を握る
銭形「ルパン、ここからはどうすれば……ルパン?」
ルパン「じゃあとっつあん、後よろしく〜!」
千束「警部さん、お達者で〜!」
銭形「なっ!? ま、待て、ルパン〜!!」
ルパンと千束は銭形に操縦を任せ、パラシュートを身に付け脱出した
ちなみにルパンがパラシュートを装着し、千束はルパンにしがみついている状態だ
ルパン「千束も中々……!」
千束「ルパンさん、これ以上言ったらさすがに怒るよ?」
ルパン「じょ、冗談だって〜! ……そろそろ次元たちが待ってる場所だな。」
海上が見えてくると、一隻のクルーザー船の姿が映る
次元「お、来たみたいだぜ。」
たきな「千束、もしかしてパラシュート付けてない……?」
下では、次元たちがクルーザーに乗って待機していてくれた
先程千束がたきなに連絡したのは、船を出しておいてほしいということだったのだ
そしてルパンたちは、クルーザーの上に不時着した
たきな「千束、大丈夫でしたか?」
千束「私たちは大丈夫だけど、警部さんはどうなんだろ……?」
次元「とっつあんなら心配いらねぇよ、なぁルパン?」
ルパン「あぁ、俺たちを追いかけてる警部だ、そう簡単にくたばりゃしねぇよ。」
たきな「そうだ、千束、これ飲みますか?」
たきなが差し出したのは紙パックのトマトジュース
リコリコでの初任務の際に、千束が飲んでいたものだ
千束「お〜! これ好きなんだよね!たきなはいいの?」
たきな「私も同じのを持ってるので飲ませてもらいます。」
ルパン「次元、火貸してくんない?」
次元「あいよ、そろそろ一服したいと思ってたところだったんだ。」
ルパンはタバコを取り出し、次元からライターの火を借りる
対する次元も、タバコに火をつけて一服した
ルパン「……さてと、後はお宝を頂くだけだな!」
千束「あの島の地下だっけ? 意外とシンプルな所に隠してたんだね。」
次元「たきな、帰りの運転は頼んだぜ。」
たきな「フフッ、任せて下さい。」
千束とたきな、ルパンと次元は原石島へと船を進めていく
最後の戦いを残したまま……!
はたして、最後の戦いとは……!?
最終回まで、あと2話です
次回もお楽しみに!!